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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
2.4.2.4
応差の値 (differential value)
動作値と復帰値との差。
2.4.3 ロータリスイッチの操作
2.4.3.1
定位置(略語 : 位置)(ロータリスイッチの)[definite position (abbreviation: position) (of a rotary switch) ]
位置決め機構がロータリスイッチを引き止めて,起動モーメントが所定値を超えない限りこれを保持す
る位置。
2.4.3.2
静止位置 (position of rest)
位置決め機構の蓄積エネルギーでロータリスイッチを保持する安定(決まった)位置。
2.4.3.3
通過位置 (transit position)
ある(決まった)位置において,操作の間に(位置決め機構が意図されている明確な変化を行う)操作
部自体ではその位置に止まらせることができない位置。
2.4.3.4
バイアス位置 (biased position)
ロータリスイッチのある(決まった)位置から,蓄積エネルギー(例えば,スプリングを用いて)によ
って元の位置に復帰する位置。
注記 バイアス位置から最寄りの元の位置まで移行する間にロータリスイッチは1個以上の通過位置
を通ることができる。
2.4.3.5
ラッチする位置 (latched position)
復帰がラッチング機構によって保持するバイアス位置。
注記 ラッチング機構は,手動その他で開放することができる。
2.4.3.6
ロックする位置 (locked position)
ロータリスイッチが別の操作によって固定される(決まった)位置。
注記 ロッキングは,かぎの回転,レバー操作などによって得ることができる。
2.4.3.7
操作ダイアグラム (operating diagram)
ロータリスイッチの操作で,接点素子が作動する順序のダイアグラム。
2.4.4 機械式制御スイッチの操作
2.4.4.1
動作までの動き(操作部の)(pre-travel of the actuator)(図2の寸法a)
接点素子が動く直前までの操作部の動き。
2.4.4.2
動作後の動き(操作部の)(over-travel of the actuator)
すべての接点が閉(開)位置に達した後の操作部の動き。
2.4.4.3
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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
直接駆動 (direct drive)
操作部と接点素子との間を結合し,操作部の動作までの動きをなくしたもの。
2.4.4.4
強制駆動 (positive drive)
操作部と接点素子との間を結合し,操作部に加えた力を直接接点素子に伝達するもの。
2.4.4.5
制限駆動 (limited drive)
操作部と接点素子との間を結合し,接点素子に伝達する力を制限したもの。
2.4.4.6
最小起動力(又はモーメント)[minimum starting force (or moment) ]
操作部を動作させるのに必要な力(又はモーメント)の最小値。
2.4.4.7
最小駆動力(又はモーメント)[minimum actuating force (or moment) ]
すべての接点を閉(開)位置に到達させるために操作部に加える力(又はモーメント)の最小値。
2.4.4.8
接点素子の動作までの動き (pre-travel of the contact element)(図2の寸法b)
すべての接点が閉(開)位置に到達するまでの,接点素子内の動き。
2.4.4.9
接点素子の動作後の動き (over-travel of the contact element)(図2の寸法d)
接点が閉(開)位置に到達した後の,接点素子内の動き。
2.4.4.10
バウンスタイム (bounce time)
閉じ(開き)つつある接点に関して,その回路が最初に閉じ(開い)た瞬間と,回路が最終的に閉じ(開
い)た時点との間の時間 (IEV 446-17-13)。
3 分類
3.1 接点素子
接点素子は,次のように分類する。
a) 使用負荷種別(4.4参照)
b) 使用負荷種別に基づいた電気的定格(附属書A参照)
c) 接触形式一次の接触形式文字のいずれか一つ(図4参照)
1) 接触形式A−シングルギャップ常開接点素子
2) 接触形式B−シングルギャップ常閉接点素子
3) 接触形式C−シングルギャップ切換接点素子(3端子)
4) 接触形式X−ダブルギャップ常開接点素子
5) 接触形式Y−ダブルギャップ常閉接点素子
6) 接触形式Z−ダブルギャップ切換接点素子(4端子)
d) )に含まれないその他のタイプ
注記1 図4のe)は,可動接点を電気的に分離した例である(2.3.3.7参照)。
注記2 可動接点が他の位置へ切り替わる途中で,二つの回路が共に閉じる接触形式(これをオー
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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
バーラップという。)と,切り替わる途中で二つの回路が開となる接触形式(これをブレー
クビフォアメークという。)とに区別する。特に規定のない場合は,ブレークビフォアメー
クを意味する。
3.2 制御スイッチ
制御スイッチは,接点素子及び操作部の種類によって分類する。例えば,押ボタン,接触形式X。
3.3 制御回路機器
制御回路機器は,制御スイッチ及びそれに取り付けた器具によって分類する。例えば,表示灯付押ボタ
ン。
3.4 時延開閉素子
開閉素子の時延を達成する手段によって分類する。例えば,電気的遅延,磁気的遅延,機械的遅延又は
ニューマチック遅延。
3.5 制御スイッチの取付け
制御スイッチの取付けは,取付孔サイズによって分類する。例えば,D12,D16,D22,D30(6.3.1参照)。
4 特性
4.1 特性の要約
制御回路機器及び開閉素子の特性は,適用可能な場合には,次の用語で述べる必要がある。
− 機器の形(4.2参照)
− 開閉素子の定格値及び限界値(4.3参照)
− 開閉素子の使用負荷種別(4.4参照)
− 正常及び異常負荷特性(4.3.5参照)
− 開閉過電圧(4.9参照)
4.1.1 制御スイッチの用途
制御スイッチの主要用途は,表1の種々の使用負荷種別に対して示す負荷の開閉である。
その他の用途,例えば,白熱灯,小形モータなどの開閉は,この規格では詳細には取り扱わないが,4.3.5.2
に規定する。
4.1.1.1 正常な使用条件
制御スイッチの正常使用は,表1に示す使用負荷種別に従って,回路を閉じ,保持し,及び開放するこ
とである。また,表4を参照。
4.1.1.2 異常な使用条件
異常条件が起こることがある。例えば,電磁石が通電されたにもかかわらず回路を閉じない場合が生じ
ることがある(表5を参照)。
制御スイッチは,使用上このような条件に応じて電流を遮断できなければならない。
4.2 制御回路機器又は開閉素子の形式
次の事項を規定しなければならない。
4.2.1 制御回路機器の種類
− 制御用操作スイッチ,例えば,押しボタンスイッチ,ロータリスイッチ,フットスイッチなど
− 電磁的に,遅延又は瞬時操作する制御スイッチ,例えば,接触器形リレー
− パイロットスイッチ,例えば,圧力スイッチ,温度スイッチ(サーモスタット),プログラマなど
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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
− 位置検出スイッチ
− 関連制御器具,例えば,表示灯など
4.2.2 開閉素子の種類
− 開閉機器(例えば,接触子,回路遮断器など)の補助接点で,その機器のコイルによる作動に限定し
ていない補助接点
− エンクロージャドアのインターロック接点
− ロータリスイッチの制御回路接点
− 過負荷リレーの制御回路接点
4.2.3 極数
4.2.4 電流の種類
交流又は直流
4.2.5 遮断媒体
空気,油,ガス,真空など
4.2.6 操作条件
4.2.6.1 操作方法
手動,電磁,空気,電磁−空気
4.2.6.2 制御の方法
− 自動
− 非自動
− 半自動
4.3 開閉素子の定格値及び限界値
制御回路機器の開閉素子に設定した定格値を,4.3.14.3.5に従って明示する。ただし,すべての定格値
を規定する必要はない。
4.3.1 定格電圧(開閉素子について)
開閉素子は,次の定格電圧によって定義する。
4.3.1.1 定格使用電圧 (Ue)
次の条件とともにJIS C 8201-1の4.3.1.1を適用する。三相回路の場合,Ueは線間電圧 (r.m.s.) で規定す
る。
注記1 開閉素子は,定格使用電圧及び定格使用電流の組合せとして指示することができる。
注記2 この規格で扱う制御スイッチは,通常非常に低い電圧で使用することを意図しておらず,こ
のような使用には適さないことがあり得る。したがって,例えば交流又は直流100 V以下の
ような低使用電圧用に関しては,製造業者のアドバイスを求めることを勧める。
4.3.1.2 定格絶縁電圧 (Ui)
JIS C 8201-1の4.3.1.2を適用する。
4.3.1.3 定格インパルス耐電圧 (Uimp)
JIS C 8201-1の4.3.1.3を適用する。
4.3.2 電流
開閉素子は,次の電流によって特性を示す。
4.3.2.1 開放熱電流 (Ith)
JIS C 8201-1の4.3.2.1を適用する。
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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
4.3.2.2 閉鎖熱電流 (Ithe)
JIS C 8201-1の4.3.2.2を適用する。
4.3.2.3 定格使用電流 (Ie)
JIS C 8201-1の4.3.2.3の最初の段落を適用する。
4.3.3 定格周波数
JIS C 8201-1の4.3.3を適用する。
4.3.4 空欄
4.3.5 正常及び異常負荷特性
4.3.5.1 定格投入及び遮断容量並びに正常条件下における開閉素子の挙動
開閉素子は,指定する使用負荷種別に対応して表4に規定する定格使用電圧に応じた要求事項を満足し
なければならない。
注記1 使用負荷種別を指定した開閉素子に関しては,改めて投入及び遮断容量を規定する必要はな
い。
注記2 小形モータ及び白熱灯負荷の開閉用として使用する開閉素子は,JIS C 8201-4-1に規定する
使用負荷種別を指定し,この規格に示す適切な対応要求条件を満足しなければならない。
4.3.5.2 異常条件における投入及び遮断容量
開閉素子は,指定する使用負荷種別に対応して表5に規定する要求事項を満足しなければならない。
注記 異常条件使用の例は,電磁石が作動せず,開閉素子が投入電流を遮断しなければならない例で
ある。
4.3.6 短絡特性
4.3.6.1 定格条件付短絡電流
JIS C 8201-1の4.3.6.4を適用する。
4.4 開閉素子の使用負荷種別
使用負荷種別を表1に規定する。これ以外の用途の場合は,製造業者と使用者との合意に基づくものと
するが,製造業者のカタログ又は仕様書の情報であってもよい。
表1−開閉素子の使用負荷種別(投入及び遮断電流容量による級別)
交直流の別 種別 代表的適用例
交流 AC-12 フォトカプラによって絶縁した抵抗負荷及び半導体負荷の制御
AC-13 変圧器によって絶縁した半導体負荷の制御
AC-14 小容量電磁負荷 (≦72 VA) の制御
AC-15 交流電磁負荷 (>72 VA) の制御
直流 DC-12 フォトカプラによって絶縁した抵抗負荷及び半導体負荷の制御
DC-13 直流電磁石の制御
DC-14 回路内に節約抵抗を含む直流電磁負荷の制御
4.5 空欄
4.6 空欄
4.7 空欄
4.8 空欄
4.9 開閉過電圧
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JIS C 8201-5-1:2007の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60947-5-1:2003(IDT)
JIS C 8201-5-1:2007の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.130 : 開閉装置及び制御装置 > 29.130.20 : 低電圧開閉用及び制御装置
JIS C 8201-5-1:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0617-7:2011
- 電気用図記号―第7部:開閉装置,制御装置及び保護装置
- JISC4523:2018
- 制御用リードリレー
- JISC4540-1:2010
- 電磁式エレメンタリ リレー―第1部:一般要求事項
- JISC60068-2-27:2011
- 環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
- JISC60068-2-6:2010
- 環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
- JISC61000-4-2:2012
- 電磁両立性―第4-2部:試験及び測定技術―静電気放電イミュニティ試験
- JISC61000-4-4:2015
- 電磁両立性―第4-4部:試験及び測定技術―電気的ファストトランジェント/バーストイミュニティ試験
- JISC61000-4-8:2016
- 電磁両立性―第4-8部:試験及び測定技術―電源周波数磁界イミュニティ試験
- JISC8201-4-1:2020
- 低圧開閉装置及び制御装置―第4-1部:接触器及びモータスタータ:電気機械式接触器及びモータスタータ
- JISC8201-5-5:2008
- 低圧開閉装置及び制御装置―第5部:制御回路機器及び開閉素子―第5節:機械的ラッチング機能をもつ電気的非常停止機器