JIS C 3408:2014 エレベータ用ケーブル | ページ 3

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C 3408 : 2014
表7−加熱温度及び加熱時間
種類 加熱温度及び加熱時間
JIS C 3005の4.17.2(試験方法)表5(加熱温度及び
天然ゴム絶縁体,ビニル絶縁体及びビニルシース
加熱時間)のB
EPゴム絶縁体及びクロロプレンシース JIS C 3005の4.17.2(試験方法)表5(加熱温度及び
加熱時間)のC

6.8 耐油

  耐油は,JIS C 3005の4.18(耐油)による。浸油温度及び浸油時間は,クロロプレンについては,JIS C
3005の表6(加熱温度及び加熱時間)のC,ビニルについては,JIS C 3005の表6(加熱温度及び加熱時
間)のAによる。

6.9 巻付加熱

  巻付加熱は,次のa)又はb)による。
a) ビニル絶縁線心及びビニルシース丸形ケーブルの巻付加熱は,JIS C 3005の4.19.1(A法)による。
加熱温度は,120±3 ℃とし,巻付回数及び円筒の径は,表8による。
表8−巻付回数及び円筒の径
種類 巻付回数 円筒の径
(回)
絶縁体 6 絶縁体外径の1倍
シース 仕上外径15 mm未満 仕上外径の 5倍
仕上外径15 mm以上 20 mm未満 約1/2 仕上外径の 8倍
仕上外径20 mm以上 仕上外径の 10倍
b) ビニルシース平形ケーブルの巻付加熱は,JIS C 3005の4.19.2(B法)による。加熱温度は,120±3 ℃
とする。

6.10 低温巻付け

  低温巻付けは,次のa)又はb)による。
a) ビニル絶縁線心及びビニルシース丸形ケーブルの低温巻付けは,JIS C 3005の4.20.1(A法)による。
冷却温度は,−10±1 ℃とし,巻付回数及び円筒の径は,表9による。
表9−巻付回数及び円筒の径
種類 巻付回数 円筒の径
(回)
絶縁体 6 絶縁体外径の3倍
シース 仕上外径15 mm未満 仕上外径の 5倍
仕上外径15 mm以上 20 mm未満 約1/2 仕上外径の 8倍
仕上外径20 mm以上 仕上外径の 10倍
b) ビニルシース平形ケーブルの低温巻付けは,JIS C 3005の4.20.2(B法)による。冷却温度は,−10
±1 ℃とする。

6.11 加熱変形

  ビニル絶縁体及びビニルシースの加熱変形は,JIS C 3005の4.23(加熱変形)による。加熱温度は,120
±3 ℃とし,加える力は表10による。ただし,板状試験片を用いる場合の力は,10 Nとする。

――――― [JIS C 3408 pdf 11] ―――――

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C 3408 : 2014
表10−種類及び力
種類 力
N
絶縁体 公称断面積 0.75 mm2 3
公称断面積 1.25 mm2 4
公称断面積 1.4 mm2,2 mm2 5
シースa) 仕上外径 12 mm未満 7
仕上外径 12 mm以上 10
注a) 丸形以外のものの仕上外径は,短径と長径との和を2で
除した値とする。

6.12 難燃

  難燃は,JIS C 3005の4.26(難燃)により,試験方法は,クロロプレンシースケーブルは,4.26.2 a)(水
平試験),ビニルシースケーブルは,4.26.2 b)(傾斜試験)とする。ただし,シース上に編組のあるものは,
編組を除いて行う。

6.13 コンパウンドの耐熱

  コンパウンドの耐熱は,編組ケーブルの完成品から長さ150 mmの試料をとり,両端20 mmの外部編組
をぎ取り,一端を適切に保持し,約45°の角度につり上げて80±2 ℃の恒温槽中に1時間入れた後これ
を取り出し,試験片の状態を目視で調べる。

7 検査

  検査は,箇条6の試験方法によって,次の項目について行い,箇条4及び箇条5の規定に適合しなけれ
ばならない。ただし,受渡当事者間の協定によって,その一部又は全部を省略することができる。
a) 外観
b) 構造
c) 導体抵抗
d) 耐電圧
e) 絶縁抵抗
f) 絶縁体及びシースの引張り
g) 加熱
h) 耐油
i) 巻付加熱
j) 低温巻付け
k) 加熱変形
l) 難燃
m) コンパウンドの耐熱

8 製品の呼び方

  製品の呼び方は,種類及び線心数×公称断面積,又は記号及び線心数×公称断面積による。
例1 エレベータ用ビニル絶縁ビニルシース丸形ケーブル(補強線入り)20×1.25 mm2
又は
EVV-H 20×1.25 mm2

――――― [JIS C 3408 pdf 12] ―――――

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例2 エレベータ用ビニル絶縁ビニルシース平形ケーブル 20×1.25 mm2
(補強線なし,光ファイバ入り) 4×2 mm2
又は 4×SGI-50/125 1)
20×1.25 mm2
EVVF-L-O 4×2 mm2
4×SGI-50/125 1)
注1) 光ファイバの記号の付け方は,JIS C 6820に規定がある。

9 表示及び包装

9.1 ケーブルの表示

  ケーブルの表示は,次の事項について適切なところに容易に消えない方法で連続表示する。
a) 製造業者名又はその略号
b) 製造年又はその略号

9.2 包装の表示

  包装には,適切な方法で,次の事項を表示する。
a) 種類又は記号
b) 線心数及び公称断面積
c) 長さ
d) 質量(ドラム巻きの場合には総質量も併記する。)
e) ドラムの回転方向
f) 製造業者名又はその略号
g) 製造年又はその略号

9.3 包装

  包装は,1条ずつドラム巻き又はたば巻きとし,運搬中損傷のないように適切な方法で行う。

――――― [JIS C 3408 pdf 13] ―――――

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C 3408 : 2014
附属書A
(参考)
ケーブルの構造・寸法の例
エレベータ用ケーブルの構造は,その用途が移動用も含まれるため,画一的なもので規定することは困
難であり,この規格の本体では,各構成要素の詳細について規定するにとどめている。
この附属書は,構造・寸法について補足するものである。
A.1 ケーブルの構造・寸法の例
代表的なケーブルの構造・寸法の例を,表A.1表A.4に示す。

――――― [JIS C 3408 pdf 14] ―――――

                                 表A.1−エレベータ用ビニル絶縁ビニルシース丸形ケーブル(補強線なし)(EVV-L)
線心数 導体 絶縁体厚さ シース厚さ 仕上外径 試験電圧 最小絶縁抵抗 最大導体抵抗 参考
公称 素線数/ 外径 (約) (20 ℃) (20 ℃) 概算質量 標準条長
断面積 素線径 (約) Ω/km
mm2 mm mm mm mm mm V MΩ・km めっきなし kg/km m
6 0.75 30/0.18 1.1 0.4 1.1 8.5 1 000 20 25.6 105 300
10 1.2 11.5 175
14 12.0 210
16 12.5 235
20 13.5 285
30 1.4 17.0 435
40 18.5 540
8 1.4 26/0.26 1.6 0.8 1.3 14.5 50 14.2 275
10 1.4 17.0 355
16 18.5 480
20 1.5 21 600
30 1.7 26 910
40 1.8 29 1 150
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――――― [JIS C 3408 pdf 15] ―――――

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