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C 6704 : 2017
図7−基準面の角度偏差
5.1.4 種結晶の位置
種結晶のZ方向の位置は,図8に示すZ方向の幅3.5 mmの網掛け部分に含める。斜線部分の中心位置
は,Z軸又はZ´軸方向の寸法の中心位置とする(5.2.6参照)。
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図8−寸法Z又は寸法Z´と種結晶との中心位置関係
5.2 要求事項及び試験方法
5.2.1 ランバード人工水晶に用いるアズグロウン人工水晶
ランバード人工水晶に用いるアズグロウン人工水晶の要求事項及び試験方法は,箇条4による。
5.2.2 ランバード人工水晶の寸法
ランバード人工水晶の寸法は,受渡当事者間の協定による。測定は,ノギス又はマイクロメータで行う。
ランバード人工水晶の寸法は,図6による。X軸方向及びZ軸又はZ´軸方向の寸法は,X軸方向及びZ
軸又はZ´軸方向のそれぞれの軸に垂直に加工した二面間の寸法とする。Y軸方向の寸法は,Y軸又はY´
軸方向の最大部の寸法とする。
5.2.3 基準面の表示
目視で確認できるように,基準面に,識別表示を行う。識別表示の内容及び表示方法は,受渡当事者間
の協定による。
5.2.4 基準面の平たん度測定
測定は,ダイヤルゲージ先端をランバード上面に当て,リセット後に移動しながらゲージ針の揺れる範
囲を測定する。
5.2.5 基準面の角度偏差測定
基準面の角度偏差は,X線カット面検査装置で測定する。
5.2.6 種結晶の位置の確認方法
種結晶の位置の確認は,ランバードX面にマッチング液を塗布し,透明にしてからノギスで測定する。
5.3 納入条件
5.3.1 概要
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納入条件は,受渡当事者間の協定による。
5.3.2 表示
育成ロット番号を+X面又は−X面に表示する。表示項目は,4.3.1による。
5.3.3 包装
ランバード人工水晶は,同一ロットであって,かつ,類似の寸法X及び寸法Z又は寸法Z´のものを一緒
に包装するのがよい。
5.3.4 ロット構成
同じ使用者に大量のランバード人工水晶を供給する場合は,同一ロットの人工水晶とするのがよい。
6 アズグロウン人工水晶及びランバード人工水晶の検査基準
6.1 アズグロウン人工水晶の検査基準
6.1.1 検査
検査は,ロットごとに行う。
6.1.2 ロットごとの検査
6.1.2.1 概要
ロットごとの検査は,グループA検査及びグループB検査から成る。
6.1.2.2 グループA検査
グループA検査の試験計画は,表6による。統計的抜取り及び検査は,JIS Z 9015-1又は受渡当事者間
の協定による。グループA検査で用いた試料を,グループB検査で用いてもよい。
表6−グループA検査の試験計画
試験 D又はND b) 試験条件a) IL b) QL b) 要求事項a)
%
人工水晶の最大及び最小寸法の規格 ND 4.2.3 II 0.1 4.2.3.1
双晶 4.2.5.1 4.2.5.1
クラック又は欠け 4.2.5.2 4.2.5.2
異物密度 4.2.5.3 0.4 4.1.3
注a) 試験条件及び要求事項は,細分箇条番号を示す。
b) この表の記号は,次による。
D : 破壊試験(destructive)
ND : 非破壊試験(non-destructive)
IL : 検査水準
AQL : 合格品質限界
6.1.2.3 グループB検査
グループB検査の試験計画は,表7又は受渡当事者間の協定による。グループB検査は,グループA
検査に用いた試料から選んでもよい。
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表7−グループB検査の試験計画
試験 D又は 試験条件a) 寸法値の受入許容限界 要求事項a)
ND b) N b) C b)
α値 D 4.2.6 使用目的によって受渡当事者間の協定によ 0 4.1.5
る,寸法の大きいサイズを代表する試料1本
以上
エッチチャンネル密度 D 4.2.10 受渡当事者間の協定による1本以上の試料 0 4.1.8.1
注記 エッチチャンネル密度及びα値の測定は,同じ試料を用いてもよい。
注a) 試験条件及び要求事項は,細分箇条番号を示す。
b) この表の記号は,次による。
D : 破壊試験
ND : 非破壊試験
N : 試料の大きさ(Z板又はY棒)
C : 受入限界(許容不良数)
6.2 ランバード人工水晶の検査基準
6.2.1 概要
検査は,ロットごとに行う。
6.2.2 ロットごとの検査
6.2.2.1 検査ロット
検査ロットは,同時に加工し,検査用に提出したランバード人工水晶で構成する。
6.2.2.2 試験の要求事項
ロットごとの検査は,表8による。統計的抜取り及び検査は,JIS Z 9015-1又は受渡当事者間の協定に
よる。
表8−ランバード人工水晶の試験計画
試験 D又はND b) 試験条件a) IL b) AQL b) 要求事項a)
%
寸法及び公差 ND 5.2.2 II 0.4 5.1.1
基準面の平たん度 5.2.4 5.1.2
基準面の角度偏差 5.2.5 5.1.3
種結晶の位置 5.2.6 5.1.4
基準面の表示 5.2.3 0.1 5.2.3
注a) 試験条件及び要求事項は,細分箇条番号を示す。
b) この表の記号は,次による。
D : 破壊試験
ND : 非破壊試験
IL : 検査水準
AQL : 合格品質限界
7 人工水晶使用の指針
7.1 概要
7.1.1 一般事項
この人工水晶使用の指針は,指針を必要とする製造業者及び使用者の要望に対して,人工水晶が最も有
効に使用されることを目的とする。
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7.1.2 人工水晶
人工水晶は,水熱合成法で育成する。オートクレーブに,適量の炭酸ナトリウム(Na2CO3),水酸化ナ
トリウム(NaOH)などのアルカリ水溶液を充する。オートクレーブの上部に種結晶を,下部に石英原
料を置き,密閉後に加熱して下部が上部よりも高温になるように維持する。この結果,高温高圧下で溶解
した下部の原料が,溶液の対流で上方に移動して種結晶上に析出することによって,人工水晶が成長する。
育成条件及び種結晶の方位,寸法などによって,形状,寸法及び特性が異なる人工水晶が育成される。十
分な管理下で育成した人工水晶は,形状及び寸法が制御され,均質な品質をもつ。
7.2 人工水晶の形状及び寸法
7.2.1 結晶軸及び面の名称
水晶の結晶軸,右水晶・左水晶及び座標系は,文献及び各国の規格で異なる。天然水晶の形状を,図9 a)
に示す。人工水晶は多くの場合,結晶面で完全に覆われる前に育成を中止するので,外形は図9 b) のよう
になる。育成する結晶は,種結晶の方位によって,図9のa) 及びb) とは異なる形状になる。
a) 天然水晶
図9−水晶の結晶軸及び面の表示
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JIS C 6704:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60758:2016(MOD)
JIS C 6704:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 31 : エレクトロニクス > 31.140 : 圧電素子及び誘電素子
JIS C 6704:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC6701:2007
- 水晶振動子通則
- JISC6701:2021
- 水晶振動子の通則及び試験方法
- JISZ9015-1:2006
- 計数値検査に対する抜取検査手順―第1部:ロットごとの検査に対するAQL指標型抜取検査方式