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JIS C 6521:1996 規格概要
この規格 C6521は、多層プリント配線板に用いるプリプレグの試験方法について規定。
JISC6521 規格全文情報
- 規格番号
- JIS C6521
- 規格名称
- 多層プリント配線板用プリプレグ試験方法
- 規格名称英語訳
- Test methods of prepreg for multilayer printed wiring boards
- 制定年月日
- 1990年10月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- IEC 60249-3-1:1981(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 31.180
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 電子 III-1 2020, 電子 III-2 2020
- 改訂:履歴
- 1990-10-01 制定日, 1996-01-01 改正日, 2001-09-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS C 6521:1996 PDF [12]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
C 6521-1996
多層プリント配線板用プリプレグ試験方法
Test methods of prepreg for multilayer printed wiring boards
1. 適用範囲 この規格は,多層プリント配線板に用いるプリプレグの試験方法について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,付表1に示す。
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
IEC 249-3-1 (1981) Base materials for printed circuits. Part 3 : Special materials used in connection
with printed circuits, Specification No.1 : Prepreg for use as bonding sheet material in the
fabrication of multilayer printed boards
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS C 5603及びJIS C 6520によるほか,次による。
バイアスカット プリプレグを切断する際に,ガラス布のたて糸方向に対して45°の角度で切断すること。
3. 試験項目 試験項目は,表1による。
表1 試験項目
試験項目 試験方法の項目
外観 5.2
寸法 5.3
樹脂分 5.4
樹脂流れ 5.5
揮発分 5.6
硬化時間 5.7
耐燃性 5.8
体積抵抗率 5.9
表面抵抗 5.10
絶縁抵抗 5.11
比誘電率及び誘電正接 5.12
4. 試料の作り方 個別規格に規定がない限り,製品の端から長さ方向又は幅方向に試料を切り取る。試
料の取扱い中は,手あか,油などの汚染,吸湿及び加熱によって品質に異常をきたすおそれがないように
注意する。
また,製品の保管環境(温度,湿度)と取り扱う環境との差によって,試料に結露などがないように注
意する。
なお,試料の寸法に許容差の規定がない場合は,規定された寸法の±5%を許容差とする。
――――― [JIS C 6521 pdf 1] ―――――
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C 6521-1996
5. 試験方法
5.1 試験の状態
5.1.1 標準状態 電気的性能を除く試験及び測定は,個別規格に規定がない限り,JIS C 0010の5.3[測
定及び試験のための標準大気条件(標準状態)]による標準状態(温度1535℃,相対湿度2575%,気
圧86106kPa)の下で行う。
5.1.2 試験場所の明るさ JIS Z 9110による照度目盛200lx(照度範囲150300lx)以上とする。
5.1.3 電気的性能の試験状態及び前処理 電気的性能の試験状態及び前処理は,次による。
(1) 試験状態 試験状態は,JIS C 0010の5.2[判定測定,及び判定試験のための標準大気条件(判定状態)]
による判定状態(温度20±2℃,相対湿度6070%)による。
(2) 前処理 前処理は,(1)の試験状態で96±4時間行う。
5.2 外観
5.2.1 装置 倍率約3倍の拡大鏡を用いる。
5.2.2 試料 試料は,受理のままの寸法のプリプレグを用いる。
5.2.3 試験 表面の状態を目視又は拡大鏡によって調べる。
5.3 寸法
5.3.1 長さ及び幅 長さ及び幅の測定は,次による。
(1) 装置 JIS B 7512に規定の1級(1mm目盛のもの)の鋼製巻尺,又はこれと同等以上の精度をもつも
のとする。
(2) 試料 試料は,受理のままの寸法のプリプレグを用いる。
(3) 試験 試料を垂直又は水平に保持し,試料の4辺の長さを1mmの単位まで測定する。
5.3.2 成形後の厚さ 厚さの測定は,成形後に行い,次による。
(1) 装置 装置は,次による。
(a) IS B 7502に規定の外側マイクロメータ,又はこれと同等以上の精度をもつもの。
(b) 能力147kN以上,精度±10%,温度175℃以上に上昇可能なプレス。
(2) 試料 長さ及び幅とも250mmの大きさに切り取ったプリプレグ2枚をガラス布のたて糸の方向にそ
ろえて重ね,厚さ約1.5mmのステンレス鋼の板に挟む。このとき,板に樹脂が付着することを防ぐた
め,あらかじめ板の表面に離型剤を塗布しておくか,離型フィルムを使用する。次に,受渡当事者間
の協定による成形条件で加熱硬化させる。
その後プレスから取り出し,室温まで冷却し,成形物のガラス布のガラス端部から25mmほど切り
落とし,試料とする。
(3) 試験 試料の端部から,25mm内側の各辺中央部4点及び試料の中央部1点の厚さを測定し,その平
均値を求める。
成形後の厚さは,その平均値を2で割って求める。
5.3.3 直角度
(1) 装置 装置は,次による。
(a) IS B 7526に規定の平形直角定規又は台付直角定規2級と同等以上の精度で,一辺の長さが1 200mm
以上の直角定規。
(b) IS B 7516に規定の1級(0.5mm目盛のもの)の金属製直尺,又はこれと同等以上の精度をもつも
の。
(2) 試料 試料は,受理のままの寸法のプリプレグを用いる。
――――― [JIS C 6521 pdf 2] ―――――
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C 6521-1996
(3) 試験 プリプレグの一片を平板上に固定された直角定規の一片に当て,この辺と直角に交わる他の一
辺と直角定規の他の辺とのすきまの最大値を,金属製直尺を用いて0.5mmの単位まで測定する(図1
参照)。
測定は四つの角を測定し,四つの測定値の最大値を直角度の値とする。
図1 直角度の測定
5.4 樹脂分 樹脂分試験は,次による。
(1) 装置 装置は,次による。
(a) 最高温度600℃まで加熱可能で,精度±20℃の能力をもつマッフル炉又は電気炉。
(b) 約100mm角の大きさの製品を入れることができる,るつぼ。
(c) 感量1mgの化学はかり(秤)。
(d) 乾燥塩化カルシウム入りデシケータ。
(2) 試料 プリプレグの横方向(ガラス布のよこ糸の方向)に対し,ほぼ中央及び両端(ただし,端から
25mm以上離れたところ)から約100mm角の大きさにバイアスカットしたもの各1枚ずつ,計3枚を
試料とする。
(3) 試験 試験は,1枚ずつ行う。1枚の試料の質量W0を1mgの単位まで量る。あらかじめ加熱し,デシ
ケータ中で冷却しておいたるつぼの中へ試料を入れ,その質量W1を1mgの単位まで正確に量る。る
つぼと試料を480℃から600℃の間で質量が一定になるまで焼く。次に,デシケータ中で室温に冷却し
た後,その質量W2を1mgの単位まで量る。
樹脂分RC (%) は,次の式によって算出する。
W1 W2
RC 100
W0
ここに, W0 : 1枚の試料の質量 (mg)
W1 : るつぼと1枚の試料の質量 (mg)
W2 : 加熱,冷却後のるつぼと1枚の試料の質量 (mg)
5.5 樹脂流れ 樹脂流れ試験は,次による。
(1) 装置 装置は,次による。
(a) 能力14.7kN以上,精度±10%で温度175℃以上に上昇可能なプレス。
(b) 直径81.1±0.25mmの大きさの円板(面積約50cm2)又は一辺70.7±0.3mmの大きさの正方形(面積
約50cm2)を打ち抜くことができる金型及びプレス又は切断機。
(c) 感量5mgのはかり。
――――― [JIS C 6521 pdf 3] ―――――
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C 6521-1996
(d) IS B 7507に規定の最小読取り長さ0.05mmのノギス,又はこれと同等以上の精度をもつもの。
(2) 試料 プリプレグの端から25mm以上離れたところを100±0.3mm角の大きさにバイアスカットした
ものを試料とする。
(3) 試験 試料の質量W0を5mgの単位まで量る。ガラス布の糸の方向をそろえて重ね,ステンレス鋼の
板の間に挟む。このとき板に樹脂が付着することを防ぐため,あらかじめ板の表面に離型剤を塗布し
ておくか離型フィルムを使用する。次に,受渡当事者間の協定による成形条件で加熱加圧し,その試
料をプレスから取り出し室温まで冷却する。次に,試料の中央から直径81.1±0.25mmの大きさの円
板又は一辺70.7±0.3mmの大きさの正方形を打ち抜くか又は切り取り,その質量W1を5mgの単位ま
で量る。
樹脂流れRF (%) は,次の式によって算出する。
W0 2W1
RF 100
W0
ここに, W0 : 試料の質量 (mg)
W1 : 加熱加圧した後切り取った試料の質量 (mg)
備考 プレス中,試料が滑るときはプレートにピンを立て,プリプレグに穴をあけてピンを差し込ん
で滑りを防止するように工夫する。このときの測定方法は,上記方法に準じることとする。
5.6 揮発分 揮発分試験は,次による。
(1) 装置 装置は,次による。
(a) 空気循環装置付きで規定温度を±3℃に保持できる恒温槽。
(b) 感量1mgの化学はかり。
(c) 乾燥塩化カルシウム入りデシケータ。
(d) 試料をつり下げるジグ。
(2) 試料 プリプレグの端から25mm以上離れたところを100±0.3mm角の大きさにバイアスカットした
ものを試料とする。
(3) 試験 試料の質量W0を1mgの単位まで量る。次に,160±3℃の恒温槽中に15分間つり下げ,加熱す
る。その後試料を取り出し,デシケータ中で室温まで冷却する。デシケータから試料を取り出し,直
ちにその質量W1を1mgの単位まで量る。
なお,試料を恒温槽中につり下げて加熱中,試料どうしが接触したり試料が恒温槽の壁などに触れ
ないように注意する。
また,試料をつり下げジグから外すとき,ジグに樹脂がつかないように注意する。
揮発分VC (%) は,次の式によって算出する。
W0 W1
VC 100
W0
ここに, W0 : 試料の質量 (mg)
W1 : 加熱,冷却後の試料の質量 (mg)
5.7 硬化時間 硬化時間試験は,次による。
(1) 装置 装置は,次による。
(a) 規定の温度の±1.5℃に保つことができる熱盤
(b) 0.2秒目盛のストップウオッチ
(c) 先端幅約5mmの適切なへら
――――― [JIS C 6521 pdf 4] ―――――
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(d) 離型剤
(2) 試料 ガラス繊維が混じらないようにプリプレグから樹脂をもみ落とすか,適切な方法でプリプレグ
から樹脂だけを取り出した約0.5gの樹脂粉とする。
(3) 試験 樹脂粉を個別規格に規定した温度に調節した熱盤上に置き,ストップウオッチを始動する。直
ちにへらで接触円運動を繰り返し,ゲル化するまでの時間を計る。
接触円運動のとき,樹脂が直径25mmの範囲内におさまるようにし,へらは樹脂の粘度が低い間は
持ち上げないようにし,粘度が上昇してきたら時々熱盤から約30mm垂直に持ち上げ,糸状のものが
切れるまでこの上下運動を繰り返し行う。
硬化時間は,熱盤に樹脂粉を置いたときからへらを持ち上げたとき糸状のものが切れるときまでと
する。
なお,接触円運動は1回転1秒程度の速さとする。
測定は3回繰り返し,その平均値を硬化時間とする。
5.8 耐燃性 耐燃性試験は,次による。
(1) 装置 装置は,次による。
(a) つかみ具1個を付けた実験用スタンド
(b) 熱量約38MJ/m3のメタンガス,天然ガスなどを燃料とする口径約9.5mmのブンゼンバーナ
(c) 0.2秒目盛のストップウオッチ
(d) 質量約100gのおもり及び長さ約130mmの適切な針金
(e) IS B 7516に規定の1級(1mm目盛のもの)の金属製直尺又はこれと同等以上の精度をもつもの
(2) 試料 幅25mm,長さ460mmの大きさに切り取ったプリプレグの端部から約6mmの位置に小さな穴
をあけたものを試料とする。
(3) 試験 試料の穴に針金の一端を通して固定し,おもりを付ける。空気の流れがない室内で図2に示す
ように試料をスタンドに固定する。
ブンゼンバーナの炎を高さ約19mmの青色炎に調節し,試料の下端が炎の先端高さから9.5mm下に
なるようにして5秒間接炎した後,炎を取り去り,ストップウオッチを始動し,フレーミング又はグ
ローイングの持続時間を測定する。
試料の燃焼した長さを下端から1mmの単位で測定し,燃焼距離とする。
――――― [JIS C 6521 pdf 5] ―――――
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JIS C 6521:1996の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60249-3-1:1981(MOD)
JIS C 6521:1996の国際規格 ICS 分類一覧
- 31 : エレクトロニクス > 31.180 : プリント回路及びプリント配線板
JIS C 6521:1996の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB1352:1988
- テーパピン
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISB7512:2018
- 鋼製巻尺
- JISB7516:2005
- 金属製直尺
- JISB7526:1995
- 直角定規
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISC1303:1972
- 高絶縁抵抗計
- JISC5603:1993
- プリント回路用語
- JISC60068-1:2016
- 環境試験方法―電気・電子―第1部:通則及び指針
- JISC6520:1993
- 多層プリント配線板用プリプレグ通則
- JISK6911:1995
- 熱硬化性プラスチック一般試験方法
- JISK8540:2016
- (+)-酒石酸ナトリウム二水和物(試薬)
- JISZ9110:2010
- 照明基準総則