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B 8327 : 2013
1) 液柱マノメータのガラス管の内径は6 mm以上とし,一様な太さでなければならない。
2) 字形又は逆U字液柱計を用いる場合は,高低両液柱計を同時に読み取らなければならない。
3) 液柱形圧力計を用いて差圧を求める場合には,使用液体の密度を考慮して正確な圧力に換算しなけ
ればならない。
4) 単管式液柱形圧力計では,単管の液柱を読めばよいが,貯液タンクの液面の変化を考慮して補正を
行わなければならない。
なお,貯液タンクの内径は,ガラス管内径の10倍以上なければならない。
5) 液柱の読みに使用する目盛は,ミリメートル(mm)単位のもので,検定を受けたものでなければ
ならない。目盛の校正には,JIS B 7516に規定する金属製直尺1級を用いる。
c) ブルドン管圧力計 使用に当たっては,圧力の増減方向に対して圧力標準器(おもり形,液柱形など)
で校正しておかなければならない。
d) デジタル圧力計 使用に当たっては,JIS B 7547に規定する校正を行い,校正は圧力の増加・減少の
両方向に対して行わなければならない。
e) 圧力測定孔 圧力測定孔は,次による。
1) ポンプ吐出し側及び吸込側にそれぞれの口径(非円管の場合には,等価直径)の4倍以上の長さの
測定用直管を接続し,ポンプ側フランジ面から口径の2倍離れた位置に,測定断面の外周の等分位
置に4個の圧力測定孔を配置する[JIS B 8301の図7 a) 参照]。その直径は36 mm又は0.08 Dの
どちらか小さいほうとし,長さはその直径の2.5倍以上とする。ただし,受渡当事者間の協定又は
試験装置の都合で,ポンプと測定用直管との間に連絡管を設けてもよい。
2) ポンプが部分流量域で運転され,吸込管内に旋回流を生じ,正しい吸込圧力が測れない場合には,
この影響を補正しなければならない[JIS B 8301の8.2.1.1(吸込側測定断面)参照]。
3) 一断面上の4個の圧力測定孔は,連絡管によって連通させ,平均圧力を測定する。ただし,受渡当
事者間の協定がある場合にはその限りではない。
4) 圧力測定断面と模型ポンプとの間の管路摩擦抵抗による損失ヘッドは,次の式によって求め,その
損失ヘッドHfを測定孔間のヘッド差に加算する。ただし,損失ヘッドHfが,規定吐出し量におけ
る全揚程に対して,無視できる場合にはHfを加算しなくてもよい。
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l v
Hf
D 2g
ここに, Hf : 損失ヘッド(m)
λ : 管摩擦係数(数値又は算定式は,受渡当事者間の協定に
よる。)(−)
l : 圧力測定断面と模型ポンプとの間の距離(m)
D : 管径(m)
非円管の場合には等価直径を用いる。
4 A
D
lB
A : 断面積(m2)
lB : ぬ(濡)れぶち長さ(m)
v : 流速(m/s)
g : 重力加速度(m/s2)
f) 緩衝装置 特に測定器の指度の振れが激しい場合には,機械的緩衝装置(ゲージコック又は連絡管を
絞るなど),電気的平均処理を行う装置などを用いても差し支えない。この場合,緩衝効果に方向性が
――――― [JIS B 8327 pdf 31] ―――――
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ないものとしなければならない。
7.5 吐出し量
吐出し量の測定方法及び測定器は,次のいずれかによる。
a) オリフィス及びノズルによる測定方法及び測定器 JIS Z 8762-1,JIS Z 8762-2,JIS Z 8762-3又はJIS
B 8302に規定するオリフィス若しくはノズルを適用する。JIS B 7552に規定される校正を行うことも
できる。
b) ベンチュリ管による測定方法及び測定器 JIS Z 8762-3,JIS Z 8762-4又はJIS B 8302に規定するベン
チュリ管を適用する。JIS B 7552に規定する校正を行うこともできる。
c) タービン流量計及び電磁流量計による測定方法及び測定器 JIS Z 8765及びJIS B 7554,又はJIS B
8302に規定するものによる。JIS B 7552に規定する校正を行うこともできる。
d) 質量法又は容積法による測定方法及び測定器 JIS B 8301に規定する質量法又は容積法を適用する。
7.6 回転速度
回転速度の測定方法は,次による。
a) 測定方法 測定方法は,次による。
1) 模型ポンプの軸,又はこれと直結する動力計軸若しくは電動機軸から取り出して測定しなければな
らない。
2) 回転速度は,主軸の回転によって出される信号を一定時間計数することによって求める。
b) 測定器 測定器は,次による。
1) 測定器の計数部には,入力信号を計数する時間を0.01 %以下の不確かさで設定できるようなデジタ
ルカウンタを使用しなければならない。
2) 検出器を回転軸に接続する場合には,その接続部は,回転精度が低下しないような構造となるよう
に配慮する必要がある。
7.7 軸動力
軸動力の測定は,次による。
a) 測定方法 測定方法は,次による。
1) トルク及び回転速度を測定して求める。
2) 電気動力計の場合には,回転体による空気の流れがトルクに影響を与えないように注意しなければ
ならない。
3) 電気動力計の電気配線は,トルクの測定値に影響しないように接続部分の剛性に注意しなければな
らない。
4) 測定装置の構造によって,実物ポンプにない損失が軸動力に含まれる場合には,軸動力を補正する。
b) トルクの測定 トルクの測定は,次による。
1) トルクの測定には,電気動力計又はトルクメータを用いる。
2) 電気動力計及びトルクメータの最小検出目盛は,規定吐出し量におけるトルク値の0.1 %以下でな
ければならない。
3) 電気動力計の有効な腕の長さは,その長さの±0.05 %の拡張不確かさで測定しなければならない。
4) 水平方向の制御力を垂直方向に変換する機構をもつ動力計は,その機構によって精度上問題になる
ような摩擦があってはならない。また,そのてこ比を±0.05 %の拡張不確かさで測定しなければな
らない。
5) 電気動力計及びトルクメータに対しては,検定されたおもりを用い,駆動力の増減方向に対して校
――――― [JIS B 8327 pdf 32] ―――――
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正しなければならない。
7.8 測定の不確かさ
測定値のもつ不確かさは,附属書Bによって評価できる。
7.9 軸動力,水動力及びポンプ効率の計算
軸動力,水動力及びポンプ効率の計算は,次の式による。
P=2π・T・n / 1 000
ここに, P : 軸動力(kW)
T : トルク(Nm)
n : 回転速度(s−1)
Pw=ρ・g・Q・H / 1 000
ここに, Pw : 水動力(kW)
ρ : 流体の密度(kg/m3)
g : 重力加速度(m/s2)
Q : 吐出し量(m3/s)
H : 全揚程(m)
Pw
100
ここに, η : ポンプ効率(%)
Pw : 水動力(kW)
なお,ポンプ効率の有効数字は,3桁とし,4桁目をJIS Z 8401の規定によって丸める。また,附属書B
に,計算した効率の不確かさの計算方法を示す。
8 キャビテーション試験及びNPSH試験
8.1 試験内容
キャビテーション試験及びNPSH試験は,実物ポンプの使用条件に対応する模型ポンプの運転状態で,
キャビテーション発生による全揚程の変化の有無の程度を確かめる。
8.2 試験方法
試験方法は,次のいずれかによる。
a) キャビテーション試験 実物ポンプの使用範囲のうち,キャビテーションに対する条件の悪い吐出し
量付近の3点又は4点の相似点において,実物ポンプと模型ポンプとのキャビテーション係数が等し
いNPSHで試験し,これらの点を結んで得られたQ-H曲線と,実物ポンプ使用範囲の最大NPSHでの
Q-H曲線と比較する。
b) PSH試験 実物ポンプの使用範囲のうち,キャビテーションに対する条件の悪い吐出し量付近の3
点又は4点について,同一吐出し量を保ったまま,NPSHを変化させてヘッドを測定し,各吐出し量
での限界NPSHを求め,これから,Q-NPSH3曲線を求める。
その他のポンプ性能の測定については,箇条7を準用する。
試験条件が不安定で繰り返し読取りを行わなければならない場合は,NPSH試験時の変動量は,7.2.2.2
で与えられる変動量の1.5倍又は0.2 mのどちらか大きい値まで許される。
運転範囲の広いポンプで,全揚程が規定全揚程に対して著しく低くなる過大流量域においては,キャビ
テーションの影響の判定は困難となる。このような場合には,判定条件は受渡当事者間の協定による。
8.3 試験装置
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ポンプのNPSHを調節して試験する試験装置は,図8による。
回流試験装置は,空気分離のためのタンクを設け,必要に応じて水温をほぼ一定に保つような装置を設
ける。タンクは,ポンプの吐出し量に対して十分な容量をもち,かつ,ポンプ吸込管に空気巻込みがない
ようにしなければならない。ポンプのNPSHの調節は,タンク内の水位又は圧力を変えて行う。また,吸
込管の途中において空気分離が起こらないように,必要に応じて脱気装置を付ける(図9参照)。
図9−キャビテーション試験装置
8.4 NPSH及びキャビテーション係数
NPSH及びキャビテーション係数の計算は,次による。
a) PSHの計算 NPSHは,3.2.10のNPSH計算式を用いる。
b) キャビテーション係数の計算 キャビテーション係数は,3.2.26に示す計算式で求める。
9 性能の表示及び試験結果の判定
9.1 測定値の整理及び性能試験結果の表示
測定値の整理及び性能試験結果の表示は,次による。
a) 規定回転速度と異なるポンプ回転速度(n)で測定した値は,次の式によって規定回転速度(nM)に
おける性能に換算する。
nM
QM Q
n
2
nM
HM H
n
3
nM
PM P
n
2
nM
NPSHM NPSH
n
ここに, QM : 規定回転速度の吐出し量(m3/s)
HM : 規定回転速度の全揚程(m)
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PM : 規定回転速度の軸動力(kW)
NPSHM : 規定回転速度のNPSH(m)
nM : 模型ポンプの規定回転速度(s−1)
n : 模型ポンプの試験回転速度(s−1)
b) 模型ポンプの性能は,規定回転速度の値を表示し,a) の値を用いて横軸にQをとり,縦軸にH,P及
び効率ηをとって測定点を描き,これを滑らかな曲線で結んで求める。また,キャビテーション試験
点も記入する(図10参照)。
なお,NPSH3を求めるNPSH試験を実施する場合は,この限りではない。
c) 可動羽根及び可動案内羽根ポンプの場合には,各羽根角度に対する性能曲線を併記する(図11参照)。
図10−固定翼ポンプの性能曲線
図11−可動翼ポンプの性能曲線
――――― [JIS B 8327 pdf 35] ―――――
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JIS B 8327:2013の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.080 : ポンプ
JIS B 8327:2013の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0131:2017
- ターボポンプ用語
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISB7547:2008
- デジタル圧力計の特性試験方法及び校正方法
- JISB7552:2011
- 液体用流量計の校正方法及び試験方法
- JISB7554:1997
- 電磁流量計
- JISB8301:2018
- 遠心ポンプ,斜流ポンプ及び軸流ポンプ―試験方法
- JISB8302:2002
- ポンプ吐出し量測定方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ8762-1:2007
- 円形管路の絞り機構による流量測定方法―第1部:一般原理及び要求事項
- JISZ8762-2:2007
- 円形管路の絞り機構による流量測定方法―第2部:オリフィス板
- JISZ8762-3:2007
- 円形管路の絞り機構による流量測定方法―第3部:ノズル及びノズル形ベンチュリ管
- JISZ8762-4:2007
- 円形管路の絞り機構による流量測定方法―第4部:円すい形ベンチュリ管
- JISZ8765:1980
- タービン流量計による流量測定方法