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持する。
7090 ℃に予熱したJIS C 2320に規定する絶縁油A 1種の2号又は4号を,圧力を1.5 kPa以下で保持
しながらゆっくりと入れる。試験片が完全に浸されてから大気圧に戻し,加熱スイッチを切る。試験片を
油中に6時間浸した後,油から取り出し,余分の油を吸取紙で除去する。きれいにした試験片の質量をm2
とし,10−4 gの精度で量る。
17.3 結果
吸油率は,次の式によって求める。
m2 m1
A 100
m1
ここに, A : 吸油率(%)
m1 : 含浸前の試験片の質量(g)
m2 : 含浸後の試験片の質量(g)
18 導電性微粒子
この試験は,厚さ0.5 mm以下のプレスペーパーに適用する。
試験は,JIS C 2300-2の26.1(A法)による。
19 金属粒子の存在
19.1 一般
特に規定がない限り,次のいずれかの方法を用いてもよい。用いた方法を記録する。
19.2 化学的方法
次に規定する三つの化学的方法では,銅,黄銅及び青銅の粒子と同様に鉄粒子が分かる。したがって,
三つの方法すべてにおいて,化学薬品の純度が重要であるため,分析用試薬を使用する。
19.2.1 A法
試験片の大きさは,約100 mm×100 mmとする。
試験片は,1 %の酢酸水溶液に5分間以上完全に浸す。水溶液から試験片を取り出し,ちりのない雰囲
気の中で,無灰ろ紙上で乾燥させる。乾燥後,1 L当たり1 cm3の酢酸及び1 gのフェロシアン化カリウム
を含む水溶液に試験片を5分間浸す。水溶液から取り出した試験片を蒸留水で洗い,約50 ℃の恒温槽中
で乾燥する。
19.2.2 B法
この方法は,材料表面の金属粒子を迅速に測定するために用いる。
試験片の大きさは,約100 mm×100 mmとする。
10 %の塩酸水溶液を含浸させた絶縁薄紙を,試験片の両面に一様に押し当て,試験片を,塩酸水溶液で
均一に濡らす。
試験片の表面が乾燥するまで,約105 ℃で約5分間,強制循環式でない恒温槽中で乾燥する。
1 L当たり50 gのフェロシアン化カリウム水溶液を染み込ませた絶縁薄紙でもう一度同じ作業を行う。
19.2.3 C法
大きさ約300 mm×600 mm又はこれと同等面積の試験片を,清潔なちりのない雰囲気中でつり下げる。
10 %の硝酸水溶液100 cm3中に,5 %の過マンガン酸カリウム1滴を加えた水溶液を,試験片に噴霧状に
吹き付ける。
――――― [JIS C 2305-2 pdf 21] ―――――
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乾燥後,更に1 L当たり50 gのフェロシアン化カリウム水溶液を同様に吹き付ける。
19.2.4 操作上の注意
これらの方法は,非常に敏感なため,試験から結論を引き出すことが容易ではない。試験片を単に切る
だけでも,鉄製の工具と接触した端面すべてに青色の跡が現れる。
換気によって粒子が試験片の表面に転移するのを防ぐために,乾燥に用いる恒温槽は,非常に清潔にし
ておく。
フェロシアン化カリウムが短時間で空気中の酸素と反応し,試験片全体が青みがかるのを防ぐために,
試験片は,乾燥後すぐに検査する。
19.2.5 結果
試験片の表面に発色したしみを調べる。薄く青又は赤に発色した領域は,無視する。青いしみは,鉄の
存在を示し,赤いしみは,銅,黄銅又は青銅の存在を示す。
発色した部分の面積の判定には,独立行政法人国立印刷局製造のきょう雑物測定図表を用いる。
5分間放置後に,発色した部分の面積が0.1 mm2以上1.0 mm2未満のものと1.0 mm2以上のものとについ
て別々に数を数える。ただし,大きさの判定は,中心部の色の濃い部分だけを対象とし,紙ににじんだ部
分は,面積に含めない。また,繊維自体が着色し中心部がないものは,数えない。
試験片の両面に発色したしみの色及び個数を報告する。
なお,A法は,試験片の内部の層を調べることによって,素材自身に入り込んだ金属粒子を発見できる。
入り込んだ粒子の個数及び色を報告する。
19.3 X線法
19.3.1 試験片
試験片は,試料から210 mm×297 mm又はこれより大きな長方形に切り取り,その表面に付着又は固着
したちりを,乾燥した清浄な空気で吹き飛ばす。
19.3.2 試験装置
試験装置は,次による。
a) 露出時間,管電流,電圧及びフィルム線源間距離が調整可能で,必要な寸法の試験片が収められるX
線装置(レントゲン管)
注記 次の特性をもつX線装置が,適切である。
露出時間 02 min
電圧 10110 kV
フィルム線源間距離 >600 mm
焦点直径 0.50.7 mm
管電流 35 A
b) 高精細,かつ,高解像度をもつX線フィルム
c) 線フィルムを現像するのに必要な適切な装置
d) 線写真を読み取ることが可能な機器
19.3.3 試験方法
X線フィルム上に試験片を直接置く。レントゲン管の設定(露出時間,電圧及び管電流)を調整する。
試験片1枚を,原寸大(スケール1 : 1)で写真を撮る。
注記 照射時間を長くし,電圧を少し低くすることによって解像度が上がる。
現像したフィルムを投影機に載せ,フィルム上の“光る点”を調べる。
――――― [JIS C 2305-2 pdf 22] ―――――
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重金属の粒子は,“輝いた点”として現れる。アルミニウムを含む他の混入粒子は,灰色の背景の中に“明
るい点”として現れる。
19.3.4 結果
輝いた点の合計の個数を数え,直径(φ)によって,次のとおり分類する。
a) φ≦0.1 mm
b) 0.1<φ≦0.25 mm
c) φ>0.25 mm
他の不純物の数も数える(明るい部分)。
前記a),b)及びc)の重金属粒子の個数を0.01 m2当たりの数に換算し,これらの値を報告する。
0.01 m2当たりの他の不純物の数も計算し,この値を報告する。
20 絶縁破壊の強さ
20.1 一般
特に規定がない限り,次のいずれかの方法を用いてもよい。用いた方法を記録する。
試験は,IEC 60243-1:1998によって,23 ℃±3 ℃の空気中及び油中で行う。
20.2 A法
20.2.1 試験装置
装置は,IEC 60243-1:1998の箇条7による。電極は,IEC 60243-1:1998の4.1.1.1による。電極表面は,
平行で,かつ,くぼみ又は他の欠陥があってはならない。
20.2.2 試験片
20.2.2.1 気中試験用
300 mm×300 mmの試験片を,4.2によって乾燥する。試料の厚さが3 mmを超える場合は,3 mmにな
るように削る。
乾燥時間後,試験片を乾燥剤入りデシケータ中で冷却し,デシケータから取り出した後,3分以内に試
験する。
20.2.2.2 油中試験用
300 mm×300 mmの試験片を,105 ℃±5 ℃で圧力100 Pa未満の減圧容器中に24時間つるす。試料の
厚さが3 mmを超える場合は,3 mmになるように削る。次に,JIS C 2320に規定する絶縁油A 1種の2号
又は4号を80 ℃±10 ℃に予熱し,圧力を250 Pa以下に維持した状態でゆっくりした速度で加える。
試験片を完全に油に浸した後,大気圧に戻し,試験片を80 ℃±10 ℃の温度で24時間以上,大気圧で
油に浸したままにしておく。次に試験片を,完全に油に浸したままで23 ℃±5 ℃まで冷却する。試験片
は,含浸及び試験の間,空気に触れないようにする。
注記 含浸した試験片が空気に触れると,試験片の表面に気泡が吸着する危険性がある。
20.2.2.3 折り曲げ後試験用
この試験は,厚さ0.5 mm以下のプレスペーパーに適用する。
300 mm×300 mmの試験片を,4.2によって乾燥する。四つの端面について,それぞれ端面から約40 mm
の所を,端面と平行に1回折る。
折り目の作り方は,次による。
まず試験片を,手及び図8に示すジグによって折り曲げる。
試験片を,ジグの切込みの中に入れ,一方向に90°折り曲げ,その切込みから取り外した後,手で更に
――――― [JIS C 2305-2 pdf 23] ―――――
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90°曲げる。折り曲げた試験片を,図9に示す折り曲げ装置のローラ間に,折り目をガイドに沿わせて挿
入する。
次に,試験片の折り目を手で360°折り返し,試験片を,再び折り曲げ装置のローラ間に通す。この2
重折り操作を試験片の4端部すべてで行う。
折り曲げたり開いたりした後の試験は,可能な限り速やかに行う。必要に応じて20.2.2.1で制限してい
る3分間は超えてもよいが,試験は,10分以内で完了する。
単位 mm
図8−折り曲げジグ
単位 mm
図9−折り曲げ装置(寸法は図2参照)
20.2.3 試験の回数
気中及び油中の試験として,9回測定する。
折り重ね後の試験については,折り目が相互に交差している4か所を避けて,二つの縦の折り目に沿っ
てそれぞれ5回測定し,二つの横の折り目に沿ってそれぞれ5回測定する。
20.2.4 手順
電圧の印加は,IEC 60243-1:1998の9.1による。
破壊の判定基準は,IEC 60243-1:1998の箇条10による。
――――― [JIS C 2305-2 pdf 24] ―――――
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20.2.5 結果
記録は,IEC 60243-1:1998の箇条10による。
結果は,平均値で表し,最低値も記録する。測定値は,測定した試験片の厚さ1 mm当たりのキロボル
ト(kV/mm)で表す。
気中試験及び油中試験いずれの場合も9個の測定値を1組とする。また,折り曲げ後試験では,縦及び
横のいずれの折り目の場合も10個の測定値を1組とする。
20.3 B法
20.3.1 方法1
試験は,空気中又は油中で行う。用いた環境を記録する。
JIS C 2110:1994に規定する電極を用いる。上部電極は,周辺に3 mmの丸みをもった直径25 mmの底面
が平滑で,きずがないステンレス鋼製又は黄銅製を用いる。下部電極は適切な大きさの平滑な金属平板1),
又は周辺に3 mmの丸みをもった直径75 mmの上面が平滑で,きずがないステンレス鋼製又は黄銅製を用
いる。上下電極間の試験片2) を約5 Nの力で挟んで,波高率1.341.48の商用周波数の電圧を上下電極間
に加える。
電圧印加方法は,各時間の平均が1020秒で絶縁破壊が起きるような一定の速度で,電圧を0 Vから上
昇させて,絶縁破壊したときの電圧を測る。この試験は10か所について行い,絶縁破壊の強さは次の式に
よって計算し,平均値及び最小値を求める。ただし,厚さ3.2 mmを超える紙については,受渡当事者間
で協定した方法によってもよい。
S V
t
ここに, S : 絶縁破壊の強さ(kV/mm)
V : 絶縁破壊電圧(kV)
t : 試験片の厚さ(mm)
注1) 平滑面上に置いたJIS H 4160に規定するアルミニウムはくを,下部電極とすることもある。
2) 試験片の前処理条件を規定することもある。
20.3.2 方法2
105 ℃±2 ℃で恒量となるまで乾燥した試料を,23 ℃±3 ℃の空気中で,20.3.1と同様な方法で試験を
行う。
結果は,平均値で表し,最小値も記録する。
21 耐曲げ性
21.1 試験片
試験片は,25 mm×300 mmとし,試料の縦方向及び横方向からそれぞれ3枚,又は個別製品規格に規定
する寸法及び個数とする。
試験片採取のとき,試料の端から25 mm未満の部分が,試験片に含まれないようにする。
21.2 手順
試験片を,個別製品規格で規定する直径の丸棒に沿ってゆっくりと90゜又は180゜に折り曲げる。この
とき,できるだけ測定結果の再現性が得られるように,試験片を丸棒に密着させて滑らかに折り曲げる。
各試験片について,曲げたときの表面層の割れ,裂け目,層間割れなどがないか両面を検査する。
――――― [JIS C 2305-2 pdf 25] ―――――
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JIS C 2305-2:2010の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60641-2:2004(MOD)
JIS C 2305-2:2010の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2305-2:2010の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISC2320:1999
- 電気絶縁油
- JISP8113:2006
- 紙及び板紙―引張特性の試験方法―第2部:定速伸張法
- JISP8116:2000
- 紙―引裂強さ試験方法―エルメンドルフ形引裂試験機法
- JISP8118:2014
- 紙及び板紙―厚さ,密度及び比容積の試験方法
- JISR3503:1994
- 化学分析用ガラス器具