JIS C 8201-5-1:2007 低圧開閉装置及び制御装置―第5部:制御回路機器及び開閉素子―第1節:電気機械式制御回路機器 | ページ 3

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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
ッチは,パイロットスイッチ(JIS C 8201-1の2.2.18参照)と呼ぶこともある。
2.2.1.1
瞬時接触器形リレー (instantaneous contactor relay)
意図的な時間遅延動作をしない接触器形リレー(IEV 441-14-36)。
注記 別に特記する場合を除き,接触器形リレーは瞬時接触器形リレーである。
2.2.1.2
時延接触器形リレー (time-delay contactor relay)
規定する時延特性をもつ接触器形リレー (IEV 441-14-37)。
注記1 時延には,e-遅延若しくはd-遅延又はこの両方が附属してもよい。
注記2 時延接触器形リレーは,同時に,瞬時接点素子を内蔵してもよい。
2.2.1.3
位置検出スイッチ (position switch)
操作部が機械の可動部によって作動し,この可動部が所定の位置に達したときに作動するパイロットス
イッチ (IEV 441-14-49)。
2.2.1.4
プログラマ (programmer)
複数個の開閉素子を備え,起動後,規定するシーケンスで作動する制御スイッチ。
2.2.2
制御用操作スイッチ (manually operated control switches)
注記 制御用操作スイッチは,手動制御によって作動する(JIS C 8201-1の2.4.4参照)。
2.2.2.1
押しボタンスイッチ (push-button)
人体の部分,通常は手の指又は手のひらによって加える力で作動する操作部及び蓄積エネルギー(スプ
リング)で復帰する制御スイッチ (IEV 441-14-53)。
2.2.2.2
引きボタンスイッチ (pull-button)
手動引張りによって作動し,蓄積エネルギー(スプリング)で復帰する制御スイッチ。
2.2.2.3
押し引きボタンスイッチ (push-pull button)
手動押しによって作動し,手動引きによって元の位置に復帰し,又はその逆に作動する操作部を備えた
制御スイッチ。
注記 このほかに“押し−押し”又は“押し回し”,その他のボタン組合せがある。
2.2.2.4
ロータリボタンスイッチ(例えば,セレクタスイッチ)[rotary button (e.g.: selector switch) ]
手動回転によって作動する操作部を備え,押しボタン用開閉素子からなるスイッチ(2.2.2.152.2.2.18
参照)。
注記 ロータリ押しボタンスイッチは,2か所以上の位置を備える。スプリングで復帰してもしなく
てもよい。
2.2.2.5
ラッチ付き押しボタンスイッチ (latched push-button)

――――― [JIS C 8201-5-1 pdf 11] ―――――

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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
スプリング復帰で復帰するが,別の操作でラッチが開放するまでは作動した位置に保持したままでいる,
スプリング復帰付き押しボタンスイッチ。
注記 ラッチングは,同じ押しボタン又はその近くの押しボタンの,電磁石の作用などによる事後の
起動(押し,回転など)によって開放する。
2.2.2.6
ロック付き押しボタンスイッチ (locked push-button)
別の操作によって,1か所以上の位置において固定することのできる押しボタンスイッチ。
注記 ロッキングは,ボタンの回転,かぎの回転,レバーの回転などによって行うことができる。
2.2.2.7
かぎ付き押しボタンスイッチ (key-operated push-button)
かぎを挿入している間だけ限定して操作できる押しボタンスイッチ。
注記 かぎ引抜きは,任意の位置で行うことができる。
2.2.2.8
時延押しボタンスイッチ (time-delay push-button)
操作力を開放した後,所定時間を経過した後でなければ元の位置に復帰できない接点を備える押しボタ
ンスイッチ。
2.2.2.9
限時押しボタンスイッチ (delayed action push-button)
ボタン上の力が所定の時間保持するまでは開閉動作を行わない押しボタンスイッチ。
2.2.2.10
照光押しボタンスイッチ (illuminated push-button)
押しボタン内に信号ランプを内蔵する押しボタンスイッチ。
2.2.2.11
カバー付き押しボタンスイッチ (covered push-button)
ボタンが,ふた又はカバーで,不注意操作に対して保護する押しボタンスイッチ。
2.2.2.12
ガード付き押しボタンスイッチ (shrouded push-button)
ボタンが,ある特定方向における不注意操作に対して保護する押しボタンスイッチ。
2.2.2.13
回転可能押しボタンスイッチ (free push-button)
ボタンの回転が,その回転軸回りで制約されない押しボタンスイッチ。
2.2.2.14
回転制限押しボタンスイッチ (guided push-button)
ボタンが,その軸回りの回転を制限する押しボタンスイッチ。
注記 回転制限押しボタンスイッチの例 : そのボタンがキー付き,正方形又は長方形のもの。
2.2.2.15
ロータリ制御スイッチ(略語 : ロータリスイッチ)(rotary control switch)
回転によって操作する操作部を備える制御スイッチ。
2.2.2.16
かぎ操作ロータリスイッチ (key-operated rotary switch)

――――― [JIS C 8201-5-1 pdf 12] ―――――

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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
操作にかぎを用いるロータリスイッチ。
注記 任意の位置でかぎの引抜きを行うこともできる。
2.2.2.17
動き制限ロータリスイッチ (limited movement rotary switch)
操作部が,その回転運動を制約するロータリスイッチ。
2.2.2.18
単方向性ロータリスイッチ (unidirectional movement rotary switch)
操作部の回転が,その回転を一方向に制約するロータリスイッチ。
2.2.2.19
多方向スイッチ (joy stick)
操作部がピン又はスティック状をなして,その一つの位置で,パネル又はきょう体面から直角に突き出
ており,これに角偏位を与えることによって操作する制御スイッチ。
注記1 多方向スイッチは,スティックの偏位の異なる方向に二つ以上の位置をもち,接点素子の操
作を変えることができる。このような多方向スイッチは,ジョイスティックセレクタと呼ば
れる。
注記2 ピン又はスティックは,スプリングリターンを備えても,備えなくてもよい。
2.2.2.20
ウォッブルスティックスイッチ (wobble stick)
偏位がいずれの方向に生じても,すべての接点素子が同様に作動する無方向スイッチ。
2.2.2.21
フットスイッチ(ペダル)[foot switch(pedal) ]
足で加える力によって操作する操作部をもつ制御スイッチ(IEV 441-14-52改訂)。

2.3 制御スイッチの部品

2.3.1
開閉素子 (switching element)
半導体素子(2.3.2参照)又は接点素子(2.3.3参照)のいずれか。
2.3.2
半導体素子 (semiconductor element)
半導体によって電気回路の電流を開閉するように設計した素子。
2.3.3
接点素子(制御スイッチの)[contact element (of a control switch) ]
回路の単一電路を開閉するために必要な,制御スイッチの固定及び可動接点で,導電及び絶縁を行う部
分。
注記1 接点素子及び操作部は,不可分なユニットを構成するが,往々にして1個以上の接点素子が
1個以上の操作部と組み合わされる場合がある。その操作部は,相互に異なっていてもよい。
注記2 いろいろな種類の接点素子に関する定義は,2.3.3.12.3.3.10に示す。
注記3 この定義は,制御用コイル及び電磁システムを含まない。
次の定義は,制御スイッチの単一接点素子に関するものである。
2.3.3.1
シングルギャップ接点素子 (single gap contact element)[図4のa),c)参照]

――――― [JIS C 8201-5-1 pdf 13] ―――――

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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
その回路の電路をただ1か所で開閉する接点素子。
2.3.3.2
ダブルギャップ接点素子 (double gap contact element)[図4のb),d),e)参照]
その回路の電路を直列配置の2か所において開閉する接点素子。
2.3.3.3
投入接点素子(常開)[make-contact element (normally open) ]
制御スイッチが作動したときに電路を閉じる接点素子。
2.3.3.4
遮断接点素子(常閉)[break-contact element (normally closed) ]
制御スイッチが作動したときに電路を開放する接点素子。
2.3.3.5
切換接点素子 (change-over contact elements)[図4のc),d),e)参照]
投入接点素子1個と遮断接点素子1個とを組み合わせた接点素子。
2.3.3.6
パルス(瞬時)接点素子 [pulse (fleeting) ontact element]
操作部が一つの位置から他の位置へ移動する間の走行の一部分の間だけ回路を閉じる接点素子。
2.3.3.7
電気的に分離した接点素子 (electrically separated contact elements)
同一の制御スイッチに属しているが,相互に適切に絶縁されていて,電気的に分離した回路に接続する
接点素子 (lEV 441-15-24)。
2.3.3.8
間接(スナップ)動作接点素子 [independent (snap) ction contact element]
手動又は自動制御装置において,接点接触速度が操作部の速度とは実質的に無関係である接点素子。
2.3.3.9
直接動作接点素子 (dependent action contact element)
接点接触速度が操作部の速度に依存する手動又は自動制御装置の接点素子。
2.3.3.10
接点ユニット (contact unit)
共通の操作部によって操作する類似のユニットを複合化した接点素子又はその複合ユニット。
2.3.4
ボタン (button)
動作力を加える押しボタン操作部の上端。
2.3.4.1
平形ボタン (flush-button)
初期位置がその周辺表面と実質的に同じ平面に固定しており,操作したときにこの表面より下るボタン。
2.3.4.2
ガード付きボタン (recessed button)
初期位置及び操作した位置が共に周辺固定面より低くなっているボタン。
2.3.4.3
突形ボタン (extended button)

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C 8201-5-1 : 2007 (IEC 60947-5-1 : 2003)
初期位置及び操作した位置が共に周辺固定面より高く突出しているボタン。
2.3.4.4
きのこボタン (mushroom button)
ボタンの直径が拡大されている操作部ボタン。
2.3.5
位置決め機構(ロータリスイッチの)[locating mechanism (of a rotary switch) ]
操作部又は接点素子をその位置に保持する操作部の部分。
2.3.6
エンドストップ (end stop)
可動部の動きを制限する部分。
注記 エンドストップは,操作部又は接点素子のいずれかに属する。

2.4 制御スイッチの動作

2.4.1  接触器形リレーの動作
2.4.1.1
e-遅延(接点素子の)[e-delay (of a contact element) ]
接触器形リレーの電磁コイルの励磁後,接触器形リレーの接点素子が作動するまでの遅れ。
注記 閉路接点の投入遅れ(ONディレイ)
2.4.1.2
d-遅延(接点素子の)[d-delay (of a contact element) ]
接触器形リレーの電磁コイルの消磁後,接触器形リレーの接点素子が作動するまでの遅れ。
例 閉路接点の開放遅れ(OFFディレイ)
2.4.1.1と2.4.1.2に対する注記 “e-遅延”及び“d-遅延”という術語は,どんな種類の接点素子に対
しても適用可能である(2.3.3参照)。
2.4.1.3
固定遅延(接点素子の)[fixed delay (of a contact element) ]
遅延の値を調節するように作られていない接触器形リレーの,接点素子の作動遅れ。
2.4.1.4
可変遅延(接点素子の)[adjustable delay (of a contact element) ]
接触器形リレーの取付け後に,種々な値に調整できるように作られている,接触器形リレーの接点素子
の作動遅れ。
2.4.2 パイロットスイッチの動作
2.4.2.1
操作量 (actuating quantity)
パイロットスイッチの動作及び不動作を決定する物理量の値。
2.4.2.2
動作値 (operating value)
パイロットスイッチが動作するのに十分な操作量の値。
2.4.2.3
復帰値 (return value)
動作したパイロットスイッチを元の位置へ戻すために必要な操作量の値。

――――― [JIS C 8201-5-1 pdf 15] ―――――

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