JIS D 1617:1998 自動車部品―ディーゼル機関用フューエルフィルタ―試験方法

JIS D 1617:1998 規格概要

この規格 D1617は、自動車のディーゼル機関に使用するフューエルフィルタの性能試験方法について規定。

JISD1617 規格全文情報

規格番号
JIS D1617 
規格名称
自動車部品―ディーゼル機関用フューエルフィルタ―試験方法
規格名称英語訳
Automobile parts -- Fuel filters for diesel engines -- Test methods
制定年月日
1969年7月1日
最新改正日
2018年10月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 4020-1:1979(MOD)
国際規格分類

ICS

43.060.40
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
自動車 I 2020, 自動車 II 2020
改訂:履歴
1969-07-01 制定日, 1972-06-01 確認日, 1975-03-01 確認日, 1976-02-01 改正日, 1979-03-01 改正日, 1983-10-01 確認日, 1988-12-01 確認日, 1995-02-01 改正日, 1998-07-20 改正日, 2003-01-20 確認日, 2008-05-20 確認日, 2013-10-21 確認日, 2018-10-22 確認
ページ
JIS D 1617:1998 PDF [41]
D 1617 : 1998

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS D 1617 : 1995は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格に対応する国際規格であるISO 4020/1を担当するISO/TC22, Roadvehiclesにおける燃料フィ
ルタに関する規格原案の審議状況を勘案して,今回の改正では,JIS D 1617 : 1995で規定する技術的内容
は変更することなく規格票の様式,用語などを改めて本体とし,ISO 4020/1 : 1979を翻訳して附属書(規
定)とした。
JIS D 1617には,次に示す附属書がある。
附属書1(規定) 自動車部品−ディーゼル機関用フューエルフィルタ−ISO試験方法
附属書1.A(規定) 試験装置
附属書1.B(規定) 試験時間に対する粒子保持率・圧力損失を示す図
附属書1.C(規定) 水分離度試験の補足詳細
附属書1.D(規定) フューエルフィルタ試験用試験液
附属書1.E(規定) カーボンブラックコンタミナント濃縮液の調製
附属書1.F(規定) 有機質コンタミナント濃縮液における石油エーテル不溶解分量の測定

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS D 1617 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
D 1617 : 1998

自動車部品−ディーゼル機関用フューエルフィルタ−試験方法

Automobile parts−Fuel filters for diesel engines− Test methods

序文 この規格は,本体には,JIS D 1617 : 1995に規定する技術的内容を変更することなく規定し,附属
書には,対応国際規格である1979年に第1版として発行されたISO 4020/1を翻訳し,技術的内容及び規
格票の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
1. 適用範囲 この規格は,主として自動車のディーゼル機関に使用するフューエルフィルタ(以下,フ
ィルタという。)の性能試験方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 4020/1 : 1979 Road vehicles−Fuel filters for automotive compression ignition engines−Part 1 :
Test methods
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS D 1601 自動車部品振動試験方法
JIS D 1611 自動車部品−オイルフィルタ試験方法
JIS H 3300 銅及び銅合金継目無管
JIS K 2204 軽油
JIS K 2503 航空潤滑油試験方法
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
JIS Z 8901 試験用粉体及び試験用粒子
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 定格流量 受渡当事者間の協定による油流量,又は製造業者が指定する油流量。リットル毎分 (L/min)
で表す。
b) スラリ 試験油と試験用コンタミナントとを混合したもの。
c) コンタミナント捕そく量 圧力損失の増加が指定値に達するまでにフィルタがとらえたコンタミナン
ト量。グラム (g) で表す。
d) 圧力損失 フィルタ出入口の静圧の差。キロパスカル (kPa) で表す。
e) ろ過清浄度 フィルタを通過した試験油1L中のコンタミナント量。ミリグラム毎リットル (mg/L) で

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D 1617 : 1998
表す。
f) 水分離度 フィルタを通過した試験油1L中の水の量。ミリグラム毎リットル (mg/L) で表す。
4. 試験項目 フィルタの試験項目を,次に示す。
a) 圧力損失試験
b) バブル試験
c) コンタミナント捕そく量及びろ過清浄度試験
d) エレメントの差圧強度試験
e) 耐圧試験
f) インパルス試験
g) 振動試験
h) 水分離度試験
5. 試験装置
5.1 圧力損失,コンタミナント捕そく量及びろ過清浄度試験装置 試験装置は,油タンク,脈動の少な
いポンプ(1),主回路(2),バイパス回路及び特殊ノズル,流量計,圧力計,サンプリング管などで構成する
(付図1参照)。その一例を付図2及び付図3に示す。
注(1) ポンプの吐出し圧力は,200kPa以上とし,吐出し量は,約19L/minの能力をもつことが望まし
い。
(2) 主回路の管の内面は滑らかで,断面は円形であって,配管に際しては,試験中接続部分などに,
コンタミナントが付着しないような構造及び形状とする。
5.2 バブル試験装置 試験装置は,JIS D 1611の付図12(バブル試験装置)に示すような構成とする。
5.3 エレメントの差圧強度試験装置 試験装置は,JIS D 1611の付図1[試験装置(全流式フィルタ及び
バイパス式フィルタ用)]又は付図2[試験装置(コンビネーション式フィルタ用)]に示すような構成と
する。
5.4 耐圧試験装置 試験装置は,付図4に示すような構成とする。
5.5 インパルス試験装置 試験装置は,JIS D 1611の付図8(インパルス耐久試験装置)に示すような構
成とする。
5.6 水分離度試験装置 試験装置は,付図5に示すような構成とする。
なお,アブソリュートフィルタは,供試フィルタを通過した遊離水分を除去する能力をもつものとする。
6. 試験条件
6.1 温度及び湿度 試験室の温度及び湿度は,特に指定がない限りJIS Z 8703に規定する常温・常湿と
する。
6.2 試験油 試験油は,特に指定がない限り,JIS K 2204に規定する2号油とする。ただし,試験油中
の固形分(石油エーテル不溶解分)は,2mg/L以下が望ましい。
6.3 試験用コンタミナント 試験用コンタミナントは,特に指定がない限り,JIS Z 8901の8種とする。
6.4 スラリ スラリは,試験油100mLに試験用コンタミナント4gを混合したものとする。
7. 試験方法

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7.1 圧力損失試験 付図1に示す試験装置によって,フィルタに試験油を0から定格流量の100%まで流
し,定格流量の20%,40%,60%,80%及び100%の各流量段階で圧力損失を測定する。
圧力損失の測定は,フィルタ出入口から管内径のそれぞれ57倍の範囲内の位置で行う。ただし,試験
中のフィルタ入口の油温は,38℃±3℃とする。
7.2 バブル試験 バブル試験は,JIS D 1611の13.(バブル試験)の規定によって行う。
7.3 コンタミナント捕そく量及びろ過清浄度試験 付図1に示す試験装置によって,次のように行う。
a) 19Lの試験油を油タンクに入れ,ポンプを駆動する。さらに,フィルタに定格流量の油を流し,フィ
ルタ入口の油温38℃±3℃に達したときに,フィルタ側の仕切弁を閉じてフィルタへの流れを止め,
バイパス管によって循環させ,油タンクに最初のスラリを添加する。
なお,スラリ1回の添加量は,試験油100mLにコンタミナント4gを混合したものとする。
最初のスラリを添加した後,4.5分経過したときに試料採取管から500mLの試料を採取する。さら
に,0.5分経過したときにフィルタ側の仕切弁を開き,そのときを0時間とする。
b) 試験中5分ごとにスラリを油タンクに添加する。
c) 500mLの試料を,試験開始から0.5,1,2,4.5,14.5,29.5及び59.5分に戻り管から採取する。
500mLの試料を採取した後,直ちに等量の試験油を補充する。
d) 試験開始後,0.5,1,2,4.5,14.5,29.5及び59.5分に,その後は30分ごとに圧力損失を測定する。
e) フィルタの圧力損失が指定値に達するまで試験を行う。圧力損失が指定値に達したときに試料採取管
及び戻り管各々から500mLの試料を採取し,採取時間を記録する。
f) コンタミナント捕そく量は,試料採取分析結果から,次の式によって算出する。
C=Dt−19Df
ここに, C : コンタミナント捕そく量 (g)
Dt : 添加したコンタミナントの全質量 (g)
Df : 試験を終了したときの油タンク内の油1L中のコンタミナントの質量 (g)
g) ろ過清浄度は,初めの1時間以内に7.3のc)で採取した試料の平均値で表す。
7.4 エレメントの差圧強度試験 エレメントの差圧強度試験は,7.3を終了したエレメントについて,JIS
D 1611の7.1(試験条件),7.2(試験装置),7.3(1)(エレメント差圧強度試験)及び7.4(記録)の規定に
よって行う。ただし,特に指定がない限り,試験圧力は500kPaとする。
7.5 耐圧試験 耐圧試験は,付図4に示す試験装置によって行い,特に指定がない限りフィルタ計画圧
力の200%の油圧を徐々に加え,35分間保持した後,フィルタ各部からの油漏れ,永久変形,その他の
欠陥の有無を観察記録する。ただし,試験中の試験油の温度は,常温とする。
7.6 インパルス試験 インパルス試験は,JIS D 1611の9.(インパルス耐久試験)の規定によって行う。
ただし,試験条件は受渡当事者間の協定による。
7.7 振動試験 振動試験は,JIS D 1601の規定によって行う。ただし,試験条件は受渡当事者間の協定
による。
7.8 水分離度試験 水分離度試験は,水分離性能をもったフィルタだけに,付図5に示す試験装置によ
って,次の要領で行う。
a) 水供給装置の流量調整弁を閉じた状態で,試験油に添加する蒸留水を水タンクに入れる。
b) 試験に必要な試験油を油タンクに入れ,フィルタの入口の仕切弁1及び出口の背圧調整弁を開きポン
プを駆動する。ポンプの回転を変化させて試験流量を調整し,試験油の温度が38℃±3℃になるよう
に調整する。

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c) 燃料ポンプの吸込み側で使用されるフィルタを試験する場合には,仕切弁2を開き,吐出し側で使用
されるフィルタの場合には,仕切弁3を開く。
d) 水供給装置の流量調整弁を開き,試験流量の1%の蒸留水が流れるように調整する。調整を完了した
時点を0時間とする。
e) 試験開始後,10分ごとに試料採取弁から100mLの試験油をJIS K 2503の4.3(沈殿価試験器)に規定
する目盛試験管に採取する。
f) 試験開始時及び20分ごとにフィルタの圧力損失を測定し,記録する。
g) 試験中にフィルタによって分離された遊離水分は,フィルタ水たまり部容積の50%に達する前に排出
する。
h) 水分離度試験は,試験時間を1時間として,この間,連続して試験油に蒸留水を供給する。
i) フィルタによる水分離度は,採取した試料の最大値で表す。
8. 試料の分析
8.1 コンタミナント捕そく量及びろ過清浄度 コンタミナント捕そく量及びろ過清浄度は,7.3の方法で
採取した試料を,次の要領で分析して求める。
a) 分析用フィルタを,乾燥器を用いて75℃で20分間以上乾燥し,これをデシケータ中で常温まで冷却
した後,0.1mgまで測定する。分析用フィルタは,供試フィルタを通過したコンタミナントを十分に
捕そくする能力をもつものとする。
b) 測定した分析用フィルタを容器に組み付ける。
c) 試料を真空のもとで分析用フィルタでろ過する。試料採取容器中にコンタミナントが残らないように
石油エーテルで繰り返し洗い流し,ろ過する。
d) 分析用フィルタ容器の漏斗の部分に付着しているコンタミナントを洗い流し,ろ過する。分析用フィ
ルタに付着している試験油が完全になくなるまで石油エーテルを細噴流として使用する。
e) さらに,約200mLの石油エーテルによって,分析用フィルタの表面の試験油を洗い流しながら,ろ過
する。
f) 洗い流した後,分析用フィルタを取り出し,乾燥器を用いて75℃で20分間以上乾燥した後,デシケ
ータ中で常温まで冷却し,0.1mgまで測定する。
8.2 水分離度の分析 水分離度は,7.8で採取した試料を遠心分離法によって分析して求める。
試験器は,JIS K 2503に規定する沈殿価試験器を用い,試験管を2本,又は2対以上取り付け,相対遠
心力が600700になる回転速度で10分間回転し,水分量を測定し,記録する。

――――― [JIS D 1617 pdf 5] ―――――

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JIS D 1617:1998の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 4020-1:1979(MOD)

JIS D 1617:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 1617:1998の関連規格と引用規格一覧