JIS D 3103:1989 規格概要
この規格 D3103は、4サイクル自動車機関に用いるシリンダライナについて規定。軽合金製シリンダブロックに鋳ぐるみで使用されるシリンダライナには適用しない。
JISD3103 規格全文情報
- 規格番号
- JIS D3103
- 規格名称
- 自動車機関用シリンダライナ
- 規格名称英語訳
- Cylinder liners for automotive engines
- 制定年月日
- 1962年8月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 43.060.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1962-08-01 制定日, 1965-08-01 確認日, 1967-03-01 改正日, 1970-04-01 確認日, 1971-01-01 改正日, 1973-10-01 確認日, 1976-05-01 改正日, 1979-04-01 確認日, 1984-12-01 確認日, 1989-03-01 改正日, 1994-03-01 確認日, 2000-11-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS D 3103:1989 PDF [11]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
D 3103-1989
自動車機関用シリンダライナ
Cylinder Liners for Automotive Engines
1. 適用範囲 この規格は,4サイクル自動車機関に用いるシリンダライナについて規定する。ただし,
軽合金製シリンダブロックに鋳ぐるみで使用されるシリンダライナには適用しない。
備考 この規格の中で{}を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,参
考として併記したものである。
引用規格 :
JIS B 0401 寸法公差及びはめあい
JIS B 0601 表面粗さの定義と表示
JIS G 0565 鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び欠陥磁粉模様の等級分類
JIS H 8615 工業用クロムめっき
JIS Z 2201 金属材料引張試験片
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験方法
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験方法
2. 用語の意味 この規格で用いる主な用語の意味は,次による。
(1) 湿式シリンダライナ ジャケット部に冷却液が接触する形式のシリンダライナ。
(2) 乾式シリンダライナ ジャケット部がなく,冷却液が接触しない形式のシリンダライナ。
(3) ミッドストップ 湿式シリンダライナにおいて,上部に設けたつば(上つば)と中央部に設けたつば
(下つば)とによって,中心軸方向の位置を固定する方式。
(4) 火炎よけ シリンダライナ上面の内周側に設けた突起部。火炎よけは,主として次の目的で設ける。
(a) シリンダヘッドガスケットに,直接火炎が接触するのを防止する。
(b) シリンダヘッドガスケットの締付け力作用位置を外周側に移動させ,つば部に作用する曲げモーメ
ントを軽減させる。
(5) クレビスシール溝 キャビテーション損傷防止対策として,シリンダライナの振動を軽減する目的で,
ジャケットとパッキンランドとの間にゴム製リング(クレビスシール)を装着するための溝。
(6) ホーニング角 ホーニングによる筋目の交差角(クロスハッチ角)の21の角度。
3. 種類 シリンダライナの種類は,湿式(略号W)及び乾式(略号D)の2種類とする。
4. 各部の名称 シリンダライナの各部の名称は,図1及び図2のとおりとする。ただし,図は一例を示
す。
――――― [JIS D 3103 pdf 1] ―――――
2
D 3103-1989
図1 湿式シリンダライナ
備考 パッキン溝及びクレビスシール溝を設けない場合がある。
図2 乾式シリンダライナ
備考1. つばを設けない場合がある。
2. ガイド部を設けない場合がある。
5. 品質
5.1 精度 シリンダライナの精度は,次のとおりとする。
(1) 湿式シリンダライナの精度 湿式シリンダライナのつば幅の公差,つば下面の振れ,外径はめあい部
の精度及び内径の精度は,表1のとおりとする。
――――― [JIS D 3103 pdf 2] ―――――
3
D 3103-1989
表1 湿式シリンダライナの精度
単位 mm
外径はめ 外径はめあい部の精度 内径の精度
あい部に パッキン
つば幅の
区分 対するつ 平均径の 溝底径の 平均径の
公差 真円度 表面粗さ 真円度 円筒度 表面粗さ
ば下面の 差 公差 差
振れ
シリンダ内径
0.05 JIS B 0.02
90mm以下の
以下 0401 JIS B 以下
もの
(寸法公 0.025 0601 0.02 JIS B
内 シリンダ内径
差及びは 以下 (表面粗 JIS B 以下 0601 に
径 90mmを超え 0.06 0.025
0.05 めあい) さの定義 0.2 0401 に よる0.8
区 120mm以下の 以下 以下
による と表示) よるH7 5 刀稀
分 もの
IT7又は による (2)
シリンダ内径
0.07 IT6 0.03 6.3Z 0.025 0.03
120mmを超え
以下 (1) 以下 以下 以下
るもの
8.3によ 8.2.2に 8.2.4に 8.2.3に 8.2.4に 8.2.5に
測定方法 − − − −
る。 よる。 よる。 よる。 よる。 よる。
注(1) T6は,なるべく使用しない。
(2) 表面処理を施す場合は,受渡当事者間の協定による。
(2) 乾式シリンダライナの精度 乾式シリンダライナのつば幅の公差,つば下面の振れ,外径はめあい部
の精度,内径の精度及び外径と内径との偏肉は,表2のとおりとする。
――――― [JIS D 3103 pdf 3] ―――――
4
D 3103-1989
表2 乾式シリンダライナの精度
単位 mm
外径はめ 外径はめあい部の精度 内径の精度
あい部に 外径と内
つば幅の
区分 対するつ 平均径の 円筒度 表面粗さ 平均径の 径との偏
公差 真円度 真円度 円筒度 表面粗さ
ば下面の 公差 公差 肉
振れ
シリンダ内径
0.05
90mm以下の
完 以下
もの JIS B
成 0.06 0.1 0.1
シリンダ内径 JIS B JIS B 0601
品 以下 JIS B 以下 以下
90mmを越え 0.03 0601 0401に 0.03 による 0.08
内 0.05 0401に
120mm以下 以下 による よるIT7 以下 0.85 以下
径 よるIT7
のもの 6.3Z 刀稀
区
シリンダ内径 (2)
分 0.08 0.12 0.12 0.1
120mmを超
以下 以下 以下 以下
えるもの
シリンダ内径
90mm以下の
半
もの
成 0.06 0.1 0.15
シリンダ内径 JIS B JIS B
品 以下 JIS B 以下 以下
90mmを越え 0.03 0601 0.15 0.15 0601
内 0.05 0401に 0.2
120mm以下 以下 による 以下 以下 による
径 よるIT7
のもの 6.3Z 50Z
区
シリンダ内径
分 0.08 0.12 0.2
120mmを超
以下 以下 以下
えるもの
8.3によ8.2.2に 8.2.4に8.2.5に 8.2.3に8.2.4に 8.2.5に 8.4によ
測定方法 − − −
る。 よる。 よる。 よる。 よる。 よる。 よる。 る。
注(2) 表面処理を施す場合は,受渡当事者間の協定による。
備考 完成品とは,シリンダブロックに挿入後そのまま使用するもの,半成品とは,シリンダブロックに挿入後内径加
工仕上げを施して使用するものをいう。
(3) ホーニング角の許容差 シリンダライナ内周面のホーニング角の許容差は,8.5によって測定したとき,
±5°とする。
(4) ホーニングのだれ ホーニングによる内周面端部のだれは,8.6によって測定したとき,0.03mm以下
とする。
5.2 外観
5.2.1 鋳鉄製シリンダライナの鋳巣の状態 鋳鉄製シリンダライナの鋳巣の状態は,次のとおりとする。
(1) 湿式シリンダライナの外周面及び内周面の鋳巣の状態は,表3のとおりとする。
――――― [JIS D 3103 pdf 4] ―――――
5
D 3103-1989
表3 湿式シリンダライナの鋳巣の状態
鋳巣の許容範囲
区分 外周面 内周面 鋳巣の深さ
A B C D E F (mm)
鋳巣の長さ 0.5 1.0 0.5 1.5 0.5 1.0
(mm) 以下 以下 以下 以下 以下 以下 0.5
3個 5個 3個 5個 3個 5個 以下
鋳巣の数
以下 以下 以下 以下 以下 以下
備考1. 上部端面,つば上下面,パッキン溝の角部,クレビスシ
ール溝の角部及び逃げ溝部の底には,鋳巣があってはな
らない。
2. 鋳巣のうち,長さが0.3mm以下のものは対象としない。
3. 外周面の鋳巣の総数は,10個以下とする。
4. 内周面における鋳巣の相互間の距離は,30mm以下であ
ってはならない。
5. シリンダライナには,引け巣(0.3mm以下の鋳巣の密集)
はあってはならない。ただし,外周面のD部及び内周
面のF部には,それぞれ1か所あってもよい。その面積
は1か所について3cm2以下とする。
――――― [JIS D 3103 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS D 3103:1989の国際規格 ICS 分類一覧
- 43 : 自動車工学 > 43.060 : 自動車用エンジン > 43.060.10 : エンジンブロック及び内部部品
JIS D 3103:1989の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0401:1986
- 寸法公差及びはめあい
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISG0565:1992
- 鉄鋼材料の磁粉探傷試験方法及び磁粉模様の分類
- JISH8615:1999
- 工業用クロムめっき
- JISZ2201:1950
- 医療用遠心沈デン器
- JISZ2201:1998
- 金属材料引張試験片
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ9001:1980
- 抜取検査通則