JIS C 9335-2-11:2017 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-11部:回転ドラム式電気乾燥機の個別要求事項 | ページ 2

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×900 mm,質量は乾燥状態で90 g/m2110 g/m2のものを用いてもよい。試験布は,試験布の質量に等しい
温度25 ℃±5 ℃の水に浸す。
乾燥機能が洗濯機中で洗濯機能の後に自動的に続く場合,機器には,別の試験布を付加しない。機器は,
洗濯−乾燥の組合せサイクルに対して,取扱説明書に記載した最大容量によって運転する。
注記 水の含有量が10 %以下の木綿は,乾燥状態である。
温度20 ℃±2 ℃,相対湿度60 %70 %,及び気圧860 mbar1 060 mbarの無風の空気中で,24時間放
置された木綿は,約7 %の水を含む。
追加
3.101
回転ドラム式乾燥機(tumble dryer)
回転ドラム中で加熱された空気が吹き付けられ,回転することによって衣類を乾燥する機器。
3.102
除湿形回転ドラム式乾燥機(condensation-type tumble dryer)
乾燥の過程で空気を冷やすことによって,湿気を取り除く回転ドラム式乾燥機。
注記0A 回転ドラム式乾燥機及び除湿形回転ドラム式乾燥機には,水平軸の周りを回転するドラムを
もつ乾燥機に加え,垂直軸の周りを回転するドラムをもつ乾燥機も含む。
3.103
クールダウン期間(cool down period)
衣類負荷の自然発火の可能性を下げるために,加熱装置へのパワーを下げて空気循環してドラムが継続
的に回転する電気乾燥機の乾燥サイクルの最終期間。
注記 継続的な回転とは,同じ方向に回転を続ける意味ではない。

4 一般要求事項

  一般要求事項は,JIS C 9335-1の箇条4(一般要求事項)による。

5 試験のための一般条件

  試験のための一般条件は,JIS C 9335-1の箇条5(試験のための一般条件)による。

6 分類

  分類は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条6(分類)による。
6.1 置換(“適否は,”から始まる段落の前までを,次に置き換える。)
機器は,感電に対する保護に関し,クラス0I,クラスI,クラスII又はクラスIIIでなければならない。
6.2 追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
機器は,IPX4以上でなければならない。

7 表示,及び取扱説明又は据付説明

  表示,及び取扱説明又は据付説明は,次を除いて,JIS C 9335-1の箇条7(表示,及び取扱説明又は据付
説明)による。
7.1 追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
機器は,ISO 7000の記号0790(2004-01),又は次の趣旨を記載しなければならない。

――――― [JIS C 9335-2-11 pdf 6] ―――――

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“取扱説明書をお読み下さい。”
7.10 追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
OFF位置が文字だけで示されている場合,“OFF”又は“切”の語を用いなければならない。
7.12 追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
取扱説明書には,次の内容を記載しなければならない。
− 機器の最大乾燥容量(kg)
− 洗濯及び仕上げのために化学薬品を使用する場合,回転ドラム式乾燥機を使用してはならない。
− 糸くず(屑)フィルタをもつ場合,時々掃除しなければならない。
− 糸くずを回転ドラム式乾燥機の周りに蓄積させてはならない。ただし,建物の外部に排気する機器に
は適用しない。
− 裸火を含めて,他の燃料を燃焼する機器からガスが部屋に逆流しないように,適切な換気装置を備え
なければならない。
注記101 回転乾燥機が空気を部屋に排出する場合には,要求しない。
ISO 7000の記号0790(2004-01)を用いる場合には,その意味を説明しなければならない。
取扱説明書は,次の内容を含んでいなければならない。
− 回転ドラム式乾燥機で,可燃物又は引火物が付着したものを乾燥しない。
− 可燃性又は引火性をもつクッキングオイル,アセトン,アルコール,ガソリン,ケロシン,染み取り,
テレビン油,ワックス及びワックス取りのような物質で汚れたものは,入れない。
− 可燃性又は引火性をもつ素材,発泡ゴム(発泡ラテックス),シャワーキャップ,防水繊維,ゴムで裏
打ちされた用品及び衣類,又は発泡ゴムのパッドでできた枕は,回転ドラム式乾燥機で乾燥しない。
− 布柔軟剤又は類似のものは,布柔軟剤及び機器の取扱説明書に従って使用する。
− ライタ及びマッチのような全てのものをポケットから取り除く。
取扱説明書には,次の警告を含まなければならない。
警告 : 乾燥工程が終了する前に,回転ドラム式乾燥機を止めて放置しない。途中で止めた場合は,す
ぐに全ての衣類を取り出して,放熱のために広げる。
警告 : この機器は,タイマなどの外部スイッチング装置を通して電源を供給したり,ユーティリティ
によって,定期的にオンとオフとに切り替える回路に接続したりしてはならない。
7.12.1 追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
据付説明書には,次の内容を記載しなければならない。
− 底部に通気口をもつ機器に対しては,カーペットがその通気口を塞いではならない。
− ガス又はその他の燃料を燃やす機器から排ガスを排出するために使用する排ガス管には,排気を放出
してはならない。
注記101 回転式ドラム乾燥機が空気を部屋に排出する場合には,この記載を要求しない。
− 機器は,回転式乾燥機のドア開口部を全開にするため,鍵を掛けるドア,引戸の中又はドアの後ろに
取り付けてはならない。
据付説明書に,回転ドラム式乾燥機は洗濯機の上面に設置することができる旨の記載がある場合,据付
説明書には,どの洗濯機が適切であるかを記載しなければならない。回転ドラム式乾燥機及び洗濯機の取
扱説明書には,組立方法について記載しなければならない。また,取扱説明書には,機器と一緒に供給さ
れる場合を除き,要求する固定留め具の入手方法を記載しなければならない。
スタンドに配置する乾燥機の据付説明書には,スタンドに固定し,スタンドに同こん(梱)された転倒

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防止金具を用いて取り付ける旨を,記載しなければならない。
7.14 追加(注記の前に,次を追加する。)
ISO 7000の記号0790(2004-01)の高さは,15 mm以上でなければならない。
適否は,測定によって判定する。
7.15 追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
ISO 7000の記号0790(2004-01),又は“取扱説明書をお読みください。”旨の表示は,機器を設置した
とき,通常の使用状態で見えなければならない。

8 充電部への接近に対する保護

  充電部への接近に対する保護は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条8(充電部への接近に対する保護)によ
る。
8.1.1 追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
洗濯機と兼用する乾燥機の場合,洗濯槽に設計最大水量の水を満たした状態で,40 kgを超える据置形の
ものは,傾けずに試験を行う。

9 モータ駆動機器の始動

  モータ駆動機器の始動は,この規格では適用しない。

10 入力及び電流

  入力及び電流は,JIS C 9335-1の箇条10(入力及び電流)による。

11 温度上昇

  温度上昇は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条11(温度上昇)による。
11.2 追加(“機器運転中に”から始まる段落の後に,次を追加する。)
糸くずフィルタは,清掃後,フィルタ面積の50 %を塞ぐ。
11.3 追加(注記1の前に,次を追加する。)
可触外部表面が適切に平たん(坦)で,図101の測定用プローブによって,可触する場合,この測定用
プローブを使用して,表101に規定する可触外部表面の温度上昇を測定する。
プローブと表面との間で適切な接触が確保できるような方法で,4±1 Nの力をプローブに加える。
注記101 プローブは,実験用スタンドクランプ又はこれに類するデバイスを使用して固定する。
11.7 置換(11.7全て)
タイマ,湿度検知制御装置,又はその他の時間制限制御装置を組み込む機器は,サイクル運転を行う。
各サイクルには,その制御の最大時間に相当する運転時間及び再度負荷する間の休止時間4分間を含む。
いかなる部分の温度上昇も,前のサイクルの温度より8 Kを超えなければ,試験を終了してもよい。
洗濯及び乾燥の組合せサイクルをもつ機器は,最高温度上昇になる乾燥プログラムで運転する。
その他の機器は,定常状態に達するまで連続運転する。
11.8 追加(表3の後に,次を追加する。)
試験中,温度上昇を連続的に監視するが,表3及び表101に規定する値を超えてはならない。

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表101−扉を閉めた正常な運転条件のもとでの可触外部表面の最大温度上昇
表面c) 温度上昇e)
K
設置後床上850 mmを超えない位置に 設置後床上850 mmを
配置された機器の表面 超える位置に配置された
前面 前面以外の表面d) 機器の表面d)
地金 38 42 42
被覆金属a) 42 49 49
ガラス及び陶磁器 51 56 56
0.4 mmb)を超えたプラスチッ 58 62 62
ク及びプラスチック被覆
注a) エナメル又は実質的にプラスチックではない被覆によって生成する厚さ90 μm以上の被覆を使用して
いる場合,金属は被覆されているとみなされる。
b) 温度上昇限度は,厚さが0.1 mm未満の金属仕上げをしたプラスチック材料にも適用する。
c) プラスチックの被覆の厚さが0.4 mmを超えない場合,被覆金属,又はガラス及び陶磁器の温度上昇
限度を適用する。
d) これらの値を超えた場合,機器を試験枠側壁から離して試験を繰り返してもよい。試験は,1サイク
ルごと繰り返す。
e) 次の場合には,温度上昇を測定しない。
− 作業表面又は床上で使用することを意図する機器の裏面
− 機器の裏面
− 半球状の端部をもつ直径75 mmの検査プローブで可触できない表面
厚さ0.1 mm未満の金属仕上げのプラスチック材料に対して,温度上昇限度値80 Kを適用する。プラス
チックの面又は被膜の厚さが,0.3 mmを超えない場合,支持材料の温度上昇限度値を適用する。
温度上昇は,ドアを閉めた状態にして測定する。
空気が衣類負荷を通過した後の最初の糸くずフィルタで測定したドラムからの空気の排気温度を,
22.105の目的のために測定する。

12 (規定なし)

13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧

  動作温度での漏えい電流及び耐電圧は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条13(動作温度での漏えい電流及
び耐電圧)による。
13.2 追加(“複合機器の場合”から始まる段落の前に,次を追加する。)
据置形クラスI機器は,漏えい電流が3.5 mA又は機器の定格入力kW当たり1 mAのいずれか大きい方
を超えてはならない。ただし,最大値は5 mAとする。
注記101A 対応国際規格のModification(修正)は,適切でないため,規格の利便性を考慮し,この
規格では,追加とした。

14 過渡過電圧

  過渡過電圧は,JIS C 9335-1の箇条14(過渡過電圧)による。

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15 耐湿性等

  耐湿性等は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条15(耐湿性等)による。
15.2 追加(“適否は,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
ドラムは,通常動作で規定するように湿った試験布で満たし,水の質量を乾燥した試験布の質量の約1.5
倍にして試験を行う。
水道に接続する機器は,除湿回路の出口を塞いで運転する。給水弁は開けたままとし,水があふれ始め
た後1分間,又は保護装置が流入を停止した後5分間注水を続ける。ドアは開放するが,インタロックは
無理には開けない。
作業面をもつ全ての機器は,各種スイッチをON位置に合わせた状態で,含有率が約1 %の塩化ナトリ
ウム水溶液及び附属書AAで規定する0.6 %のリンス液を含んだ0.5 Lの水を機器の最上部へ流す。それか
ら操作のできる全てのスイッチ操作を行い,さらに5分間後にこのスイッチ操作を繰り返す。
次に,機器は,16.3に規定した耐電圧試験に耐えなければならない。検査の結果,箇条29に規定する値
未満に沿面距離及び空間距離を低減するおそれがある絶縁上に,水の痕跡があってはならない。
注記101A 13.2の注記101Aと同じ。

16 漏えい電流及び耐電圧

  漏えい電流及び耐電圧は,次を除きJIS C 9335-1の箇条16(漏えい電流及び耐電圧)による。
16.2 追加(“全ての制御装置が”から始まる段落の前に,次を追加する。)
据置形クラスI機器の組合せは,漏えい電流が1 mA又は機器の定格入力kW当たり1 mAのいずれか大
きい方を超えてはならない。ただし,最大値は5 mAとする。
注記101A 13.2の注記101Aと同じ。

17 変圧器及びその関連回路の過負荷保護

  変圧器及びその関連回路の過負荷保護は,JIS C 9335-1の箇条17(変圧器及びその関連回路の過負荷保
護)による。

18 耐久性

  耐久性は,この規格では適用しない。

19 異常運転

  異常運転は,次を除き,JIS C 9335-1の箇条19(異常運転)による。
19.1 追加(“モータ駆動機器に対しては,”から始まる段落の前に,次を追加する。)
19.2及び19.3の試験の代わりに,機器は19.101及び19.102の試験を行う。
水を入れないときの動作が,水道に接続する機器にとって,より不利な状態であると考えられる場合,
試験は,給水栓を閉じた状態で行う。この場合,この給水栓は機器の運転を開始した後に閉じることをし
ない。
注記101A 13.2の注記101Aと同じ。
19.4 置換(19.4全て)
機器は,箇条11に規定する条件下で運転するが,乾燥した試験布を入れる。箇条11の試験中に,温度
制限する制御装置及び電熱素子を保護する全ての自己復帰形温度過昇防止装置は,同時に短絡する。試験

――――― [JIS C 9335-2-11 pdf 10] ―――――

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JIS C 9335-2-11:2017の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60335-2-11:2008(MOD)
  • IEC 60335-2-11:2008/AMENDMENT 1:2012(MOD)
  • IEC 60335-2-11:2008/AMENDMENT 2:2015(MOD)

JIS C 9335-2-11:2017の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9335-2-11:2017の関連規格と引用規格一覧