JIS C 2305-2:2010 電気用プレスボード及びプレスペーパー―第2部:試験方法 | ページ 2

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C 2305-2 : 2010
注記 対応国際規格 : ISO 1974:1990,Paper−Determination of tearing resistance (Elmendorf method)
(MOD)
JIS P 8118 紙及び板紙−厚さ及び密度の試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 534:1988,Paper and board−Determination of thickness, density and specific
volume(MOD)
JIS P 8127:1998 紙及び板紙−水分試験方法−乾燥器による方法
注記 対応国際規格 : ISO 287:1985,Paper and board−Determination of moisture content of a lot−
Oven-drying method(MOD)
JIS R 3503 化学分析用ガラス器具
IEC 60243-1:1998,Electrical strength of insulating materials−Test methods−Part 1: Tests at power
frequencies

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
試料(specimen)
指定ロットの巻取又は平判から,規定の寸法に裁断した長方形の紙又は板紙。
3.2
試験片(test piece)
試験方法に従って測定に供する紙又は板紙。試験片は,試料から採るか,又は試料をそのまま用いるこ
とがある。

4 試験における一般注意事項

4.1 調湿

  試料は,次による。
a) 厚さ0.5 mm未満の試料 特に指定のない限り,試料は,採取後,23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±5)%
の雰囲気中で16時間以上調湿する。試験片は,試料を裁断して作製し,この雰囲気中で測定する。
b) 厚さ0.5 mm以上の試料 特に指定のない限り,試料は,採取後,23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±5)%
の雰囲気中で16時間以上調湿する。試験片は,試料を裁断して作製し,25 ℃±5 ℃及び相対湿度(50
±10)%の雰囲気中で測定する。
疑義のある場合は,調湿中に試験片の質量が確実に増加するように,試料は,70 ℃±5 ℃で十分乾燥し
た後,23 ℃±2 ℃,相対湿度(50±5)%の雰囲気中で,試料の水分が5.58 %になるように調湿する。
注記 十分乾燥とは,水分4 %未満を目安とする。
試験を行う室内が上記雰囲気にできない場合は,相対湿度(50±5)%になるようにした密閉容器中で調
湿を行い,温度23 ℃±5 ℃,相対湿度(50±10)%の室内で,迅速に試験を行う。この場合,試験時の
温度及び湿度を記録する。

4.2 乾燥

  特に指定のない限り,試験片の乾燥は,105 ℃±5 ℃の恒温槽内で行う。プレスボードの公称厚さと最
短の乾燥時間との関係は,表1による。

――――― [JIS C 2305-2 pdf 6] ―――――

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C 2305-2 : 2010
表1−プレスボードの公称厚さと最短の乾燥時間との関係
プレスボードの公称厚さ最短の乾燥時間
mm h
0.5以下 12
0.5を超え1.5以下 24
1.5を超え5以下 48
5を超えるもの 72

4.3 寸法

  試験片の寸法に対して公差を規定しない場合は,小数点以下を四捨五入してミリメートル(mm)で表
す。

4.4 結果

  結果は,平均値で表す。ただし,中央値を用いてもよい。この場合は,中央値を用いたことを試験報告
書に明記する。

5 寸法

5.1 厚さ

  坪量224 g/m2未満の試料については,JIS P 8118による。坪量224 g/m2以上の試料については,次によ
る。
5.1.1 測定器
測定面の直径が68 mmの外側マイクロメータで,測定面の平面度は,0.001 mm以内,平行度は,0.003
mm以内とする。ねじのピッチは,1回転0.5 mm,シンブルの目盛は,1回転を50分割した0.01 mmとし,
0.002 mmまで読取り可能とする。試験片にかかる圧力は,0.10.3 MPaとする。
注記1 薄くて柔らかい試料の場合,マイクロメータの圧力による誤差は,測定値の2 %と同程度と
なる。
注記2 JIS B 7502に規定する外側マイクロメータは,この要求事項を満足する。
5.1.2 校正用ブロック
測定器の点検に用いる校正用ブロックは,呼び寸法の±0.001 mm以内の精度とする。測定器の指示厚さ
は,校正用ブロックの厚さに対して±0.005 mm以内とする。
5.1.3 手順
5.1.3.1 試料採取時の厚さ測定
試料採取時の厚さは,5.1.1に規定する測定器を用いて,試験片の端から20 mm以上離れた箇所で測定
する。測定は,約0.05 mm/sずつ進む速さでマイクロメータを回転させ,測定面が試験片面に平行に軽く
接触した後,ラチェットが3回音をたてたときの目盛を読む。自動停止式の場合は,停止したときの値を
読む。
プレスボードは,各辺で2か所,合計8か所測定する。
巻取状のプレスペーパーは,JIS C 2300-2の5.1(厚さ)による。幅方向の測定は,幅1 m当たり5か所
とする。
測定結果に疑義のある場合は,幅40 mmの短冊を材料の全幅の長さで切り取り,この短冊から8等分間
隔で,それぞれ長さ40 mm以上の試験片8枚を切り取る。試験片を4.1によって調湿し,5.1.1に規定する

――――― [JIS C 2305-2 pdf 7] ―――――

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測定器を用いて,各試験片それぞれ中央付近の位置の厚さを測定する。
5.1.3.2 調湿後の厚さ測定
調湿後の厚さ測定は,次の手順で行う。
a) しわがない原幅試料の両端部及び中央部から,縦方向(流れ方向)に200 mm,幅方向に250 mmの試
験片を採り,試験片の中をほぼ均等な間隔で5か所ずつ測定する。
b) しわがない原幅試料の横方向に,ほぼ均等な間隔で規定回数測定する。
5.1.4 結果
結果は,平均値で表し,最大値及び最小値も記録する。

5.2 平判の幅及び長さ

  平判の幅及び長さは,紙を平らな台上に広げ,張力を加えない状態で0.5 mm以上の精度をもつ適切な
計器を用いて3か所測定し,平均値で表す。

5.3 巻取の幅及び径

  幅,巻取外径,巻しん外径及び巻しん内径は,1巻のままJIS B 7507に規定するノギス又はこれと同等
以上の計器を用いて,円周を3等分した3か所について測定し,平均値で表す。

6 密度

6.1 一般

  密度の測定は,特に規定がない限り,次のいずれの方法を用いてもよい。用いた方法を記録する。

6.2 A法

  面積100 cm2以上の長方形の試験片3枚それぞれの質量及び体積から密度を計算で求める。質量は,試
験片質量の10−4の精度で測定する。長さ及び幅は,試験片の四隅から12 mm以上離れた箇所で0.1 mmの
精度でそれぞれ2か所測定する。厚さは,5.1.1に規定する測定器を用いて,端から20 mm以上離れた箇
所で,辺の周囲を等間隔で8か所測定し,平均値を求める。
密度は,次の式によって求める。
m
10 3
s l w
ここに, ρ : 密度(g/cm3)
m : 質量(g)
s : 8か所の厚さの平均値(mm)
l : 2か所の長さの平均値(mm)
w : 2か所の幅の平均値(mm)
三つの値すべてを記録する。

6.3 B法

  試験片は,約200 mm×250 mm若しくは約100 mm×100 mmのもの3枚,又は質量約2 gのものとし,
密度は,それぞれの体積及び質量から計算で求める。厚さの測定は,5.1.3.2による。長さ及び幅をそれぞ
れ2か所以上測定する。質量は,試験片質量の0.5 %より高い精度で測定する。

6.4 C法

  厚さの試験に用いた試料から質量約2 g,又は個別製品規格で規定した質量の試験片をJIS R 3503に規
定するはかり瓶に採り,105 ℃±2 ℃で3時間以上乾燥し,吸湿剤入りデシケータ内で冷却した後の質量
及び加熱前の体積から密度を求める。厚さの測定は,5.1.3.2による。質量は,試験片質量の0.5 %より高
い精度で測定する。

――――― [JIS C 2305-2 pdf 8] ―――――

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7 引張強さ及び伸び

7.1 原理

  幅15 mm,長さ250 mmの試験片を,試料の縦方向及び横方向に採り,試験片の切断時の力を測定する。
引張強さは,次の式によって求める。
F
w a
ここに, σ : 引張強さ(MPa)
F : 切断時の力(N)
w : 試験片の幅(mm)
a : 試験片の厚さ(mm)
伸びは,次の式によって求める。
D D0
E 100
D0
ここに, E : 伸び(%)
D0 : つかみ間隔(mm)
D : 切断時の間隔(mm)

7.2 試験片を折り曲げずに測定する場合

  この測定は,特に規定がない限り,次のいずれの方法を用いてもよい。用いた方法を記録する。
引張試験機は,JIS P 8113に規定するもの,又はこれに準じるもの。
幅15 mm,長さ250 mmの試験片を,試料の縦方向及び横方向にそれぞれ9枚採る。ただし,受渡当事
者間の協定によって試験片の数を決めてもよい。
a) 法 つかみ間隔を180 mm±1 mmとする。引張速度は,20 ±5 mm/min又は破断時間が20 s±5 sに
なる速度とする。ただし,引張強さが大きく,測定不能の場合は,適宜試験片の幅を小さくするか,
又は他の方式の試験機を用いてもよい。この場合はその旨を記録する。
b) 法 つかみ間隔を180 mm±10 mm,引張試験機の最大の力を約300 Nとする。引張速度は,200
mm/minとする。ただし,引張強さが大きく,測定不能の場合は,適宜試験片の幅を小さくするか,
又は他の方式の試験機を用いてもよい。この場合はその旨を記録する。

7.3 試験片を折り曲げて測定する場合

  この試験は,厚さ0.5 mm以下のプレスペーパーに適用する。
図1 a)に示すように,試験片を,長手方向の中央で長手方向に対して直角に手で折り曲げる。この試験
片を,図2に示す折り曲げ装置のローラ間に通す。このとき,長手方向の端をガイドに合わせる。次に,
折り曲げた試験片を,図1 b)に示すように,手で折り返し,再び折り曲げ装置のローラ間に通す。折り曲
げを開いた後,試験片を,7.2によって測定する。

――――― [JIS C 2305-2 pdf 9] ―――――

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図1−折り曲げの順序
単位 mm
図2−折り曲げ装置

8 引裂強さ

  この試験は,厚さ0.5 mm以下のプレスペーパーに適用する。

8.1 原理

  あらかじめ切り込みを入れた1枚の紙を,引き裂くのに必要とする力を求める。

8.2 試験片

  試験片は,特に規定がない限り,JIS P 8116に規定する寸法とし,試料の縦方向及び横方向にそれぞれ9
枚採る。
ナイフで切込みを入れた後の振子で引き裂く長さは,43.0±0.5 mmとする。

8.3 手順

  JIS P 8116に規定するエルメンドルフ形引裂試験機を用いて,JIS P 8116によって測定する。

――――― [JIS C 2305-2 pdf 10] ―――――

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JIS C 2305-2:2010の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60641-2:2004(MOD)

JIS C 2305-2:2010の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 2305-2:2010の関連規格と引用規格一覧