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D 1623 : 2006 (ISO 19438 : 2003)
9.1.1 ハウジングにフィルタエレメント6を装着し,使用者指定流量と油の動粘度15 mm2/s±1 mm2/sと
を維持できる油温で流す。この時,油タンクの油量を再点検する。
9.1.2 試験用フィルタの初期圧力損失 1p 定し,記録する。
9.1.3 エレメントの初期圧力損失 p2 湟 侮 記録する。
p2 p1 p3
ここに, 1p 9.1.2で測定した試験用フィルタの初期圧力損失(kPa)
p2 エレメントの初期圧力損失(kPa)
p3 8.3.6で測定した空ハウジングの圧力損失(kPa)
9.1.4 次の式で正味圧力損失の80 %及び100 %に相当する圧力損失 p5 算する。
p5 p4 p2
ここに, p4 エレメントの終期圧力損失(kPa)
p5 最終正味圧力損失(kPa)
これらを明確にするため, 1p
p6 2に図示する。製造業者の仕様がない場合には,
終期圧力損失として30 kPaを使用する。
圧力
P
(kPa)
試験時間t (min)
1p 試験用フィルタの初期圧力損失(kPa)
p2 エレメントの初期圧力損失(kPa)
p3 空ハウジングの圧力損失(kPa)
p4 エレメントの終期圧力損失(kPa)
p5 最終正味圧力損失(kPa)
p6 試験終了時の試験用フィルタの圧力損失(kPa)
p 試験用フィルタの測定圧力損失(kPa)
図 2 フィルタ圧力損失の概略図
9.1.5 コンタミナント注入回路の油タンク12に戻るパイプから試料を採取する。
9.1.6 注入流量を測定し,記録する。
――――― [JIS D 1623 pdf 11] ―――――
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D 1623 : 2006 (ISO 19438 : 2003)
9.1.7 試験開始前に試験中の粒子カウンタの飽和を避けるように,必要な最大希釈率に設定する。
9.2 性能試験
9.2.1 クリーンアップフィルタ9をバイパスする。
9.2.2 注入油をフィルタ試験回路の油タンクに流す。
9.2.3 タイマを始動する。
9.2.4 上流側及び下流側のセンサに油を流し始める。
9.2.5 圧力損失を記録し,指定流量でセンサに流れる上流側及び下流側の粒子カウント数を毎分50秒間
ずつ計測する。
9.2.6 次の式で,オンラインカウントCoを算出し,記録する。
Nc D
Co
V
ここに, Co : オンラインカウント
Nc : サンプル時間の累積カウント数
D : 希釈倍率
V : センサを通過する油量(mL)
9.2.7 試験用フィルタの圧力損失増加が80 %及び100 %に到達する試験時間(min)を記録する。
9.2.8 試験用フィルタの圧力損失が正味圧力損失の80 %に増加したとき,質量法による測定のために,
上流側試料をバルブ11から採取する。
備考 試料採取は,圧力損失100 %時点では,試験の終了と重なることが多いため,圧力損失80 %
で試料を採取する。
9.2.9 試験用フィルタへの流れを停止し,フィルタ試験回路の正確な最終油量Vfを測定し,記録する。
9.2.10 最終油量Vfが初期油量の±10 %の場合には,その試験は成立とする。
9.2.11 最終試料は注入油がフィルタ試験回路に流れる箇所から採取する。
9.2.12 最終注入流量を測定し,記録する。
9.2.13 試験用エレメントを取り出し,試験後のエレメントに破損がないことを目視検査する。
10. 計算及び試験結果の報告
10.1 試験報告
代表的な試験報告書については,附属書Bを参照する。試験報告には,附属書B図B.1
に示すような粒径に対する全効率のグラフ,並びに附属書B図B.2に示すような時間及び加えられたコン
タミナントの質量に対する差圧のグラフを示す。購入者から要求があった場合,製造業者は附属書B図
B.3に示すような粒径に対する全効率のグラフを示す。
10.2 計算
10.2.1 一般 次の計算をし,その結果を試験報告書に記録する。
10.2.2 質量測定レベル
10.2.2.1 回路から採取した2個の試料(9.1.5及び9.2.11参照)及び圧力損失80 %到達時に試験回路の上流
側から採取した試料(9.2.8参照)についてJIS B 9931に準じて質量法による測定をする。
10.2.2.2 圧力損失80 %到達時に上流側から採取した試料はフィルタ試験回路残留コンタミナント濃度
(非捕そく(捉)コンタミナント濃度)であり,最終コンタミナント濃度Gf (mg/L)として記録する。
10.2.2.3 9.1.5及び9.2.11のコンタミナント注入回路から採取した2個の試料の平均注入コンタミナント濃
度Giaを計算し,記録する。
――――― [JIS D 1623 pdf 12] ―――――
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10.2.2.4 各試料の測定値が10.2.2.3で算出した平均値Giaの±10 %の場合には,その試験は成立とする。
10.2.2.5 9.1.6及び9.2.12で得た測定値を平均して,注入流量Qiaを求め,記録する。
10.2.2.6 Qiaの値が設定注入流量±5 %にある場合には,その試験は成立とする(8.2.2参照)。
10.2.2.7 次の式によって,実際の基準上流コンタミナント濃度Ga(mg/L)を算出する。
Gia Qia
Ga
Q
ここに, Ga : 基準上流コンタミナント濃度(mg/L)
Gia : 10.2.2.3で算出した平均注入コンタミナント濃度(mg/L)
Qia : 10.2.2.5で算出した平均注入流量(L/min)
Q : 試験流量(L/min)
10.2.2.8 基準上流コンタミナント濃度Gaが,50 mg/L又は表1に示す許容誤差で8.2.1に従って許容され
た値にある場合には,その試験は成立とする。
10.2.3 ろ過効率
10.2.3.1 初期効率 8.3.7で各チャンネルごとに記録した上流側及び下流側カウント数から各粒径ごとの
初期効率を算出する(附属書CのC.1及びC.2参照)。各粒径ごとに算出した初期効率を試験報告書中の
ろ過効率欄に記録する(附属書B参照)。
10.2.3.2 平均中間効率 上流側及び下流側カウント数から各粒径ごとの平均中間効率を算出する(附属書
CのC.1及びC.3参照)。各粒径ごとに算出した最大及び最小の中間効率値を特定して試験報告書中の全効
率欄に記録する(附属書B参照)。
10.2.3.3 全効率 各粒径ごとの全効率を算出する(附属書CのC.4参照)。各粒径ごとに算出した全効率
を試験報告書中の全効率欄に計算値を記録する。附属書B図B.1に示すような全効率対粒径の算出したグ
ラフを作成する。また,必要なら附属書B図B.3のようなグラフも作成する。
10.2.4 フィルタミクロン等級 全効率対粒径のグラフは附属書B図B.1に例示するように全効率の50 %,
90 %,95 %及び99%に相当する粒径を表示してもよい。これらの粒径は試験報告書中に記載しなければ
ならない。全効率95 %及び99 %に相当する粒径は,許容できる精度ではグラフ上で決定できないので,
直線補間によって計算することが望ましい。
10.2.5 注入コンタミナント質量 次の式によって試験用フィルタに投入した注入コンタミナント質量mi
を算出する。
Qia Gia T
mi
1 000
ここに, mi : 注入コンタミナント質量(g)
Qia : 10.2.2.5で算出した平均流量(L/min)
Gia : 10.2.2.3で算出した注入液の平均注入コンタミナント濃度(mg/L)
T : 終期圧力損失に到達するまでの所要時間(min) (9.2.7参照)
試験報告書にmiの計算値を記録する。
10.2.6 非捕そく(捉)コンタミナント質量 次の式によって非捕そく(捉)コンタミナント質量mnr (g)
を算出する。
Gf Ga
Vf Gf QdT Gf Ga QuT
2
mnr
1 000
ここに, mnr : 非捕そく(捉)コンタミナント質量(g)
――――― [JIS D 1623 pdf 13] ―――――
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D 1623 : 2006 (ISO 19438 : 2003)
Vf : 9.2.9で算出した試験回路の最終試験油量(L)
Gf : 10.2.2.2で取得した注入液の最終注入コンタミナント濃度(mg/L)
Qd : 下流側サンプリング回路の平均流量(L/min)
Qu : 上流側サンプリング回路の平均流量(L/min)
試験報告書にmnrの計算値を記載する。
備考 この式の分子の3項は,それぞれ次による。
a) 試験終了時点の試験回路に残るコンタミナント量
b) 下流側サンプリングシステムを通して連続的に抽出コンタミナント推定値[式中(Gf−Ga)はフィル
タ下流側の質量測定レベルの推定値]。
(G Ga )
c) 上流サンプリングシステムを通して連続的に抽出コンタミナント推定値[式中f はフィルタ上
2
流側の質量測定レベルの推定値]。
10.2.7 フィルタ捕そく(捉)質量 次の式によってフィルタ捕そく(捉)質量Cr (g)を算出する。
Cr mi mnr
ここに, Cr : フィルタ捕そく(捉)質量(g)
mi : 10.2.5で算出した試験用フィルタに投入したコンタミナント質量(g)
mnr : 10.2.6で算出したコンタミナントの非捕そく(捉)質量(g)
試験報告書にCrの計算値を記録する。
――――― [JIS D 1623 pdf 14] ―――――
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D 1623 : 2006 (ISO 19438 : 2003)
附属書A(規定)フィルタ試験用試験油の仕様
序文
この附属書は,フィルタ試験に使用する試験油の仕様を規定する。
備考 最適な試験油は,航空機用作動油として使われる油MIL-H-5606又はAIR 3520である。
A.1 石油を主成分とする原料 この基油は,次の特性とする。
− 流動点 : −59.4 ℃(以下)
− 引火点 : 93.3 ℃(最小)
− 酸価又は塩基価 : 0.1 mg KOH/g(最大)
− 沈殿価 : 0
A.2 添加物 試験油は,次の添加剤を含む。
− 粘度指数向上剤 : 10 %(最大)
− 酸化防止剤 : 2 %(最大)
− トリセレシル・りん酸塩耐摩耗剤 : 0.5 %± 0.1 %
トリセレシル・りん酸塩耐摩耗剤の遊離フェノール含有量は,0.05 %を超えないことが望ましい。
A.3 特性 試験油は,次の特性とする。
− 40 ℃での動粘度 : 13.2 mm2/s(最小)
− −40 ℃での動粘度 : 500 mm2/s(最小)
− 流動点 : −59.4 ℃(以下)
− 引火点 : 93.3 ℃(最小)
− 沈殿価 : 0
− 酸価又は塩基価 : 0.2 mg KOH/g(最大)
A.4 色 試験油は,汚れがなく透明でなければならない。識別のため赤い染料を油10 000に対して染料1
以下の割合で含むものとする。
――――― [JIS D 1623 pdf 15] ―――――
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JIS D 1623:2006の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 19438:2003(IDT)
JIS D 1623:2006の国際規格 ICS 分類一覧
JIS D 1623:2006の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0125-1:2020
- 油圧・空気圧システム及び機器―図記号及び回路図―第1部:図記号
- JISB8356-2:2000
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第2部:フィルタエレメントの組立完全性試験及びファーストバブルポイントの測定
- JISB8356-7:2006
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第7部:差圧―流量特性試験
- JISB9931:2000
- 質量法による作動油汚染の測定方法
- JISB9932:2015
- 油圧―液体用自動粒子計数器の校正方法
- JISB9935:2001
- 油圧―液体用オンライン式自動粒子計数システム―校正方法及び妥当性確認方法
- JISB9936:2001
- 油圧―微粒子分析―運転中のシステム管路からの作動油試料採取方法
- JISD0117-1:2005
- 自動車及び内燃機関―フィルタ用語―第1部:フィルタ及びフィルタ構成部品の定義
- JISD0117-2:2005
- 自動車及び内燃機関―フィルタ用語―第2部:フィルタ及びフィルタ構成部品の特性の定義