JIS C 1513-1:2020 電気音響―オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)―第1部:仕様 | ページ 7

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C 1513-1 : 2020 (IEC 61260-1 : 2014)
附属書E
(規定)
公称中心周波数
E.1 オクターブバンドフィルタ及び1/3オクターブバンドフィルタの中心周波数
表E.1は,可聴周波数範囲におけるオクターブバンドフィルタ及び1/3オクターブバンドフィルタの厳
密中心周波数及び公称中心周波数を示す。厳密中心周波数は,式(1)のオクターブ周波数比(G)を用いて,
式(2)によって算出し,有効数字5桁で表す。この表は,指数xの変更又は小数点の位置を変更することに
よって任意の10倍の周波数に拡張してもよい。
E.2 1/2オクターブバンドフィルタの中心周波数
1/2オクターブバンドフィルタの場合,帯域幅を分数“1/b=1/2”とし,厳密中心周波数は,式(3)を用い
て計算する。公称中心周波数は,3桁の有効数字に丸めることによって得る。
E.3 他の帯域幅の中心周波数
E.3.1 1/4から1/24までの分数で表す帯域幅の厳密中心周波数は,式(2)又は式(3)から求める。
E.3.2 厳密中心周波数の最上位桁(左端)が14の場合,公称中心周波数は,3桁の有効数字に丸める
ことによって得る。
E.3.3 厳密中心周波数の最上位桁が59の場合,公称中心周波数は,2桁の有効数字に丸めることによ
って得る。
E.3.4 例として,“1/b=1/24”及び“x=−111”の場合,式(3)によって算出する厳密中心周波数は,41.567
Hzの5桁である。対応する公称中心周波数は,41.6 Hzである。“x=+75”の場合,厳密中心周波数は,
8 785.2 Hzの5桁であって,対応する公称中心周波数は8 800 Hzである。
E.3.5 帯域幅表示の分母が24を超える場合,全ての1対10の周波数比の中の公称中心周波数が唯一の
値を与えるように,有効数字の桁数を増やす。

――――― [JIS C 1513-1 pdf 31] ―――――

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C 1513-1 : 2020 (IEC 61260-1 : 2014)
表E.1−可聴周波数範囲におけるオクターブバンドフィルタ
及び1/3オクターブバンドフィルタの中心周波数
指数x 厳密なfm 厳密なfmの計算値 公称中心周波数 オクターブ 1/3オクターブ
Hz Hz Hz
−16 101.4 25.119 25 − X
−15 101.5 31.623 31.5 X X
−14 101.6 39.811 40 − X
−13 101.7 50.119 50 − X
−12 101.8 63.096 63 X X
−11 101.9 79.433 80 − X
−10 102 100.00 100 − X
−9 102.1 125.89 125 X X
−8 102.2 158.49 160 − X
−7 102.3 199.53 200 − X
−6 102.4 251.19 250 X X
−5 102.5 316.23 315 − X
−4 102.6 398.11 400 − X
−3 102.7 501.19 500 X X
−2 102.8 630.96 630 − X
−1 102.9 794.33 800 − X
0 103 1000.0 1000 X X
1 103.1 1258.9 1250 − X
2 103.2 1584.9 1600 − X
3 103.3 1995.3 2000 X X
4 103.4 2511.9 2500 − X
5 103.5 3162.3 3150 − X
6 103.6 3981.1 4000 X X
7 103.7 5011.9 5000 − X
8 103.8 6309.6 6300 − X
9 103.9 7943.3 8000 X X
10 104 10000 10000 − X
11 104.1 12589 12500 − X
12 104.2 15849 16000 X X
13 104.3 19953 20000 − X
注記1 厳密中心周波数は,式(2)を用いて5桁の有効数字として計算した。
注記2 本体に表示する周波数は,表に示すXの公称中心周波数を用いる。

――――― [JIS C 1513-1 pdf 32] ―――――

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C 1513-1 : 2020 (IEC 61260-1 : 2014)
附属書F
(参考)
1/3オクターブバンドフィルタに対する
最小及び最大相対減衰量の受容限度値の不連続点での規準化周波数
F.1 この附属書は,1/3オクターブバンドフィルタの最小及び最大相対減衰量の受容限度値の規準化周波
数の算出例を示す。1/3オクターブバンドフィルタの最小及び最大減衰量の受容限度値は,表1に示すオ
クターブバンドフィルタの受容限度値とも一致している。
F.2 例えば,“Ωh(1/1)=G1/8”とする。式(9)から,“1/b=1/3”として,1/Nオクターブバンドの高い周波数
での不連続点は,式(F.1)の関係から求める。
G1/6 1
Ω h(1/3)
1 (G1/8 1) (F.1)
G1/2 1
F.3 “G=103/10”の場合,式(F.1)は,式(F.2)となり,不連続点は,約1.026 67となる。
101/201
Ω h(1/3)
1 3/20
(103/801) (F.2)
10 1
F.4 式(10)によって,対応する低い周波数での不連続点は,式(F.3)となって,不連続点は,約0.974 02と
なる。
Ω i(1/3) (F.3)
1/ Ω h(1/3)
F.5 表1のオクターブバンドの不連続周波数に,式(9)及び式(10)を適用し,1/3オクターブバンドフィル
タに対する表F.1の規準化周波数を得る。

――――― [JIS C 1513-1 pdf 33] ―――――

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C 1513-1 : 2020 (IEC 61260-1 : 2014)
表F.1−1/3オクターブバンドフィルタの相対減衰量の受容限度値
規準化周波数 相対減衰量の受容限度値
Ω=f/fm dB
クラス1 クラス2
最小値 最大値 最小値 最大値
Ωl(1/3) <0.185 46 +70 +∞ +60 +∞
Ωl(1/3) 0.327 48 +60 +∞ +54 +∞
Ωl(1/3) 0.531 43 +40.5 +∞ +39.5 +∞
Ωl(1/3) 0.772 57 +16.6 +∞ +15.6 +∞
Ω1(1/3)−ε a) 0.891 25−ε +1.2 +∞ +0.8 +∞
Ω1(1/3)+ε a) 0.891 25+ε −0.4 +5.3 −0.6 +5.8
Ωl(1/3) 0.919 58 −0.4 +1.4 −0.6 +1.7
Ωl(1/3) 0.947 19 −0.4 +0.7 −0.6 +0.9
Ωl(1/3) 0.974 02 −0.4 +0.5 −0.6 +0.7
1.000 00
Ωl(1/3),Ωh(1/3) −0.4 +0.4 −0.6 +0.6
Ωh(1/3) 1.026 67 −0.4 +0.5 −0.6 +0.7
Ωh(1/3) 1.055 75 −0.4 +0.7 −0.6 +0.9
Ωh(1/3) 1.087 46 −0.4 +1.4 −0.6 +1.7
Ω2(1/3)−ε a) 1.122 02−ε −0.4 +5.3 −0.6 +5.8
Ω2(1/3)+ε a) 1.122 02+ε +1.2 +∞ +0.8 +∞
Ωh(1/3) 1.294 37 +16.6 +∞ +15.6 +∞
Ωh(1/3) 1.881 73 +40.5 +∞ +39.5 +∞
Ωh(1/3) 3.053 65 +60 +∞ +54 +∞
Ωh(1/3) >5.391 95 +70 +∞ +60 +∞
注a) εは,下端及び上端の規準化帯域端周波数の周りの周波数領域において,ゼロに近づく任意の
数である。

――――― [JIS C 1513-1 pdf 34] ―――――

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C 1513-1 : 2020 (IEC 61260-1 : 2014)
附属書G
(参考)
指数的に周波数掃引する正弦波信号に対するフィルタ応答
G.1 指数的周波数掃引
G.1.1 指数的な周波数掃引では,一定振幅の正弦波信号の周波数は,時間とともに指数関数的に増加する。
掃引信号は,フィルタへの入力信号として印加する。掃引は,開始周波数(fstart)から開始時間(Tstart)で
開始し,終了周波数(fend)に達する終了時間(Tend)で終了する。
G.1.2 掃引中の任意の時間tにおいて,信号の周波数f(t)は,式(G.1)によって求める。
f(t)=fstart exp [r (t−Tstart) ] (G.1)
掃引の継続時間にわたって一定である掃引速度rは,式(G.2)によって表す。
ln( fend / fstart )
r (G.2)
Tend Tstart
ここで,lnは,自然対数である。
G.2 指数的な掃引に対するバンドパスフィルタセットの応答
G.2.1 掃引は,フィルタセットにおいて最も低い下端周波数よりも相対減衰量が60 dB以上の低い周波数
で開始し,最も高い上端周波数よりも相対減衰量が60 dB以上の高い周波数で終了する。
G.2.2 出力信号の時間平均レベルは,フィルタの相対減衰量が60 dBである下側周波数に周波数が達した
時間で始まり,フィルタの相対減衰量が60 dBである上側周波数に達した時間以上で終わる平均時間Tavg
について測定する。
注記 相対減衰量が60 dBを超える周波数からの時間平均出力レベルへの測定結果への影響は,小さい
と想定される。
G.2.3 ある適切な入力信号レベルLinに対して,時間平均された出力信号レベルは,式(G.3)又は式(G.4)に
よって求める。
Tend
Aftf
0.1 Lin()/ m
10 dt
Tstart
Lout10lg (G.3)
Tavg
Tend
0.1 ()/ m
Aftf
10 dt
Tstart
Lout Lin Aref10lg (G.4)
Tavg
ここで,掃引中の任意の時間の周波数は,式(G.1)及び式(G.2)によって決定する。ここに,lgは常用対数
を示す。

――――― [JIS C 1513-1 pdf 35] ―――――

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JIS C 1513-1:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61260-1:2014(IDT)

JIS C 1513-1:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 1513-1:2020の関連規格と引用規格一覧