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C 2305-2 : 2010
8.4 結果
結果は,それぞれの方向について,平均値で表す。引裂強さは,ミリニュートン(mN)で表す。
9 端部引裂強さ
この試験は,厚さ0.5 mm以下のプレスペーパーに適用する。
9.1 試験装置
装置は,JIS P 8113に規定する引張試験機に,あぶみ形端部引裂器具(図3参照)を取り付けたものを
用いる。あぶみ形端部引裂器具は,あぶみ形の枠の先端に浅いV形の切込み(以下,V形切込みという。)
が入った鋼板(A)を両端で取り付けた構造とする。
V形切込みが入った鋼板は,あぶみ形の枠から取外しができ,厚さの異なった2種類の鋼板を,厚さの
異なる材料に応じて交換して用いる。鋼板の厚さは,1.25 mm±0.05 mm及び2.50 mm±0.05 mmとする。
V形切込みの角度は,150°±1°とする。V形切込みの端面は,断面が半円形で,滑らかで,かつ,まっ
すぐなものとする。
――――― [JIS C 2305-2 pdf 11] ―――――
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単位 mm
図3−あぶみ形端部引裂器具
9.2 試験片
試料の縦方向及び横方向にそれぞれ9枚の試験片を採る。大きさは,幅1525 mm,長さ250 mm以上
とする。
試験片を,4.1によって調湿する。
9.3 手順
あぶみ形の枠にプレスボードの厚さに応じた厚さの鋼板を取り付ける。厚さ0.75 mm以下のプレスペー
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パーには厚さ1.25 mm±0.05 mmの鋼板を,厚さ0.75 mmを超えるプレスペーパーには厚さ2.50 mm±0.05
mmの鋼板を用いる。
あぶみ形端部引裂器具の薄い取手を,引張試験機の下側つかみ具に固定し,あぶみ形端部引裂器具の垂
直方向の中心線が,上側及び下側つかみ具の中心点になるように一致させる。さらに,V形切込みの両端
がつかみ具の中心線に対称な位置にくるよう調整する。
必要ならば,あぶみ形端部引裂器具は上側つかみ具に固定してもよい。この方法の場合は,あぶみ形端
部引裂器具の質量を補正するために,引張試験機のバランスを調整する必要がある。
上側つかみ具の下端が,V形切込みが入った鋼板の約90 mm上になるように,引張試験機の下側つかみ
具を取り付ける。
試験片は,鋼板の下からあぶみ形端部引裂器具に通し,試験片の両端を重ね合わせ,上側つかみ具に固
定する。この操作で,試験片の緩みは,ほとんど除かれるが,試験片に引裂力が加わらないように注意す
る。最初の力を試験片にできるだけゆっくりと加えるようにし,慣性力によって発生するひずみを最小に
する。
力は,引裂きが515秒の時間で始まるように加え,引裂きが始まったときの力をニュートン(N)で
記録する。
9.4 結果
結果は,それぞれの方向について平均値で表す。端部引裂強さは,ニュートン(N)で表す。用いた鋼
板の厚さ,加圧速度並びに試験片の幅及び厚さを併記する。
10 圧縮率
この試験は,厚さ0.5 mm以上のプレスボードに適用する。
10.1 原理
圧縮率は,積み重ねた試験片に初期圧力を加え,続いて最終圧力まで上げたときの積み重ねた試験片の
厚さの変化から求める。
残留ひずみ及び復元率は,初期圧力を加えたとき,最終圧力まで上げた後,及び初期圧力に戻したとき
の積み重ねた試験片の厚さの変化から求める。
10.2 試験装置
試験装置及び試験用ジグは,次による。
a) 規定寸法の試験片を,ほぼ一定の圧縮速さで圧縮でき,圧縮力及び試験片の変形量を測定できるはん
用の試験装置
b) 平行度が0.2 mm以内で,試験片より広い面積の平行の鋼板からなる試験用ジグ
10.3 試験片
一辺の長さが25 mm±0.5 mmの正方形に裁断した試験片を十分な枚数だけ採り,すべての試験片につい
て,端部のばり(かえり)を取る。試験片は,積み重ねた高さが2550 mmになるように枚数を調整した
ものを3組作る。
試験片を,温度105 ℃±5 ℃の恒温槽内で424時間乾燥する。その後,恒温槽内をおよそ1 kPaの真
空度にする。乾燥時間は,2448時間とする。
10.4 手順
試験用ジグの鋼板の間に積み重ねた試験片を置く。初期圧力は,1 MPaとし,少なくとも5分間保持す
る。ここで,積み重ねた試験片の高さh0を±0.1 mmの精度で測定する。次に,鋼板の移動する速さを5
――――― [JIS C 2305-2 pdf 13] ―――――
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±1 mm/minにしながら圧力を20 MPa±0.1 MPaまで上げ,最低5分間保持する。ここで,積み重ねた試験
片の高さh0からの差Δh1を±0.01 mmの精度で測定する。その後,1 MPaまで圧力を減らし,5分以上保
つ。その後,積み重ねた試験片の高さh0からの差Δh2を±0.01 mmの精度で測定する。
10.5 結果
圧縮率,残留ひずみ及び復元率は,次の式によって求める。
栃1
C 100
0
Δh2
Cres 100
1
Δh1 Δh2
Crev 100
Δh1
ここに, C : 圧縮率(%)
Cres : 残留ひずみ(%)
Crev : 復元率(%)
h0 : 初期圧力時の試験片厚さ(mm)
Δh1 : 初期圧力時の試験片厚さ−最終圧力時の試験片厚さ(mm)
Δh2 : 初期圧力時の試験片厚さ−最終圧力から初期圧力に下げた
ときの試験片厚さ(mm)
三つの値すべてを記録する。
11 収縮率
この試験は,厚さ0.5 mm以上のプレスボードに適用する。
11.1 試験装置
試験装置は,次による。
a) 箇条5に規定する厚さ測定用装置
b) 図4に示すプリックの間隔が200 mm±1 mmのダブルプリックパンチ
c) 図5に示す0.01 mmの精度をもつ穴ピッチ用ノギス
単位 mm
図4−ダブルプリックパンチ
――――― [JIS C 2305-2 pdf 14] ―――――
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単位 mm
図5−ノギス
11.2 試験片
50 mm×300 mmの試験片を,縦方向及び横方向にそれぞれ3枚ずつ採る。
11.3 手順
試験片を,4.1によって調湿する。箇条13によって調湿後の試験片の水分を測定する。
クランプ装置に試験片を挟み,ダブルプリックパンチによって,試験片の中心線に沿って離れた二つの
穴をあける。0.01 mmの精度をもつ穴ピッチ用ノギスを用いて,二つの穴の間隔を測定する。
試験片に,等間隔に3か所印をつけ,箇条5によって試験片の厚さを測定する。
試験片を,4.2によって乾燥する。デシケータ中で室温まで冷却した後,再び穴の間隔及び厚さを測定す
る。
なお,試験片に穴をあけずに,試験片の全長をノギスで測定してもよい。
11.4 結果
収縮率は,縦方向,横方向及び厚さ方向ともに次の式によって求める。
A B
S 100
A
ここに, S : 収縮率(%)
A : 乾燥前寸法(mm)
B : 乾燥後寸法(mm)
3方向それぞれ三つの値すべてを乾燥前の試験片の水分とともに記録する。
12 層間はく離強さ
12.1 一般
層間はく離強さの測定は,特に規定がない限り,次のいずれの方法を用いてもよい。用いた方法を記録
する。
12.2 A法
12.2.1 原理
試験片を,層に沿って平行に引き裂くために必要な,層に対して垂直方向の引張力を測定する。
12.2.2 試験片
シートの端から25 mm以上の部分で,試料から±0.3 mmの精度で30 mm×30 mmの6枚の試験片を切
――――― [JIS C 2305-2 pdf 15] ―――――
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JIS C 2305-2:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60641-2:2004(MOD)
JIS C 2305-2:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2305-2:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISC2320:1999
- 電気絶縁油
- JISP8113:2006
- 紙及び板紙―引張特性の試験方法―第2部:定速伸張法
- JISP8116:2000
- 紙―引裂強さ試験方法―エルメンドルフ形引裂試験機法
- JISP8118:2014
- 紙及び板紙―厚さ,密度及び比容積の試験方法
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具