JIS C 3502:2020 テレビジョン受信用同軸ケーブル

JIS C 3502:2020 規格概要

この規格 C3502は、周波数帯域が10 MHz~3 224 MHzの衛星放送を含むテレビジョン受信システムの伝送路に使用するテレビジョン受信用同軸ケーブルについて規定。

JISC3502 規格全文情報

規格番号
JIS C3502 
規格名称
テレビジョン受信用同軸ケーブル
規格名称英語訳
Coaxial cables for television receivers
制定年月日
1979年5月1日
最新改正日
2020年2月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

33.120.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1979-05-01 制定日, 1983-03-01 改正日, 1984-01-01 改正日, 1987-05-01 改正日, 1993-03-01 改正日, 1996-07-01 改正日, 2001-02-20 確認日, 2006-06-20 確認日, 2007-07-20 改正日, 2012-10-22 確認日, 2015-10-20 改正日, 2020-02-20 改正
ページ
JIS C 3502:2020 PDF [12]
                                                                                   C 3502 : 2020

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類及び記号・・・・[1]
  •  4 特性・・・・[2]
  •  5 材料,構造及び加工方法・・・・[2]
  •  6 試験方法・・・・[2]
  •  6.1 外観・・・・[2]
  •  6.2 構造・・・・[2]
  •  6.3 内部導体抵抗・・・・[2]
  •  6.4 耐電圧・・・・[2]
  •  6.5 絶縁抵抗・・・・[2]
  •  6.6 特性インピーダンス・・・・[2]
  •  6.7 減衰量・・・・[3]
  •  6.8 シースの引張り・・・・[3]
  •  6.9 シースの加熱・・・・[3]
  •  6.10 シースの耐寒・・・・[3]
  •  6.11 屈曲・・・・[3]
  •  6.12 内部導体と絶縁体との密着・・・・[3]
  •  7 検査方法・・・・[3]
  •  8 製品の呼び方・・・・[3]
  •  9 表示及び包装・・・・[4]
  •  9.1 ケーブルの表示・・・・[4]
  •  9.2 包装の表示・・・・[4]
  •  9.3 包装・・・・[4]
  •  附属書A(規定)衛星放送テレビジョン受信用発泡ポリエチレン絶縁ビニルシース同軸ケーブル・・・・[5]
附属書B(規定)衛星放送テレビジョン受信用高発泡プラスチック絶縁ラミネートシース同軸ケーブル 8

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 3502 pdf 1] ―――――

C 3502 : 2020

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本電線工業会(JCMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規
格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規
格である。これによって,JIS C 3502:2015は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,令和3年2月19日までの間は,産業標準化法第30条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS C 3502:2015を適用してもよい。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 3502 pdf 2] ―――――

                                       日本産業規格                             JIS
C 3502 : 2020

テレビジョン受信用同軸ケーブル

Coaxial cables for television receivers

1 適用範囲

  この規格は,周波数帯域が10 MHz3 224 MHzの衛星放送を含むテレビジョン受信システムの伝送路に
使用するテレビジョン受信用同軸ケーブルについて規定する。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 3005 ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法
JIS C 3102 電気用軟銅線
JIS C 3152 すずめっき軟銅線
JIS G 3537 亜鉛めっき鋼より線
JIS H 4000 アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条

3 種類及び記号

  種類及び記号は,特性及び構造によって区分し,表1による。

――――― [JIS C 3502 pdf 3] ―――――

2
C 3502 : 2020
表1−種類及び記号
種類 記号a) 特性及び構造
S-4C-FB
衛星放送テレビジョン受信用発泡ポリエチレン絶縁ビニル 附属書Aによる。
シース同軸ケーブル S-5C-FB
S-7C-FB
S-5C-HFL
衛星放送テレビジョン受信用高発泡プラスチック絶縁ラミ 附属書Bによる。
ネートシース同軸ケーブル S-7C-HFL
S-10C-HFL
S-5C-HFL-SS○
衛星放送テレビジョン受信用高発泡プラスチック絶縁ラミ
ネートシース自己支持形同軸ケーブル S-7C-HFL-SS○
S-10C-HFL-SS○
注a) 記号の意味は,次による。
S : 衛星放送受信用
4,5,7,10 : 外部導体の公称内径(mm)
C : 特性インピーダンス75 Ω
F : 内部導体を発泡ポリエチレンで絶縁
B : アルミニウムはく張付けプラスチックテープに編組を施した外部導体
HF : 内部導体を高発泡プラスチックで絶縁
L : ラミネートシース
SS○ : 自己支持形。SSSは巻付け自己支持形ケーブル,SSFはラッシング自己支持形ケーブ
ル,SSDは8字自己支持形ケーブル。これらの構造は,附属書Bによる。

4 特性

  特性は,附属書A又は附属書Bによる。

5 材料,構造及び加工方法

  材料,構造及び加工方法は,附属書A又は附属書Bによる。

6 試験方法

6.1 外観

  外観は,JIS C 3005の4.1(外観)による。

6.2 構造

  構造は,JIS C 3005の4.3(構造)による。

6.3 内部導体抵抗

  内部導体抵抗測定は,JIS C 3005の4.4(導体抵抗)による。

6.4 耐電圧

  耐電圧試験は,内部導体と外部導体との間は,JIS C 3005の4.6 b)(空中)による。ただし,衛星放送
テレビジョン受信用高発泡プラスチック絶縁ラミネートシース同軸ケーブル(自己支持形を含む。)につい
ては,外部導体と大地との間についても行い,JIS C 3005の4.6 a)(水中)による。

6.5 絶縁抵抗

  絶縁抵抗は,内部導体と外部導体との間について測定し,JIS C 3005の4.7.1(常温絶縁抵抗)による。

6.6 特性インピーダンス

  特性インピーダンスは,周波数10 MHzで,同調法(共振法)その他の適切な方法によって測定する。

――――― [JIS C 3502 pdf 4] ―――――

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C 3502 : 2020

6.7 減衰量

  減衰量は,直接法その他の適切な方法によって測定する。

6.8 シースの引張り

  引張試験は,シースについて行い,JIS C 3005の4.16(絶縁体及びシースの引張り)による。

6.9 シースの加熱

  加熱試験は,シースについて行い,JIS C 3005の4.17(加熱)による。加熱温度及び加熱時間は,JIS C
3005の4.17.2(試験方法)表5の種類Bによる。

6.10 シースの耐寒

  シースの耐寒試験は,JIS C 3005の4.22(耐寒)による。冷却温度は,ビニルについては−10 ℃以下と
し,ポリエチレンについては−50 ℃以下とする。

6.11 屈曲

  屈曲試験は,完成品から適切な長さの試料を採り,18 ℃28 ℃の室温でケーブル外径の20倍の外径を
もつマンドレルに沿って180°曲げてこれを原位置に戻し,次に,反対方向に180°曲げてこれを原位置に
戻す。この操作を10回繰り返した後,解体して調べる。

6.12 内部導体と絶縁体との密着

  内部導体と絶縁体との密着試験は,完成品から1 m以下の試料を採り,その絶縁体を固定し,18 ℃
28 ℃の室温で内部導体を引っ張ることによって行う。引張速度は,100 mm/min又は200 mm/minとし,
受渡当事者間の協定によって決定する。測定値は,線長1 m当たりに換算する。

7 検査方法

  検査は箇条6の試験方法によって,次の項目について行い,箇条4,箇条5及び箇条9の規定に適合し
なければならない。ただし,受渡当事者間の協定によって,その一部を省略することができる。
a) 外観
b) 構造
c) 内部導体抵抗
d) 耐電圧
e) 絶縁抵抗
f) 特性インピーダンス
g) 減衰量
h) シースの引張り
i) シースの加熱
j) シースの耐寒
k) 屈曲
l) 内部導体と絶縁体との密着

8 製品の呼び方

  製品の呼び方は,表1に規定する“種類及び記号”又は“記号”による。
例1 “衛星放送テレビジョン受信用発泡ポリエチレン絶縁ビニルシース同軸ケーブル S-5C-FB”
又は“S-5C-FB”
例2 “衛星放送テレビジョン受信用高発泡プラスチック絶縁ラミネートシース同軸ケーブル

――――― [JIS C 3502 pdf 5] ―――――

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JIS C 3502:2020の関連規格と引用規格一覧