JIS D 0205:1987 自動車部品の耐候性試験方法

JIS D 0205:1987 規格概要

この規格 D0205は、プラスチック,ゴム,人造皮革,繊維,加流ゴムなどを使用した自動車部品及び耐候性が劣化するおそれがある表面処理を施した部品の耐候性試験方法について規定。

JISD0205 規格全文情報

規格番号
JIS D0205 
規格名称
自動車部品の耐候性試験方法
規格名称英語訳
Test method of weatherability for automotive parts
制定年月日
1970年1月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

43.040.60
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
自動車 I 2020, 自動車 II 2020, 塗料 2020
改訂:履歴
1970-01-01 制定日, 1973-02-01 確認日, 1976-02-01 改正日, 1979-01-01 確認日, 1983-10-01 確認日, 1987-07-01 改正日, 1992-05-01 確認日, 2000-11-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS D 0205:1987 PDF [34]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 0205-1987

自動車部品の耐候性試験方法

Test Method of Weatherability for Automotive Parts

1. 適用範囲 この規格は,プラスチック,人造皮革,繊維,加硫ゴムなどを使用した自動車部品(以下,
部品という。)及び耐候性が劣化するおそれがある表面処理を施した部品の耐候性試験方法について規定す
る。
備考1. この規格を適用する部品の種類については,受渡し当事者間の協定による。
2. この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参
考に併記したものである。
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次のとおりとする。
(1) 耐候性 自然環境のうち,主として日光,雨雪,温度,湿度及びオゾンによる劣化に対する抵抗性。
(2) 耐光性(たいひかりせい) 耐候性のうち,日光,温度及び湿度による劣化に対する抵抗性。
(3) 耐オゾン性 耐候性のうち,オゾンによるゴムのき裂に対する抵抗性。
(4) 屋外暴露試験 自然環境状態で耐候性・耐光性・耐オゾン性を調べる試験。
(5) 促進試験 自然環境に近似し,かつ,促進できる状態で,耐候性・耐光性・耐オゾン性を調べる試験。
(6) 移行汚染 接触して使用されるゴム部品・接着剤・プラスチックなどによって塗膜,外装部品,人造
皮革,プラスチックなどの外表面が変色する性質。
(7) 人造皮革 塩化ビニルレザー,塩化ビニルシートなどの天然皮革に類似した外観,機能をもつ表皮材
の総称。
3. 試験の種類 試験の種類は,屋外暴露試験及び促進試験に分け,用いる装置及び条件によって表1の
とおりとする。
さらに,これらの試験は,使用環境の区分に応じて表2のとおりに適用する。
引用規格,関連規格 : 17ページに示す。

――――― [JIS D 0205 pdf 1] ―――――

2
D 0205-1987
表1
分類 試験の種類 記号
屋外耐候性試 直接暴露試験 WON-S
験 ブラックボックス暴露試験 WON-H
(WON)
屋外暴露試験
屋外耐光性試 アンダーグラス暴露試験 WOL-S
(WO)
験 WOL-H
アンダーグラスブラックボックス暴露試
(WOL) 験
屋外耐オゾン性試験 WOS
促進耐候性試験 WAN-1S
サンシャインカーボンアーク灯式耐候性
(WAN) 試験 WAN-1H
促進耐光性試 WAL-1S
サンシャインカーボンアーク灯式耐光性
促進試験 (WA) 験 試験 WAL-1H
(WAL) 紫外線カーボンアーク灯式耐光性試験WAL-2S
WAL-2H
促進耐オゾン性試験 WAO
参考 他の試験方法については,参考1耐候性試験及び耐光性試験を参照のこと。
表2
適用する試験の種類
使用環境の区分 使用箇所(参考)
屋外暴露試験 促進試験
標準 WON-S WAN-1S
直接光を受ける環境 車外
高温 WON-H WAN-1H
WAL-1S
標準 WOL-S
ガラスを透過した光を受ける WAL-2S
車内
環境 WAL-1H
高温 WOL-H
WAL-2H
光を受けずオゾンの影響を受ける環境 WOS WAO エンジンルーム内など
4. 試験品 試験品は,次による。
(1) 原則として部品とする。
(2) 試験の都合上やむを得ない場合は,表3に示す試験片によってもよい。ただし,部品から切り出す場
合には,厚さは,部品と同一とする。
(3) 同時に行う試験品の数は,3個以上にすることが望ましい。
(4) 定期的な観察や試験後の測定において,試験前後の対比を必要とする場合には,保存試料として,試
験品と同一ロットのものを1個以上用いる。

――――― [JIS D 0205 pdf 2] ―――――

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D 0205-1987
表3
単位mm
部品に適用する試験の 試験片
試験片の形状及び寸法
材料・表面処理 種類 の記号
プラスチック
WON
人造皮革
WOL
繊維 a
WAL
加硫ゴム
WAN
表面処理
b
c
WOS
加硫ゴム
WAO
d
e
f
備考1. 移行汚染を調べる場合には,評価をしたい材料を組み合わせて用いる。
2. 接着剤及び発泡剤を用いたプラスチックの試験片を用いる場合には,必要に応じて端縁部及び裏面を,
試験片に有害でない塗料又はその他の被膜で耐久性がある覆いを施す。
3. 光学的用途の部品(例えばランプレンズ)について,その試験品の試験をする面の裏側に,じんあいが
付着しないように覆いをする。覆い方については,受渡し当事者間の協定による。ただし,試験片aの
場合を除く。
5. 試験
5.1 屋外耐候性試験
5.1.1 試験場所の環境 試験装置を設置するための試験場所の環境は,試験品の耐候性試験の目的に適し
た環境条件を備え,風通しがよい場所であり,またその周囲には,試験品の暴露に有害な影境を及ぼす樹
木,建造物,設備などがあってはならない。
備考 試験場所の年平均温度は,14℃以上が望ましい。
5.1.2 試験装置試験装置は,次による。

――――― [JIS D 0205 pdf 3] ―――――

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D 0205-1987
(1) 試験装置の架台の各部材,金具類には適当な防食処理を施す。
(2) 試験装置には,原則として,日射量を測定するための積算光量計を,次によって設置する。
(a) 太陽光の全放射エネルギーを測定できる積算光量計を使用する。
(b) 積算光量計の受光面は,試験品取付面と同一角度にする。
(c) 積算光量計受光面に付着したじんあいは,原則として1日1回の割合で適宜取り去る。
(3) 試験品の取付具は,一般に絶縁がいし,プラスチック製止めピンなどを使用する。
(4) 試験装置の構造は,次による。
(a) ON-S(直接暴露試験)の場合,試験装置は,JIS Z 2381(屋外暴露試験方法通則)に規定する直
接暴露装置を用いる。装置の例を付図1に示す。
(b) ON-H(ブラックボックス暴露試験)の場合,内部の温度が調節でき,内外面が黒色処理してある
上部を取付面とした箱を用いる。
なお,内部の温度調節装置をもたない箱(JIS Z 2381に規定するブラックボックス暴露装置)を
用いてもよいが,その場合には,ブラックパネル温度計を備えていること。装置の例を付図2に示
す。
5.1.3 試験方法 試験方法は,次による。
(1) 試験品を試験装置に取り付け,次の条件で試験を行う。
(a) 試験品の暴露面は,正南面に向け,水平に対して約35度の角度に傾斜させ,かつ,試験装置が設置
された床面又は地面から少なくとも50cm以上の高さにする。ただし,角度及び高さは,受渡し当
事者間の協定によって変更してもよい。
(b) 試験片には原則として裏板を用いない。ただし,部品の形式又は性質によっては,裏板を設けても
よい。
(c) 試験品は変形に対するゆとりを十分に考慮して取り付ける。ただし,特定の応力を加える場合はこ
の限りでない。
(d) 試験品の取付け・取外しをする場合には,試験品に有害な影響を与えないよう注意して取り扱う。
(e) ON-Hの場合,試験片は取付面にすきまなく置く。
(2) 試験品は,台風,散布農薬などの飛来を避け,必要に応じてほこりを取り去り,維持管理する。
(3) 所定の期間暴露した後,7.に示す測定を行い劣化の判定をする。
備考 暴露時期は春から夏の間に開始するのが望ましい。
5.2 屋外耐光性試験
5.2.1 試験場所の環境 試験場所の環境は,5.1.1による。
5.2.2 試験装置 試験装置は,次による。
(1) 装置の架台の各部材,金具類には適当な防食処理を施す。
(2) 試験装置には,原則として,日射量を測定するための積算光量計を,次によって設置する。
(a) 太陽光の全放射エネルギーを測定できる積算光量計を使用する。
(b) 積算光量計の受光面は,試験品取付面と同一角度にする。
(c) 積算光量計は,ガラス面の下面で測ることが望ましい。
(3) 試験品の取付具は,一般に絶縁がいし,プラスチック製止めピンなどを使用する。
(4) 試験装置の構造は,次による。
(a) OL-S(アンダーグラス暴露試験)の場合,試験装置は,JIS Z 2381に規定する自然通風形又は強
制通風形のアンダーグラス暴露装置を用いる。いずれの場合も風通しがよく,温度上昇を防ぐ構造

――――― [JIS D 0205 pdf 4] ―――――

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D 0205-1987
でなければならない。それぞれの装置の例を付図3及び付図4に示す。
なお,試験品の上面からガラス板までの距離は,5cm以上とする。
(b) OL-H(アンダーグラスブラックボックス暴露試験)の場合は,内部の温度が調節でき,内外面を
黒色処理してあって,上部をJIS R 3202(フロート板ガラス及び磨き板ガラス)による3mm磨き板
ガラスで覆った密閉箱を用い,試験品はガラスの下面に置く。
なお,内部の温度調節装置をもたない箱(JIS Z 2381に規定するアンダーグラス暴露試験装置・
密閉形)を用いてもよいが,この場合ブラックパネル温度計を備えていなければならない。装置の
例を付図5に示す。
5.2.3 試験方法 試験方法は,5.1.3による。ただし,項目eは除く。
備考1. ガラス面に付着したほこりなどは取り去る。
2. ガラスは原則として2年で取り換える。
3. 暴露は春から夏の期間に開始するのが望ましい。
5.3 屋外耐オゾン性試験
5.3.1 試験場所の環境 試験場所の環境は,5.1.1による。
備考 試験場所の平均オゾン濃度は12pphmが望ましい。
5.3.2 試験装置 試験装置は,日光の直射を避けるように位置した遮へい屋根又は覆いを設けた構造とす
る。装置の例を付図6に示す。
5.3.3 試験方法 試験方法は,次による。
(1) 試験品を試験装置に取り付け,次の条件によって試験を行う。
(a) 試験品は,試験装置が設置された床面又は地面から試験品の下端までの距離が50cm以上になるよ
うに上部からつり下げる。ただし,受渡し当事者間の協定によって変更してもよい。
(b) 部品及び試験片d,e,fには指定がない限り,原則として20%の伸びを与える。
(2) 試験品は,台風,散布農薬などの飛来を避け,必要に応じてほこりを取り去り,維持管理する。
(3) 所定の期間暴露した後,7.に示す測定を行い劣化の判定をする。
5.4 促進耐候性試験
5.4.1 試験場所の状態 試験場所の状態は,原則としてJIS Z 8703(試験場所の標準状態)による標準温
度状態20℃15級 (20±15℃) とする。
5.4.2 試験装置 試験装置は,JIS B 7753(サンシャインカーボンアーク灯式耐候性試験機)に規定する
試験装置を用いる。
5.4.3 試験方法 試験方法は,次による。
(1) 試験品を試験装置に取り付け,表4に示す条件によって試験を行う。
(2) カーボン,ガラスフィルタ,放電の安定装置については,試験装置に適合し,試験装置の性能を正し
く維持できなければならない。

――――― [JIS D 0205 pdf 5] ―――――

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