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JIS B 8602:2002 規格概要
この規格 B8602は、冷凍装置及びヒートポンプ装置に用いる,配管用及び止め弁用の管フランジについて規定。
JISB8602 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B8602
- 規格名称
- 冷媒用管フランジ
- 規格名称英語訳
- Pipe flanges for refrigerants
- 制定年月日
- 1962年8月1日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 23.040.60, 27.200
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 配管 II(製品) 2021
- 改訂:履歴
- 1962-08-01 制定日, 1965-09-01 確認日, 1967-10-01 改正日, 1970-05-01 確認日, 1973-08-01 確認日, 1976-06-01 確認日, 1976-09-01 改正日, 1979-07-01 確認日, 1984-11-01 確認日, 1990-03-01 確認日, 1993-01-01 改正日, 1999-11-20 改正日, 2002-09-20 改正日, 2008-03-20 確認日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS B 8602:2002 PDF [20]
B 8602 : 2002
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本冷凍
空調学会(JSRAE)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきと
の申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これに
よって,JIS B 8602:1999は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。主務大臣及び日本工業標準調査会は,
このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新案登
録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
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――――― [JIS B 8602 pdf 1] ―――――
B 8602 : 2002
pdf 目 次
ページ
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 種類・・・・[1]
- 4. 形状及び寸法・・・・[1]
- 5. 材料及び加工・・・・[1]
- 6. 外観・・・・[2]
- 7. 検査・・・・[2]
- 8. 製品の呼び方・・・・[3]
- 9. 表示・・・・[3]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS B 8602 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 8602 : 2002
冷媒用管フランジ
Pipe flanges for refrigerants
1. 適用範囲
この規格は,冷凍装置及びヒートポンプ装置に用いる,配管用及び止め弁用の管フランジ
(以下,フランジという。)について規定する。
備考 この規格の中で用いる圧力は,ゲージ圧力である。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。こ
れらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 1001 ボルト穴径及びざぐり径
JIS B 1051 炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質―第1部 : ボルト,ねじ及び植込みボルト
JIS B 1180 六角ボルト
JIS B 2238 鋼製管フランジ通則
JIS G 0303 鋼材の検査通則
JIS G 4051 機械構造用炭素鋼鋼材
JIS H 3250 銅及び銅合金棒
3. 種類
フランジは,鋼製フランジと銅合金製フランジの2種とし,主に用いられる冷媒,フランジの
種類と形状,接続形式,接続方法及び最高使用圧力によって区分し,表1及び表2による。
4. 形状及び寸法
フランジの形状及び寸法は,次による。
a) 形状及び各部の寸法は,付表1付表14による。
b) 寸法許容差はJIS B 2238による。
c) ボルト締付け面は,フランジ連結面に対して平行でなければならない。
5. 材料及び加工
フランジの材料及び加工は,次による。
a) 鋼製フランジの材料は,次による。
1) 鋼製フランジはJIS G 4051のS25Cで,溶接及びろう付けに適するものとする。ただし,この材料
を用いたフランジは,最高使用温度150 ℃とし,−60 ℃の温度を下回って使用してはならない。
2) IS G 0303によって検査を行い,引張強さ440 N/mm2(鋼材径,対辺距離又は主体部の厚さが100 mm
を超え,200 mm以下のものは400 N/mm2),降伏点265 N/mm2以上のものであること。
b) 鋼製フランジの加工は,次による。
1) ハブフランジは,熱間圧延の鋼棒又は鍛造の鋼塊から機械仕上げしてもよい。完成したフランジの
――――― [JIS B 8602 pdf 3] ―――――
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B 8602 : 2002
軸は,元の鋼棒又は鋼塊の長軸に平行でなければならない(これは同軸でなければならないという
ことではない。)。
2) 1) に規定する場合を除き,ハブフランジは,鋼棒から機械仕上げしてはならない。
c) 銅合金製フランジの材料は,JIS H 3250のC 3771で,ろう付けに適するものとする。ただし,この材
料を用いたフランジは,最高使用温度150 ℃とし,−80 ℃の温度を下回って使用してはならない。
d) ボルト ボルトは,JIS B 1051に規定されている材料による区分の鋼製ボルトで,JIS B 1180に規定
されているボルトとし,強度区分は付表1付表13に示す。
6. 外観
フランジの外観は滑らかで,きず,割れ及びまくれなどの使用上の有害な欠陥があってはなら
ない。
7. 検査
検査は,次による。
a) 形状及び寸法検査は,直接測定,限界ゲージ,その他の方法によって行い,4.の規定に適合しなけれ
ばならない。
b) 外観検査は,目視によって行い,6.の規定に適合しなければならない。
表 1 鋼製フランジの種類と最高使用圧力
適用冷媒 アンモニア フルオロカーボン
種類の記号 ATK ATM RTH RTK RTM RSK RSM RBH RBK RBM
フランジ形状 角形 丸形 ひし形 角形 丸形 角形 丸形 ひし形 角形 丸形
材質 JIS G 4051 S25C
接続形式 突合せ 突合せ 差込み
接続方法 溶接 溶接 溶接 ろう付け
大きさの呼び 最高使用圧力 MPa
A B
3/8
10 5.00 − 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00
1/2
15 5.00 − 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00
3/4
20 5.00 − 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00 5.00
25 1 3.45 − − 5.00 5.00 5.00 5.00 − 5.00 5.00
32 11/4 3.45 − − 4.30 5.00 4.30 5.00 − 4.30 5.00
40 11/2 3.45 − − 4.30 4.30 4.30 4.30 − 4.30 4.30
50 2 3.45 − − 4.30 4.30 4.30 4.30 − 4.30 4.30
65 21/2 3.45 − − 3.45 4.30 3.45 4.30 − 3.45 4.30
80 3 3.45 − − 3.45 4.30 3.45 4.30 − 3.45 4.30
(90) (31/2) 3.45 − − 3.45 4.20 3.45 4.30 − 3.45 4.30
100 4 3.45 − − 3.45 3.45 3.45 3.45 − 3.45 3.45
125 5 − 3.00 − − 3.45 − 3.45 − − 3.45
150 6 − 3.00 − − 3.45 − 3.45 − − −
200 8 − 3.00 − − 3.45 − 3.45 − − −
250 10 − − − − 3.00 − 3.00 − − −
参考 付表1 付表2 付表3 付表4 付表5 付表6 付表7 付表8 付表9 付表10
備考1. 適用冷媒がアンモニアのフランジはフルオロカーボン用に,またフルオロカーボンのフランジはアンモニア
用に使用してもよい。
2. 90Aは,使用しないことが望ましい。
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B 8602 : 2002
表 2 銅合金製フランジの種類と最高使用圧力
適用冷媒 フルオロカーボン
種類の記号 RBHC RBKC RBMC
フランジ形状 ひし形 角形 丸形
材質 JIS H 3250 C3771
接続形式 差込み
接続方法 ろう付け
大きさの呼び 最高使用圧力 MPa
A B
3/8
10 3.00 3.45 3.00 4.30 4.30
1/2
15 3.00 3.45 3.00 4.30 4.30
3/4
20 3.00 3.45 3.00 4.30 4.30
25 1 − − 3.00 3.45 4.30
32 11/4 − − 3.00 3.45 4.30
40 11/2 − − 3.00 3.45 4.30
50 2 − − 3.00 − 3.45
65 21/2 − − 3.00 − 3.45
80 3 − − 3.00 − 3.45
(90) (31/2) − − 3.00 − 3.45
100 4 − − 3.00 − 3.45
125 5 − − − − 3.45
参考 付表11 付表12 付表13
備考1. アンモニアに用いてはならない。
2. 90Aは,使用しないことが望ましい。
8. 製品の呼び方
製品の呼び方は,規格名称又は規格番号,種類を表す記号,最高使用圧力及び大きさ
の呼びを表す記号による。ただし,ろう付け形は,ろう付けに適用する管の外径を末尾に記入する。
例 冷媒用管フランジ RTM100Aの場合
RTM 3.45−100A
大きさの呼びを表す記号
最高使用圧力
種類を表す記号
JIS B 8602 RTM5-25A-32の場合
RTM 5−25A−32
ろう付けに適用する管の外径
大きさの呼びを表す記号
最高使用圧力
種類を表す記号
9. 表示
フランジは,その外面に,次の事項を容易に消えない方法で表示する。
a) 種類を表す記号
b) 最高使用圧力
c) 大きさの呼び
d) 製造業者名又はその略号
――――― [JIS B 8602 pdf 5] ―――――
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JIS B 8602:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.200 : 冷蔵技術
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.040 : パイプライン部品及びパイプライン > 23.040.60 : フランジ,カップリング及びジョイント
JIS B 8602:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1001:1985
- ボルト穴径及びざぐり径
- JISB1051:2014
- 炭素鋼及び合金鋼製締結用部品の機械的性質―強度区分を規定したボルト,小ねじ及び植込みボルト―並目ねじ及び細目ねじ
- JISB1180:2014
- 六角ボルト
- JISB2238:1996
- 鋼製管フランジ通則
- JISG0303:2000
- 鋼材の検査通則
- JISG4051:2016
- 機械構造用炭素鋼鋼材
- JISH3250:2015
- 銅及び銅合金の棒
- JISH3250:2021
- 銅及び銅合金の棒