この規格ページの目次
- 7.2 周囲温度及び使用空気温度
- 7.3 使用圧力
- 7.4 衝撃及び振動
- 7.5 作動頻度
- 7.6 使用空気の質
- 8 性能
- 8.1 作動
- 8.2 流量特性
- 8.3 内部漏れ
- 8.4 耐久性
- 8.5 動的性能
- 8.6 温度上昇
- 8.7 絶縁抵抗
- 8.8 耐電圧
- 8.9 耐圧性
- 9 構造
- 9.1 一般
- 9.2 ソレノイド
- 9.3 手動操作機構
- 9.4 ねじ継手及びフランジ継手
- 10 外観及び材料
- 11 試験
- 11.1 作動試験
- 11.2 動的性能試験
- 11.3 温度上昇試験
- 11.4 絶縁抵抗試験
- 11.5 耐電圧試験
- 11.6 内部漏れ試験
- 11.7 耐圧試験
- 11.8 耐久試験
- 12 検査
- 12.1 形式検査
- JIS B 8373:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS B 8373:2015の関連規格と引用規格一覧
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B 8373 : 2015
弁の標準的な使用条件は,次による。ただし,受渡当事者間の協定がある場合は,その協定による。
7.2 周囲温度及び使用空気温度
弁の周囲温度及び使用空気温度は,−5 ℃50 ℃とする。弁の内部は結露又は氷結しないように使用空
気を調質する。
7.3 使用圧力
弁の使用圧力は,直動形では0 MPa0.7 MPa,パイロット形では2ポート弁の場合0.l MPa0.7 MPa,
それ以外のポートの弁の場合0.2 MPa0.7 MPaとする。また,2ポート弁の入口ポートと出口ポートとの
圧力差は,0.08 MPa以上とする。
7.4 衝撃及び振動
弁に対して有害な衝撃及び振動が加わらないように考慮する。
7.5 作動頻度
弁の最大作動頻度は1秒に1回,最小作動頻度は30日に1回とする。
7.6 使用空気の質
弁の使用空気の質は,JIS B 8393に規定する標準参考空気とする。
8 性能
8.1 作動
弁は,11.1の規定によって試験したとき,切換作動が円滑で,かつ,異常音があってはならない。
8.2 流量特性
弁の流量特性は,音速コンダクタンスC値で表し,JIS B 8390の規定によって試験したときの値とする。
測定は,接続状態にあるそれぞれのポート間で行い,その値は,表2表4の音速コンダクタンスでなけ
ればならない。
8.3 内部漏れ
弁の内部漏れは,11.6の規定によって試験したとき,表2表4の空気の漏れ量でなければならない。
8.4 耐久性
弁の耐久性は,11.8の規定によって試験し,表2表4に示す作動回数に達したとき,8.2及び8.58.9
の性能に適合しなければならない。
8.5 動的性能
8.5.1 2ポート弁の動的性能
2ポート弁の動的性能は,11.2の規定によって試験したときの応答時間で表し,その値は表2の応答時
間でなければならない。
8.5.2 3ポート弁,4ポート弁及び5ポート弁の動的性能
3ポート弁,4ポート弁及び5ポート弁の動的性能は,JIS B 8419の規定によって試験したときの応答時
間で表し,その値は表3及び表4の応答時間でなければならない。
8.6 温度上昇
弁の温度上昇は,11.3の規定によって試験したときの温度上昇値に,周囲温度の上限値を加算したソレ
ノイドの最高温度が,JIS C 4003の規定による耐熱クラスの温度を超えてはならない。
8.7 絶縁抵抗
弁の絶縁抵抗は,11.4の規定によって試験したときの絶縁抵抗値で表し,その値は,5 MΩ以上でなけ
ればならない。
――――― [JIS B 8373 pdf 6] ―――――
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8.8 耐電圧
弁の耐電圧は,11.5の規定によって試験したとき,これに耐えなければならない。
8.9 耐圧性
弁の耐圧性は,11.7の規定によって試験した後,最高使用圧力にしたとき,破壊,亀裂,変形,外部漏
れがなく,かつ,8.1及び8.3の性能に適合しなければならない。
表2−2ポート弁の性能
音速コンダクタンス
ポートの ねじ継手の 空気の漏れ量 作動回数 応答時間
形式 C
口径の呼び 呼び cm3/min(ANR) 万回 s
dm3/(s・bar)
直動形 6 1/8 0.24以上 10以下 200 0.05以下
8 1/4 0.6以上 10以下
10 3/8 1.2以上 25以下
15 1/2 2.2以上 25以下
パイロット形 8 1/4 4以上 10以下 0.08以下
10 3/8 8以上 25以下
15 1/2 12以上 25以下
20 3/4 22以上 50以下 0.1以下
25 1 38以上 50以下
注記 有効断面積 S (mm2)=5.0 C
表3−3ポート弁の性能
音速コンダクタンス 空気の漏れ量
作動回数 応答時間
ポートの口径の呼び ねじ継手の呼び C cm3/min(ANR)
万回 s
dm3/(s・bar) Aa) Ba)
6 1/8 2以上 10以下 500以下 500 0.04以下
8 1/4 4以上 10以下 500以下 0.04以下
10 3/8 8以上 25以下 1000以下 0.04以下
15 1/2 12以上 25以下 1000以下 0.06以下
20 3/4 22以上 50以下 1500以下 0.1以下
25 1 38以上 50以下 1500以下 0.1以下
注記 有効断面積 S (mm2)=5.0 C
注a) 及びBの区分は,シール機構による区分(5.6参照)による。
――――― [JIS B 8373 pdf 7] ―――――
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表4−4ポート弁及び5ポート弁の性能
音速コンダクタンス 空気の漏れ量
作動回数 応答時間
ポートの口径の呼びねじ継手の呼び C cm3/min(ANR)
万回 s
dm3/(s・bar) Aa) Ba)
6 1/8 2以上 10以下 500以下 500 0.06以下
8 1/4 4以上 10以下 500以下 500 0.06以下
10 3/8 8以上 25以下 1 000以下 500 0.06以下
15 1/2 12以上 25以下 1 000以下 500 0.08以下
20 3/4 22以上 50以下 1 500以下 500 0.12以下
25 1 38以上 50以下 1 500以下 300 0.12以下
32 1 1/4 60以上 70以下 2 000以下 300 0.16以下
40 1 1/2 80以上 70以下 2 000以下 150 0.16以下
50 2 130以上 70以下 2 000以下 150 0.2以下
注記 有効断面積 S (mm2)=5.0 C
注a) 及びBの区分は,シール機構による区分(5.6参照)による。
9 構造
9.1 一般
弁は,ソレノイドの作動によって確実に弁口が開閉できる構造とし,空気圧が加わる部分が十分な強さ
をもたなければならない。また,弁は,JIS B 8370の規定内容を満たさなければならない。
9.2 ソレノイド
ソレノイドは,うなりが少なく円滑に弁の切換操作ができる構造とする。コイルは,弁の本体,ハウジ
ングなどと十分絶縁された構造とする。また,ソレノイドは,JIS C 4003に規定する耐熱クラスの温度に
よって区分する。
なお,コイルのリード線には,緑色を使用してはならない。
9.3 手動操作機構
弁の手動操作機構は,試動又は点検のために通電することなく,外部から手動で弁の切換動作が行える
構造とする。
なお,手動操作機構は,誤って人体などが接触しても作動しない構造とする。ただし,受渡当事者間の
協定がある場合は,その協定による。
9.4 ねじ継手及びフランジ継手
ねじ継手のねじは,一般にJIS B 0203に規定する管用テーパねじ又はJIS B 0202に規定する管用平行ね
じとし,フランジ継手のフランジは,JIS B 2220に規定する呼び圧力10Kフランジとする。
10 外観及び材料
弁の外観は,仕上がりは良好で,使用上有害なきず,割れ,鋳巣,ばりなどの欠陥があってはならない。
弁は,外観及び機能を正常に保つことのできる材料を選定しなければならない。また,塗装,その他の処
理を施すか,又は耐食材料を使用することによって,防せい(錆)及び腐食に配慮する。
11 試験
11.1 作動試験
直動形の弁では,出口ポートを開放又は閉止した状態で,入口ポートに最高使用圧力を加える。ただし,
――――― [JIS B 8373 pdf 8] ―――――
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2ポート弁及び3ポート弁では,弁の作動条件によって,0.08 MPaを最低の使用圧力として加える。
パイロット形の弁では,出口ポートを開放又は閉止した状態で,入口ポートに最高使用圧力及び最低使
用圧力を加え,定格電圧の90 %の電圧で,5回以上弁の切換作動を行う。出口ポートの開放及び閉止は,
切換作動が可能な状態になるよう弁流路の状態によって決める。
11.2 動的性能試験
弁の動的性能試験の方法は,2ポート弁の場合,図1に示す回路において,入口ポート側に圧力検出装
置を取り付け,ソレノイドに定格電圧を加え通電を開始してから圧力検出装置で圧力変化が検出されるま
での時間を測定する。その後,通電を停止してから圧力検出装置で圧力変化が検出されるまでの時間を測
定する。ただし,入口ポート側の圧力が弁閉時0.5 MPa,弁開時0.1 MPaになるように,減圧弁と絞り弁
とで設定する。
なお,2ポート弁以外は,JIS B 8419に規定する応答時間の測定方法による。
dは配管の内径を表し,10dは配管の内径の10倍の距離を示す。
配管は,弁の口径の呼びに相当したものを用いる。
図1−2ポート弁の試験回路
11.3 温度上昇試験
弁の温度上昇試験の方法は,ソレノイドに定格電圧を連続通電し,60分間で1 ℃の変化以内に温度上昇
が飽和したとき,JIS C 4034-1の7.6.2(抵抗法による温度上昇の決定)の方法によって測定を行う。
11.4 絶縁抵抗試験
弁の絶縁抵抗試験の方法は,JIS C 1302に規定する500 Vの絶縁抵抗計を使用し,コイル端子と露出し
た非充電金属部との間の絶縁抵抗を測定する。
11.5 耐電圧試験
弁の耐電圧試験の方法は,コイル端子と露出した非充電金属部との間に,表5による50 Hz又は60 Hz
の正弦波に近い試験電圧を1分間加える。ただし,多量生産の場合には,試験電圧の120 %の電圧を1秒
間加えてこれに代えることができる。
――――― [JIS B 8373 pdf 9] ―――――
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B 8373 : 2015
表5−試験電圧
単位 V
定格電圧 試験電圧
(交流・直流) (交流実効値)
30以下
1 000
30を超え 60以下
60を超え 125以下
1 500
125を超え 250以下
250を超えるもの 定格電圧の2倍+1 000
11.6 内部漏れ試験
11.6.1 2ポート弁の内部漏れ試験
2ポート弁の内部漏れ試験の方法は,弁流路を閉じた状態で入口ポートに最高使用圧力を加え,出口ポ
ートからの空気の漏れ量を測定する。
11.6.2 3ポート弁,4ポート弁及び5ポート弁の内部漏れ試験
3ポート弁,4ポート弁及び5ポート弁の内部漏れ試験の方法は,弁流路の各状態において,全ての互い
に遮断されているポート間について,一方のポートから0.5 MPaの圧力を加え,他のポートからの空気の
漏れ量を測定する。
11.7 耐圧試験
11.7.1 2ポート弁の耐圧試験
2ポート弁の耐圧試験の方法は,出口ポートを閉止し,弁流路を開いた状態で,入口ポートに最高使用
圧力の1.5倍の圧力を加え,1分間保持する。
11.7.2 3ポート弁,4ポート弁及び5ポート弁の耐圧試験
3ポート弁,4ポート弁及び5ポート弁の耐圧試験の方法は,出口ポートを閉止した状態で,弁流路の各
状態において,入口ポートに最高使用圧力の1.5倍の圧力を加え,1分間保持する。
11.8 耐久試験
弁の耐久試験の方法は,入口ポートに0.5 MPaの圧力を加え,定格電圧によって,1秒につき1回以上
の割合で弁の切換作動を行う。ただし,試験中,弁の各部を調整しないで連続して作動を行う。
なお,出口ポートの開放及び閉止,適切な負荷の取付けは,切換作動が可能な状態になるよう弁流路の
状態によって決める。
12 検査
12.1 形式検査
弁の形式検査は,新規設計の製品,又は改造によって性能に影響を及ぼすと製造業者がみなす製品につ
いて,次の項目の検査を行い,箇条8箇条10の規定に適合しなければならない。
a) 構造
b) 外観及び材料
c) 作動
d) 流量特性
e) 内部漏れ
f) 耐久性
――――― [JIS B 8373 pdf 10] ―――――
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JIS B 8373:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.50 : 制御用部品
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.060 : 弁 > 23.060.40 : 圧力調整弁
JIS B 8373:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0125-1:2020
- 油圧・空気圧システム及び機器―図記号及び回路図―第1部:図記号
- JISB0142:2011
- 油圧・空気圧システム及び機器―用語
- JISB0202:1999
- 管用平行ねじ
- JISB0203:1999
- 管用テーパねじ
- JISB2220:2012
- 鋼製管フランジ
- JISB8370:2013
- 空気圧―システム及びその機器の一般規則及び安全要求事項
- JISB8390:2000
- 空気圧―圧縮性流体用機器―流量特性の試験方法
- JISB8393:2000
- 空気圧―標準参考空気
- JISB8419:2010
- 空気圧―方向制御弁―切換時間及び応答時間の測定
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC4003:2010
- 電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方
- JISC4034-1:1999
- 回転電気機械―第1部:定格及び特性