この規格ページの目次
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C 8373 : 2007
3.2
カーブ
トロリーバスダクトを円弧状に曲げたもの。
3.3
エキスパンション
熱伸縮による変化量を吸収する構造をもつトロリーバスダクト。
3.4
ドロップアウト
トロリーの着脱点検を行い得るトロリーバスダクトの部分。
3.5
エンド
トロリーバスダクトの終端を閉鎖する部品。
3.6
フィードインボックス
トロリーバスダクトに給電するための部品。
3.7
トロリー
集電及び走行の機構を備えたもので,トロリーバスダクトに装着して使用する部品。
3.8
ダクト
トロリーバスダクトの露出導体及び導体支持物を入れる鋼,アルミニウム又は合成樹脂製のもの。
3.9
屋内用トロリーバスダクトシステム
屋内で使用することを意図したトロリーバスダクトシステム。
3.10
屋外用トロリーバスダクトシステム
屋外で使用することを意図したトロリーバスダクトシステム。
なお,湿気又は水気の多い屋内での使用も意図する。
4 種類及び定格
種類及び定格は,表1による。
――――― [JIS C 8373 pdf 6] ―――――
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表1−種類及び定格
種類 定格電流(参考値)a) 定格電圧b)
構成部品 形式 極数 A V
トロリーバスダクト 屋内用 受渡当事者間の協定 15,30,60,100,150,
300 (300)
カーブ 屋外用 による。 200,300,400,500,
600 (750)
エキスパンション 600,800,1 000,1 200,
ドロップアウト 1 500,2 000
フィードインボックス
エンド − −
トロリー 300 (300) 以下
5,7,20,30,40,60,
80,100,150,200,600 (750) 以下
300,400,500,600,
800,1 000
注a) 定格電流は参考値であり,この表にないものも適用することができる。
b) 括弧内の数値は,直流電圧を示す。
5 性能
5.1 温度上昇
導体中央部及び接続部の温度上昇は,8.1の試験を行ったとき,表2の値以下でなければならない。
表2−温度上昇
単位 ℃
絶縁物の最高許容温度 温度上昇
85以上 55
75 45
60 30
5.2 絶縁抵抗
絶縁抵抗は,8.2の試験を行ったとき,5 MΩ以上でなければならない。
5.3 耐電圧
耐電圧は,8.3の試験を行ったとき,これに1分間耐えなければならない。
5.4 短絡強度
短絡強度は,8.4の試験を行ったとき,試験後の隣接導体相互間及びダクトと隣接導体との間の最大永久
変位量が,試験前の間隔の25 %以下で,導体支持物に有害な損傷又はひび割れがなく,ダクトを構成する
各部に実用上有害な変形又は切損が生じず,かつ,5.2及び5.3を満足しなければならない。
なお,エキスパンションには,最大永久変位量についての規定は適用しない。
5.5 水平強度
直線状のトロリーバスダクトの水平強度は,8.5の試験を行ったとき,ダクト,導体支持物などに実用上
有害な永久ひずみが生じたり,接続部が破損したりしてはならない。
5.6 衝撃強度
衝撃強度は,8.6の試験を行ったとき,外郭に実用上有害な破損又はひび割れがなく,導体支持物に破損
又はひび割れがなく,かつ,5.2及び5.3を満足しなければならない。
5.7 走行性能
走行性能は,8.7の試験を行ったとき,ねじの緩み又は走行に支障のある機械的欠陥が生じず,トロリー
――――― [JIS C 8373 pdf 7] ―――――
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のブラシ端子部の温度上昇が55 ℃以下で,5.2及び5.3を満足しなければならない。
5.8 金属製ダクトとトロリーの金属フレームとの間の接触抵抗
金属製ダクトのトロリーバスダクトにおいて,ダクトとトロリーの金属フレームとの間の接触抵抗は,
8.8の試験を行ったとき,0.06 Ω以下でなければならない。
5.9 防雨性能
屋外用トロリーバスダクトシステムの防雨性能は,8.9の試験を行ったとき,ダクト内に有害な水たまり
を生じてはならない。また,5.2及び5.3を満足しなければならない。
5.10 難燃性
合成樹脂製のトロリーバスダクトにおいて,ダクトの難燃性は,8.10の試験を行ったとき,炎が自然に
消えなければならない。
6 構造
6.1 トロリーバスダクト
トロリーバスダクトの構造は,7.1の導体を7.2の導体支持物で支持したものを7.3のダクト内に収め,
トロリーを滑らかに接触走行させることができるよう連続した開口部を設け,次の各項に適合しなければ
ならない。
a) 導体の接続部は,電気的及び機械的に確実に接続でき,トロリーが滑らかに接触走行できる。
b) 導体接続部に用いるボルト,ナット及び座金は,十分な機械的強度をもち,亜鉛めっきなどを施した
鋼又は銅合金製とする。
c) トロリーバスダクトの長さ方向に隣接した導体支持物の間隔は,500 mm以下で,導体断面積が20 mm2
未満の場合は,導体を連続的に支持する。
d) トロリーバスダクトにトロリーを装着したとき,異極露出充電部相互間及び露出充電部と非充電金属
部との間の絶縁距離は,表3の値以上に保持する。
表3−絶縁距離
絶縁距離
定格電流 定格電圧a)
部位 mm
A V
空間 沿面
異極露出充電部相互間及び 300 (300) 以下 6 9
100以下 露出充電部と非充電金属部 300 (300) を超え
9 12
との間 600 (750) 以下
300 (300) 以下 12 12
露出充電部と非充電金属部
300 (300) を超え
との間 18 25
600 (750) 以下
100を超えるもの
300 (300) 以下 18 30
異極露出充電部相互間 300 (300) を超え
25 40
600 (750) 以下
注a) 括弧内の数値は,直流電圧を示す。
e) 中性線は,他の導体と同一の材料及び断面積とする。
f) ダクトの接続部は,機械的及び電気的(合成樹脂製は除く。)に確実に接続でき,かつ,内部が点検で
きる。
――――― [JIS C 8373 pdf 8] ―――――
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g) 鋼板製ダクトには,適切なさび止めを施す。
h) エキスパンションの伸縮部分は,導体及びダクトともに温度変化に応じ容易に変化を吸収し,トロリ
ーの走行に支障がない。
i) エキスパンションの伸縮部分は,短絡電流が流れたとき,異極露出充電部相互間及び露出充電部と非
充電金属部とが接触しない。
j) カーブは,実用的に滑らかな円弧状で,トロリーの走行に支障がない。
k) ドロップアウトは,その部分においてトロリーの着脱を容易に行い得るとともに,トロリー装着後は,
その走行に支障がない。
l) トロリーバスダクトの乗移り部は,乗移り及び走行集電が円滑にできる構造で,導体は,ダクト端部
から30 mm以上内部にある。
m) エンドは,トロリーバスダクトの終端を閉鎖するとともに,トロリーバスダクトの延長を行うときに,
取外しができる。
n) 屋外用バスダクトは,JIS C 0920に規定するIPX3とする。
o) 接地を取り付ける金属ダクトには,十分な容量の接地用端子を取り付ける。
6.2 トロリー
トロリーの構造は,次に適合しなければならない。
a) トロリーは,トロリーバスダクトと良好な接触を保ちながら円滑に走行集電できる。
b) トロリーの集電用ブラシが容易に交換できる。
なお,容易に交換できるようトロリーには,形式,極数,定格電圧,定格電流,定格走行速度及び
適合するトロリーバスダクトの定格電流を明記する。
c) トロリーの集電用ブラシの摩耗限度を示すマークを付ける。
7 材料
7.1 導体
導体の材料は,次のいずれかを用い,その断面積は,8 mm2以上でなければならない。
a) IS H 3140に規定するもの又はこれと同等以上の導電率をもつ銅。ただし,厚さ2 mm以下のものは,
JIS H 3100に規定するC 1100又はこれと同等以上の導電率をもつ銅。
b) IS H 3100に規定するC 2680又はこれと同等以下の体積抵抗率をもつ黄銅。
c) トロリーバスダクトとして構成したとき,箇条5に規定する性能を満足する材料で,上記a) 及びb)
に規定する材料と同等のもの。
7.2 導体支持物
導体支持物は,難燃性があり,十分な機械的強度をもつもので,かつ,トロリーバスダクトとして構成
したとき箇条5に規定する性能を満足する材料を用いなければならない。導体支持物の材料として用いる
絶縁物の例を,表4に示す。
7.3 ダクト
ダクトの材料は,次のいずれかによらなければならない。
a) IS G 3131に規定するもの又はこれと同等以上の機械的強さをもつ鋼。
b) IS H 4000に規定するA 1100 P-H14,A 1200 P-H14又はこれと同等以上の機械的強さをもつアルミニ
ウム若しくはアルミニウム合金。
c) IS H 4100に規定するA 1100 S-F,A 1200 S-F又はこれと同等以上の機械的強さをもつアルミニウム
――――― [JIS C 8373 pdf 9] ―――――
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若しくはアルミニウム合金。
d) トロリーバスダクトとして箇条5に規定する性能を満足する上記a) c)に規定する材料と同等のもの。
e) 難燃性があり,耐候性をよくするため着色した合成樹脂で,かつ,トロリーバスダクトとして構成し
たとき箇条5に規定する性能を満足するもの。合成樹脂製ダクトの材料として用いる絶縁物の例を,
表4に示す。
表4−絶縁物の例
絶縁物の種類 引張強さ 伸び 加熱試験 破壊 最高
MPa % 電圧の 許容
加熱後の残率% 加熱条件
強さ 温度
加熱 加熱
引張強 伸び kV/mm ℃
温度 × 時間
さ
℃ h
硬質塩化ビニル 60 29.4以上 − − − − 14以上 60
75 75
95 95
軟質塩化ビニル 60 9.8以上 100以上 85以上 80以上 (100±2)×48 30以上 60
75 120以上 90以上 75以上 (120±3)×120 75
95 120以上 70以上 75以上 (135±3)×120 95
ポリフェニレンオキサイド 63.7以上 30以上 − − − 30以上 120
不飽和ポリエステルFRP a) 29.4以上 − − − − 11以上 145
クロロプレン 5.9以上 250以上 60以上 60以上 (100±2)×48 20以上 75
ポリカーボネート 54.9以上 60以上 − − − 14以上 125
ポリカーボネートFRP a) 58.8以上 − − − − 14以上 130
ポリプロピレン 29.4以上 250以上 − − − 30以上 95
ポリプロピレンFRP a) 34.3以上 − − − − 30以上 110
ユリア 31.4以上 − − − − 10以上 90
フェノール 29.4以上 − − − − 10以上 140
ポリアミド 39.2以上 25以上 − − − 12以上 90
ポリアミドFRP a) 68.6以上 − − − − 15以上 130
アクリロニトリルスチレン 58.8以上 − − − − 12以上 85
FRP a)
エポキシ(鉱物質充てん) 17.7以上 − − − − 12以上 105
磁器 29.4以上 − − − − 35以上 90 b)
引張強さ及び伸びの試験方法は,JIS K 7113による。ただし,軟質塩化ビニル及びクロロプレンはJIS C 3005に,
磁器はJIS C 3801-1による。
破壊電圧の強さの試験方法は,JIS C 2110による。
加熱試験の試験方法は,JIS C 3005による。
注a) RPは,Fiberglass Reinforced Plastic(強化プラスチック)の略である。
b) 磁器単体は,180 ℃を超えるものであるが,金具との保持用セメンティングなどの関係で 90 ℃とする。
7.4 トロリー
トロリーの材料は,次に適合するものでなければならない。
a) 集電用ブラシは,焼結合金,メタリックカーボン,銅合金など集電に適した材料。
b) 集電用ブラシを支持する絶縁物及びブラシ端子部の絶縁物は,表4によるものなどで,かつ,最高許
容温度が85 ℃以上のもの。
8 試験方法
――――― [JIS C 8373 pdf 10] ―――――
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JIS C 8373:2007の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8373:2007の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0920:2003
- 電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
- JISC1602:2015
- 熱電対
- JISC2110:1950
- コイルエナメル試験方法
- JISC2110:1994
- 固体電気絶縁材料の絶縁耐力の試験方法
- JISC3005:2014
- ゴム・プラスチック絶縁電線試験方法
- JISC3801-1:1999
- がいし試験方法―第1部:架空線路用がいし
- JISG3131:2018
- 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯
- JISH3100:2018
- 銅及び銅合金の板及び条
- JISH3140:2018
- 銅ブスバー
- JISH4000:2014
- アルミニウム及びアルミニウム合金の板及び条
- JISH4100:2015
- アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
- JISK7113:1995
- プラスチックの引張試験方法