JIS C 9335-2-29:2019 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-29部:バッテリチャージャの個別要求事項 | ページ 2

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C 9335-2-29 : 2019
注記 対応国際規格 : IEC 60068-2-6,Environmental testing−Part 2-6: Tests−Test Fc: Vibration
(sinusoidal)
JIS C 61558-2-7:2012 変圧器,電源装置,リアクトル及びこれに類する装置の安全性−第2-7部 : 玩
具用変圧器及び玩具用電源装置の個別要求事項及び試験
注記 対応国際規格 : IEC 61558-2-7:2007,Safety of power transformers, power supplies, reactors and
similar products−Part 2-7: Particular requirements and tests for transformers and power supplies for
toys

3 用語及び定義

  用語及び定義は,JIS C 9335-1の箇条3(用語及び定義)によるほか,次による。
3.1.1
定格電圧(rated voltage)
追加(“製造業者が”で始まる定義文の後に,次を追加し適用する。)
定格電圧は,定格入力電圧ともいう。
3.1.6
定格電流(rated current)
追加(注記の後に,次を追加し適用する。)
定格電流は,定格入力電流ともいう。
3.1.9 置換(3.1.9の全てを,次に置き換え適用する。)
通常動作(normal operation)
次の条件の下でのバッテリチャージャを運転したときの動作。
鉛蓄電池を充電するためのバッテリチャージャ及び20 A以下の定格直流出力電流をもつその他のバッ
テリチャージャについては,図101の回路に接続する。バッテリチャージャに定格電圧で給電するとき,
回路内の電流Iが定格直流出力電流となるように可変抵抗器を調節する。
充電電流をそのバッテリの充電状態によって制御する場合は,可変抵抗器及びコンデンサを取扱説明書
に記載する形式の中で最大容量をもつ放電したバッテリに置き換えて接続する。
その他のバッテリチャージャは,取扱説明書に記載する形式の中で最大容量をもつ放電したバッテリに
接続する。
3.2.2
相互接続コード(interconnection cord)
追加(“電源接続以外”で始まる定義文の後に,次を追加し適用する。)
出力用可とうコードは,相互接続コードには含まない。
3.4.3 置換(3.4.3の全てを,次に置き換え適用する。)
安全絶縁変圧器(safety isolating transformer)
入力巻線と出力巻線とを,二重絶縁又は強化絶縁と同等以上の絶縁によって,電気的に分離し,リップ
ルフリーの直流120 V以下の電圧を出力するためのバッテリチャージャ回路に給電する変圧器。
注記 リップルフリーとは,直流成分の10 %以下の範囲で変動する実効値電圧を許容することをい
う。

――――― [JIS C 9335-2-29 pdf 6] ―――――

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C 9335-2-29 : 2019
追加(次の用語及び定義を追加し適用する。)
3.101
定格直流出力電圧(rated d.c. output voltage)
製造業者がバッテリチャージャに付与した出力電圧。
3.102
定格直流出力電流(rated d.c. output current)
製造業者がバッテリチャージャに付与した出力電流。
3.103
直流分電盤(d.c. distribution board)
コンセント又は端子に直流電力を分電するための回路をもつパネル。

4 一般要求事項

  一般要求事項は,JIS C 9335-1の箇条4(一般要求事項)による。

5 試験のための一般条件

  試験のための一般条件は,JIS C 9335-1の箇条5(試験のための一般条件)によるほか,次による。
5.2 追加(注記1の前に,次を追加し規定する。)
21.101に規定する試験を行う場合は,2個の追加のバッテリチャージャが必要である。
追加(次の細分箇条を追加し規定する。)
5.101 バッテリチャージャは,モータ駆動機器における試験のための一般条件を適用する。

6 分類

  分類は,JIS C 9335-1の箇条6(分類)によるほか,次による。
6.2 置換(6.2の全てを,次に置き換え規定する。)
屋外用のバッテリチャージャは,水の有害な浸入に対して,IPX4以上でなければならない。
適否は,目視検査及び関連する試験によって判定する。
注記101A 対応国際規格のAddition(追加)は,適切でないため,規格利用者の利便性を考慮し,こ
の規格では置換とした。

7 表示,及び取扱説明又は据付説明

  表示,及び取扱説明又は据付説明は,JIS C 9335-1の箇条7(表示,及び取扱説明又は据付説明)による
ほか,次による。
7.1 追加(“50 Hz又は60 Hz専用機器”で始まる細別の後に,次の細別及び段落を追加し規定する。)
− 定格直流出力電圧(V)
− 定格直流出力電流(A)。ただし,この表示の近傍には,他の出力電流を表示してはならない。
− 保護装置の定格電流(A)。直流分電盤の中に保護装置を組み込む場合。
− 出力の端子の極性。正極の端子は,IEC 60417の記号5005(2002-10) 及び負極の端子には,IEC 60417
の記号5006(2002-10)。ただし,極性の不適切な接続を防止していない場合に限る。
− タイムラグ形のヒューズリンクの時間−電流特性
− 出力が20 VA以上の場合,次の表示

――――― [JIS C 9335-2-29 pdf 7] ―――――

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・ 充電前に,取扱説明書を読まなければならない。
・ “屋内用”又は“雨にさらしてはならない。”。ただし,バッテリチャージャが,IPX4以上の場合
は除く。
− 出力が20 VA以上であり,かつ,鉛蓄電池用バッテリチャージャの場合,次の表示
・ バッテリの接続を行う前又は接続を切る前に,電源を遮断しなければならない。
・ “警告−爆発性ガスあり。火炎及び火花の禁止。充電中,十分な換気を行う。”
エンジンの補助起動電流を給電することが可能なエンジン始動スイッチを組み込むバッテリチャージャ
には,次の表示を行わなければならない。
− 最大“オン”時間
− 最小“オフ”時間,又は“オン”時間と“オフ”時間との間の最大比率
7.4 追加(“機器が異なった定格電圧”で始まる段落の後に,次を追加し規定する。)
バッテリチャージャが異なる定格直流出力電圧に調節が可能な場合,調節した出力電圧を明確に認識で
きなければならない。
7.6 追加(記号リストに,次の記号を追加し規定する。)
+ [IEC 60417の記号5005(2002-10)] プラス : 正極
− [IEC 60417の記号5006(2002-10)] マイナス : 負極
7.12 追加(“この機器で遊ぶことがないように”で始まる細別の後に,次の細別及び段落を追加し規定
する。)
− 不適切な接続を防止しているバッテリチャージャ以外の場合,バッテリの形式,又は充電できるバッ
テリの種類,数量及び公称容量を明瞭に記載する。
− 警告 : 充電式でない電池は,充電してはならない。
− ベント形蓄電池用バッテリチャージャの場合 :
バッテリを充電中,十分に換気できる場所に置かなければならない。
− 屋外使用の可搬形クラスIバッテリチャージャの場合 :
接地付コンセントにだけプラグを挿入することができる。
− 充電の開始,終了などの一部の機能を自動で行うバッテリチャージャの場合 :
充電を自動的に行う機能及びその機能の終了について説明する。
自動車用バッテリチャージャの取扱説明書には,バッテリを安全に充電できる方法を記載しなければな
らない。
7.12.1 追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し規定する。)
トレーラハウス及び類似の車両の中に据え付けるためのバッテリチャージャの取扱説明書には,国の内
線(配線)規程によって,主電源に接続することを記載しなければならない。
追加(次の細分箇条を追加し規定する。)
7.101 直流分電盤には,次の表示を行わなければならない。
− 各出力回路に対して,最大出力電流(A)
− 接続可能なその他の電源装置の形式
適否は,目視検査によって判定する。

――――― [JIS C 9335-2-29 pdf 8] ―――――

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8 充電部への接近に対する保護

  充電部への接近に対する保護は,JIS C 9335-1の箇条8(充電部への接近に対する保護)によるほか,次
による。
8.1 追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し規定する。)
42.4 Vを超える出力電圧をもつバッテリチャージャは,バッテリの取付け又は取外しの間,バッテリ又
はバッテリチャージャの充電部との接触について,確実に保護しなければならない。

9 モータ駆動機器の始動

  モータ駆動機器の始動は,この規格では規定しない。

10 入力及び電流

  入力及び電流は,JIS C 9335-1の箇条10(入力及び電流)によるほか,次による。
追加(次の細分箇条を追加し規定する。)
10.101 無負荷直流出力電圧は,120 Vを超えてはならない。
適否は,バッテリチャージャに定格電圧を給電し,無負荷直流出力電圧を測定して判定する。
10.102 出力電流の算術平均値は,定格直流出力電流の+10 %を超えてはならない。
適否は,図101の回路にバッテリチャージャを接続することによって判定する。バッテリチャージャに
定格電圧を給電し,可変抵抗器で定格直流出力電圧となるように調節した状態で,出力電流を測定する。

11 温度上昇

  温度上昇は,JIS C 9335-1の箇条11(温度上昇)によるほか,次による。
11.2 追加(“その他のモータ駆動機器は”で始まる段落の前に,次を追加し規定する。)
バッテリチャージャは,電熱機器と同じ条件で試験枠に置く。
注記101A 対応国際規格のModification(修正)は,適切でないため,規格利用者の利便性を考慮し,
この規格では追加とした。
11.5 (対応国際規格の細分箇条を,この規格では適用せず,JIS C 9335-1の11.5を適用する。)
11.7 置換(11.7の全てを,次に置き換え規定する。)
バッテリチャージャは,定常状態に達するまで運転する。

12 (規定なし)

13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧

  動作温度での漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1の箇条13(動作温度での漏えい電流及び耐電圧)
による。

14 過渡過電圧

  過渡過電圧は,JIS C 9335-1の箇条14(過渡過電圧)による。

15 耐湿性等

  耐湿性等は,JIS C 9335-1の箇条15(耐湿性等)による。

――――― [JIS C 9335-2-29 pdf 9] ―――――

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16 漏えい電流及び耐電圧

  漏えい電流及び耐電圧は,JIS C 9335-1の箇条16(漏えい電流及び耐電圧)による。

17 変圧器及びその関連回路の過負荷保護

  変圧器及びその関連回路の過負荷保護は,JIS C 9335-1の箇条17(変圧器及びその関連回路の過負荷保
護)によるほか,次による。
追加(“適否は,定格電圧の”で始まる段落の後に,次を追加し規定する。)
バッテリチャージャの出力端子を短絡する。

18 耐久性

  耐久性は,この規格では規定しない。

19 異常運転

  異常運転は,JIS C 9335-1の箇条19(異常運転)によるほか,次による。
19.1 追加(“モータ駆動機器に対しては,”で始まる段落の後に,次を追加し規定する。)
バッテリチャージャは,19.11,19.12及び19.10119.103の該当する試験を行う。
注記101A 11.2の注記101Aと同じ。
19.13 追加(“試験中に,炎,”で始まる段落の後に,次を追加し規定する。)
試験中,温度上昇は,表8に規定する値を超えてはならない。
バッテリは,破裂してはならない。
追加(次の細分箇条を追加し規定する。)
19.101 バッテリチャージャは,定格電圧を給電し,通常動作の下で運転する。箇条11に規定する試験中
に動作する制御装置は,全て短絡する。
19.102 バッテリチャージャは,満充電したバッテリに接続する。接続は,通常使用時の接続とは逆とす
る。バッテリは,取扱説明書に記載する形式の中で最大容量をもつものとする。ただし,鉛蓄電池の場合,
70 Ahの容量とする。バッテリチャージャに定格電圧を給電して,運転する。
19.103 直流分電盤と組み合わせたバッテリチャージャは,定格電圧で給電し,通常動作の下で定常状態
に達するまで運転する。その後,負荷を調整し,出力電流を10 %上昇させ,定常状態に達するまで運転す
る。この手順を,保護装置が動作する又は回路短絡状態が確立するまで繰り返す。

20 安定性及び機械的危険

  安定性及び機械的危険は,JIS C 9335-1の箇条20(安定性及び機械的危険)による。

21 機械的強度

  機械的強度は,JIS C 9335-1の箇条21(機械的強度)によるほか,次による。
21.1
追加(“適否は,JIS C 60068-2-75”で始まる段落の後に,次を追加し規定する。)
適否は,21.101の試験によっても判定する。
置換(“機器を堅固に支え”で始まる段落を,次に置き換え規定する。)
バッテリチャージャを堅固に支え,外郭の弱そうな箇所の全てに3回ずつ1.0±0.05 Jの衝撃力を加える。

――――― [JIS C 9335-2-29 pdf 10] ―――――

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JIS C 9335-2-29:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60335-2-29:2016(MOD)

JIS C 9335-2-29:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9335-2-29:2019の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB0405:1991
普通公差―第1部:個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JISC4908:2007
電気機器用コンデンサ
JISC60068-2-6:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
JISC6575:1975
電子機器用筒形ヒューズ
JISC6691:2019
温度ヒューズ―要求事項及び適用の指針
JISC7709-1:1997
電球類の口金・受金及びそれらのゲージ並びに互換性・安全性 第1部 口金
JISC8280:2011
ねじ込みランプソケット
JISC8280:2021
ねじ込みランプソケット
JISC8283-1:2019
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第1部:一般要求事項
JISC8283-2-2:2008
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-2部:家庭用及び類似の機器用相互接続カプラ
JISC8283-2-3:2008
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
JISC8283-2-3:2021
家庭用及びこれに類する用途の機器用カプラ―第2-3部:IPX1以上の保護等級をもつ機器用カプラ
JISC8285:2018
工業用プラグ,コンセント及びカプラ
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8324:2017
蛍光灯ソケット及びスタータソケット
JISC9335-1:2014
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第1部:通則
JISC9730-2-10:2010
家庭用及びこれに類する用途の自動電気制御装置―第2-10部:モータ起動リレーの個別要求事項