JIS C 4611:1999 限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器 | ページ 3

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6.5.6 短絡投入前の試験電圧 短絡投入前の試験電圧は,JIS C 4605の6.101.6(短絡投入前の試験電圧)
による。
6.5.7 試験回路 試験回路は,JIS C 4607の6.6.7(試験回路)による。ただし,短絡投入・遮断試験の
試験回路は図1,及びその回路条件は表3に,長時間溶断電流遮断試験の試験回路は図2,及びその回路条
件は表4による。
6.5.8 試験手順
a) 短絡投入・遮断試験 負荷開閉器に,適用可能な最大定格電流のヒューズリンクを取り付けて,次の
各項によって,遮断試験 (O) に引き続き短絡投入・遮断試験 (CO) を行い,5.8に規定する事項を満
足しなければならない。
なお,試験b)は,限流ヒューズの動作I2tの値が試験a)の値より小さい場合には省略してもよい。
1) 遮断試験 (O) 負荷開閉器を閉路状態にして,表3に示す条件で遮断試験 (O) を行い,異常の有無
並びにストライカ引外し式のものはストライカの動作及び負荷開閉器の開路状態を調べる。
2) 短絡投入・遮断試験 (CO) 表3に示す条件で,負荷開閉器の操作方式に従い三相投入後,投入位
置の良否,開閉操作の良否,異常の有無並びにストライカ引外し式のものはストライカの動作及び
負荷開閉器の開路状態を調べる。また,引外し装置付は,引外しを制御電圧の変動範囲の下限値で
行い,引外しの良否を調べる。
b) 地絡遮断試験 引外し装置(ストライカ引外し式だけのものは除く。)をもつ負荷開閉器についてJIS
C 4607の6.6.8b)によって行う。ただし,ヒューズリンクは,模擬ヒューズリンクに置き換えてもよい。
c) 過負荷遮断試験 引外し装置付負荷開閉器及びストライカ引外し式負荷開閉器は,JIS C 4607の6.6.8
c)によって行う。ただし,ヒューズリンクは,模擬ヒューズリンクに置き換えてもよい。
表3 試験条件
試験項目 短絡投入・遮断試験 a) 短絡投入・遮断試験 b)
試験回路 相数 三相 三相
回路図 図1 図1
力率 0.070.15(遅れ) 0.070.15(遅れ)
位相角 遮断試験は限流ヒューズの投入位相角
遮断試験は限流ヒューズの発弧位相
角6590度で実施(電圧零点基準)020度で実施(電圧零点基準)
試験電圧 給与電圧 定格電圧以上 定格電圧以上
回復電圧 定格電圧以上 定格電圧以上
固有過渡回復電圧 JIS C 4604の表14.1 JIS C 4604の表14.2
投入遮断電流 定格投入遮断電流以上 適用可能最大定格ヒューズリンクのI2電流(1)
動作責務 A級 : 1回 O-CO
B級 : 2回 O-CO-CO
C級 : 3回O-CO-CO-CO
注(1) 2電流は,JIS C 4604の7.10(3)(遮断試験条件)の系列2における固有遮断電流をいう。
備考 動作責務のOは,次の遮断動作状態となる。
1) ストライカ付の場合には,限流ヒューズ部の遮断と連動し,負荷開閉器部が開放する。
2) ストライカなしの場合には,限流ヒューズ部が遮断する。

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図1 短絡投入・遮断試験a) b)回路
表4 試験条件
試験項目 長時間溶断電流遮断試験
試験回路 相数 単相
回路図 図2
力率 0.40.6(遅れ)
試験電圧 給与電圧 定格電圧以上
回復電圧 定格電圧以上
遮断電流 1) 適用最大定格電流ヒューズリンクのI3電流(2)より少し小さい電流(3)
2) 適用最大定格電流ヒューズリンクの1時間溶断電流
動作責務 O : 各1回
注(2) 3電流は,JIS C 4604の7.10(3)の系列3における固有遮断電流をいう。
(3) 3電流に対応する溶断時間が1時間以上のものは,省略する。
備考1. 動作責務のOは,限流ヒューズ部の遮断と連動し,負荷開閉器部が開放する。
2. 別試料で試験を行ってもよい。
図2 長時間溶断電流遮断試験回路
d) 負荷電流開閉試験 JIS C 4607の6.6.8d)による。ただし,ヒューズリンクは,模擬ヒューズリンクに
置き換えてもよい。
e) 励磁電流開閉試験 JIS C 4607の6.6.8e)による。ただし,ヒューズリンクは,模擬ヒューズリンクに
置き換えてもよい。
f) 充電電流開閉試験 JIS C 4607の6.6.8f)による。ただし,ヒューズリンクは,模擬ヒューズリンクに
置き換えてもよい。
g) コンデンサ電流開閉試験 JIS C 4607の6.6.8g)による。ただし,ヒューズリンクは,模擬ヒューズリ
ンクに置き換えてもよい。
h) 長時間溶断電流遮断試験 ストライカ引外し式負荷開閉器について,適用可能な最大定格電流のヒュ
ーズリンクで試験を行う。負荷開閉器を閉路状態にして表4に示す条件で単相遮断試験を行い,異常
の有無,ストライカの動作及び負荷開閉器の開路状態を調べる。

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なお,ヒューズリンクは,中央相に取り付ける。
試験においては,JIS C 4604の7.10(遮断試験),(3)(b)備考1.による,二つの切換え試験方法のいずれ
かで行ってもよい。
限流ヒューズの溶断によるストライカの動作で負荷開閉器は開放し,いずれの部分にも著しい損傷を生
じてはならない。
6.5.9 試験中の負荷開閉器の状態 試験中の負荷開閉器の状態は,JIS C 4605の6.101.14(試験中の負荷
開閉器の状態)による。
6.5.10 遮断試験後の負荷開閉器の状態 遮断試験後の負荷開閉器の状態は,JIS C 4605の6.101.15(遮断
試験後の負荷開閉器の状態)による。
6.5.11 短絡投入試験後の負荷開閉器の状態 短絡投入試験後の負荷開閉器の状態は,JIS C 4605の
6.101.16(短絡投入試験後の負荷開閉器の状態)による。
6.5.12 試験報告書 試験報告書は,JIS C 4605の6.101.17(試験報告書)による。

6.6 無電圧開閉試験

 無電圧開閉試験は,操作開閉試験,引外し試験,開放動作試験,連続開閉試験及
びストライカ連動試験からなり,これらの試験の一部又は全部を同時に行ってもよい。試験は,使用状態
になるべく近い状態で,負荷開閉器の主回路には電圧を印加しないで行う。
6.6.1 操作開閉試験 操作開閉試験は,JIS C 4607の6.7.1(操作開閉試験)による。
6.6.2 引外し試験 引外し装置(ストライカ引外し式だけのものを除く。)をもつ負荷開閉器は,JIS C
4607の6.7.2(引外し試験)による。
6.6.3 開放動作試験 地絡継電装置をもつ負荷開閉器は,JIS C 4607の6.7.3a),b)及びd)によって試験を
行い,5.7に規定する事項を満足しなければならない。
6.6.4 連続開閉試験 引外し装置(ストライカ引外し式だけのものを除く。)をもつ負荷開閉器は,JIS C
4607の6.7.4(連続開閉試験),それ以外の負荷開閉器は,JIS C 4605の6.102(無電圧連続開閉試験)によ
る。ただし,ヒューズリンクは,適用可能な最大定格電流のヒューズリンクで試験を行う。
6.6.5 ストライカ連動試験 ストライカ引外し式負荷開閉器のストライカ連動試験は,ストライカの最小
エネルギーで90回(各極30回),最大エネルギー10回(3個のストライカで同時に行う。)計100回の引
外し操作を行い,動作状態を調べる。試験は,ストライカの動作を模擬した適切な機構を用いて行う。電
気的引外し方式のものは,定格制御電圧で試験を行う。

6.7 着氷条件の操作

 着氷条件の操作は,JIS C 4605の6.103(着氷条件の操作)による。

6.8 耐振動性及び耐衝撃性試験

 耐振動性及び耐衝撃性試験は,JIS C 4605の6.201(耐振動性及び耐衝
撃性試験)によるほか,引外し装置をもつものは6.6.2,地絡継電装置をもつものは6.6.3,ストライカ引外
し式は6.6.5を満足しなければならない。
なお,6.6.2及び6.6.3については,常温における制御電圧の定格値で試験を1回行い,6.6.5については,
最小エネルギーで各極1回,計3回試験を行う。

6.9 防水性試験

 屋外用負荷開閉器についての防水性試験は,JIS C 4605の6.202(防水性試験)による。

6.10 気密性試験

 ガス負荷開閉器の気密性試験は,JIS C 4605の6.203(気密性試験)による。

6.11 ブッシング及び支持がいし特性試験

 閉鎖形負荷開閉器の高圧ブッシング又は開放形負荷開閉器の
支持がいしは,JIS C 4605の6.204(ブッシング及び支持がいし特性試験)による。

7. 受渡検査

 受渡検査は,JIS C 4605の7.(受渡検査)によるほか,次による。
a) 引外し試験 JIS C 4607の7.a)(引外し試験)による。

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b) 開放動作試験 6.6.3による。ただし,制御電圧の下限で行う。
c) 連続開閉試験 引外し装置(ストライカ引外し式だけのものを除く。)をもつものは,JIS C 4607の
7.c)(連続開閉試験),それ以外のものは,JIS C 4605の7.101(無電圧連続開閉試験)による。
d) ストライカ連動試験 6.6.5による。ただし,最小エネルギーで各極1回,合計3回行う。

8. 製品の呼び方

 製品の呼び方は,消弧媒質の種類を含めた名称,消弧媒質以外の種類,定格電圧,定
格電流,定格投入遮断電流及び投入回数級別による。
例 限流ヒューズ付気中負荷開閉器,屋内用,手動操作,開放形,電圧引外し方式 7.2kV,
限流ヒューズ 60A,負荷開閉器 100A,A級,12.5kA

――――― [JIS C 4611 pdf 14] ―――――

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附属書1(規定) トランスファ電流の求め方
ストライカ引外し式負荷開閉器のトランスファ電流の求め方は,次の手順による。
a) 附属書1図1からヒューズの動作時間t2と最小溶断時間t1の差tfを求める。
b) )の動作時間差tfと電流の関係のグラフ(附属書1図2)を作成する。
c) 附属書1図2において,負荷開閉器のヒューズ溶断引外し最小開極時間に対応する電流Itrがトランス
ファ電流となる。
附属書1図1 ヒューズ時間-電流特性

――――― [JIS C 4611 pdf 15] ―――――

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JIS C 4611:1999の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60420:1990(MOD)

JIS C 4611:1999の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 4611:1999の関連規格と引用規格一覧