JIS C 8201-5-1:2007 低圧開閉装置及び制御装置―第5部:制御回路機器及び開閉素子―第1節:電気機械式制御回路機器 | ページ 5

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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
JIS C 8201-1の4.9を適用する。

4.10 電気的に分離した接点素子

  製造業者は,制御回路機器の接点素子が電気的に分離しているか否かを明示しなければならない(2.3.3.7
参照)。

4.11 検出スイッチに関する動作特性

  動作特性の動作値及び復帰値は,動作特性の一定な上昇値及び正常な下降値で決定しなければならない。
別途明示する場合を除き,変化率は規則的で,動作(又は復帰)値は10秒以下で到達しなければならない。
動作値及び復帰値は,いずれも固定値であるか,又はその一方若しくは双方が調整可能(又は両者の差
の値が調整可能)であってもよい。
適切な場合に,製造業者は,動作値の最大設定値よりも高い最大値,又は,復帰値の最小設定値よりも
低い最小値となる限界値を示さなければならない。限界値は,検出スイッチに損傷を与えたり,その特性
に変化をもたらさないことを意味する。

4.12 2個以上の接点素子をもつ検出スイッチ

  個々には調整できない2個以上の接点素子をもつ検出スイッチは,それぞれの接点素子に対して異なっ
た動作値及び復帰値をもつ。
個々に調整できる2個以上の接点素子をもつ検出スイッチは,検出スイッチの組合せとみなす。

5 製品情報

5.1 情報の種類

  製造業者は,次の情報を提供しなければならない。
識別
a) 製造業者の名称又は商標。
b) 開閉素子(又は制御用スイッチのすべて)に関する関連情報が製造業者のカタログ,又は附属書Aの
選択によって,得られるようにするための形式指定又は製造番号。
c) 製造業者がこの規格に適合していると主張する場合は“JIS C 8201-5-1”。
基本定格値及び用途
d) 定格使用電圧(4.3.1.1参照)。
e) 制御回路機器の使用負荷種別及び定格使用電圧における定格使用電流。
f) 定格絶縁電圧(4.3.1.2参照)。
g) 決定している場合は,定格インパルス耐電圧(4.3.1.3参照)。
h) 適用可能な場合は,開閉過電圧(4.9参照)。
i) 保護構造の場合は,IPコード(JIS C 8201-1の5.1及びJIS C 8201-1の附属書C参照)。
j) 汚損度(6.1.3.2参照)。
k) 短絡保護装置の形及び最大定格(8.3.4.3参照)。
l) 1 000 A未満の場合の条件付短絡電流。
m) 断路(アイソレーション)に対して適合する場合は,JIS C 0617-7の07-13-06の断路器の記号を適用
する。
n) 同一極性の接点素子の表示。

5.2 表示

5.2.1  全般

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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
5.1のa)及びb)のデータの表示は,完全な情報が製造業者から得られるように制御回路機器の銘板に表
示しなければならない。
表示は,消えにくく読みやすくなければならず,ねじ及び取外し可能なワッシャ上に施してはならない。
スペースの許す限り,c) n)のデータは,銘板上若しくはその制御回路機器上に,又は製造業者の発行
する印刷物に含めなければならない。
5.2.2 端子の識別及び表示
JIS C 8201-1の7.1.7.4による。
5.2.3 機能表示
操作部は,彫刻による図記号で識別表示することができる。停止ボタンが,操作部上に彫刻又はマーク
された図記号をもつ場合には,この図記号は円又はだ円(ゼロの値を意味する。)としなければならない。
円又はだ円の図記号は停止ボタンにだけ使用しなければならない。
明確な識別を保証するのに十分なスペースのある場合には,文字又は語句を用いてもよい。その他の場
合,識別表示は各操作部の周囲又は近接して耐久性のあるラベルを取り付けなければならない。
5.2.4 非常停止
非常時の“停止”用途向け制御スイッチの操作部は赤色とし,押しボタンの場合にはきのこ形としなけ
ればならない。
5.2.5 動作ダイアグラム
ロータリスイッチは,複数個の接点素子及び複数個の操作部位置をもち得るので,製造業者は,操作部
位置とそれに附属する接点素子位置との間の関係を示すことが必要である。
この関係は,動作ダイアグラムの形で与えることを推奨し,図1に説明付きで例示する。
5.2.5.1 位置表示
位置表示は明りょうで,附属の文字又は図記号は消えにくく読みやすくなければならない。
5.2.5.2 動作ダイアグラム用の端子表示
端子表示は,動作ダイアグラムに関して明りょうに識別可能でなければならない。
5.2.6 時延表示
接触器形リレーの時延に関しての表示は,固定時延の場合にはその時延時間の値を,可変時延の場合に
は時延時間の範囲を含まなければならない。
二組以上の時延接点素子の場合には,それぞれの接点素子動作間の相対的時延及び第2の時延は,第1
の時延に続く接点素子の時延として表示できる。
二組以上の可変時延接点素子の場合には,それが独立して調整可能であるかどうかを示さなければなら
ない。
製造業者は,それぞれの時延接点素子に対して,2.4.1.1又は2.4.1.2に従って時延特性を示さなければな
らない。

5.3 取付け,操作及び保守にかかわる指示

  JIS C 8201-1の5.3による。

5.4 追加情報

  制御回路機器の形によっては,必要な追加情報を,附属書J及び附属書Kに規定する。この追加情報は,
製造業者が提供し,制御回路機器とともに提供する結線図又は説明書の形式で行うことができる。

6 標準使用,取付け及び輸送条件

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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
JIS C 8201-1の箇条6に,次の事項を追加して適用する。
6.1.3.2 汚損度
製造業者によって特に指定がない限り,制御回路機器は,汚損度3の環境条件下で使用することを意図
する。ただし,限られた狭い範囲の環境では,他の汚損度を適用することができる。
6.3.1 単一取付機器の取付け
単一の穴に取り付けられる押しボタン及び表示灯は,丸穴のパネルに取り付け,丸穴には固定のための
キー溝をもつことができる。
表2に取付穴直径及びキー溝(もつ場合)の寸法を示す。
表2−取付穴直径及びキー溝(もつ場合)の寸法
b
b 単位 mm
rmax= 0.8mmmm
rmax=0.8
キー幅(もつ場合)
取付穴の
サイズ
直径 d
高さ h 幅b
D 30 5.
305.00 0.3
35.00 2.00 8.4
hh
D 22 3.
224.00 1.
244.00 2.00 2.3
D 16 2.
162.00 9.
172.00 2.00 7.1
D 12 1.
122.00 8.
132.00 2.00 7.1
d
d
6.3.1.1 キー溝の位置(もつ場合)
キーの標準位置は,上方位置(時計の12時方向)で表3の寸法bと関連する。
6.3.1.2 パネル厚さの範囲
製造業者が示すシーリングガスケットの有無にかかわらず,機器は1 mm6 mmのパネルに取り付ける。
ただし,必要に応じて取付けのために供給するスペーサを用いることができる。
注記 シーリングガスケットは,標準化されてはいない。
6.3.1.3 機器のグループ化
6.3.1の寸法の機器を,パネル上に列をなして配列する場合,同じ列内の取付け中心間隔a,及び列と列
との間の中心間隔bは,製造業者が指定した場合を除き,表3以上でなければならない。
表3−取付穴の中心間の望ましい最小距離
単位 mm
サイズ a b
D 30 50 65
D 22 30 50
D 16 25 25
D 12 20 20
中心間隔a及びbは,入れ替わってもよい。
これらの値は,開発の目安として意図している。ただし,製造業者の異なる機器を取り付ける場合,使

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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
用者は機器の共用性を確認し,それらの機器を取り付け接続したときに,空間距離及び沿面距離が確保で
きることを確認しなければならない。
注記 設計の詳細,接続,ラベルなどによって,機器によっては,製造業者の指示に従って,表3の
距離よりも小さな距離で取り付ける場合がある。逆に,機器の形によっては,表3の距離より
も大きな距離を必要とする場合もある。

7 構造及び性能に関する要求事項

7.1 構造に関する要求事項

  JIS C 8201-1の7.1によるほか,次による。ただし,JIS C 8201-1の7.1.1,7.1.2,7.1.6,7.1.8及び7.1.12
を除く。
7.1.1 材料
材料は,機器が関連する試験の要求事項に従うことができるように適切でなければならない。
燃焼性及び湿度には特別な注意を払わなければならない。また,ある特定の絶縁材料においては,湿度
に対する保護を必要とする。
注記 要求事項は,検討中である。
7.1.2 通電部及び接続
通電部は,それらの使用に対し,必要な機械的強度及び通電容量を備えなければならない。
電気的接続における接触圧力は,セラミック又は適合した特性をもつ材料以外の絶縁材料を介して加え
なければならない。ただし,絶縁材料の収縮又は曲がりを補正する金属部に十分な弾性がある場合を除く。
7.1.3 空間距離及び沿面距離
制御スイッチについて,製造業者が定格インパルス耐電圧 (Uimp) を宣言しているときは,JIS C 8201-1
の表13及び表15に最小値を示す。
製造業者が定格インパルス耐電圧 (Uimp) を宣言していない制御スイッチに対しては,附属書Dによる
空間距離及び沿面距離がなければならない。
7.1.4.3 駆動力(又はモーメント)
操作部を動作させるために必要な力(モーメント)は,操作部のサイズ,きょう体又はパネルの形,装
備環境及び用途と両立できるものでなければならない。
最小起動力(又はモーメント)は,不注意による作動を防止するために十分に大きくなければならない。
例えば,保護等級IPX5又はIPX6を満足するきょう体とともに用いる押しボタンスイッチ及びロータリス
イッチは,保護構造の試験で加えられる噴流で打たれたときに駆動状態となってはならない。
7.1.4.4 回転限界(ロータリスイッチ)
制限運動,又は単方向運動の操作部を用いる場合には,実際の最大起動モーメントの5倍に耐える頑丈
な制限手段を装着しなければならない。
7.1.4.5 非常停止
操作部は,起動した位置で,かつ,制御接点が開いた状態でラッチしなければならない。このラッチン
グは別の動き,例えば,引張り,回転又はかぎを用いて解放しなければならない。
注記 非常停止装置に関するその他の要求事項は,IEC 60947-5-5による。
7.1.6 断路(アイソレーション)に適した制御スイッチの条件
断路(アイソレーション)に適する制御スイッチは,直接開路動作機能付操作(附属書K参照)で手動
操作して,開路位置において断路(アイソレーション)機能を満足しなければならない(JIS C 8201-1の

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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
2.1.19及び7.1.6参照)。
断路(アイソレーション)に適する制御スイッチの開路位置は,操作力を加えないときにスイッチが止
まっていることのできる位置でなければならない。
意図しない再投入を避けるため,断路(アイソレーション)に適する制御スイッチの接点素子が開路位
置にあるときには,その操作を阻止しなければならない。このことは,特殊工具又はかぎでなければ戻る
ことのできないパドロッキング[南京(なんきん)錠]又はラッチで行うことができる。
7.1.7 クラスIIの制御回路機器
これらの機器には,保護接地の手段を付けない(IEC 61140参照)。
封止によって絶縁したクラスIIの制御回路機器については,附属書Fを参照。
7.1.8 内部接続ケーブルをもつ制御回路機器に対する要求事項
附属書G参照。

7.2 性能に関する要求事項

  JIS C 8201-1の7.2.1及び7.2.2によるほか,次による。
7.2.1.2 接触器形リレーの動作上の制限
接触器形リレーの動作上の制限は,JIS C 8201-4-1に従う。
7.2.3 耐電圧性能
JIS C 8201-1の7.2.3によるほか,次による。
封止によって絶縁したクラスIIの制御回路機器については,附属書Fを参照。
7.2.4 無負荷,通常負荷及び過負荷において電流を投入,通電及び遮断できる能力
7.2.4.1 投入及び遮断容量
a) 正常条件の投入及び遮断容量 開閉素子は,表4の使用負荷種別の条件のもとに,故障することなく,
その動作サイクルの回数を電流開閉できなければならない。ただし,試験条件は8.3.3.5.2による。
この試験の間に発生する過電圧は,製造業者が宣言しているインパルス耐電圧を超えてはならない
(7.2.6参照)。
b) 異常条件の投入及び遮断容量 開閉素子は,表5の使用負荷種別の条件のもとに,故障することなく,
その動作サイクルの回数を電流開閉できなければならない。ただし,試験条件は表5による。
7.2.4.2 空欄
7.2.4.3 耐久性
JIS C 8201-1の7.2.4.3によるほか,次による。
a) 機械的耐久性 制御回路機器の機械的耐久性は,要求された場合に製造業者の判断によって行う特別
試験によって検証する。この試験の実施要件は,附属書Cに示す。
b) 電気的耐久性 制御回路機器の電気的耐久性は,要求された場合に製造業者の判断によって行う特別
試験によって検証する。この試験の実施要件は,附属書Cに示す。
7.2.5 条件付短絡電流
開閉素子は,8.3.4に規定する条件による短絡電流に耐えなければならない。
7.2.6 開閉過電圧
JIS C 8201-1の7.2.6による。
7.2.7 断路(アイソレーション)機能をもつ制御用スイッチの追加要求事項
断路(アイソレーション)機能をもつ制御用スイッチは,製造業者が宣言している定格インパルス耐電
圧 (Uimp) に対応するJIS C 8201-1の表14に示す試験電圧でJIS C 8201-1の8.3.3.4によって試験しなけれ

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JIS C 8201-5-1:2007の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60947-5-1:2003(IDT)

JIS C 8201-5-1:2007の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8201-5-1:2007の関連規格と引用規格一覧