JIS B 8391-1:2010 エアドライヤ―第1部:仕様及び試験 | ページ 2

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B 8391-1 : 2010 (ISO 7183 : 2007)
3.10
浸透(permeate)
圧縮空気及び水蒸気が膜を通過して拡散すること。
注記 膜の水分選択性が大きいほど浸透損失は小さくなる。
3.11
パージ空気流量(purge air flow)
ドライヤに入ってくる圧縮空気の流量から再生サイクル時にドライヤから出る圧縮空気を引いたもの。
注記1 通常,パージ空気は大気圧まで膨張する。
注記2 膜式ドライヤの場合は,掃引ガスと透過分との和をパージ空気流量とする。
3.12
再生(regeneration)
次の吸着工程のために乾燥剤の吸着能力を回復させる工程。
3.13
相対湿度(relative humidity)
同じ温度で大気中に含まれる飽和水蒸気圧に対する実際の水蒸気圧力の比率。
3.14
飽和蒸気圧(saturation vapour pressure)
その温度において水又は氷と水蒸気とが共存して平衡にあるときの水蒸気の圧力。
3.15
掃引ガス(sweep gas)
膜式ドライヤにおいて水分を取り除くため膜外部へ流す圧縮空気。
3.16
安定時間(stabilization period)
定常状態に達するまでにかかる平均的な時間。
3.17
試験時間(test time)
安定時間経過後にドライヤ性能を記録するのにかかる時間。

4 記号

4.1 図記号

  図1図3に用いる記号は,JIS B 0125-1による。

4.2 記号及び単位

  この規格に用いる記号及び単位は,次による。
記号 名称 SI単位 その他使用する単位
d チューブの実際の内径 m mm
l ねじ長さ m mm
m 質量 kg g,mg
P 電力 W MW,kW
p 圧力 Pa kPa
q 流量 m3/s m3/h,m3/min,L/s
L 潜熱 J MJ,kJ

――――― [JIS B 8391-1 pdf 6] ―――――

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記号 名称 SI単位 その他使用する単位
n サンプル数 (無次元)
t 時間 s min,h,d
V 体積 m3 dm3,cm3,mm3
W 仕事量 J MJ,kJ,kWh
X 一連の測定値の平均であり,項目のxi

4.3 添字

  この規格に用いる添字は,次による。
添字 意味 添字 意味
AL 空気損失 E 電気エネルギー
Av 平均 V 容器
BL 吹出し空気損失 ref 基準
sum 和 regn 再生
DC ドライヤサイクル S 蒸気エネルギー
i 区間番号 s システム
PF パージ流量 TOT 合計
PL パージ空気損失

5 基準状態

  体積流量記載の基準状態を,表1に示す。
表1−基準状態
空気温度 20 ℃
絶対圧力 100 kPa
相対湿度 0%

6 基準条件

  ドライヤの性能決定及び比較を行うには,基準条件の設定が必要である。基準条件を表2に示す。
表2−基準条件
数値a)
項目 単位 許容差
オプションA1b) )オプションA2b) ) オプションBb)
入口温度 ℃ 35 38 45 ±2
入口圧力 kPa 700 700 700 ±14
0
入口空気湿度 % 100 100 100 −5
冷却空気入口温度 ℃ 25 38 35 ±3
冷却水入口温度 ℃ 25 29 25 ±3
周囲空気温度 ℃ 25 38 35 ±3
入口空気流量
% 100 100 100 ±3
(定格流量比)
注a) 計器で維持する値。
b) オプションAとBとの選択は,装置の設置されている環境条件に影響を受ける。
c) オプションA1は温暖な地域に,また,オプションA2は亜熱帯地域に適用。

――――― [JIS B 8391-1 pdf 7] ―――――

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7 性能試験

7.1 主要な性能項目

  製品の性能評価及び比較を行うには,すべてのドライヤについて,次の主要な性能項目のデータが必要
である。
a) 圧力露点
b) 流量
c) 圧力降下
d) 消費電力
e) システムの空気損失
f) 出口温度
g) 騒音
入口の圧力及び温度の測定は,定格状態で運転するとき,測定点と入口との間で冷却又は圧力降下によ
る誤差を防ぐため,ドライヤの入口で行う。附属書Bで要求されているデータの提出は,製造業者の責任
である。
すべての性能試験で,入口空気の清浄度は,JIS B 8392-1のオイル等級4及び固体粒子の等級4,また,
湿度は,表2による。供試ドライヤが,この入口空気清浄度で確実に運転をするために事前ろ過を必要と
する場合には,これらのフィルタはすべての試験に含まれる。

7.2 圧力露点,流量及び出口温度

  圧力露点の測定は,表2に基づいて選択した基準条件を使用し,ドライヤの定格流量で行う。
出口空気の圧力露点の測定は,JIS B 8392-3に従って行う。出口空気温度も測定する。
試験装置は,図1に示すように配置する。しかし,試験するドライヤの種類によって配置が異なる場合
もある。
1 圧縮空気源 10 流量計
2 遮断弁 11 消音器
3 入口圧力計 12 周囲相対湿度計
4 入口温度計 13 周囲温度計
5 入口湿分量計 14 入口圧力測定管
6 供試ドライヤ 15 出口圧力測定管
7 圧力露点計 16 冷却水入口温度計(該当する場合)
8 出口温度計 17 冷却空気入口温度計(該当する場合)
9 流量制御弁
注a) 圧力測定管の詳細を附属書Dに示す。
b) 供試ドライヤが,冷却空気又は冷却水の供給機能を備えている場合は,温度計を取り付ける。これは,通常,
冷凍式ドライヤに関連した機能である。
図1−圧力露点及び流量の標準的な試験装置

――――― [JIS B 8391-1 pdf 8] ―――――

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ドライヤの正しい運転のためにフィルタが含まれている場合には,図1に示す試験方法に含まれ,附属
書Bに示す試験報告書に記録されていることを確認する。
ドライヤの定格流量は,対象ドライヤが出口圧力露点を指定レベルに維持した状態におけるドライヤ設
計流量又は最大流量とする。
標準出口圧力露点は,JIS B 8392-1の表3aの湿度の等級から選択してもよい。
供試ドライヤへの圧縮空気源の調整は,入口空気の湿度が飽和状態又は表2に規定する許容差内になる
ように調整する。バブリング,蒸気噴射など様々なプロセス設備を用いて飽和空気を発生させてもよい。
入口相対湿度計の選択及び使用については,動作の信頼性及び精度を確保するため注意を払う。
出口圧力露点を測定する前に,ドライヤ製造業者が推奨するドライヤの安定時間を考慮する。
圧力露点を報告する場合は,試験の間に記録された最も湿分の多い露点を記録する。
サイクル中に圧力露点の変動が大きいドライヤ(温度スイング吸着式ドライヤなど)については,平均
の圧力露点の報告でもよい。平均圧力露点は7.6.2に従って計算する。ピーク及び平均出口温度も測定す
る。

7.3 圧力降下

  圧力降下は,ドライヤ出入口間の全体の損失である。圧力降下は,ドライヤの定格流量及び表2から選
択した基準条件で測定する。試験装置は図2に示す配置とする。入口及び出口のフィルタがドライヤの一
部である場合には,圧力降下(湿り状態)測定に含まれる。フィルタが飽和状態に達することで安定する。
1 圧縮空気源 9 消音器
2 遮断弁 10 周囲温度計
3 入口圧力計 11 冷却水入口温度計(該当する場合)
4 入口温度計 12 冷却空気入口温度計(該当する場合)
5 供試ドライヤ 13 入口圧力測定管
6 差圧計 14 出口圧力測定管
7 流量制御弁 15 圧力降下測定計(水側)
8 流量計 16 流量計(水側)
注a) 圧力測定管の詳細を附属書Dに示す。
b) 供試ドライヤが,冷却空気又は冷却水の供給機能を備えている場合は,温度計を取り付ける。これは,通常,
冷凍式ドライヤに関連した機能である。
図2−圧力降下の標準的な測定装置

7.4 消費電力

  ドライヤの消費電力は,ドライヤの全エネルギー必要量と,様々な形式のエネルギー入力との合計から

――――― [JIS B 8391-1 pdf 9] ―――――

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B 8391-1 : 2010 (ISO 7183 : 2007)
成る。例えば,吸着式ドライヤは,熱入力に蒸気の流れを使用し,ファン及びブロアに電力を使用する。
該当する場合は,報告書には代表的な完全な運転サイクル(最低1回)の平均消費電力を記載する(7.6.1
参照)。
7.4.1 電気エネルギー
ドライヤで消費する電気エネルギーWEは,kJで表し,±1 %の精度の電力計で測定して,式(1)によって
求める。
WE PAv tDC (1)
ここに, PAv : 1回のドライヤの試験に基づいて式(3)で求めた平均電
力(kW)
tDC : 1回のドライヤサイクルの試験時間(s)
7.4.2 蒸気エネルギー
1回のドライヤサイクルの凝縮液を集め,入口圧力を記録し,蒸気源からのエネルギー入力を測定する。
蒸気エネルギーWSは,kJで表し,式(2)によって求める。
WS mLV (2)
ここに, m : 1回のドライヤの試験での蒸気凝縮液の質量(kg)
LV : 供給された蒸気温度及び圧力での蒸発潜熱(kJ/kg)
7.4.3 平均電源必要量
平均電源必要量PAvは,kWで表し,式(3)によって求める。
Wsum
PAv (3)
tDC
ここに, Wsum : すべてのエネルギー入力(WE,WS,その他のエネルギー
入力)の和(kJ)
tDC : ドライヤの試験時間(s)

7.5 システムの空気損失

  幾つかのドライヤは,再生するため,工程から切り離した圧縮空気を利用する。この圧縮空気は,通常
システムからの損失となる。次の代表的な二つの構成要素がある。
a) 吹出し空気損失 : 圧力スイング吸着工程の一部として大気に放出される圧縮空気量。
b) パージ空気損失 : ライン外容器を通っていく減圧された乾燥空気量。
これらの工程で損失した空気に加えて,ドレンを通すことによる空気損失量も考慮する。
7.5.1 再生式ドライヤの吹出し空気損失
吹出し空気損失は,ドライヤの昇圧容器が一般に再生開始時,大気圧に開放されるときに起きる。
吹出し空気損失VBLは,m3で表し,式(4)によって求める。
( pSpregn )
VBL VV n (4)
pref
ここに, VV : 容器の容積(m3)
ps : システムの圧力(kPa)
pregn : 再生圧力(kPa)
pref : 基準大気圧(kPa)
n : 1回の完全なドライヤの試験での吹出し回数
吹出し空気損失は,測定するのではなく,式(4)によって求めることを推奨する。
注記 乾燥剤体積の影響は,形式によって異なり,計算に用いた容積に対しては,最小の影響しかな
い。
警告 非常に短時間で大量の空気が大気開放された場合には,吹出しは一時的に高い流量と気体速度

――――― [JIS B 8391-1 pdf 10] ―――――

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  • ISO 7183:2007(IDT)

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