JIS C 1509-1:2017 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様 | ページ 3

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C 1509-1 : 2017 (IEC 61672-1 : 2013)
3.28
直線動作全範囲(total range)
この規格に規定するレベル直線性偏差の受容限度値を超えないで,過負荷又はアンダーレンジを指示す
ることなく測定できる,正弦波信号に対するA特性サウンドレベルの,最大感度のレベルレンジの最小値
から最小感度のレベルレンジの最大値までの範囲。
注記 直線動作全範囲は,デシベル(dB)で表す。
3.29
トーンバースト(toneburst)
ゼロ交差で始まりゼロ交差で終わる,継続時間が周期の整数倍の正弦波電気信号。
3.30
トーンバースト応答(toneburst response)
トーンバーストに対する時間重み付きサウンドレベルの最大値又は音響暴露レベルの測定値と,トーン
バーストと振幅及び周波数が同じ定常入力信号に対するサウンドレベルの測定値との差。
注記 トーンバースト応答は,デシベル(dB)で表す。
3.31
基準の向き(reference orientation)
無線周波電磁界のエミッション及びイミュニティについて,この規格に規定する性能への適合性を示す
試験のための,サウンドレベルメータの向き。
3.32
包含確率(coverage probability)
指定した包含区間に含まれる測定変量のうちの真の値の確率。
(ISO/IEC Guide 98-4の3.2.8参照)
3.33
受容限度値(acceptance limit)
測定値の許容される上限又は下限の値。
(ISO/IEC Guide 98-4の3.3.8参照)

4 基準環境条件

  サウンドレベルメータの電気音響性能を規定するための基準環境条件は,次による。
− 周囲温度 23 ℃
− 静圧 101.325 kPa
− 相対湿度 50 %

5 性能の仕様

5.1 一般事項

5.1.1 一般に,サウンドレベルメータは,マイクロホン,前置増幅器(以下,プリアンプという。),信号
処理器及び表示装置を組み合わせたものである。この規格の性能の仕様は,サウンドレベルメータに用い
るあらゆるマイクロホン及びプリアンプに対して適用する。
信号処理器は,規定する周波数重み付け特性を備えた増幅器,周波数重み付けした時間変動する音圧信
号の2乗器,及び時間積分器又は時間平均器の機能を複合したものである。この規格に規定する性能に適

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合するために必要な信号処理器は,サウンドレベルメータの一部分とする。
この規格では,表示装置は,測定結果を物理的かつ視覚的に表示するもの,又は保存するものをいう。
保存した測定結果は,例えば,何らかのソフトウェアとともに用いるコンピュータのように,製造業者の
指定した何らかの装置を用いて表示することができなければならない。
5.1.2 この箇条に規定する性能の仕様は,箇条4に規定する基準環境条件下で適用する。
5.1.3 無線周波電磁界のエミッション及びイミュニティを規定するために,サウンドレベルメータを次の
三つのグループに分類する。
− グループX : この規格に従って,サウンドレベル測定機能を内蔵する一体形機器で,通常動作のため
に内蔵電池を指定し,サウンドレベルの測定に外部の機器との接続を必要としないもの。
− グループY : この規格に従って,サウンドレベル測定機能を内蔵する一体形機器で,通常動作のため
に商用電源への接続を指定し,サウンドレベルの測定に外部の機器との接続を必要としないもの。
− グループZ : この規格に従って,サウンドレベル測定機能を備える機器で,サウンドレベルメータを
構成する要素として複数の装置を必要とし,通常動作のために何らかの方法でそれらを接続して用い
るもの。それぞれの分離した装置は,内蔵電池,又は商用電源で動作させてもよい。
5.1.4 サウンドレベルメータ全体の構成及びその通常動作状態を取扱説明書に記載する。通常動作状態と
して,ウインドスクリーン及びマイクロホンの周辺に取り付けるその他の附属品も含む状態を指定する場
合,それらの附属品は,サウンドレベルメータとして必要不可欠な要素とみなす。
5.1.5 取扱説明書にクラス1又はクラス2と記載するサウンドレベルメータは,この規格に規定するクラ
ス1又はクラス2の全ての該当する仕様に適合しなければならない。幾つかのクラス1の性能をもってい
ても,一つでもクラス2の仕様にだけ適合する性能がある場合には,クラス2のサウンドレベルメータと
みなす。サウンドレベルメータは,(例えば,異なるマイクロホン又はプリアンプを用いることによって)
ある構成においてクラス1の機器と指定し,別の構成ではクラス2の機器と指定してもよい。
5.1.6 自由音場の基準方向からの入射若しくはランダム入射でマイクロホンに到達する音波,又はその両
方において,サウンドレベルメータがクラス1又はクラス2に適合するためのマイクロホンの形式を取扱
説明書に記載する。サウンドレベルメータの適切な使用手順を取扱説明書に記載する。
5.1.7 該当する場合,指向特性及び周波数重み付け特性についての仕様に適合させるためのマイクロホン
並びにプリアンプの取付方法を取扱説明書に記載する。仕様に適合させるために,マイクロホンの延長装
置又はケーブルを用いてもよい。この場合,指定する装置を用いた場合に限り,指向特性及び周波数重み
付け特性の仕様にサウンドレベルメータが適合することを取扱説明書に記載する。
5.1.8 コンピュータのソフトウェアがサウンドレベルメータの一部分を構成してもよい。サウンドレベル
メータに内蔵されたソフトウェアのバージョンの識別手段を取扱説明書に記載する。
5.1.9 サウンドレベルメータは,周波数重み付け特性Aを備えていなければならない。時間重み付けサ
ウンドレベルメータは,少なくとも時間重み付け特性FによるA特性時間重み付きサウンドレベルを測定
する機能を備えていなければならない。積分平均サウンドレベルメータは,少なくともA特性時間平均サ
ウンドレベルを測定する機能を備えていなければならない。積分サウンドレベルメータは,少なくともA
特性音響暴露レベルを測定する機能を備えていなければならない。サウンドレベルメータは,この規格に
性能の仕様を規定するその他の機能を備えていてもよく,また,全ての機能を備えていてもよい。サウン
ドレベルメータに備えるこれらの機能は,該当する性能の仕様に適合しなければならない。
サウンドレベルメータが音響暴露レベルだけ表示する場合,時間平均サウンドレベルは,式(6)によって
算出する。

――――― [JIS C 1509-1 pdf 12] ―――――

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5.1.10 クラス1に適合するサウンドレベルメータは,周波数重み付け特性Cも備えていなければならな
い。C特性ピークサウンドレベルを測定するサウンドレベルメータは,C特性時間平均サウンドレベルを
測定できなければならない。周波数重み付け特性Zは,オプションである。備える全ての周波数重み付け
特性を取扱説明書に記載する。
5.1.11 サウンドレベルメータには,複数の表示装置があってもよい。
注記1 アナログ又はディジタル出力だけでは,表示装置ではない。
注記1A アナログ出力とは,交流(AC)又は直流(DC)による電圧又は電流の出力をいう。
5.1.12 サウンドレベルメータは,適切なレベルレンジ切換器によって,複数のレベルレンジをもっても
よい。次の事項を取扱説明書に記載する。
a) 各レベルレンジで測定できる1 kHzでのA特性サウンドレベルの公称範囲の上限値及び下限値
b) レベルレンジ切換器の機能及び操作方法
c) サウンドレベル又は音響暴露レベルの測定結果を表示させるための,最適なレベルレンジの選択方法
5.1.13 基準音圧レベル,基準レベルレンジ及び基準の向きを取扱説明書に記載する。サウンドレベルメ
ータに用いることを意図するマイクロホンの各形式について,基準方向を取扱説明書に記載する。また,
マイクロホンの基準点の位置も,取扱説明書に記載する。
注記 94 dBの基準音圧レベルは,2乗平均1 Pa2,又は実効値1 Paの音圧に相当する。
5.1.14 サウンドレベルメータに時間重み付きサウンドレベルの最大値又はピークサウンドレベル測定機
能を備えている場合には,レベル保持(ホールド)機能を備えていなければならない。レベル保持機能の
動作及び保持された表示を取り消す方法を取扱説明書に記載する。
5.1.15 この規格の多くの仕様への適合性を評価するために,電気信号を用いる。電気信号は,マイクロ
ホン出力からの信号と等価なものでなければならない。指定する各マイクロホンに対して,プリアンプの
電気入力に信号を加えるための装置又は手段の電気特性について,その設計目標値及び適用可能な受容限
度値を取扱説明書に記載する。電気特性には,装置の出力端における電気インピーダンスの抵抗成分及び
リアクタンス成分を含む。電気インピーダンスの設計目標値は,1 kHzの周波数に対して指定する。
注記0A この規格では,適用可能な受容限度値は,製造業者が指定するものとして用いる。
5.1.16 マイクロホンは,プリアンプの入力部に電気信号を入力できるよう着脱可能でなければならない。
5.1.17 サウンドレベルメータに損傷を与えることのない,マイクロホンに加えることのできる音圧レベ
ルの最大値及びプリアンプの電気入力に加えることのできるピーク·ツー·ピーク電圧の最大値を取扱説
明書に記載する。
5.1.18 該当する場合,この規格の性能の仕様は,並列動作する複数の時間重み付け特性又は周波数重み
付け特性,及び多チャンネルサウンドレベルメータの独立した各チャンネルに適用する。多チャンネルサ
ウンドレベルメータは,複数のマイクロホン入力端子を備えていてもよい。独立した各チャンネルの特性
及び動作を取扱説明書に記載する。
5.1.19 サウンドレベルメータの電気音響特性についての仕様は,電源投入後の初期安定化時間(サウン
ドレベルメータを測定に用いることができるまでの時間)を経過した後に適用する。初期安定化時間を取
扱説明書に記載する。初期安定化時間は,2分間を超えてはならない。電源を投入する前に,サウンドレ
ベルメータを周囲の環境条件にじゅん(馴)化させておく。
5.1.20 5.1.21及び5.1.22では,受容限度値が設計目標からの偏差の許容値として与えられる。附属書A
には,許容区間,対応する受容区間及び測定の不確かさの最大許容値の関係が示されている。
5.1.21 次に示す要求事項を全て満たす場合には,性能仕様へ適合しているとみなす。

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a) 設計目標からの偏差が,受容限度値を超えない。
b) 対応する測定の不確かさが,附属書Bに規定する包含確率95 %の対応する測定の不確かさの最大許容
値を超えない。
5.1.22 附属書Cは,この規格の仕様への適合性の評価例を示す。

5.2 校正点検周波数における調整

5.2.1  全周波数範囲において電気音響性能を最適化するために,サウンドレベルメータ全体の感度を点
検及び調整するために用いる音響校正器の,一つ以上の形式を取扱説明書に記載する。
5.2.2 クラス1のサウンドレベルメータの場合,指定する音響校正器は,JIS C 1515のクラス1に適合
しなければならない。クラス2のサウンドレベルメータの場合,音響校正器は,JIS C 1515のクラス1又
はクラス2に適合しなければならない。
注記 JIS C 1515のクラスLSの音響校正器は,限定した環境条件でだけ動作するように性能が規定
されており,一般的な用途には適していない。
5.2.3 基準レベルレンジの基準音圧レベルにおける160 Hz1 250 Hzの校正点検周波数で,指定した音
響校正器を用いたときにサウンドレベルメータが表示するサウンドレベルを調整するための手順及び調整
値を取扱説明書に記載する。
5.2.4 調整値は,IEC 62585に従って決定しなければならない。また,少なくとも,80 kPa105 kPaの
静圧,20 ℃26 ℃の気温,25 %70 %の相対湿度の環境条件で,この調整値を適用する。調整に用いる
調整値は,サウンドレベルメータに用いることができると取扱説明書に記載する全ての形式のマイクロホ
ン及びサウンドレベルメータの製造業者が供給する附属品でマイクロホンに装着するものに適用する。こ
れらの環境条件の範囲内での調整値のばらつきは,調整値に対する測定の不確かさの範囲に収まらなけれ
ばならない。
5.2.5 IEC 61672-2に従って測定した調整値と取扱説明書に記載する調整値との差は,±0.3 dBを超えて
はならない。

5.3 表示値に対する補正

5.3.1 一般事項
5.3.1.1 サウンドレベルメータの使用及び性能試験において,様々な要因による補正値が取扱説明書に記
載されている場合,サウンドレベルの測定において使用してよい。IEC 62585は,補正値及び対応する包
含係数を含む95 %の包含確率に対して測定の不確かさを決定する方法を規定する。
5.3.1.2 補正された結果は,表示値に適切な補正値を加えることで得ることができる。この規格の第2部
は,型式評価を目的とした補正値の検証のための方法及び基準を示す。
5.3.2 反射及び回折
5.3.2.1 サウンドレベルメータに用いることができると取扱説明書に記載する全ての形式のマイクロホ
ンに対して,サウンドレベルメータのきょう(筐)体からの反射及び回折による影響に対する補正値及び
関連する不確かさを,取扱説明書に記載する。補正値及び不確かさは,通常使用状態のサウンドレベルメ
ータに装着したマイクロホンに対して適用する。反射及び回折の影響は,マイクロホン単体の特性に依存
しており,IEC 62585に規定する方法で測定する。
5.3.2.2 反射及び回折の影響に対する補正値及び測定の不確かさは,対応する包含係数を含む95 %の包含
確率に対してIEC 62585に従って決定する。
5.3.3 ウインドスクリーン
5.3.3.1 取扱説明書に記載する補正値には,サウンドレベルメータの指向特性,相対周波数重み付き自由

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音場特性,及び少なくとも基準方向からの音波の入射に対する,又は相対周波数重み付きランダム入射特
性におけるウインドスクリーンの代表値に対する影響も含む。
5.3.3.2 マイクロホンにウインドスクリーンを装着した状態,及び装着しない状態で,サウンドレベルメ
ータがこの規格の仕様に適合する旨を取扱説明書に記載する場合には,二つの状態についてそれぞれデー
タも記載する。
5.3.3.3 ウインドスクリーン及び関連する附属品がマイクロホンの主軸に対して回転対称でない場合に
は,ウインドスクリーン及び附属品の指向特性及び周波数特性に関する自由音場補正値を,マイクロホン
の主軸を含む面に対して様々な入射方向について記載する。
5.3.3.4 ウインドスクリーン及び附属品の影響に対する補正値及び測定の不確かさは,IEC 62585に従っ
て決定する。
5.3.3.5 IEC 61672-2に従って測定したウインドスクリーンの補正値と取扱説明書に記載する補正値との
差は,表1に示す受容限度値を超えてはならない。
表1−測定したウインドスクリーンの補正値と取扱説明書に記載する補正値との差に対する受容限度値
周波数 受容限度値
kHz dB
クラス
1 2
0.063以上2以下 ±0.5 ±0.5
2を超え8以下 ±0.8 ±0.8
8を超え12.5以下 ±1.0 −
12.5を超え16以下 ±1.5 −
5.3.4 補正値を記載するための様式
5.3.4.1 補正値及び測定に関連する不確かさは,取扱説明書に表を用いて別々に記載する。取扱説明書に
記載する不確かさは,IEC 62585で対応する測定の不確かさの最大許容値を超えてはならない。補正値が
ゼロであっても,現実の及び現実的な(ゼロではない)不確かさを記載する。
5.3.4.2 5.3.15.3.3に規定する補正値は,次の様式による。
− クラス1のサウンドレベルメータでは,63 Hzから1 kHzまでの1/3オクターブ間隔,1 kHzを超えて
少なくとも16 kHzまでの1/12オクターブ間隔の公称周波数に対して,表を作成する。
− クラス2のサウンドレベルメータでは,63 Hzから少なくとも8 kHzまでの1/3オクターブ間隔の公称
周波数に対して,表を作成する。
− 必要に応じて,基準方向におけるサウンドレベルメータの相対周波数重み付き自由音場特性又は相対
周波数重み付きランダム入射特性におけるウインドスクリーンの影響の代表値については,クラス1
のサウンドレベルメータでは,1 kHzから少なくとも16 kHzまで,クラス2のサウンドレベルメータ
では,1 kHzから少なくとも8 kHzまでの1/3オクターブ間隔の公称周波数に対して,表を作成する。
附属書Dに,1/3オクターブ,1/6オクターブ及び1/12オクターブ間隔の周波数を規定する。
5.3.5 定期試験で用いる補正値
5.3.5.1 サウンドレベルメータの音響特性の定期試験のために,複数の周波数をもつ音響校正器,比較カ
プラ又は静電駆動器を取扱説明書で推奨する場合には,基準環境条件下での基準方向又はランダムな方向
で入射する平面進行正弦音波に対して表示するのと等価な周波数重み付きサウンドレベルを得るための補

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  • IEC 61672-1:2013(IDT)

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