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C 2558 : 2021
この値は,圧延方向に直角な方向を長手方向として採取した試験片に適用する。
7.3.3.3 方向性薄電磁鋼帯
この値は,圧延方向に平行な方向を長手方向として採取した試験片に適用する。
7.3.4 絶縁皮膜抵抗
絶縁皮膜抵抗の値及びその試験方法は,受渡当事者間の協定による。
8 検査及び試験
8.1 一般事項
製品がスリットコイルの形態で納品される場合には,母材に行った試験結果を適用する。
8.2 供試材の採取
供試材は,最終焼なまし時のコイルごとに,一組以上採取する。ただし,供給される製品単位で変化す
る可能性がある項目については,各製品の品質が保証できるように供試材を採取する。コイルの最内周及
び最外周の一巻は,鋼帯の品質を代表しない単なるこん(梱)包材とみなす。供試材は,このこん包用の
一巻に続く内周部分又は外周部分から,溶接部及び巻込み部を避けて採取する。試験片は,供試材から採
取する。
適切な順序で試験を実施する場合,同一の試験片を様々な特性の試験に使用してもよい。
8.3 試験片の準備
8.3.1 磁気特性
磁気分極及び鉄損測定のためのエプスタイン試験片は,24枚以上の,次に示す寸法の試験片とする。
− 長さは,280 mmから320 mmまでの間で,各試験片の長さの許容差は,±0.5 mm。
− 幅は,30 mm±0.2 mm。
無方向性薄電磁鋼帯の場合は,試験片の半数は圧延方向に平行に,半数は直角に採取する。鋼帯幅が狭
く圧延方向と直角に試験片を採取するのが難しい場合は,圧延方向と平行に採取した試験片だけを用いる。
方向性薄電磁鋼帯の場合は,全ての試験片を圧延方向と平行に採取する。試験片はできる限り,鋼帯の
幅方向にわたり均一となるように採取する。
試験片が変形しないよう注意して採取する。切断又は打抜きは,刃先の良好な工具を用いて行う。
圧延方向と採取方向との角度の許容差は,次による。
− 無方向性薄電磁鋼帯の場合 : ±5°
− 方向性薄電磁鋼帯の場合 : ±1°
方向性薄電磁鋼帯の試験片は,測定前に7.1.2に規定した応力除去焼なましを行う。エージング済みの試
験片の鉄損を測定する場合は,225 ℃±5 ℃に加熱し24時間保持した後,23 ℃±5 ℃の周囲温度に冷却し
た試験片を用いる。
――――― [JIS C 2558 pdf 11] ―――――
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無方向性薄電磁鋼帯の試験片は,応力除去焼なましは行わない。
注記 JIS C 2550-1を参照。
8.3.2 寸法及び形状,並びにそれらの許容差
厚さ,幅,巻ぐせ及び横曲がりの測定には,長さ1 mの鋼帯1枚を試験片として用いる。
巻ぐせの測定には,長さ500 mmの試験片1枚を用いてもよい。
注記 JIS C 2550-2を参照。
8.3.3 その他の材料特性
8.3.3.1 占積率
試験片は,同一寸法とし,磁気特性の測定と同じ寸法及び枚数で測定する(8.3.1参照)。試験片寸法は
幅20 mm以上,面積は5 000 mm2以上とし,試験片の幅は,±0.2 mm以内,及び長さは,±0.5 mm以内
で等しくする。試験片の切断かえりは,試験前に入念に取り除いておく。
8.3.1によるエプスタイン試験片を,この試験に用いてもよい。
注記 JIS C 2550-1及びJIS C 2550-5を参照。
8.3.3.2 繰返し曲げ回数
試験片は,JA.1.1による。
8.3.1によるエプスタイン試験片を,この試験に用いてもよい。
8.4 試験方法
8.4.1 一般事項
試験は,最終焼なまし後のコイルごとに,規定された各特性について行う。試験は特に取り決めない限
り,23 ℃±5 ℃で行う。
8.4.2 磁気特性
試験は,JIS C 2550-1又はJIS C 2550-3に基づく25 cmエプスタイン試験器を用いて行う。
8.4.3 寸法及び形状,並びにそれらの許容差
8.4.3.1 厚さ
8.4.3.1.1 無方向性薄電磁鋼帯
幅方向の厚さ変動について,次の測定を行う。
− 幅100 mm以上の鋼帯では,エッジから30 mm以上離れた任意の点で行う。
− 幅100 mm未満の鋼帯では,エッジから10 mm以上離れた任意の点で行う。
幅25 mm以下の鋼帯については,鋼帯の長さ方向の中心線上で測定する。
この測定は,精度0.001 mmのマイクロメータを用いて行う。
――――― [JIS C 2558 pdf 12] ―――――
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8.4.3.1.2 方向性薄電磁鋼帯
厚さの測定は,エッジから20 mm以上離れた任意の点で行う。
幅が80 mm未満の鋼帯については,鋼帯の長さ方向の中心線上で測定する。
この測定は,精度0.001 mmのマイクロメータを用いて行う。
8.4.3.2 幅
幅の測定は,鋼帯の長さ方向の中心線に直角な方向で行う。
8.4.3.3 横曲がり
横曲がりの測定は,JIS C 2550-2による。
8.4.3.4 巻ぐせ
巻ぐせの測定は,JIS C 2550-2による。
8.4.3.5 切断かえり高さ
切断かえり高さの測定は,JIS C 2550-2による。
8.4.4 その他の材料特性
8.4.4.1 占積率
占積率の測定は,JIS C 2550-5による。
8.4.4.2 繰返し曲げ回数
繰返し曲げ回数の測定は,JA.1.2による。
8.5 再試験
ある試験結果が要求事項に適合しなかったときは,同じ最終焼なましコイル内から新たに採取した別の
供試材を用いて2倍の枚数の試験片を採取し,この試験片を用いて規定している倍の試験数について試験
を繰り返す。追加試験の結果が全てこの規格の要求を満たす場合は,製品は要求事項に適合しているとみ
なす。
製造業者は,再試験の結果によって規定に不適合と判定された製品について,再加工後,再度試験を行
うことを提案する権利をもつ。
9 マーキング,ラベリング及びこん包
製品のマーキング,ラベリング及びこん包については,発注時の受渡当事者間の協定による。
10 クレーム
内部又は外部の欠点は,これらが作業上又は製品の適切な使用上において支障となることが明確な場合
――――― [JIS C 2558 pdf 13] ―――――
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にだけ,クレームの対象となる。
購入者は,争点となっている製品及びクレームの証拠を提出し,製造業者がクレームの正当性を確認で
きるようにしなければならない。
11 発注時に提供すべき情報
購入者は,次の事項のうち該当する事項の情報を引合い書又は発注書に記載する。
a) 数量
b) 製品の供給形態(コイル又は切板束)
c) この規格番号(JIS C 2558)
d) 鋼帯の名称又は種類の記号(箇条5参照)
e) コイル又は切板束の寸法(コイルの外径に関する制限事項を含む。)(6.2参照)
f) コイル又は切板束の質量に関する制限事項(6.2参照)
g) 溶接部又は巻込み部のマーキングに関する特別な要求事項(6.2参照)
h) 絶縁皮膜及びその種類に関する特別な要求事項(6.4参照)
i) 巻ぐせに関する特別な要求事項(7.2.4参照)
j) 絶縁皮膜抵抗に関する特別な要求事項(7.3.4参照)
k) (我が国では,電磁鋼帯に対しては,一般的にISO 7799による商取引を活用していないため,対応国
際規格の規定を不採用とした。)
11A 試験成績表
製造業者は,製品を納品するに当たり,購入者に対し試験番号ごとに磁気分極及び鉄損の試験成績表を
提出する。ただし,購入者があらかじめ要求する試験の成績の提出については,受渡当事者間の協定によ
る。
――――― [JIS C 2558 pdf 14] ―――――
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附属書A
(参考)
絶縁皮膜が施された無方向性薄電磁鋼帯の占積率
無方向性薄電磁鋼帯は,一般に積層した状態で使用される。積層された鋼帯の層間短絡による損失を抑
える目的で絶縁皮膜が施されるが,これによって,表1に示す占積率の最小値は変化する。
絶縁皮膜が施された鋼帯をJIS C 2550-5に従って測定した場合,より低い占積率の値を示す。表A.1は,
ISO 2178によって測定した一般的な絶縁皮膜厚さに対する,無方向性薄電磁鋼帯の占積率である。より厚
い絶縁皮膜又は片面塗布のような特定の皮膜の場合,発注時の受渡当事者間の協定によって他の値及び他
の絶縁皮膜厚さ測定方法としてもよい。接着用ワニスの場合,表A.1は適用しない。
表A.1−絶縁皮膜が施された無方向性薄電磁鋼帯の占積率
絶縁皮膜厚さt a) 呼称厚さ 占積率の
m mm 最小値
0.05 −
0.10 0.90
0.15 0.90
2以下 0.20 0.92
0.25 0.93
0.30 0.93
0.35 0.93
0.05 −
0.10 0.89
0.15 0.90
2を超え 4以下 0.20 0.91
0.25 0.92
0.30 0.92
0.35 0.92
0.05 −
0.10 0.88
0.15 0.89
4を超え 8以下 0.20 0.90
0.25 0.91
0.30 0.91
0.35 0.91
注a) 両面に絶縁皮膜が施された鋼帯の片側の皮膜厚さである。
――――― [JIS C 2558 pdf 15] ―――――
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JIS C 2558:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60404-8-8:2017(MOD)
JIS C 2558:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2558:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC2550-1:2011
- 電磁鋼帯試験方法―第1部:エプスタイン試験器による電磁鋼帯の磁気特性の測定方法
- JISC2550-2:2020
- 電磁鋼帯試験方法―第2部:寸法・形状の測定方法
- JISC2550-3:2019
- 電磁鋼帯試験方法―第3部:中間周波磁気特性の測定方法
- JISC2550-5:2020
- 電磁鋼帯試験方法―第5部:電磁鋼帯の抵抗率,密度及び占積率の測定方法