JIS D 0052:2001 二輪自動車―慣性モーメント測定方法

JIS D 0052:2001 規格概要

この規格 D0052は、二輪自動車の慣性モーメント測定方法について規定。側車二輪自動車には適用しない。

JISD0052 規格全文情報

規格番号
JIS D0052 
規格名称
二輪自動車―慣性モーメント測定方法
規格名称英語訳
Two-wheeled vehicles -- Measurement method for moments of inertia
制定年月日
2001年4月20日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 9043:1991(MOD), ISO 9129:1988(MOD)
国際規格分類

ICS

43.140
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
自動車 I 2020, 自動車 II 2020
改訂:履歴
2001-04-20 制定日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS D 0052:2001 PDF [17]
D 0052 : 2001

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日
本工業規格である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,ISO 9043 : 1991, Mopeds−Measurement
method for moments of inertia及びISO 9129 : 1988, Motorcycles−Measurement method for moments of inertiaを
基礎として用いた。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS D 0052には,次に示す附属書がある。
附属書(参考) JISと対応する国際規格との対比表

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS D 0052 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 0052 : 2001

二輪自動車−慣性モーメント測定方法

Two-wheeled vehicles−Measurement method for moments of inertia

序文 この規格は,1991年に第1版として発行されたISO 9043, Mopeds−Measurement method for moments
of inertia及び1988年に第1版として発行されたISO 9129, Motorcycles−Measurement method for moments of
inertiaを翻訳し,技術的内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,原国際規格を変更している事項である。変更の一覧表
をその説明を付けて,附属書(参考)に示す。
1. 適用範囲 この規格は,二輪自動車(1)(以下,二輪車という。)の慣性モーメント測定方法について規
定する。ただし,側車付二輪自動車には適用しない。
注(1) IS D 0101による。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
ISO 9043 : 1991, Mopeds−Measurement method for moments of inertia (MOD)
ISO 9129 : 1988, Motorcycles−Measurement method for moments of inertia (MOD)
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 7510 精密水準器
JIS B 7512 鋼製巻尺
JIS D 0051 二輪自動車−重心位置測定方法
JIS D 0101 自動車の種類に関する用語
JIS D 4901 車両識別番号 (VIN)
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 路面固定座標系 (X,Y,Z) 路面に固定された右手系直交座標系。X軸及びY軸を水平面内にとり,
Z軸は,上向きを正とする。
b) 二輪自動車固定座標系 (x,y,z) 二輪車の重心に原点をおく右手系直交座標系。平たん(坦)な路
面を一定車速で直進している状態で,x軸は,二輪車の縦中心面に平行で,水平前向きを正とする。y
軸は,二輪車の進行方向に対して,左方向を正とし,z軸は,上向きを正とする。この座標系は,二
輪車とともに並進運動と回転運動を行う。

――――― [JIS D 0052 pdf 2] ―――――

2
D 0052 : 2001
なお,プラットホームに二輪車を固定した状態を想定して,プラットホームにもこの座標系を適用
する。
4. 測定条件
4.1 二輪車単体の場合 二輪車単体の場合の測定条件は,次による。ただし,測定の目的に応じて条件
を変更した場合には,測定結果記録表にその条件を記載する。
a) 二輪車は,土砂などの付着,変形などがなく,正常に作動できる状態とする。
b) 燃料は,取扱説明書に指定する最大容量とする。
c) 潤滑油及び冷却水は,取扱説明書に指定する量とする。
d) タイヤ空気圧は,取扱説明書に指定する圧力とする。
e) 工具類は,正規の保管位置に装備する。
f) 前後の懸架装置は,静止状態で固定する。
g) 前輪は,x軸方向に向けた状態とする。
4.2 乗員を乗せた状態の場合 乗員を乗せた状態の場合の測定条件は,次による。ただし,測定の目的
に応じて条件を変更した場合には,測定結果記録表にその条件を記載する。
a) 二輪車の測定条件は,4.1による。
b) 乗員には,ダミー(2)又は相当の人間を用いる。
注(2) 49CFRパート572,サブパートBに規定されたもの,又はこれに相当のもの。このダミーの質
量は,73.4kgである。
c) 乗員の位置は,次による。
1) 乗員は,二輪車の縦中心面に合わせる。
2) 乗員をシートの上に座らせて,その両手をハンドルバーの上に置き,両足をフットレストの上に置
く。
3) 点(3)とH点(4)とを結んだ線と,x軸とのなす角度を求め,乗員の姿勢角とする。
注(3) 乗員の胴部と腕部との回転中心を示す点。
(4) 乗員の胴部と大腿部との回転中心を示す点。
4) 前車軸からH点までのz軸方向の距離を求め,乗員の着座位置とする。
5. 測定機器 慣性モーメントを測定するための測定機器は.次のもの,又はこれと同等以上の機能及び
精度をもつものを用いる。
a) 水準器 JIS B 7510に規定する,0.1mm/1m (≒20″) まで測定可能な精密水準器。
b) 鋼製巻尺 JIS B 7512に規定する,長さL (m) において± [{0.3+0.1 (L−1)}] (mm) の公差をもつ鋼製
巻尺。
c) 計量台 測定対象物をはかるのに十分な容量をもち,0.1kgまで測定できるもの。
d) ストップウォッチ 周期を測定するもので,0.01秒まで測定できるもの。
e) プラットホーム できるだけ高剛性で,かつ,軽量のもの。
f) ナイフエッジ ナイフエッジのエッジ部の丸みは,半径1mm以下(5),エッジ角度は90°以下のもの
を推奨する。
注(5) エッジ部の丸みは,鋭利に仕上げたエッジに荷重をかけて丸みをもたせた状態での形状である。
g) おもり プラットホームを傾けるときに用いるもの。

――――― [JIS D 0052 pdf 3] ―――――

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6. 測定手順
6.1 重心位置の測定 プラットホーム,二輪車及びプラットホームに二輪車を載せたものの質量,並び
に重心位置をJIS D 0051によって求める。
6.2 x軸回りの慣性モーメントの測定(重力振り子法)
6.2.1 プラットホームだけのAB軸回りの慣性モーメント プラットホームだけのAB軸回りの慣性モー
メントの測定手順は,次による(図1参照)。
a) ナイフエッジA及びBを支柱に載せ,AB軸回りに自由に揺動できるようにする。
b) プラットホーム全体をAB軸回りに静かにゆっくりと揺らす。このときに最大振れ角は,5°以下とす
るのがよい。
c) プラットホームが安定して揺れていることを確認して,50往復に要する時間をストップウォッチで測
定する。これを3回繰り返し,それぞれの平均周期の平均値を求め,これを周期とする。
d) プラットホームのAB軸回りの慣性モーメントIxpを,次の式によって算出する。
2
Txp 2 2
Ixp cp yp mp g
2
ここに, Ixp : プラットホームのAB軸回りの慣性モーメント (kg・m2)
Txp : プラットホームが揺動する周期 (s)
cp : ナイフエッジからプラットホームの重心までのz軸方向の距
離 (m)
yp : ナイフエッジからプラットホームの重心までのy軸方向の距
離 (m)
mp : プラットホームの質量 (kg)
円周率 (3.14)
g : 重力の加速度 (9.80m/s2)

――――― [JIS D 0052 pdf 4] ―――――

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D 0052 : 2001
図1 x軸回りのプラットホームの慣性モーメントの測定
6.2.2 二輪車のx軸回りの慣性モーメント 二輪車(6)のx軸回りの慣性モーメントの測定手順は,次によ
る(図2参照)。
注(6) ここでは,二輪車単体の場合と乗員を乗せた場合との両方を兼ねて表す。
a) 二輪車をプラットホーム上に載せ,動かないように固定する。プラットホームに対する二輪車の横方
向傾き角は,0°±0.5°する。
b) ナイフエッジA及びBを支柱に載せAB軸回りに自由に揺動できるようにする。
c) プラットホーム全体をAB軸回りに静かにゆっくりと揺らす。このときに全振れ角は,5°以下とする
のがよい。
d) プラットホームが安定して揺れていることを確認して,50往復に要する時間をストップウォッチで測
定する。これを3回繰り返し,それぞれの平均周期の平均値を求め,これを周期とする。
e) 二輪車のx軸回りの慣性モーメントIxmを,次の式によって算出する。
2
TxT 2 2 2 2
Ixm cT yT mT g Ixp mm cm ym
2
ここに, Ixm : 二輪車のx軸回りの慣性モーメント (kg・m2)
TxT : 二輪車を載せたプラットホームが揺動する周期 (s)
cT : ナイフエッジから二輪車とプラットホームとを合わせた重
心までのz軸方向の距離 (m)
yT : ナイフエッジから二輪車とプラットホームとを合わせた重

――――― [JIS D 0052 pdf 5] ―――――

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JIS D 0052:2001の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 9043:1991(MOD)
  • ISO 9129:1988(MOD)

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JIS D 0052:2001の関連規格と引用規格一覧