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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
附属書J
(規定)
表示灯及び表示タワーに関する特別要求事項
J.1 一般
J.1.1 適用範囲
この附属書は,この規格の関連要求事項を満足しなければならない表示灯及び表示タワーに適用する。
J.1.2 目的
この附属書は,表示灯に適用する付加の要求事項並びに設計及び性能に関する要求性能を規定するため
に用いられる定義・用語に関して規定する。
J.2 定義
この附属書では,次の定義を適用する。
J.2.1
表示灯 (indicator light)
点灯又は点滅によって情報を伝達する光源を用いた信号。
J.2.2
表示灯のレンズ (lens of an indicator light)
着脱の可否にかかわらず,表面を意図的に透明又は半透明に作った可視部。
J.2.3
ベゼル (bezel)
レンズのホルダ。
J.2.4
電圧を減じる機器を備えた表示灯 (indicator light with a built-in voltage-reducing device)
ランプ端子に光源の定格使用電圧と異なる電圧を供給するための機器(変圧器,抵抗など)を本体内に
内蔵する表示灯。
J.2.5
表示タワー (indicating tower)
可視信号又は音響信号で情報を与える一つ以上の信号ユニットを含む組立品。
注記 ネットワーク通信機器の表示部分なども含む場合がある。
J.3 分類
表示灯は,次によって分類する。
− 定格電力
−色
− 取付穴の直径
− 接続手段
− 適用電流の性質及びその周波数
例 変圧器付光源
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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
− ランプソケットの形式
J.4 特性
J.4.1 表示灯の定格使用電圧
製造業者によって指定された,表示灯の適用を決定する電圧値。
J.4.2 表示灯の定格通電電力
表示灯の最大ランプ電力は,温度上昇試験で規定した条件の下で許容される。
注記 光源の電力は,温度上昇に影響するので取付条件に従って,その電力を制限する必要がある。
表示灯製造業者は,定格電力として二つの値を指定することができる(J.8.3.3.3参照)。
− スチールプレートに取り付けるための光源の定格電力
− 絶縁きょう体内に取り付けるための光源の定格電力
J.4.3 ランプの定格値
製造業者が指定したランプの定格値で,その表示灯の部品が,破損しない温度で作動する値。
注記1 定格電力と電圧は,形式指定によって指示することができる。
注記2 ランプは,その定格電圧では定格電力よりも大きな電力を浪費しないものと仮定した。
J.5 製品情報
適用できる必要条件。
5.1のa)及びb)
c) 次の表示を,表示灯に表す。
1) 表示灯の定格電圧
2) ランプの定格電圧(表示灯の定格電圧と異なる場合。)
3) ランプの定格電力又はその形式指定,若しくはLEDに対する定格電流
J.6 正常な使用,取付け及び輸送条件
追加要求はない。
表示タワーの取付部には,次の寸法を推奨する。
J.7 構造及び性能に関する要求事項
箇条7によるほか,次による。
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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
J.7.1.12 変圧器付表示灯
変圧器は,分離巻線でなければならない。
表示灯が8.3.3.4.1に規定する試験に適合すれば,この条件を満たしたものとする。
J.7.1.13 レンズの色
レンズの色は,IEC 60073と国際照明委員会 (CIE) ub.2に規定する中から選定することを推奨する。
色は,紫外線の影響を含み,環境の悪影響にもかかわらず本質的に変化しないものとする。
認識のために使用する色は,明るく,そして容易に区別できなければならない。
注記 機器に設置された表示タワーについて,IEC 60204-1第5版では,最上部から最下部にかけて
次のような色の配置を要求している。赤,黄,青,緑,白。
J.7.2.1.6 動作限界
表示灯の端子に供給する電圧の限界値は,定格使用電圧の1.1倍でなければならない。この要求事項は,
J.8.3.4の変圧器付表示灯にだけ適用する。
J.7.2.5.1 組込変圧器の短絡耐性
変圧器は,二次巻線の短絡に永久に耐えるものとし,表示灯がJ.8.3.3.3に規定する試験に適合すれば,
この条件が達成したものとする。
J.8 試験
J.8.3 表示灯と表示タワーの試験
試験は形式試験で,この附属書では,付加の試験(通常の試験及び特殊試験)は規定しない。
J.8.3.3.3,J.8.3.3.4,J.8.3.4及びJ.8.4の各試験は,試験要領に従って取り付けた新しい機器で行う。
J.8.3.3.3 温度上昇試験
a) 表示灯が,取付状態にかかわらず同一定格通電電力(J.4.2参照)をもっていれば,絶縁きょう体で1
回だけ試験する。
b) 定格通電電力(J.4.2参照)が,取付条件によるならば,二つの試験を行う。
− スチールプレート
− 絶縁きょう体内
c) スチールプレートへの取付け 緑色のレンズを備えている5か所の表示灯は,黒のつや消し塗装で2
mm厚のスチールプレートに,次の図表に従って取り付ける。
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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
a及びbの寸法
1) 押しボタン配列に必要な部分で構成する表示灯に関しては,6.3.1.3に従う。
2) その他の表示灯に関しては,製造業者が指定する。しかし,使用する値は,試験報告書に記載する。
表示灯は,変圧器又は抵抗器などの組込機器がある場合でも,製造業者によって指定のランプとともに
取り付ける。結線長さは8.3.3.3に規定する。
プレートは,テーブルの上に垂直に置き,表示灯はそれらの定格電圧を供給する。試験の持続期間は,
温度が定常状態に達するまでとする。
d) 絶縁きょう体への取付け c)に記述した試験は,ベークライト被覆の2 mm厚の紙のような絶縁材料
で,その前面がスチールプレートと同一寸法をもつ,奥行き110 mmのきょう体の中に取り付けられ
た表示灯で再実行する。
表示灯は,ランプとともにこの形の用途のために製造業者が指定した取付方法で取り付ける。それ
らには,定格使用電圧を供給する。
試験の持続期間は,温度が定常状態に達するまでとする。
e) 得るべき結果 c)及びd)で規定した,それぞれの試験の後で温度を測定する。
− 表示灯の本体上
− 端子上
− 影響しやすいレンズの部分
f) 表示タワーの5個のランプユニットの配置は垂直方向とする。上部の3個又は製造業者が指定した場
合は3個以上の最大数のランプユニットは,製造業者が指定した最大電力の信号ランプを定格電圧で
使用する。温度状態が定常状態に達した後,タワー最上部とタワー中央部のレンズの温度を測定する。
いずれも温度上昇は,JIS C 8201-1の7.2.2で規定する限界を超えてはならない。
J.8.3.3.4 耐電圧試験
8.3.3.4による。
J.8.3.3.4.3 変圧器付表示灯
二つの耐電圧試験で,それぞれ1分間持続しなければならない。
− 8.3.3.4に規定する試験電圧値を,変圧器の一次側及び二次側巻線に加える。
− 表示灯の定格絶縁電圧に関係なく,試験電圧1 000 Vを変圧器の二次側巻線と表示灯フレ−ムとの間
に加える。
J.8.3.4 短絡試験(変圧器付きの場合)
試験は,次の条件の下で行う。
− 一次電圧 : 1.1×Ue
− 周囲温度 : 20 ℃±5 ℃
− 試験の持続時間 : 1時間
変圧器は,インピ−ダンスの無視できる導体で短絡する。
試験後及び周囲温度まで冷却後,変圧器は,J.8.3.3.4.3に規定する耐電圧試験に耐えなければならない。
J.8.4 衝撃及び振動
J.8.4.1 直接の設置
J.8.4.1.1 一般
5個の表示ランプをもつ表示タワーは,支柱の延長をせずに製造業者が指定したとおりに設置し上部の3
個の表示ユニットは定格電力で使用する。
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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
試験は次に従って行う。
J.8.4.1.2 衝撃
JIS C 60068-2-27の要求事項に従う。
直行する三軸すべての方向から各々6回(合計36回)の衝撃を加える。
− パルス波形 : 片振りサイン波
− 最大加速度 : 15 G
− パルス保持時間 : 11 ms
J.8.4.1.3 振動
直行する三軸に対してJIS C 60068-2-6の要求事項に従う。
− 振動数範囲 : 10 Hz55 Hz
− 振幅 : 0.5 mm
− 継続掃引サイクル : 5分
− 共振する振動数又は55 Hzで,三軸方向の各々に対して各30分間(合計90分間)
J.8.4.2 直接接しない補助器具
製品に関する情報に他の設置条件(支柱による設置等)が許されている場合,製造業者は衝撃試験及び
振動試験の基準をJ.8.4.3に適合するように指定しなければならない。
J.8.4.3 得られる結果
試験後に目視で確認し,損傷があってはならない。また,信号も損傷してはならない。
J.8.5 表示タワーに関する保護等級
製造業者が保護等級を指定している場合,試験は,取外し可能な部品をすべて装備し,通常の使用条件
に合わせてJIS C 8201-1の附属書Cの要求事項に従う。
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JIS C 8201-5-1:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60947-5-1:2003(IDT)
JIS C 8201-5-1:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.130 : 開閉装置及び制御装置 > 29.130.20 : 低電圧開閉用及び制御装置
JIS C 8201-5-1:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0617-7:2011
- 電気用図記号―第7部:開閉装置,制御装置及び保護装置
- JISC4523:2018
- 制御用リードリレー
- JISC4540-1:2010
- 電磁式エレメンタリ リレー―第1部:一般要求事項
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC61000-4-2:2012
- 電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
- JISC61000-4-4:2015
- 電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
- JISC61000-4-8:2016
- 電磁両立性―第4-8部:試験及び測定技術―電源周波数磁界イミュニティ試験
- JISC8201-4-1:2020
- 低圧開閉装置及び制御装置―第4-1部:接触器及びモータスタータ:電気機械式接触器及びモータスタータ
- JISC8201-5-5:2008
- 低圧開閉装置及び制御装置―第5部:制御回路機器及び開閉素子―第5節:機械的ラッチング機能をもつ電気的非常停止機器