JIS D 0051:2001 二輪自動車―重心位置測定方法

JIS D 0051:2001 規格概要

この規格 D0051は、二輪自動車の重心位置測定方法について規定。側車付二輪自動車には適用しない。

JISD0051 規格全文情報

規格番号
JIS D0051 
規格名称
二輪自動車―重心位置測定方法
規格名称英語訳
Two-wheeled vehicles -- Measurement method for location of centre of gravity
制定年月日
2001年4月20日
最新改正日
2015年10月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 8705:1991(MOD), ISO 9130:1989(MOD)
国際規格分類

ICS

43.140
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
自動車 I 2020, 自動車 II 2020
改訂:履歴
2001-04-20 制定日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS D 0051:2001 PDF [21]
D 0051 : 2001

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日
本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 8705 : 1991, Mopeds−Measurement
method for location of centre of gravity及びISO 9130 : 1989, Motorcycles−Measurement method for location of
centre of gravityを基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS D 0051には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定) 二輪自動車の重心位置簡易測定方法
附属書2(参考) JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS D 0051 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 0051 : 2001

二輪自動車−重心位置測定方法

Two-wheeled vehicles−Measurement method for location of centre of gravity

序文 この規格は,1991年に第1版として発行されたISO 8705, Mopeds−Measurement method for location of
centre of gravity及び1989年に第1版として発行されたISO 9130, Motorcycles−Measurement method for
location of centre of gravityを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧表
をその説明を付けて,附属書2に示す。
1. 適用範囲 この規格は,二輪自動車(1)(以下,二輪車という。)の重心位置測定方法について規定する。
ただし,側車付二輪自動車には適用しない。
注(1) IS D 0101による。
備考1. この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 8705 : 1991 Mopeds−Measurement method for location of centre of gravity (MOD)
ISO 9130 : 1989 Motorcycles−Measurement method for location of centre of gravity (MOD)
2. 二輪車の重心位置簡易測定方法を,附属書1に示す。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 7510 精密水準器
JIS B 7512 鋼製巻尺
JIS D 0101 自動車の種類に関する用語
JIS D 4901 車両識別番号 (VIN)
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 路面固定座標系 (X,Y,Z) 路面に固定された右手系直交座標系。X軸及びY軸を水平面内にとり,
Z軸は,上向きを正とする。
b) 二輪自動車固定座標系 (x,y,z) 二輪車の重心に原点をおく右手系直交座標系。平たん(坦)な路
面を一定車速で直進している状態で,x軸は,二輪車の縦中心面に平行で,水平前向きを正とする。y

――――― [JIS D 0051 pdf 2] ―――――

2
D 0051 : 2001
軸は,二輪車の進行方向に対して,左方向を正とし,z軸は,上向きを正とする。この座標系は,二
輪車とともに並進運動と回転運動を行う。
なお,プラットホームに二輪車を固定した状態を想定して,プラットホームにもこの座標系を適用
する。
4. 測定条件
4.1 二輪車単体の場合 二輪車単体の場合の測定条件は,次による。ただし,測定の目的に応じて条件
を変更した場合には,測定結果記録表にその条件を記載する。
a) 二輪車は,土砂などの付着,変形などがなく,正常に作動できる状態とする。
b) 燃料は,取扱説明書に指定する最大容量とする。
c) 潤滑油及び冷却水は,取扱説明書に指定する量とする。
d) タイヤ空気圧は,取扱説明書に指定する圧力とする。
e) 工具類は,正規の保管位置に装備する。
f) 前後の懸架装置は,静止状態で固定する。
g) 前輪は,x軸方向に向けた状態とする。
4.2 乗員を乗せた状態の場合 乗員を乗せた状態の場合の測定条件は,次による。ただし,測定の目的
に応じて条件を変更した場合には,測定結果記録表にその条件を記載する。
a) 二輪車の測定条件は,3.1による。
b) 乗員には,ダミー(2)又は相当の人間を用いる。
注(2) 49CFRパート572,サブパートBに規定されたもの,又はこれに相当のもの。このダミーの質
量は,73.4kgである。
c) 乗員の位置は,次による。
1) 乗員は,二輪車の縦中心面に合わせる。
2) 乗員をシートの上に座らせて,その両手をハンドルバーの上に置き,両足をフットレストの上に置
く。
3) 点(3)とH点(4)とを結んだ線と,x軸とのなす角度を求め,乗員の姿勢角とする。
注(3) 乗員の胴部と腕部との回転中心を示す点。
(4) 乗員の胴部と大たい(腿)部との回転中心を示す点。
4) 前車軸からH点までのx軸方向の距離を求め,乗員の着座位置とする。
5. 測定機器 重心位置を測定するための測定機器は,次のもの,又はこれと同等以上の機能及び精度を
もつものを用いる。
a) 水準器 JIS B 7510に規定する,0.1mm/m (≒20”) まで測定可能な精密水準器。
b) 鋼製巻尺 JIS B 7512に規定する,長さL (m) において± [{0.3+0.1 (L−1)}] (mm) の公差をもつ鋼製
巻尺。
c) 角度計 電気的又は機械的方法によって回転角度を測定するもので,0.1°まで測定できるもの。
d) 計量台 測定対象物をはかるのに十分な容量をもち,0.1kgまで測定できるもの。
e) 支点 計量台の上にプラットフォームを載せるときに用いるもの。
f) プラットホーム できるだけ高剛性で,かつ,軽量のもの。
g) ナイフエッジ ナイフエッジのエッジ部の丸みは,半径1mm以下(5),エッジ角度は90°以下のもの

――――― [JIS D 0051 pdf 3] ―――――

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を推奨する。
注(5) エッジ部の丸みは,鋭利に仕上げたエッジに荷重をかけて丸みをもたせた状態での形状である。
h) おもり プラットホームを傾けるときに用いるもの。
6. 測定手順
6.1 x軸方向の重心位置の測定
6.1.1 プラットホームだけのx軸方向の重心位置 プラットホームだけのx軸方向の重心位置測定手順は,
次による(図1参照)。
a) 前後の計量台にそれぞれ支点を平行に載せ,その荷重PKF及びPKRを測定する。
b) プラットホームを二つの支点の上に載せる。
c) プラットホームの前端A点から,前側の支点Fまでのx軸方向の距離xPF及び後ろ側の支点Rまでの
x軸方向の距離xPRを測定する。
d) 前後の支点に配分される荷重PFR及びPRRを測定する。
e) プラットホームの前端A点から重心までのx軸方向の距離xPを,次の式によって算出する。
PPF =PPR−PKF
PPR =PRP−PKR
xPFPPF+xPR PPR
xp =
PPF +PPR
ここに, PPF : 支点Fに配分される,プラットホームによる荷重 (N)
PPR : 支点Rに配分される,プラットホームによる荷重 (N)
PFR : 支点Fに配分される,プラットホームによる荷重と支点に
よる荷重との和 (N)
PRR : 支点Rに配分される,プラットホームによる荷重と支点に
よる荷重との和 (N)
PKF : 支点Fによる荷重 (N)
PKR : 支点Rによる荷重 (N)
xP : プラットホームの前端A点から重心までのx軸方向の距離
(mm)
xPF : プラットホームの前端A点から支点Fまでのx軸方向の距
離 (mm)
xPR : プラットホームの前端A点から支点Rまでのx軸方向の距
離 (mm)

――――― [JIS D 0051 pdf 4] ―――――

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D 0051 : 2001
図1 x軸方向のプラットホームの重心位置の測定
6.1.2 二輪車のx軸方向の重心位置 二輪車(6)のx軸方向の重心位置測定手順は,次による(図2参照)。
注(6) ここでは,二輪車単体の場合と乗員を乗せた場合との両方を兼ねて表す。
a) 二輪車をプラットホーム上に載せ,動かないように固定する。プラットホームに対する二輪車の横方
向傾き角は,0°±0.5°とする。
b) プラットホームの前端A点から,二輪車の前車軸までのx軸方向の距離xFを測定する。
c) 前後の支点に配分される荷重PMF及びPMRを測定する。
d) 二輪車の前車軸から重心位置までのx軸方向の距離xgを,次の式によって算出する。
mm=mT−mP
PTF=PMF−PKF
PTR=PMR−PKR
xPFPTF+xPR PTR
xT =
PTF+PTR
xTmT−xPmP
xm =
mm
xg=xm−xF
ここに, mm : 二輪車の質量 (kg)
mT : 二輪車とプラットホームとの合計質量 (kg)
mP : プラットホームの質量 (kg)
PTF : 支点Fに配分される,プラットホーム及び二輪車による荷
重 (N)
PTR : 支点Rに配分される,プラットホーム及び二輪車による荷
重 (N)
PMF : 支点Fに配分される,プラットホーム及び二輪車による荷
重と支点Fによる荷重との和 (N)
PMR : 支点Rに配分される,プラットホーム及び二輪車による荷
重と支点Rによる荷重との和 (N)
xT : プラットホームの前端A点から,二輪車とプラットホーム

――――― [JIS D 0051 pdf 5] ―――――

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JIS D 0051:2001の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 8705:1991(MOD)
  • ISO 9130:1989(MOD)

JIS D 0051:2001の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 0051:2001の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB7510:1993
精密水準器
JISB7512:2018
鋼製巻尺
JISD0101:1993
自動車の種類に関する用語
JISD4901:1954
ハンドル固定ニギリ
JISD4901:1982
車両識別番号(VIN)
JISZ8401:2019
数値の丸め方