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D 5306 : 2021
3.24
有効5時間率容量,C5,e
満充電した蓄電池を25 ℃±2 ℃に保ち,5時間率電流で10.50 V±0.05 Vまで実際に連続放電できる時間
と5時間率電流との積(附属書JC参照)。
注記 得られた電気量は,C5,nを確認するために使用される。
3.25
5時間率電流,I5
蓄電池の充電電流·放電電流の大きさを表すものであり,5時間率容量を5で除した値の電流(A)(附
属書JC参照)。
4 種類
蓄電池の種類は,次の記号及び数値からなる型式によって区分する。
− “外形区分”を表す記号
− “性能ランク”を表す数値
− “端子の極性位置”を表す記号
− “端子区分”を表す記号
型式は,表JB.1による。
5 表示
この規格の全ての要求事項に適合する蓄電池には,見やすい箇所に,次の事項を表示しなければならな
い。
a) 型式 表JB.1による。
b) 製造業者名又はその略号
c) 製造年月若しくは製造年月日又はそれらの略号
製造年月日を略号で表すときの例を次に示す。
例 02 11 19(2019年11月2日)
(日) (月) (年)
d) 安全標識 蓄電池には,安全に関わる図記号を表示する。図記号の大きさは,図1 c)に示すように一
辺が10 mm以上のものとする。図1 b)に例示するような図記号の意味は,図記号の近くに表示するこ
とが望ましい。また,図記号は,ISO 7010によることが望ましい[図1 a)及びb)参照。]。
−火気禁止 −メガネ着用 −こども禁止
−硫酸注意 −説明書熟読 −爆発注意
a) 図記号(ISO 7010)(参考) b) 図記号の意味(参考) c) 寸法
注記 図記号の色は,ISO 7010のP003,M004,P036,W023,M002及びW002を参照。
図1−安全標識
――――― [JIS D 5306 pdf 6] ―――――
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D 5306 : 2021
e) 材料表示 材料表示は,JIS K 6999による。
例 >PP/PE<
f) 極性表示 極性は,少なくとも正極端子の表示を行う。この表示は,記号“+”の形を,正極端子付
近の蓋上面又は正極端子に表示する。負極端子の表示も行う場合には,“−”の形を,負極端子付近の
蓋上面又は負極端子に表示する。
g) 端子の極性位置 端子の極性位置を,図2及び図4に規定する。また,参考として,図3の場合には,
型式の性能ランクの後にRを追加(表JB.1参照)して表示する。
端子が見える上面図 端子が見える上面図 端子が見える上面図
+は正極端子の位置
○ +は正極端子の位置
○ +は正極端子の位置
○
−は負極端子の位置
○ −は負極端子の位置
○ −は負極端子の位置
○
図2−外形区分がJUのもの 図3−外形区分がJUであり, 図4−外形区分がVXのもの
型式の性能ランクの後が
Rのもの(参考)
h) 蓄電池の表示 蓄電池には,アイドリングストップ車用であることが明らかとなるような表示をする。
図5に一例を示す。
注記 安全標識の色は,ISO 7010にM001として示すように,地色は青,図記号要素は白となる。
図5−蓄電池の表示の一例
――――― [JIS D 5306 pdf 7] ―――――
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D 5306 : 2021
6 製品の呼び方
製品の呼び方は,名称及び型式による。
例 アイドリングストップ車用鉛蓄電池 N-55
7 出荷条件
出荷条件は,JIS D 5301:2019の箇条7による。
8 性能及び寸法
蓄電池の性能は,箇条10によって試験したとき,表1に適合しなければならない。
寸法は,表1に適合しなければならない。
表1−性能及び寸法
項目 性能及び寸法 試験方法
箇条番号
寸法a) 外形寸法 表JA.2に規定する範囲内の要求条件による。 −
端子寸法 表JA.1に規定する範囲内の要求条件による。
容量b) 有効20時間 C20,eが表JB.1に規定するC20,nの95 %以上 10.1
率容量
有効リザーブ RCeが表JB.1に規定するRCn以上 10.2
キャパシティ
定格コールドクランキ 表JB.1に規定する電流Iccで放電し,30秒目の電圧が7.2 V以上 10.3
ング電流
充電受 試験1 充電受入率ica1が2以上 10.4
入性b) 試験2 10分目の充電電流Ica2が表JB.1に規定する値以上
回生充電受入性 充電電気量Qcaが表JB.1に規定する値以上 10.5
寿命 アイドリング 寿命回数が表JB.1に規定する値の80 %以上 10.6
ストップ寿命
腐食試験 寿命回数が4回以上
(参考)
50 %DOD寿 寿命回数が120回以上
命(参考)
17.5 %DOD寿 寿命回数が9ユニット以上
命(参考)
耐振動性 10.7
内部短絡,極板脱落,極柱折損などによる電圧の異常な低下,電槽のひび,割
れ及び電解液の漏れがあってはならない。
端子強度 10.8
端子のねじ切れ,端子と蓋とのはめあいの緩み又は蓋の破損があってはならな
い。
締付強度 蓄電池の使用上,有害な変形などがあってはならない。 10.9
電解液保持性 傾斜動作後,電解液の漏れがあってはならない。 10.10
容量保存性能 10.11
保存終了後に0.6 Iccで放電したときの30秒目の電圧は,減液量が少ない蓄電
(参考) 池は8.0 V以上,減液量が非常に少ない蓄電池は8.5 V以上
減液性(参考) 10.12
減液量が少ない蓄電池は4 g/Ah以下,減液量が非常に少ない蓄電池は1 g/Ah
以下
注a) 外形及び端子の両寸法を満足しなければならない。
b) いずれかの項目を満足しなければならない。
――――― [JIS D 5306 pdf 8] ―――――
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D 5306 : 2021
9 試験条件
9.1 試験用蓄電池の抜取り
供試品は,次の条件を満たすものから試験に必要な数を抜き取り,全ての試験を行う。
− 液入り蓄電池の場合,製造業者の出荷日から45日以内のもの
− 即用式蓄電池の場合,製造業者の出荷日から60日以内のもの
9.2 充電
充電は,JIS D 5301:2019の9.2による。ただし,製造業者が示す充電方法がある場合は,この限りでは
ない。
9.3 電解液面
全ての試験は最高液面まで満たした状態の供試品を使用して行う。
9.4 試験計器
計器は,特に指定がない限り,次による。
a) 温度の測定 温度計は,JIS B 7414に規定する許容誤差±1 ℃の温度計又はこれと同等以上の精度を
もつ温度計とする。
b) 長さの測定 長さ計は,JIS B 7507に規定するノギス又はこれと同等以上の精度をもつ測定計器とす
る。
c) 密度の測定 密度計は,JIS B 7525-1に規定する最大許容誤差±0.002 g/cm3の浮ひょう又はこれと同
等以上の精度をもつ密度計とする。
d) 電圧計及び電流計 電圧計及び電流計は,JIS C 1102-2に規定する階級指数1以上の精度の計器又は
これと同等以上の精度をもつ計器とする。
e) 時間の測定 時間計は,測定時間が±1 %の精度をもつ計器とする。
f) 質量の測定 質量計は,蓄電池の質量が30 kg以上の場合は±5 g,30 kg未満の場合は±1 gの精度を
もつ計器とする。
9.5 試験の順序
試験の順序は,表2による。ただし,全ての試験は,9.2によって充電された状態の供試品を使用して,
最初に10.5(回生充電受入性試験)を行う。その後,10.1(20時間率容量試験)又は10.2(リザーブキャ
パシティ試験),及び10.3(コールドクランキング電流試験)を行う。10.1若しくは10.2,又は10.3が性
能に達しない場合は,これらを更に2回,合計3回まで行ってもよい。性能が規定値を満たす場合には,
引き続いて,10.4(充電受入性試験),10.6.1(アイドリングストップ寿命試験),10.7(耐振動性試験)及
び10.10(電解液保持試験)を行う。
なお,これらの試験は,コールドクランキング電流試験終了後,1週間以内に開始する。また,10.8及
び10.9の順序は,任意とし,新たに蓄電池を用意して試験を行ってもよい。
――――― [JIS D 5306 pdf 9] ―――――
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D 5306 : 2021
表2−試験の順序
試験 供試品
項目 箇条番号 1 2 3 4 5
回生充電受入性試験 10.5 ○ ○ ○ ○ ○
20時間率容量試験又はリザーブキャパシティ試験 10.1又は10.2 ○ ○ ○ ○ ○
コールドクランキング電流試験 10.3 ○ ○ ○ ○ ○
充電受入性試験 10.4 ○
アイドリングストップ寿命試験 10.6.1 ○
耐振動性試験 10.7 ○
電解液保持試験 10.10 ○
供試品は,5個の蓄電池を用意する。また,供試品5は,任意の試験に使用してもよい。
10 試験方法
10.1 20時間率容量試験
20時間率容量試験は,JIS D 5301:2019の10.1による。
10.2 リザーブキャパシティ試験
リザーブキャパシティ試験は,JIS D 5301:2019の10.2による。
10.3 コールドクランキング電流試験
コールドクランキング電流試験は,JIS D 5301:2019の10.3による。
10.4 充電受入性試験
充電受入性試験は,“リザーブキャパシティ試験”を選択した場合は充電受入性試験1を,“20時間率容
量試験”を選択した場合は充電受入性試験2を次によって行う。
a) 充電受入性試験1 充電受入性試験1は,JIS D 5301:2019の10.4 a)による。
b) 充電受入性試験2 充電受入性試験2は,JIS D 5301:2019の10.4 b)による。
10.5 回生充電受入性試験
回生充電受入性試験は,次による。
a) 9.2による充電が完了後16時間24時間,25 ℃±2 ℃の水槽中又は気槽中で休止する。
b) 中央にあるいずれかのセルの電解液温度が25 ℃±2 ℃であることを確認後,蓄電池を25 ℃±2 ℃の水
槽中又は気槽中に置き,20時間率電流I20の3.42倍の電流で,30分間放電する。
放電電流3.42 I20は,小数点以下第2位で四捨五入した値とする。
c) 放電後,25 ℃±2 ℃の水槽中又は気槽中で16時間24時間置く。
d) 中央にあるいずれかのセルの電解液温度が25 ℃±2 ℃であることを確認後,同じ温度で14.50 V±0.03
Vの定電圧で蓄電池を充電し,充電開始後10.0秒間,0.1秒ごとに100点の電流値を記録する。制限
電流の最大値は200.0 A±0.5 Aとし,充電開始後0.1秒目の電圧が14.5 Vに達する場合は,制限電流
を小さくしてもよい。
注記 受渡当事者間の協定によって,電流計測時間を延長して記録が可能である。
e) 充電電気量Qca(A·s)は,次の式によって求める。
Qca=(I0.1+I0.2+·+It+·+I9.9+I10.0)×0.1
ここに, It : t秒目の充電電流(A)
t : 充電時間を表す添字で,0.110.0までの
0.1刻みの数値
――――― [JIS D 5306 pdf 10] ―――――
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JIS D 5306:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60095-6:2019(MOD)
JIS D 5306:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.220 : 電池及び蓄電池 > 29.220.20 : 酸化二次電池(鉛蓄電池)
JIS D 5306:2021の関連規格と引用規格一覧
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- JISB7414:2018
- ガラス製温度計
- JISB7507:2016
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- JISB7525-1:2018
- 浮ひょう―第1部:密度浮ひょう
- JISC1102-2:1997
- 直動式指示電気計器 第2部:電流計及び電圧計に対する要求事項
- JISK6999:2020
- プラスチック―プラスチック製品の識別及び表示