JIS C 3408:2014 エレベータ用ケーブル | ページ 2

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5 材料,構造及び加工方法

  材料,構造及び加工方法は,5.15.8による。また,ケーブルの構造・寸法の例については,参考とし
て附属書Aに示す。
なお,次の通信線を5.5によってより合わせてもよい。
a) 光ファイバ
b) 同軸ケーブル
c) 公称断面積0.5 mm2以上の導体をもつ,遮蔽付き通信線
全ての通信線は,非金属製の押出し被覆又は適切なテープを施す。

5.1 導体

  導体は,JIS C 3102に規定する軟銅線をより合わせたもの,若しくは硬銅線をより合わせた後焼きなま
して軟銅にしたもの又はJIS C 3152に規定するすずめっき軟銅線をより合わせたものとし,表3による。
表3−公称断面積及び導体抵抗
公称断面積 導体抵抗
(20 ℃)
Ω/km
mm2 線心のより合せ めっきなし めっきあり
0.75 線心より合せがないもの 24.9 26.3
40心以下で1度よりのもの 25.6 27.1
40心を超える1度よりのもの 26.4 27.9
2度よりのもの
3度よりのもの 27.2 28.7
1.25 線心より合せがないもの 15.0 15.8
40心以下で1度よりのもの 15.5 16.3
40心を超える1度よりのもの 15.9 16.8
2度よりのもの
3度よりのもの 16.4 17.3
1.4 線心より合せがないもの 13.8 14.4
40心以下で1度よりのもの 14.2 14.8
40心を超える1度よりのもの 14.6 15.3
2度よりのもの
3度よりのもの 15.1 15.7
2 線心より合せがないもの 9.69 10.1
40心以下で1度よりのもの 9.98 10.4
40心を超える1度よりのもの 10.3 10.7
2度よりのもの
3度よりのもの 10.6 11.0

5.2 セパレータ

  セパレータは,5.1の導体上に適切に施してもよい。

5.3 絶縁体

  絶縁体は,5.1の導体上に,又は5.2のセパレータを施したものはその上に,天然ゴム,EPゴム又はビ
ニルを表4の厚さに被覆する。6.2によって試験を行ったとき,絶縁体の平均厚さは,表4の値の90 %以
上とし,最小厚さは,表4の値の80 %以上とする。

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なお,絶縁体上に布テープ又は適切なテープを施してもよい。さらに,必要があるときは,絶縁体上又
はテープ上に綿糸,その他の適切な糸で編組を施してもよい。
表4−絶縁体厚さ及び絶縁抵抗
公称断面積 絶縁体厚さ 絶縁抵抗
(20 ℃)
mm MΩ・km
mm2 天然ゴム EPゴム ビニル 天然ゴム EPゴム ビニル
0.75 0.5 0.5 0.4 200 100 20
1.25 1.0 0.8 0.8 600 500 50
1.4
2

5.4 補強線

  補強線は,引張強さが294 MPa以上のJIS G 3502に規定するピアノ線材,JIS G 3505に規定する軟鋼線
材,JIS G 3506に規定する硬鋼線材,又はJIS G 4308に規定するステンレス鋼線材を用いた素線をより合
わせたものを用いる。ただし,ステンレス鋼線材以外の素線は,すずめっき又は亜鉛めっきを施したもの
とする。
補強線上には,テープ巻き,その他の適切な被覆を施してもよい。

5.5 線心のより合せ

  線心のより合せは,次のa)又はb)による。ただし,ケーブルに光ファイバを入れる場合は,JIS C 6832,
JIS C 6833,JIS C 6834又はJIS C 6835の規定に適合する光ファイバ素線に保護被覆(金属製を除く。)し
たものを適切な位置に施してもよい。
a) 丸形ケーブル 丸形ケーブルは,線心の所要条数を最外層において層心径の20倍以下のピッチで,円
形により合わせる。線心より合せには,適切な介在及び押さえ巻き又は粗巻きを施してもよい。
補強線入りケーブルでは,補強線を線心内,線心より合せの中央,その他の適切な位置に入れる。
通信線入りケーブルでは,通信線を線心とともにより合わせる。
b) 平形ケーブル 平形ケーブルは,線心の所要条数を平行に配列するか,又は線心の所要条数を最外層
において層心径の20倍以下のピッチで円形により合わせたものを平行に配列する。
線心より合せには,適切な介在及び押さえ巻き又は粗巻きを施してもよい。さらに,シース材料と
同一の材料で構成された一つ以上の隔壁を設けて,2群以上の線心群を平行に配列してもよい。
補強線入りケーブルでは,補強線を線心内,線心より合せの中央,その他の適切な位置に入れる。
通信線入りケーブルでは,通信線を線心又はより合せ線心とともに平行に配列する。
なお,通信線は線心とともにより合わせたものでもよい。

5.6 遮蔽

  遮蔽を施す場合は,JIS C 3102に規定する軟銅線,又はJIS C 3152に規定するすずめっき軟銅線を素線
とした編組,その他の適切な遮蔽を線心の上又は線心の所要条数をより合わせたものの上に施す。
遮蔽の上には,布テープその他の適切なテープ又は綿糸その他の適切な糸で編組を施してもよい。

5.7 外部被覆

  外部被覆は,次のa)又はb)による。
a) 編組及びコンパウンド 編組ケーブルは,5.5による線心のより合せ上に,布テープ,その他の適切な

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テープを施した後,より糸又は単糸で二重に密に編組を施し,耐熱性・耐水性をもつコンパウンドを
含浸させる。ここで,テープは二重編組の中間に施してもよい。二重編組の目安の厚さは,表5によ
るものとし,二重編組の下側の編組は,これを布テープにしてもよい。
ケーブルの表面には,6.1によって試験を行ったとき,有害なきずがあってはならない。
表5−編組厚さ
編組下径 二重編組厚さ(約)
mm mm
25以下 1.0
25を超えるもの 1.4
b) シース クロロプレンシースケーブル又はビニルシースケーブルは,5.5による線心のより合せ上に,
必要によって,テープ,編組などの押さえを施した後,クロロプレン又はビニルを次の計算式によっ
て算出した厚さに被覆する。隔壁の厚さは,シース厚さ以上とする。6.2によって試験を行ったとき,
シース及び隔壁の平均厚さは,計算値の90 %以上とし,最小厚さは計算値の85 %以上とする。
ケーブルの表面には,6.1によって試験を行ったとき,有害なきずがあってはならない。
t 25 8.0 小数第2位を四捨五入
ここに, t : シース厚さ(mm)
D : 丸形ケーブルではシース下径
平形ケーブルでは図1又は図2による(mm)。
A1 B1 A2 B2 A1B1
D
2 2 2
A1B1
D
2
図1−隔壁のある場合 図2−隔壁のない場合

5.8 線心の識別及び配列

  線心の識別及び配列は,次のa)及びb)による。
a) 線心の識別 線心の識別は,次のいずれかによる。ただし,40心を超える線心の識別は,適切な方法
によって行う。
1) 線心編組の色による識別 線心編組の色による識別は,通常,表6による。

――――― [JIS C 3408 pdf 8] ―――――

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表6−線心編組の色による識別
線心順位 第1欄 第2欄a) 線心順位 第1欄 第2欄a) 線心順位 第1欄 第2欄a)
1 黒 − 15 白 赤 29 緑 黄
2 白 16 緑 30 青
3 赤 17 黄 31 紫
4 緑 18 青 32 黄 黒
5 黄 19 紫 33 白
6 青 20 赤 黒 34 赤
7 紫 21 白 35 緑
8 黒 白 22 緑 36 青
9 赤 23 黄 37 紫
10 緑 24 青 38 青 黒
11 黄 25 紫 39 白
12 青 26 緑 黒 40 赤
13 紫 27 白
14 白 黒 28 赤
注a) 8心以上の場合は,第1欄の色を地色とし,第2欄の色を適切な方法で編み込む。
2) ナンバリングによる識別 ナンバリングによる識別は,絶縁体の表面に通常,1から線心数までの
線心順位に対応するアラビア数字を30 mm以下の間隔で連続して印刷する。
なお,絶縁体又は絶縁体表面の色とアラビア数字との組合せで識別してもよい。
3) 着色による識別 線心編組を施さない場合の着色による識別は,通常,次の絶縁体又は絶縁体表面
の着色によって識別する。8心以上はこれらの色の組合せとする。
2心 黒,白
3心 黒,白,赤
4心 黒,白,赤,緑
5心 黒,白,赤,緑,黄
6心 黒,白,赤,緑,黄,茶
7心 黒,白,赤,緑,黄,茶,青
b) 線心の配列 線心の配列は,5.5に規定するように,丸形ケーブルでは,線心の所要条数を円形に配列
し,平形ケーブルでは,線心の所要条数を平行に配列するか,又は円形により合わせたものを平行に
配列する。
線心の配列の一例を,図3に示す。
丸形ケーブルでは,図3のa)のように配列してもよい。
平形ケーブルでは,図3のb)又はc)のように配列してもよい。

――――― [JIS C 3408 pdf 9] ―――――

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a) 丸形ケーブル
b) 平形ケーブル(隔壁なし)
c) 平形ケーブル(隔壁あり)
図3−線心の配列例

6 試験方法

6.1 外観

  外観は,JIS C 3005の4.1(外観)による。

6.2 構造

  構造は,JIS C 3005の4.3(構造)による。

6.3 導体抵抗

  導体抵抗は,JIS C 3005の4.4(導体抵抗)による。

6.4 耐電圧

  耐電圧は,JIS C 3005の4.6 b)(空中)による。

6.5 絶縁抵抗

  絶縁抵抗は,JIS C 3005の4.7.1(常温絶縁抵抗)による。

6.6 絶縁体及びシースの引張り

  絶縁体及びシースの引張りは,JIS C 3005の4.16(絶縁体及びシースの引張り)による。

6.7 加熱

  加熱は,JIS C 3005の4.17(加熱)による。加熱温度及び加熱時間は,表7による。

――――― [JIS C 3408 pdf 10] ―――――

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JIS C 3408:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 3408:2014の関連規格と引用規格一覧