JIS B 8673-3:2011 油圧―作動油の清浄度モニタ方法―第3部:フィルタ目詰まり法 | ページ 2

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B 8673-3 : 2011 (ISO 21018-3 : 2008)
6.2.2 校正用ダスト及び検定用ダスト
校正及び検定に使用する表示記号ISO 12103-A3のテストダストは,ISO 12103-1:1997の要求事項を満た
し,JIS B 9932又はJIS B 9935に従って校正された自動粒子計数器を用いて計測した粒径分布に従ってい
なければならない。
6.2.3 フラッシング液
検定の前にモニタ機器内に残留するフラッシング液を取り除く。
このフラッシング液の要求清浄度は,1 mL中に6 m (c)以上の粒子が10個以下でなければならない。
注記 m (c)は,自動粒子計数器の校正方法のJIS B 9932又はJIS B 9935で定義される粒径の単位で
ある。
6.2.4 乾燥器
乾燥器は,非循環式で,テストダスト乾燥のために100 ℃150 ℃の間に温度を調整できるもの。
6.2.5 参照基準機器
参照基準機器は,例えば,JIS B 9932又はJIS B 9935に従って検定済みのフィルタ目詰まり法を用いた
モニタ機器又は自動粒子計数器とする。
6.2.6 サンプルかくはん装置
サンプルかくはん装置は,サンプル瓶内のサンプルにテストダストを分散させるのに適している,
3 000 W/m210 000 W/m2の基底面をもつ超音波洗浄器,又は3軸かくはん器とする。
かくはん装置は,テストダストの元の粒径分布を変えてはならない(破砕など)。
6.2.7 サンプル瓶
サンプル瓶は,JIS B 9937に従って洗浄及び認定されたもので,次の要求清浄度のものを使用する。
a) テストダスト混合用のサンプル瓶については,サンプル瓶の容量1 mLにつき6 m (c)以上の微粒子の
数が100個以下。
b) 油圧システムの清浄度を検定するサンプル瓶及びモニタ機器の校正を検定するサンプル瓶について
は,共にサンプル瓶の容量1 mLにつき6 m (c)以上の微粒子の数が5個以下。
6.2.8 溶剤
溶剤は,使用するモニタ機器及び装置と適合性があり,試験液と混和するもの。
使用するいかなる溶剤も,0.8 m以下のメンブレンフィルタでろ過するか,1 mLにつき6 m (c)以上の
微粒子の数が2個以下の要求清浄度にしなければならない。
6.2.9 溶剤ディスペンサ
溶剤ディスペンサは,加圧によって溶剤を供給する容器で,出口に0.8 mのインラインメンブレンフィ
ルタを取り付けたもの。
6.2.10 試験装置
試験装置は,JIS B 9935に従って認証されたもの。
6.2.11 試験液
試験液は,オンライン校正に使用するための要求項目に従っているもの(JIS B 9935参照)。
試験液は,モニタ機器の洗浄及び妥当性の確認の両方に使用する。また,適切なサンプル瓶に入れて保
管しなければならない。
6.2.12 真空ポンプ
真空ポンプは,かくはん後の試験液サンプルから気体を除去するもの。通常,ボトルサンプラに組み込
む。超音波洗浄器を代替方法として使用できる。

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注記 圧力降下一定のモニタ機器を使用する場合は,気体の除去は,必要ない。
6.2.13 検定用サンプル
検定用サンプルは,モニタ機器に化学的に適合性のある液体で,モニタ機器製造業者が特定した濃度と
一致するISO 12103-A3の懸濁液のサンプル。
粒径分布は,JIS B 9932又はJIS B 9935に従って校正された自動粒子計数器を用いて測定しなければな
らない。
6.2.14 計量はかり
計量はかりは,分解能が0.1 mgか,それよりよいもの。

7 操作手順

7.1  一般
操作方法を次の中から選択する。
a) 加圧ラインからの抽出(7.2参照)
b) 油圧システムの油タンクからの吸引(7.3参照)
c) 貯蔵タンクなどの大きな容器からの吸引(7.4参照)
d) サンプル瓶からの抽出(7.5参照)
注記 加圧ラインからのオンライン操作は,周囲からの汚染物の混入が少ないので望ましい。
JIS B 9936に従ってサンプル採取位置及びサンプル採取バルブを選択する。
機械又は工程を,定期的にモニタする場合又は連続的にモニタする場合には,同じ運転条件の下におい
て,同じ場所,同じ方法で繰り返しサンプルを採取する。
7.2 加圧ラインからの抽出
7.2.1 一般
警告 使用する全ての装置及び手順が,安全で油圧システムの最大圧力に適合していることを確認す
る。
JIS B 9936に準拠するサンプル採取バルブを使用する。
十分な流れが存在し,かつ,エルボの後のような乱流となっている配管にサンプル採取バルブを取り付
ける。
圧力の取出し口は,JIS B 9936の要求を満足できない場合には,サンプル採取バルブ設置位置としては,
適していない。このような位置にサンプル採取バルブを取り付けた場合には,サンプル採取の前に十分な
フラッシングが必要である。
7.2.2 手順
7.2.2.1 通常の運転条件において油圧システムを安定させる。油圧システムの最低圧力が,モニタ機器を
正しく操作するのに十分であることを確認する。
7.2.2.2 モニタ機器に,前回の分析の残存液があるか,及びその液が今回の試験液と相溶性があるかを確
認する。相溶性がないか又は相溶性があることが疑わしい場合には,A.3に示す手順によって前回の液を
装置から洗い流す。相溶性がある場合には,7.2.2.3に進む。
7.2.2.3 サンプル採取バルブの外側を洗浄し,モニタ機器に取り付ける。

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7.2.2.4 製造業者の取扱説明書に従ってモニタ機器を操作する。モニタ機器に自動自己フラッシング機能
がない場合には,サンプル採取ライン及びモニタ機器が適切にフラッシングされているか確かめるために
モニタ機器を運転する(フラッシングの必要な箇所について,製造業者からアドバイスを受ける。)。前回,
モニタ機器を今回と異なるが相溶性のある液の分析に使用している場合には,モニタ機器及び接続管の容
積の10倍以上の油圧システム液でフラッシングし,モニタ機器からの排出液は,廃棄する。
7.2.2.5 製造業者の取扱説明書に従ってサンプルを分析する。2回以上の分析を行い,結果を比較する。
連続する分析結果において清浄度コードのスケール番号に1より大きな違いがある場合には,フラッシン
グが適切に行われなかったか,又は油圧システムが安定していないということになる。適切な結果が得ら
れるまで分析を繰り返す。
7.2.2.6 分析後,サンプル採取バルブを閉じ,サンプル採取ラインから残存圧力を取り除いた後,モニタ
機器を取り外す。
7.2.2.7 測定結果を記録する。
7.3 油圧システムの油タンクからの吸引
7.3.1 通常の運転条件において油圧システムを安定させ,サンプルを採取する領域に粒子が適切に分散す
るように油タンク内で液体が十分に流動していることを確認する。
注記 流動が不十分な場合,分析するサンプルは,全体を代表することにはならない。
7.3.2 モニタ機器に,前回の分析の残存液があるか,及びその液が今回の試験液と相溶性があるかを確認
する。相溶性がないか又は疑わしい場合には,A.3に示す手順によって前回の液を装置から洗い流す。相
溶性がある場合には,7.3.3に進む。
7.3.3 サンプル採取ラインを挿入した油タンクの入口付近を洗浄し,ねじ及び継手類をしっかり締める。
サンプル採取ラインの外側を洗浄する。
7.3.4 代表的なサンプルを採取するために,油タンクに吸込み用ホースを挿入する(通常,油タンクの中
層)。
7.3.5 モニタ機器に自動自己フラッシング機能がない場合には,サンプル採取ライン及びモニタ機器が適
切にフラッシングされているか確かめるためにモニタ機器を運転する(フラッシングの必要な箇所につい
て,製造業者からアドバイスを受ける。)。前回,モニタ機器を今回と異なるが相溶性のある液の分析に使
用している場合には,モニタ機器及び接続管の容積の10倍以上の油圧システム液でフラッシングし,廃棄
する。
7.3.6 サンプルが,再びモニタの吸込みラインに混入しないように油タンクへの戻りホースの位置を固定
するか,又はサンプルを別の容器に移すか若しくは廃棄する。
7.3.7 製造業者の取扱説明書に従ってサンプルを分析する。2回以上の分析を行い,結果を比較する。連
続する分析結果において清浄度コードのスケール番号に1より大きな違いがある場合には,フラッシング
が適切に行われなかったか,又は油圧システムが安定していないということになる。適切な結果が得られ
るまで分析を繰り返す。
7.3.8 測定結果を記録する。
7.4 大きな容器からの吸引
7.4.1 一般
この手順は,モニタ機器に内蔵されているか又は別に用意したポンプを用いて大きな容器から吸い上げ
たサンプルを使用する。この手順は,計測において誤差及び変動を生じやすく,余分な工程が必要となる。
誤差の発生源には,次のものがある。

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a) 流動していない液体 粒子を分散させるために容器をかくはんすることができず,採取したサンプル
が全体を代表していないおそれがある。循環用補助ポンプが必要となる。
b) 高粘度 液体は,周囲温度によっては高粘度になっている。ポンプで液体を吸い上げるときに真空状
態になり,空気が分離したりモニタ機器の吸込み不足を起こしたりすることになる。その場合,流量
が減少し,モニタ機器の作動不良を発生する。
7.4.2 手順
7.4.2.1 粒子を分散させるために容器内の液体をかくはんする。かくはんできない場合には,粒子を分散
させるために補助ポンプを使用して液体を循環する。共にできなかった場合には,報告書にサンプルのか
くはん不能と記載する。
7.4.2.2 モニタ機器に,前回の分析の残存液があるか,及びその液が今回の試験液と相溶性があるかを確
認する。相溶性がないか又は疑わしい場合には,A.3に示す手順によって前回の液を装置から洗い流す。
相溶性がある場合には,7.4.2.3に進む。
7.4.2.3 サンプル採取ラインの挿入口付近及びサンプル採取ラインの外側を洗浄する。
7.4.2.4 空気を吸い込まないように大きな容器の液体中に吸込みホースを入れる。補助ポンプを使用する
場合,吸込みホースは,循環ポンプの吸込み口及び戻り口から離れた位置で循環領域内に設置する。
7.4.2.5 モニタ機器に自動自己フラッシング機能がない場合には,サンプル採取ライン及びモニタ機器が
適切にフラッシングされているか確かめるためにモニタ機器を運転する(フラッシングの必要な箇所につ
いて,製造業者からアドバイスを受ける。)。前回,モニタ機器を今回と異なるが相溶性のある液の分析に
使用している場合には,モニタ機器及び接続管の容積の10倍以上の油圧システム液でフラッシングし,廃
棄する。液体に相溶性がない場合には,A.3に示す手順を使用しなければならない。
7.4.2.6 サンプルが,再びモニタの吸込みラインに混入しないように油タンクへの戻りホースの位置を固
定するか,又はサンプルを別の容器に移すか若しくは廃棄する。
7.4.2.7 製造業者の取扱説明書に従ってサンプルを分析する。2回以上の分析を行い,結果を比較する。
連続する分析結果において清浄度コードのスケール番号に1より大きな違いがある場合には,フラッシン
グが適切に行われなかったか,又は油圧システムが安定していないということになる。適切な結果が得ら
れるまで分析を繰り返す。
7.4.2.8 測定結果を記録する。
7.5 サンプル瓶からの抽出
7.5.1 一般
この方法は,外部からのサンプルへの汚染物が混入しやすいが,ボトルサンプラが利用できない場合に
用いる。
ボトルサンプラが利用できない場合には,瓶又は容器からサンプルを抽出しやすくするために入口ホー
スにサンプル抽出管を取り付けるとよい。そうすれば,サンプル瓶に入口ホースを付けなくてすむ。さら
に,そのようなサンプル抽出管は,容易に洗浄できる。
モニタ機器を通ったサンプルは,サンプル瓶及び容器に戻してはならない。
7.5.2 手順
7.5.2.1 前回の分析の残留液は,モニタ機器及び全ての接続ホースから洗い流さなくてはならない。サン
プルが前回の試験液と適合性がない場合には,適切な溶剤を使用しなければならない(A.3参照)。
7.5.2.2 必要ならば,製造業者の取扱説明書に従って機器の清浄度を確認する。測定前のモニタ機器の清
浄度が,サンプルの予想分析値の10 %以下になるようにモニタ機器を洗浄する。

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7.5.2.3 サンプル瓶を30秒間手振りをするか又は6.2.6のサンプルかくはん装置を用いて,サンプル瓶内
の汚染粒子を分散させる。適切な装置を用いて,空気を取り除く。かくはん後,2分以内に分析を始めな
くてはならない。
7.5.2.4 サンプル抽出管の外面をろ過した溶剤で洗浄し,抽出管をサンプル瓶の底から約5 mmの深さま
で挿入する。管の先が瓶の底に触れてはならない。
7.5.2.5 モニタ機器を(使用した場合には,ボトルサンプラも)製造業者の取扱説明書に従って操作する。
まず,モニタ機器をサンプル液でフラッシングするか,又は最初の分析を行って,その結果は破棄する。
さらに2回以上分析を行い,結果を比較する。
7.5.2.6 連続する分析結果において清浄度コードのスケール番号に1より大きな違いがある場合には,容
器内の溶液が十分均一になっていないということになる。その場合,7.5.2.27.5.2.5の操作を繰り返す。
7.5.2.7 測定結果を記録する。

8 校正手順及び検定手順

8.1  一般
フィルタ目詰まり法を用いるモニタ機器の校正及び検定には,ISO 12103-A3テストダスト(ISO
12103-1:1997の箇条3参照)を加えた液を試験液として使用し,校正及び検定用に設計された装置を用い
なければならない。試験用モニタ機器に適合する6.2.5の参照基準機器を選ばなければならない。
フィルタ目詰まり法を用いたモニタ機器の校正のための調整は,専用のソフトウェアを変更して行う。
これには,専門家の知識を必要とするので,モニタ機器製造業者が行うのがよい。モニタ機器の検定は,
粒径分布をJIS B 9932又はJIS B 9935に従って校正した自動粒子計数器を用いて測定したISO 12103-A3
テストダストを含む試験液を用いて,オンライン又はオフラインのいずれによっても行うことができる。
この手順において,この工程に使用するモニタ機器は,試験結果の分析精度を上げるために粒子個数濃
度(計算値又は測定値)を記録するように設定する。
上述した試験装置又は粒径分布の検定は,JIS B 9932又はJIS B 9935に従って校正した自動粒子計数器
を用いて測定したISO 12103-A3テストダストを含む試験液を用いて行う。
8.2 必要な装置
6.2に規定した装置の全部又は一部が必要となる。
8.3 予備手順
8.3.1 試験の前にJIS B 9937及び6.2.7に従って全てのガラス器具及び実験器具を洗浄し,清浄であるこ
とを検証する。
8.3.2 校正及び検定手順の有効性を阻害する要因が,モニタ機器にないことを点検する。
8.3.3 残存液体を取り除くため,溶剤を用いてモニタ機器を入念に洗浄する。残存液体が今回の試験液と
相溶性のない場合には,溶剤による洗浄を続ける必要がある(A.3参照)。モニタ機器の製造業者に相談す
ることが望ましい。
8.3.4 オンライン法に使用する機器のフラッシングは,次による。
a) 1 mL中に6 m(c)以上の粒子が10個以下,又は校正及び検定で使用する濃度の1 %以下の要求清浄度
が得られるまで,試験装置を前もってフラッシングする。
b) モニタ機器を試験装置に接続し,製造業者の取扱説明書に従って,モニタ機器から残存液体を排出す
る。モニタ機器からの排出液は,直接廃棄する。モニタ機器及び配管の内容積の20倍以上の量が排出
されるまで運転する。

――――― [JIS B 8673-3 pdf 10] ―――――

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  • ISO 21018-3:2008(IDT)

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