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JIS H 4100:2015 規格概要
この規格 H4100は、押出加工したアルミニウム及びアルミニウム合金の形材について規定。
JISH4100 規格全文情報
- 規格番号
- JIS H4100
- 規格名称
- アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
- 規格名称英語訳
- Aluminium and aluminium alloy extruded profiles
- 制定年月日
- 1970年5月1日
- 最新改正日
- 2015年11月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 209:2007(MOD), ISO 6362-1:2012(MOD), ISO 6362-2:2014(MOD), ISO 6362-4:2012(MOD), ISO 6362-7:2014(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 23.040.15, 77.150.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 非鉄 2021
- 改訂:履歴
- 1970-05-01 制定日, 1973-04-01 確認日, 1976-05-01 改正日, 1978-07-01 改正日, 1982-03-01 改正日, 1987-03-01 確認日, 1988-08-01 改正日, 1994-04-01 確認日, 1999-08-20 改正日, 2006-02-20 改正日, 2010-10-01 確認日, 2015-11-20 改正
- ページ
- JIS H 4100:2015 PDF [33]
H 4100 : 2015
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[2]
- 4 合金番号,等級及び記号・・・・[2]
- 5 品質・・・・[4]
- 5.1 外観・・・・[4]
- 5.2 化学成分・・・・[4]
- 5.3 機械的性質・・・・[7]
- 5.4 曲げ特性・・・・[11]
- 5.5 導電率・・・・[11]
- 5.6 応力腐食割れ性・・・・[11]
- 6 寸法の許容差及び形状・・・・[12]
- 6.1 断面寸法の許容差・・・・[12]
- 6.2 長さの許容差・・・・[19]
- 6.3 角度の許容差・・・・[19]
- 6.4 曲がり・・・・[20]
- 6.5 平らさ・・・・[20]
- 6.6 ねじれ・・・・[21]
- 6.7 外郭形状・・・・[22]
- 6.8 隅角の半径の指定部に対する許容差及び隅角の半径・・・・[23]
- 7 試験・・・・[24]
- 7.1 分析試験・・・・[24]
- 7.2 引張試験・・・・[24]
- 7.3 硬さ試験・・・・[25]
- 7.4 曲げ試験・・・・[25]
- 7.5 導電率試験・・・・[25]
- 7.6 応力腐食割れ試験・・・・[25]
- 7.7 試験試料の採取数・・・・[25]
- 8 検査・・・・[26]
- 9 表示・・・・[26]
- 附属書JA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[27]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS H 4100 pdf 1] ―――――
H 4100 : 2015
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
アルミニウム協会(JAA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規
格を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規
格である。
これによって,JIS H 4100:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,平成28年11月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJIS
マーク表示認証において,JIS H 4100:2006によることができる。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS H 4100 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
H 4100 : 2015
アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材
Aluminium and aluminium alloy extruded profiles
序文
この規格は,2007年に第1版として発行されたISO 209,2012年に第2版として発行されたISO 6362-1,
2014年に第4版として発行されたISO 6362-2,2012年に第2版として発行されたISO 6362-4及び2014年
に第2版として発行されたISO 6362-7を基とし,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表をその説明を付けて,附属書JAに示す。
1 適用範囲
この規格は,押出加工したアルミニウム及びアルミニウム合金の形材(以下,形材という。)について規
定する。この規格は,JIS H 4000,JIS H 4040及びJIS H 4080に規定する断面形状と異なるもの全てに適
用する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 209:2007,Aluminium and aluminium alloys−Chemical composition
ISO 6362-1:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars,tubes and profiles
−Part 1: Technical conditions for inspection and delivery
ISO 6362-2:2014,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars,tubes and profiles
−Part 2: Mechanical properties
ISO 6362-4:2012,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars,tubes and profiles
−Part 4: Profiles−Tolerances on shape and dimensions
ISO 6362-7:2014,Wrought aluminium and aluminium alloys−Extruded rods/bars,tubes and profiles
−Part 7: Chemical composition (全体評価 : MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 0001 アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金−質別記号
注記 対応国際規格 : ISO 2107,Aluminium and aluminium alloys−Wrought products−Temper
designations(MOD)
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
――――― [JIS H 4100 pdf 3] ―――――
2
H 4100 : 2015
JIS H 0505 非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法
JIS H 1305 アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
JIS H 1306 アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
JIS H 1307 アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
JIS H 1351 アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則
JIS H 1352 アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
JIS H 1353 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
JIS H 1354 アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
JIS H 1355 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
JIS H 1356 アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法
JIS H 1357 アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
JIS H 1358 アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
JIS H 1359 アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
JIS H 1360 アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
JIS H 1361 アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
JIS H 1362 アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
JIS H 1363 アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
JIS H 1364 アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法
JIS H 1365 アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法
JIS H 1366 アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
JIS H 1367 アルミニウム及びアルミニウム合金中のベリリウム定量方法
JIS H 1368 アルミニウム及びアルミニウム合金中のガリウム定量方法
JIS H 8711 アルミニウム合金の応力腐食割れ試験方法
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
JIS Z 2248 金属材料曲げ試験方法
EN 755-1,Aluminium and aluminium alloys−Extruded rod/bar,tube and profiles−Part 1: Technical
conditions for inspection and delivery
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
形材(profile)
全長にわたって棒,線,管,板及び条の断面形状とは異なる,主として異形の均一な断面をもち,直線
又はコイルの形状で供給される展伸材。断面形状によって,次の二つがある。
a) 中空形材(hollow profile) 断面に一つ又は多くの中空部をもつもの。
b) 中実形材(solid profile) 断面に何ら中空部をもたないもの。
4 合金番号,等級及び記号
合金番号,等級及び記号は,表1による。等級は,寸法の許容差によって,普通級と特殊級とに分類す
――――― [JIS H 4100 pdf 4] ―――――
3
H 4100 : 2015
る。また,表1の記号の後に質別を示す記号を付けて製品記号とする。
表1−合金番号,等級及び記号
合金番号 等級及び記号 特性及び用途例
普通級 特殊級 (参考)
1070 A1070S A1070SS 強度は低いが,熱伝導度及び電気伝導度は高く,溶接性及び耐食性
がよい。電気機器部品,熱交換器用材など。
1060 A1060S A1060SS 強度は低いが,熱伝導度及び電気伝導度は高い。導体用では導電率
保証。バスバーなど。
1050 A1050S A1050SS 強度は低いが,熱伝導度及び電気伝導度は高く,溶接性及び耐食性
がよい。電気機器部品,熱交換器用材など。
1100 A1100S A1100SS 強度は比較的低いが,押出加工性,溶接性及び耐食性がよい。電気
1200 A1200S A1200SS 機器部品,熱交換器用材など。
2014 A2014S A2014SS 熱処理合金で強度が高い。航空機用材,スポーツ用品など。
2014A A2014AS A2014ASS 2014より若干強度の低い合金。
2017 A2017S A2017SS 常温時効によって高い強度が得られる。切削加工性はよいが,耐食
性及び溶接性は劣る。
機械部品,航空機用材,自動車用部材など。
2017A A2017AS A2017ASS 2017より強度の高い合金。
2024 A2024S A2024SS 2017より常温時効性を向上させた合金であり,強度が高く,切削
加工性がよい。
航空機用材,スピンドル,ボルト材など。
3102 A3102S A3102SS 1100と同程度の強度があり,加工性,伝熱性及び耐食性もよい。
用途は,自動車用熱交換器,空調用熱交換器など
3003 A3003S A3003SS 1100より若干強度が高く,押出加工性及び耐食性がよい。
3103 A3103S A3103SS 熱交換器用材,一般機械部品など。
3203 A3203S A3203SS
3021 A3021S A3021SS 1100と同程度の強度があり,加工性,伝熱性及び耐食性もよい。
自動車用熱交換器,空調用熱交換器など。
5052 A5052S A5052SS 中程度の強度をもった合金で,溶接性及び耐食性がよい。
車両内装材,船舶用材など。
5454 A5454S A5454SS 5052より強度が高く,耐食性及び溶接性がよい。
溶接構造用材,自動車用部品など。
5083 A5083S A5083SS 非熱処理型合金中で最高の強度があり,耐食性及び溶接性がよい。
車両用材,船舶用材など。
5086 A5086S A5086SS 耐食性良好な溶接構造用合金である。船舶用材など。
6101 A6101S A6101SS 高強度導体用アルミニウム合金で,導電率も高い。
バスバーなど。
6005A A6005AS A6005ASS 6061と6063の中間の強度をもった合金で,押出加工性,焼入れ性
6005C A6005CS A6005CSS も優れる。耐食性もよく,溶接も可能。
(6N01) a) (A6N01S) a) (A6N01SS) a) 車両用材,構造用材など。
6060 A6060S A6060SS 6063より若干強度は低いが,押出性がよく,表面処理性もよい。
建築用材,家具,家電製品など。
6061 A6061S A6061SS 熱処理型の耐食性合金。時効によってかなり高い耐力値が得られる
が,溶接性が劣る。
自動車用部品など。
――――― [JIS H 4100 pdf 5] ―――――
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JIS H 4100:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 209:2007(MOD)
- ISO 6362-1:2012(MOD)
- ISO 6362-2:2014(MOD)
- ISO 6362-4:2012(MOD)
- ISO 6362-7:2014(MOD)
JIS H 4100:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.040 : パイプライン部品及びパイプライン > 23.040.15 : 非鉄金属管
JIS H 4100:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISH0001:1998
- アルミニウム,マグネシウム及びそれらの合金―質別記号
- JISH0321:1973
- 非鉄金属材料の検査通則
- JISH0505:1975
- 非鉄金属材料の体積抵抗率及び導電率測定方法
- JISH1305:2005
- アルミニウム及びアルミニウム合金の発光分光分析方法
- JISH1306:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金の原子吸光分析方法
- JISH1307:1993
- アルミニウム及びアルミニウム合金の誘導結合プラズマ発光分光分析方法
- JISH1351:1972
- アルミニウム及びアルミニウム合金の分析方法通則
- JISH1352:2007
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のけい素定量方法
- JISH1353:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉄定量方法
- JISH1354:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の銅定量方法
- JISH1355:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のマンガン定量方法
- JISH1356:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の亜鉛定量方法
- JISH1357:1999
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のマグネシウム定量方法
- JISH1358:1998
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のクロム定量方法
- JISH1359:1998
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のチタン定量方法
- JISH1360:1997
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のニッケル定量方法
- JISH1361:1997
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のすず定量方法
- JISH1362:1994
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のバナジウム定量方法
- JISH1363:2003
- アルミニウム合金中のジルコニウム定量方法
- JISH1364:2002
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のビスマス定量方法
- JISH1365:2003
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のほう素定量方法
- JISH1366:2002
- アルミニウム及びアルミニウム合金中の鉛定量方法
- JISH1367:2005
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のベリリウム定量方法
- JISH1368:2005
- アルミニウム及びアルミニウム合金中のガリウム定量方法
- JISH8711:2000
- アルミニウム合金の応力腐食割れ試験方法
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2248:2006
- 金属材料曲げ試験方法