JIS C 4604:2017 高圧限流ヒューズ | ページ 3

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C 4604 : 2017
3.3.10
有機ヒューズリンク(organic fuse-link)
ヒューズの動作後に過度の漏れ電流の原因となる有機物(炭素含有物)をかなりの割合で含むヒューズ
リンク。有機材料又はそれ以外の材料の位置及び量が,動作後の過度な漏れ電流及び絶縁破壊を導く可能
性がある設計と製造業者が判断した場合,その製造業者は,そのヒューズリンクを“有機ヒューズ”と明
示する。
3.3.11
周囲温度(surrounding temperature)
ヒューズの周囲の絶縁性の気体の温度。
3.3.11A
(ヒューズの)種類
ヒューズリンクの二次側に接続される負荷の特性を考慮し,溶断特性及び繰返し過電流特性に基づいた
ヒューズの分類。
3.3.11B
種類G(のヒューズ)
一般用ヒューズであって,規定の条件の下で,規定の溶断特性を満足するもの(表10A参照)。
3.3.11C
種類T(のヒューズ)
変圧器用ヒューズであって,規定の条件の下で,規定の溶断特性及び規定の繰返し過電流特性を満足す
るもの(表10A及び表10B参照)。
3.3.11D
種類M(のヒューズ)
電動機用ヒューズであって,規定の条件の下で,規定の溶断特性及び規定の繰返し過電流特性を満足す
るもの(表10A及び表10B参照)。
3.3.11E
種類C(のヒューズ)
リアクトルなしコンデンサ用ヒューズであって,規定の条件の下で,規定の溶断特性及び規定の繰返し
過電流特性を満足するもの(表10A及び表10B参照)。
3.3.11F
種類LC(のヒューズ)
リアクトル付きコンデンサ用ヒューズであって,規定の条件の下で,規定の溶断特性及び規定の繰返し
過電流特性を満足するもの(表10A及び表10B参照)。
3.3.11G
断路形ヒューズ(fuse disconnector)
断路器のブレードのように,ヒューズリンクが開閉でき,断路距離をとることができる構造のヒューズ。

4 定格及び特性

4.1 一般

  この規格で規定する定格及び特性は,次による。
a) ヒューズホルダの定格

――――― [JIS C 4604 pdf 11] ―――――

                                                                                              9
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1) 定格電圧(4.2)
2) 定格電流(4.5)
3) 定格耐電圧[商用周波耐電圧(乾燥),商用周波耐電圧(注水),雷インパルス耐電圧](4.3)
b) ヒューズリンクの定格
1) 定格電圧(4.2)
2) 定格電流(4.6)
3) 定格遮断電流(4.8.1)
4) 定格周波数(4.4)
5) バックアップヒューズの定格最小遮断電流(4.8.2)
6) 定格過度回復電圧(4.10)
c) ヒューズの特性
1) 温度上昇限度(4.7)
d) ヒューズリンクの特性
1) クラス(3.3.2及び4.8.2)
2) 動作過電圧(4.9)
3) 溶断時間−電流特性(4.11)
4) 限流特性(4.12)
5) 2t特性(4.13)
6) ストライカの機械的特性(4.14)
7) 最大適用温度(附属書E参照)

4.2 定格電圧(Ur)

  ヒューズホルダ又はヒューズリンクの想定使用電圧で,試験条件を決定する。
注記 この定格電圧は,装置の最高電圧を代表している。
ヒューズの定格電圧は,表3の電圧から選定する。
表3−定格電圧
単位 kV
3.6
7.2

4.3 ヒューズホルダの定格耐電圧

  ヒューズホルダの定格耐電圧は,表4による。標高1 000 mを超える場所で用いるヒューズの耐電圧を
通常の標高の場所で試験する場合は,2.1 b)による。

――――― [JIS C 4604 pdf 12] ―――――

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表4−ヒューズホルダの定格耐電圧
単位 kV
定格電圧 各相主回路端子間及び主回路端子と大地との 同相主回路端子間の耐電圧値a)
間の耐電圧値
雷インパルス 商用周波b) 雷インパルス 商用周波b)
(標準波形) 乾燥(1 min) (標準波形) 乾燥(1 min)
乾燥 注水(10 s) 乾燥 注水(10 s)
3.6 45 16 52 19
7.2 60 22 70 25
注a) 同相主回路端子間の耐電圧値は,断路形ヒューズに適用する。
b) 屋内用は乾燥状態だけ,屋外用は乾燥・注水の両方の状態を適用する。
表5−ヒューズホルダの定格耐電圧−シリーズ2
(適用範囲外のため,対応国際規格の規定を不採用とした。)

4.4 定格周波数

  定格周波数は,50 Hz,60 Hz又は50 Hz/60 Hz共用とする。

4.5 ヒューズホルダの定格電流

  ヒューズホルダの定格電流は,規定の断面積及び長さの導体で回路に接続したヒューズホルダにヒュー
ズリンクを装着し,40 ℃以下の周囲温度で,規定の温度上昇を超えずに連続通電できる電流とする。
ヒューズホルダの定格電流は,表5Aによることが望ましい。表5Aにない定格電流は,R10シリーズか
ら選択してもよい。
表5A−定格電流
単位 A
定格電流
1 1.5 3 5 7.5 10 15 20 30 40 50 60 75 100 150 200 250 300 400
注記 R10シリーズは,1,1.25,1.6,2,2.5,3.15,4,5,6.3,8及びそれらの10の倍数で構成され
る。

4.6 ヒューズリンクの定格電流(Ir)

  ヒューズリンクの定格電流は,規定の断面積及び長さの導体で回路に接続したヒューズホルダに装着し
たヒューズリンクが,40 ℃以下の周囲温度で,規定の温度上昇を超えずに連続通電できる電流とする。
ヒューズリンクの定格電流は,表5Aによることが望ましい。表5Aにない定格電流は,R10シリーズか
ら選択してもよい。中間値が必要な特別な場合,ヒューズリンクの定格電流を追加的にR20シリーズから
選択してもよい。
注記 R20シリーズは,1,1.12,1.25,1.40,1.6,2,2.24,2.5,2.8,3.15,4,4.5,5,5.6,6.3,7.1,
8,9及びそれらの10の倍数で構成される。

4.7 温度上昇限度

  ヒューズリンク及びヒューズホルダは,劣化することなく,かつ,表6に規定する温度上昇限度を超え
ることなく,定格電流を連続的に通電できなければならない。
組み合わせる接触面が異なった種類のめっきの場合,最高許容温度及び温度上昇限度は,次による。

――――― [JIS C 4604 pdf 13] ―――――

                                                                                             11
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a) ボルト締め接点及び端子については,表6で許容する最高値を適用する。
b) ばね加圧接点については,表6で許容する最低値を適用する。
表6−部品及び材質に対する温度及び温度上昇の限度
部品又は材質 限度値
最高許容温度 温度上昇限度
℃ K
A 空気中での 1 ばね加圧接点 裸 75 35
接触 (銅又は銅合金) 銀又はニッケルめっき 105 65
すずめっき 95 55
a) a)
その他のめっき
2 ボルト締め接点又は 裸 90 50
同等品(銅,銅合金及び
銀又はニッケルめっき 115 75
アルミニウム合金) すずめっき 105 65
a) a)
その他のめっきa)
B 油中での接触(銅又は銅合金)(適用範囲外のため不採用とした。)
C 空気中のボルト締め端子 裸 90 50
銀又はニッケルめっき 105 65
a) a)
その他のめっき
b) b)
D ばねとして機能する金属部
E 絶縁物として用いる材料及び右記のク Y 90 50
ラスc)の絶縁物と接触する金属部 A 100 60
E 120 80
B 130 90
F 155 115
エナメル オイルベース 100 60
合成 120 80
H 180 140
その他のクラスd) − −
F (適用範囲外のため不採用とした。)
G (適用範囲外のため不採用とした。)
注a) 製造業者がこの表に規定しないめっきを使用する場合は,それらの材料の特性を考慮することが望ましい。
b) 温度又は温度上昇は,金属の弾性が失われるような値に達しないことが望ましい。
c) IS C 4003に従ったクラスの指定文字。
d) 周囲の部品に損傷を与えない場合に限られる。

4.8 遮断電流

4.8.1  定格遮断電流(I1)
ヒューズリンクの最大定格遮断電流(単位 : kA)は,R10シリーズから選定することが望ましい。
注記 R10シリーズは,1,1.25,1.6,2,2.5,3.15,4,5,6.3,8及びそれらの10の倍数で構成され
る。
4.8.2 最小遮断電流
製造業者は,クラス(3.3.2参照)を表示する。バックアップヒューズの場合,定格最小遮断電流も表示
する。ジェネラルパーパスヒューズの場合,最小遮断電流を表示してもよい。

――――― [JIS C 4604 pdf 14] ―――――

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4.9 動作過電圧

  全ての試験系列でのヒューズの動作中の動作過電圧は,表7及び表8で規定する値を超えてはならない。
要求に応じて,製造業者は,遮断試験(6.6参照)で決まる動作過電圧の最大値を表示する。
表7−動作過電圧
単位 kV
定格電圧 動作過電圧
3.6 12
7.2 23
表8−定格電流3.2 A以下のヒューズリンクの動作過電圧
単位 kV
定格電圧 動作過電圧a)
3.6 26
7.2 36
注a) 動作過電圧は,200 μsを超えない範囲においては表7
に規定する値を超えてもよい。ただし,表8に規定す
る値を超えてはならない(図2参照)。
a : 動作電圧カーブ
b : 表7の動作過電圧
c : 表8の動作過電圧
d : 200 μs以内
図2−定格電流3.2 A以下のヒューズリンクでの動作過電圧(表8)

4.10 定格過渡回復電圧

4.10.1 一般
定格遮断電流(4.8.1参照)に関連する定格過渡回復電圧は,ヒューズが短絡時に遮断できる回路の固有
過渡回復電圧の上限を規定している。
定格過渡回復電圧の標準値は,表9による。これらの値は,ヒューズの定格遮断電流に適用する。

――――― [JIS C 4604 pdf 15] ―――――

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JIS C 4604:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60282-1:2009(MOD)
  • IEC 60282-1:2009/AMENDMENT 1:2014(MOD)

JIS C 4604:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4604:2017の関連規格と引用規格一覧