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JIS P 8116:2000 規格概要
この規格 P8116は、エルメンドルフ形引裂試験機を用い,紙の引裂強さを試験する方法について規定。
JISP8116 規格全文情報
- 規格番号
- JIS P8116
- 規格名称
- 紙―引裂強さ試験方法―エルメンドルフ形引裂試験機法
- 規格名称英語訳
- Paper -- Determination of tearing resistance --Elmendorf tearing tester method
- 制定年月日
- 1952年10月23日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 1974:1990(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 19.060, 85.060
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 紙・パルプ 2021
- 改訂:履歴
- 1952-10-23 制定日, 1955-10-23 確認日, 1958-10-23 確認日, 1960-03-01 改正日, 1963-06-01 改正日, 1966-07-01 確認日, 1969-12-01 確認日, 1973-01-01 改正日, 1975-10-01 確認日, 1976-03-01 改正日, 1979-03-01 確認日, 1984-03-01 確認日, 1989-06-01 確認日, 1994-12-01 改正日, 2000-12-20 改正日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS P 8116:2000 PDF [12]
P 8116 : 2000
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,紙パルプ技術協会
(JAPAN TAPPI)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきと
の申し出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これ
によって,JIS P 8116 : 1994は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正は,日本工業規格(日本産業規格)を国際規格に整合させるため,ISO 1974 : 1990, Paper−Determination of
tearing resistance (Elmendorf method) を基礎として用いた。
JIS P 8116には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定) エルメンドルフ形引裂試験機
附属書2(規定) エルメンドルフ形引裂試験機の調整方法
附属書3(規定) エルメンドルフ形引裂試験機の検定方法
附属書4(参考) JISと対応する国際規格との対比表
(pdf 一覧ページ番号 )
――――― [JIS P 8116 pdf 1] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
P 8116 : 2000
紙−引裂強さ試験方法−エルメンドルフ形引裂試験機法
Paper−Determination of tearing resistance− Elmendorf tearing tester method
序文 この規格は,1990年に第3版として発行されたISO 1974, Paper−Determination of tearing resistance
(Elmendorf method) を翻訳し,技術的内容を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,エルメンドルフ形引裂試験機を用い,紙の引裂強さを試験する方法について
規定する。
備考1. この規格は,引裂強さが試験装置の測定範囲内にあれば,軽量の板紙にも適用する。
2. この規格は,段ボールには適用しないが,段ボールを構成する板紙には適用する。
3. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,MOD(修正している)とす
る。
Paper−Determination of tearing resistance (Elmendorf method) (MOD)
ISO 1974 : 1990 (E)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS P 0001 紙・板紙及びパルプ用語
備考 ISO 4046 : 1978, Paper, board, pulp and related term−Vocabularyからの引用事項は,この規格の
該当事項と同等である。
JIS P 8110 試験用紙採取方法
備考 ISO 186 : 1994, Paper and board−Sampling to determine average qualityからの引用事項は,この
規格の該当事項と同等である。
JIS P 8111 紙,板紙及びパルプ−調湿及び試験のための標準状態
備考 ISO 187 : 1990, Paper, board and pulps−Standard atmosphere for conditioning and testing and
procedure for monitoring the atmosphere and conditioning of samplesからの引用事項は,この
規格の該当事項と同等である。
JIS P 8124 紙及び板紙−坪量測定方法
備考 ISO 536 : 1995, Paper and board−Determination of grammageからの引用事項は,この規格の該
当事項と同等である。
――――― [JIS P 8116 pdf 2] ―――――
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P 8116 : 2000
JIS Z 8401 数値の丸め方
JIS Z 9041-1 データの統計的な解釈方法−第1部 : データの統計的記述
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS P 0001によるほか,次による。
a) 引裂強さ (tearing resistance) あらかじめ切れ目を入れた1枚の紙(又は板紙)を,引き裂き続ける
のに必要とする力の平均値。切れ目の方向が縦方向 (MD) の場合は,縦方向の引裂強さとし,横方向
(CD) の場合は,横方向の引裂強さとする。結果は,ミリニュートン (mN) で表す。
b) 比引裂強さ (tear index) 紙(又は板紙)の引裂強さを,坪量で除した数値。結果は,mN・m2/gで表
す。
4. 原理 指定された大きさに裁断して重ね合わせた試験片を,試験片の面に対し垂直な面方向に引き裂
く力を加える振子を用いて,決められた距離を引き裂く。試験片を引き裂く間になされる仕事量を,振子
の位置エネルギーの損失によって測定する。この仕事量を,引き裂かれた距離で除して紙の引裂強さを求
める。
5. 装置 装置は,次による。
a) エルメンドルフ形引裂試験機 附属書1に規定するもの。装置の主要部分は,試験片を挟む固定クラ
ンプと可動クランプ,この可動クランプと目盛を備える振子及び試験片に切れ目を入れるナイフで構
成する。試験機の一例を,附属書1付図1に示す。
b) 振子の重り 装置の引き裂く力の容量を増加させるための附属品とする。
c) 打抜き型 試験片調製のための適切な打抜き型は,切断機,型取り板及びナイフで構成する。
6. 試験片 試験片は,次による。
a) 試験用紙を,JIS P 8110に規定する方法によって採取する。
b) 試験用紙を,JIS P 8111に規定する標準条件で前処置する。
c) 試験片は,試験用紙から,折り目,しわ,明らかな欠陥箇所,すき入れ,及び試験用紙の縁部から15mm
の部分を避けて,次のように採取する。
試験片は,長方形とする。試験片の長さは,ナイフで切込みを入れた後,振子で引き裂かれる長さ
が43.0±0.5mmになる長さとし,幅は,50+2mmから76±2mmの間とする。
参考 切込みが20mmの試験機の場合は,試験片の長さは63.0±0.5mmになる。
d) 試験片を重ねて測定する場合は,試験片の同じ面を上になるようにする。このとき,試験片は,互い
に分離して,付着していてはならない。
試験片の採取する枚数は,必要とする試験の方向について,最低限10回の有効な試験を行うのに十
分な枚数とする。
参考 例えば,4枚の試験片を重ねて試験する場合,各方向において少なくとも40枚の試験片を用意
する。
7. 操作 操作は,次による。
a) 操作は,JIS P 8111に規定する標準条件で行う。
b) 装置は,附属書1に規定した装置を設置し,附属書2の規定に従って点検及び調整をする。必要に応
――――― [JIS P 8116 pdf 3] ―――――
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じて附属書3の規定に従って,装置の検定を行う。
c) 適切な振子又は振子に付加する重りの組合せを選ぶために,7.d) g)に示す手順で数回の予備試験(試
験片の枚数は,通常4枚使用する。)を行う。読取り結果の平均がフルスケールの20%から80%まで
の範囲に入るようにする。読取り結果の平均がこの範囲に入らない場合は,試験片の枚数を調整する。
試験片の枚数を決めたら,次の手順で測定する。
d) 振子を初めの位置まで持ち上げて,振子留め具で留める。
e) フレームのクランプ(固定クランプ)と振子のクランプ(可動クランプ)の中央になるように試験片
をセットし,クランプを締め付ける。規定の切れ目を入れるためにナイフを操作する。もし指針が停
止点にある場合には,留め具の位置に戻す。
備考 もし試験片がカールしている場合,試験片の前方への曲がり又は振子への近付きを,試験片を
クランプのところで優しく曲げて修正する。そうする際には,試験部分の水分に影響を与える
ことを避ける。
f) 振子留め具を素早く外して振子を振り,示している指針の位置を変えないように戻る振子を優しく手
で留める。
使用している容量に対応するスケールの最も近い目盛を読み取り,記録する。
g) 振子を戻し,指針が指示しているならば指針を初めの位置に戻し,引き裂かれた紙を取り外す。この
手順で他の試験片についても繰り返し,振子に対して紙の一方の面と反対側の面を交互に試験する。
h) 試験は,縦・横それぞれの方向について10回行う。10回の試験中,1回又は2回が切れ目の線から
10mm以上外れた場合は,その読みは無効とし,更に試験回数を増し,10個の満足な読みが得られる
まで試験を行う。10回の試験中,3回以上が切れ目の線から10mm以上外れた場合は,この10個の
読みを用い,報告にその旨を記録する。
i) 引き裂かれた表面の広い幅でむける (skinning) ような紙は,試験片の引裂幅の平均的な中心線を7.h)
にある規準として応用する。
8. 計算 引裂強さ及び比引裂強さは,次の式によって算出する。
Ap
T
n
T
X
W
ここに T : 引裂強さ (mN)
A : 平均の目盛の読み (mN)
p : 振子の目盛の基準となる試験片の重ね枚数(通常16)。
参考 振子の目盛は,p枚重ねて測定したときに1枚の引裂
強さを表示できるように刻んである。
n : 同時に引き裂かれる試験片の枚数
X : 比引裂強さ (mN・m2/g)
W : JIS P 8124に規定する方法によって測定した試験片の坪量
(g/m2)
――――― [JIS P 8116 pdf 4] ―――――
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9. 試験結果の表し方 個々に算出した引裂強さ及び比引裂強さについて,その平均値を求め,JIS Z 8401
に規定する方法によって有効数字3けたに丸める。標準偏差は,JIS Z 9041-1に規定する方法によって求
める。
なお,紙の縦方向 (MD) に平行に引裂いて得た値は縦方向 (MD),横方向 (CD) に平行に引き裂いて得
た値は横方向 (CD) の引裂強さとする。
10. 精度(参考) アメリカ合衆国での通常の比較試験として12種の紙を120の研究施設において試験し
た結果,この方法の繰り返し性は約3.5%を示した。同じ比較によって再現性は約18%であった。
11. 報告 報告には,必要に応じて次の事項を記録する。
a) 試験規格名称又は規格番号
b) 使用した試験機の名称,形式及びpの値
c) 試験年月日及び試験場所
d) 試験片の種類及び名称
e) 試験方向[縦方向 (MD),横方向 (CD) ]
f) 試験回数
g) 引裂強さの平均値,最大値,最小値及び標準偏差
h) 比引裂強さの平均値,最大値,最小値及び標準偏差
i) 1回の引裂きに使用した枚数
j) その他必要とする事項
――――― [JIS P 8116 pdf 5] ―――――
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JIS P 8116:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1974:1990(MOD)
JIS P 8116:2000の国際規格 ICS 分類一覧
JIS P 8116:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISP0001:1998
- 紙・板紙及びパルプ用語
- JISP8110:2006
- 紙及び板紙―平均品質を測定するためのサンプリング方法
- JISP8111:1998
- 紙,板紙及びパルプ―調湿及び試験のための標準状態
- JISP8124:2011
- 紙及び板紙―坪量の測定方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方
- JISZ9041-1:1999
- データの統計的な解釈方法―第1部:データの統計的記述