この規格ページの目次
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C 1513-1 : 2020 (IEC 61260-1 : 2014)
附属書B
(規定)
測定の不確かさの最大許容値
表B.1は,この規格の仕様に対するフィルタ又はフィルタセットの適合性を評価する型式評価試験及び
定期試験において,ISO/IEC Guide 98-3の指針に従う95 %の包含確率で,不確かさの最大許容値を規定す
る。
表B.1−測定の不確かさの最大許容値
要求事項 表又は細分箇条番号 測定の不確かさの最大許容値
入力信号の周波数 5.10,表1 0.01 %
入力信号レベル 5.10,表1 0.10 dB
出力信号レベル 5.10,表1 (Lu−L)≦40 dB a)の場合,0.15 dB
(Lu−L)>40 dB a)の場合,0.25 dB
相対減衰量 5.10.2,表1 ΔA≦2 dBの場合,0.20 dB
2 dB<ΔA≦40 dBの場合,0.30 dB
ΔA>40 dBの場合,0.50 dB
実効帯域幅偏差ΔB 5.12.2 0.20 dB
レベル直線性偏差 5.13.3 (Lu−L)≦40 dB a)の場合,0.20 dB
5.13.4 (Lu−L)>40 dB a)の場合,0.35 dB
時不変動作 5.14.3 0.20 dB
出力信号の和 5.16 0.20 dB
フィルタ減衰時間 5.18.4 表示する減衰時間の10 %
温度·湿度の影響 5.22.2 0.15 dB
注a) uは,適用するレベルレンジの直線動作範囲の上限に対応する,入力又は出力
信号レベルの該当するレベルである。Lは,試験信号の入力又は出力レベルで
ある。入力及び出力レベルに基づく不確かさの最大値を適用する。
――――― [JIS C 1513-1 pdf 26] ―――――
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C 1513-1 : 2020 (IEC 61260-1 : 2014)
附属書C
(参考)
この規格の仕様に対する適合性の評価例
C.1 一般事項
C.1.1 この附属書の目的は,オクターブバンド及び1/Nオクターブバンドフィルタ(分析器)の型式評価
試験(IEC 61260-2:2017)又は定期試験(IEC 61260-3:2016)において,この規格の仕様に対する適合性評
価のための測定結果及び測定の不確かさの使用方法を明確にすることである。
C.1.2 この附属書では,幾つかの一般的な実例を用いて適合性評価を示す。
C.2 適合基準
C.2.1 この規格の要求によって,設計目標値からの偏差が受容限度値を超えず,かつ,測定の不確かさが
包含確率95 %の測定の不確かさの最大許容値を超えない場合,仕様に適合しているとみなす。
C.2.2 C.2.1の基準から,次の四つの判定基準が考えられる。
a) 偏差が受容限度値を超えず,かつ,実際の測定の不確かさが測定の不確かさの最大許容値を超えない
場合,仕様に適合とみなす。
b) 偏差が受容限度値を超えず,かつ,実際の測定の不確かさが測定の不確かさの最大許容値を超える場
合,測定の不確かさが最大許容不確かさを超えているため,不適合とみなす。
c) 偏差が受容限度値を超え,かつ,実際の測定の不確かさが測定の不確かさの最大許容値を超えない場
合,偏差が受容限度値を超えているため,不適合とみなす。
d) 偏差が受容限度値を超え,かつ,実際の測定の不確かさが測定の不確かさの最大許容値を超える場合,
いずれの基準も満たしていないため,不適合とみなす。
注記 試験機関は,測定の不確かさを事前に求めることが可能である。事前に求めた測定の不確かさが
測定の不確かさの最大許容値を超える場合,その試験機関は,試験を実施することができない。
C.3 試験結果例
C.3.1 表C.1は,この規格の仕様への適合又は不適合の決定方法を説明するための試験結果例である。受
容限度値及び測定の不確かさの最大許容値が規定されるこの規格のあらゆる試験にこの方法を適用する。
――――― [JIS C 1513-1 pdf 27] ―――――
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C 1513-1 : 2020 (IEC 61260-1 : 2014)
表C.1−適合性評価の例
例 設計目標値 受容限度値 実際の測定 測定の不確 仕様への適合 適合又は不適合理由
番号 からの偏差 dB の不確かさ かさの最大
dB dB 許容値 適合又は不適合
dB
1 +1.7 +1.0,−1.2 0.3 0.5 不適合 偏差が受容限度値を超えている
[C.2.2 c)]。
2 +1.1 +1.0,−1.2 0.3 0.5 不適合 偏差が受容限度値を超えている
[C.2.2 c)]。
3 +1.0 +1.0,−1.2 0.3 0.5 適合 偏差が受容限度値以内,かつ,測
定の不確かさが測定の不確かさ
の最大許容値以内[C.2.2 a)]
4 0.0 +1.0,−1.2 0.3 0.5 適合 偏差が受容限度値以内,かつ,測
定の不確かさが測定の不確かさ
の最大許容値以内[C.2.2 a)]
5 0.0 +1.0,−1.2 0.9 0.5 不適合 偏差が受容限度値以内であるが
測定の不確かさが測定の不確か
さの最大許容値を超えている
[C.2.2 b)]。
6 −0.5 +1.0,−1.2 0.3 0.5 適合 偏差が受容限度値以内,かつ,測
定の不確かさが測定の不確かさ
の最大許容値以内[C.2.2 a)]
7 −1.2 +1.0,−1.2 0.3 0.5 適合 偏差が受容限度値以内,かつ,測
定の不確かさが測定の不確かさ
の最大許容値以内[C.2.2 a)]
8 −1.3 +1.0,−1.2 0.3 0.5 不適合 偏差が受容限度値を超えている
[C.2.2 c)]。
9 −2.0 +1.0,−1.2 0.3 0.5 不適合 偏差が受容限度値を超えている
[C.2.2 c)]。
10 −2.0 +1.0,−1.2 0.7 0.5 不適合 偏差が受容限度値を超え,かつ,
測定の不確かさが測定の不確か
さの最大許容値を超えている
[C.2.2 d)]。
C.3.2 図C.1は,表C.1に掲げた適合性評価の10例を図示している。
C.3.3 図C.1内の太い横線は,受容限度値の下限及び上限を示す。設計目標値からの偏差を“◆”又は
“×”で示す。“◆”は,仕様への適合を示し,“×”は,不適合を示す。
C.3.4 図C.1内の垂直の太線(エラーバー)は,実測した測定の不確かさを示しており,垂直な灰色の枠
は,測定の不確かさの最大許容値を示している。
C.3.5 適合性評価のために表C.1及び図C.1に示した例は,型式評価試験及び定期試験に等しく適用され
る。
――――― [JIS C 1513-1 pdf 28] ―――――
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C 1513-1 : 2020 (IEC 61260-1 : 2014)
記号説明
a : 設計目標値からの偏差(dB)
b : 表C.1の例の番号
c : 受容限度値の上限
d : 受容限度値の下限
“◆”は,仕様への適合を示し,“×”は,不適合を示す。垂直の太線(エラーバー)は,実
測した測定の不確かさを示しており,垂直な灰色の枠は,測定の不確かさの最大許容値を示し
ている。
図C.1−適合性評価の例
――――― [JIS C 1513-1 pdf 29] ―――――
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C 1513-1 : 2020 (IEC 61260-1 : 2014)
附属書D
(参考)
ベース2フィルタ
D.1 技術的な理由から,この規格の関連する全ての式で“G=2”として得られる変更した要求事項に従
って,一部のバンドパスフィルタは設計されている。
D.2 中心周波数が基準周波数に近い場合,“G=103/10”の代わりに“G=2”を選択したフィルタ設計及び
応答の影響は小さい。
D.3 中心周波数が基準周波数よりも低い場合,2のべきによる設計の厳密中心周波数は,10のべきによ
る設計の対応する厳密中心周波数よりも低くなる。公称中心周波数が1 Hzのフィルタで,周波数の違いは
2.3 %となる。
D.4 中心周波数が基準周波数よりも高い場合,2のべきによる設計の厳密中心周波数は,10のべきによ
る設計の対応する厳密中心周波数よりも高くなる。
注記 2のべきによる設計を適用したスペクトル分析器のバーグラフ表現では,10のべきによる周波数
指示を利用していることがよくある。
D.5 2のべきによるフィルタがこの規格の要求事項に適合する確率は,中心周波数と基準周波数との差
が増加するにつれて減少する。
D.6 新規設計には,2のべきによるフィルタは推奨しない。
――――― [JIS C 1513-1 pdf 30] ―――――
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JIS C 1513-1:2020の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 61260-1:2014(IDT)
JIS C 1513-1:2020の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.50 : 電気音響
JIS C 1513-1:2020の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISC61000-4-2:2012
- 電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験