JIS C 8480:2016 キャビネット形分電盤 | ページ 2

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3.11
前面枠
分電盤の前面を覆うものの中で,ドア及び保護板以外の部分。
3.12
ドア
分電盤の前面にあって,丁番などで支持することで開閉する部分。
3.13
キャビネット
ボックス,及び前面枠並びに/又はドアから成り立つもの。
3.14
保護板
ドアを開いた状態で過電流遮断器,開閉器などの取っ手によって開閉操作などを行うとき,外部から充
電部に触れることができないよう安全のため,分電盤の前面に設けた覆い。ただし,機器取付けスペース
部に設けられた樹脂製カバーなどは,保護板に含めない。
3.15
基板
過電流遮断器,開閉器などの機器を取り付ける枠又は板。
3.16
取っ手舌片
取っ手と連動して動き,ドアが閉じた状態を保つための金具。
3.17
ガタースペース
分電盤内で,外部電線を接続するために要する空間。
3.18
屋内用分電盤
屋内の使用に適する性能をもつ分電盤。
3.19
屋外用分電盤
屋外の使用に適する性能をもつ分電盤。
3.20
露出形分電盤
ボックスの全部又は一部を造営材の面から露出して施設する構造の分電盤。
3.21
埋込形分電盤
ボックスの全部を造営材中に埋め込んで施設する構造の分電盤。
3.22
主過電流遮断器
母線に生じた過電流で,母線を保護する過電流遮断器。主過電流遮断器には,配線用遮断器,漏電遮断
器などがある。

――――― [JIS C 8480 pdf 6] ―――――

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3.23
主開閉器
母線の電源側に取り付ける開閉器。
3.24
分岐過電流遮断器
分岐回路に生じた過電流から,その分岐回路を保護する過電流遮断器。分岐過電流遮断器には,配線用
遮断器,漏電遮断器などがある。
3.25
分岐開閉器
分岐回路に取り付ける開閉器。
3.26
サージ防護デバイス(SPD)
サージ電圧を制限し,サージ電流を分流することを目的とした,1個以上の非線形素子を内蔵している
デバイス。
3.27
導体
電気を通す性質をもつ物体。導体としては,電線及び銅帯がある。
3.28
母線
分電盤内で複数の分岐過電流遮断器(開閉器を兼ねるものを含む。)に電気を供給するために設けた導体。
3.29
母線分岐導体
分岐過電流遮断器が二群以上に分かれて存在するとき,それぞれの群と母線との間を接続するための導
体。
3.30
分岐導体
母線又は母線分岐導体と分岐過電流遮断器などとの間を接続するための導体。
3.31
ターミナルラグ
電線と機械器具の端子とを完全に接続するために用いるもの。圧着端子などがある。
3.32
中性母線
中性点に接続し,電気を供給するために設けた導体。保護接地導体の機能を併せもつ。
3.33
補助回路
機器の制御,測定,信号及び調整の回路に含まれる主回路以外の全ての導電部。
3.34
接地端子
キャビネットと電気的に接続され,分電盤内接地線及び接地線を接続できるように意図した端子。

――――― [JIS C 8480 pdf 7] ―――――

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3.35
接地母線
分電盤内に取り付けた接地のための母線。キャビネットと電気的に接続され,母線上に分電盤内接地線
及び接地線を接続できるようにした導体。
3.36
分電盤内接地線
分電盤に取り付けた機器の接地接続部位又は接地回路を接続した端子と,分電盤の接地端子又は接地母
線との間を接続する分電盤内の接続線。
3.37
接地線
分電盤に取り付けた接地端子又は接地母線と,地中に埋設した接地極との間を接続する接続線。

4 使用状態

4.1 標準使用状態

4.1.1  屋内用分電盤の標準使用状態
屋内用分電盤の標準使用状態とは,次に該当する使用状態をいう。
a) 周囲温度の範囲は,−540 ℃とする。また,24時間を通じて測定した平均値は,35 ℃以下とする。
b) 標高は,2 000 m以下とする。
c) 相対湿度の範囲は,4585 %とする。また,分電盤内部の結露は,通常発生しないものとする。
4.1.2 屋外用分電盤の標準使用状態
屋外用分電盤の標準使用状態とは,次に該当する使用状態をいう。
a) 周囲温度の範囲は,−2540 ℃とする。また,24時間を通じて測定した平均値は,35 ℃以下とする。
b) 標高は,2 000 m以下とする。
c) 分電盤外部の相対湿度は特に規定しない。ただし,分電盤内部に結露が発生しても内部機器に影響が
あってはならない。

4.2 特殊使用状態

  特殊使用状態とは,次のいずれかに該当する場合とする。特殊使用状態で用いる場合,使用者は製造業
者に対して,事前に特殊使用状態を指定する必要がある。
a) 周囲温度,湿度及び/又は標高が4.1に規定する標準使用状態以外の場合。
b) 温度又は気圧の急変が発生する場合。
c) 過度の水蒸気,油蒸気,煙,じんあい,塩分又は腐食性物質が空気中にある場合。
d) 爆発性,可燃性又はその他有害なガスが空気中にあるか,又はそのおそれがある場合。
e) 過度な積雪又は霜にさらされる場合。
f) 強度な電界又は磁界にさらされる場合。
g) 異常な振動又は衝撃を受ける場合。
h) 車両などに積載して用いる場合。
注記 数値が規定しているもの意外は,条件指定した場合を特殊状態と判断する。

――――― [JIS C 8480 pdf 8] ―――――

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5 種類

5.1 キャビネットを構成する材質区分

  材質区分は,金属とする。

5.2 施設場所による区分

  施設場所による区分は,屋内用又は屋外用のいずれかによる。

5.3 施設方式による区分

  施設方式による区分は,露出形又は埋込形のいずれかによる。

6 定格

  分電盤の定格は,次による。
a) 定格電圧 定格電圧の標準値は,表1による。
表1−定格電圧
単位 V
相数 線式 定格電圧
交流 直流
単相 2線式 100又は200
単相 3線式 100/200
100
三相 3線式 200
三相 4線式 100/173
b) 定格絶縁電圧 主回路の定格絶縁電圧は100 V以上,補助回路の定格絶縁電圧は250 V以下とする。
c) 定格周波数 定格周波数は,50 Hz又は60 Hzとする。
d) 定格電流 定格電流は,性能によって製造業者が決定する。ただし,主過電流遮断器をもつ場合は,
主過電流遮断器の定格電流の80 %の電流とすることができる。
e) 定格短時間耐電流及びその最大波高値 定格短時間耐電流及びその最大波高値の標準値は,表2によ
る。
表2−定格短時間耐電流及びその最大波高値
定格電圧 定格短時間耐電流 最大波高値
V (交流分実効値)kA (定格短時間耐電流の倍数)
5以下 1.5
100,173 5を超え10以下 1.7
又は200 10を超え20以下 2.0
20を超え35以下 2.1

7 性能

7.1 絶縁抵抗

  絶縁抵抗は,9.3に従って試験を行い,5 MΩ以上とする。

7.2 耐電圧

  耐電圧は,次によって行う。
a) 商用周波耐電圧 商用周波耐電圧は,9.4.1に従って試験を行い,この試験電圧に耐えなければならな
い。

――――― [JIS C 8480 pdf 9] ―――――

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b) 雷インパルス耐電圧 雷インパルス耐電圧は,9.4.2に従って試験を行い,地絡,フラッシュオーバな
どの異常があってはならない。

7.3 動作確認

  動作は,9.5に従って試験を行い,分電盤は製造業者が意図した動作以外の動作を行ってはならない。

7.4 温度上昇

  温度上昇は,9.6に従って試験を行い,各部の温度上昇値は,表3に規定する値以下とする。この場合の
温度上昇限度は,分電盤外部の周囲温度40 ℃を基準とする。ただし,収納機器及び表3以外の材料の温
度上昇は,その機器及び材料の適用規格の規定値とする。
表3−温度上昇
場所・部材 温度上昇限度 最高許容温度
K ℃
母線・母線分岐導体及び分岐導体 65 105
ねじ締めなどによる 裸銅 50 90
接続部 銀めっき又はニッケルめっき 75 115
すずめっき 65 105
接触部 裸銅 35 75
銀めっき又はニッケルめっき 65 105
すずめっき 50 90
ねじなどによって外部導 裸銅 50 90
体に接続する端子 銀めっき,ニッケルめっき 65 105
又はすずめっき
キャビネットの外郭 30 70

7.5 短時間耐電流

  短時間耐電流によるキャビネット強度検証は,9.7に従って試験を行い,導体及び支持絶縁部品は使用に
支障のある変形などの異常があってはならない。ただし,キャビネットの変形は,構造上及び絶縁上の問
題がないものとする。

8 構造及び収納機器

8.1 材料

  材料は,次の要求事項に適合しなければならない。
a) キャビネットは,標準使用状態で生じる機械的,電気的及び熱的影響に耐える材料でなければならな
い。
b) ねじ類を含み金属の部分には,塗装,めっき又はその他同等の方法によって,有効なさび止め処理が
施されていなければならない。ただし,ステンレス鋼及びアルミニウムは有効なさび止め処置が施さ
れているとみなす。
c) 保護板は,金属製とする。
d) 母線及び接続導体の絶縁支持物は,無機絶縁物又は難撚性有機絶縁物を用いて,短絡時に起こり得る
衝撃などに十分耐えるものとする。
e) パッキン,絶縁材料などは,吸湿性が低く,絶縁性能が劣化しにくいものとする。

8.2 構造一般

  分電盤は構造が堅牢で,各部は容易に緩まないように堅固に組み立てられ,かつ,次の要求事項に適合

――――― [JIS C 8480 pdf 10] ―――――

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JIS C 8480:2016の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8480:2016の関連規格と引用規格一覧