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(4.2) 間接測定法 間接測定法は,次による。
(a) 図2に示すように積分球を用い,基準となる反射率の明らかな平面鏡を保持具に設置し,積分球内
に置くか又は鏡面を積分球内に露出させる。この場合,基準となる反射率の明らかな平面鏡の反射
率は,測定しようとする鏡の反射率にできるだけ近いことが望ましい。
(b) 投光器を消灯したとき,ゼロ調整ダイヤルによって指示器の目盛をゼロに合わせ,投光器を点灯し,
基準となる反射率の明らかな平面鏡から反射光を得たとき,指示調整ダイヤルによって,指示器の
目盛を基準となる反射率の数値に合わせる。
(c) その後,基準となる反射率の明らかな平面鏡を取り去り,測定しようとする鏡を同様に設置して測
定する。
(d) (3)のただし書きの照度計によって反射率を測定したときは,それぞれの得られた照度から反射率を
計算する。
(4.3) 平面鏡の測定 平面鏡の反射率は,原則として直接測定法によって測定する。
(4.4) 凸面鏡の測定 凸面鏡の反射率は,原則として間接測定法によって測定する。反射率は,次の式に
よって算出する。
Nx
X E
Ne
ここに, X : 反射率 (%)
E : 反射率の明らかな平面鏡の反射率 (%)
M : 測定する鏡の反射率の指示器の読み
Ne : 反射率E%の,基準となる平面鏡の指示器の読み
10.3 ひずみ率試験 ミラーのひずみ率試験は,次に示す装置及び方法によって行い,ひずみ率を計算に
よって求める。
(1) 装置及び方法 図3に示すように,ミラーの前方300mmの距離に,目盛の間隔10mmの同心円目盛
とその中心を通る8等分線とを描いたつい立てを正対させ,つい立ての目盛中心の穴から,鏡面の同
心円目盛の像を写せるような装置を用いる。
また,これと同等な方法(例えば,投影器を用いる。)としてよい。
なお,縦横比の大きい鏡で,長手方向のひずみ率を調べる必要がある場合には,平面鏡では,鏡面
を平行移動,凸面鏡では,図4に示す方法で鏡を曲率半径の円に沿って位置をずらし,同心円目盛の
円が完全に入るようにする。
(2) ひずみ率の算出 ひずみ率は,次の式によって算出する。
R0 Rn
100
Rn
ここに, ひずみ率 (%)
Rn : 次の式によって算出したn番目の同心円の反射像
の平均半径 (mm)
0 an 0 bn 0 hn
Rn
8
0'a'n, 0'b'n,···0'hn : n番目の反射像の各半径 (mm)
R0 : 最大又は最小の反射像の半径 (mm)
――――― [JIS D 5705 pdf 6] ―――――
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図3 ひずみ率試験の装置(例)
n番目の反射像の説明図(例)
図4 縦横比の大きい鏡などの試験方法
10.4 凸面鏡の曲率半径試験 凸面鏡の曲率半径試験は,次に示す装置及び方法によって行い,曲率半径
を計算によって求める。
(1) 装置及び方法 図5に示すような測定器にJIS B 7503に規定する計器又はこれと同等以上の性能をも
つ計器を使用した球面計によって,図6のようにミラーの中心を通る長手方向の円弧上の31,21及び32の
位置で測定する。ただし,アウトサイドアンダミラーは,ミラーの中心点だけの測定でよい。
――――― [JIS D 5705 pdf 7] ―――――
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D 5705-1993
図5 球面計(例)
備考1. 曲率測定の計算式( AH 1 000 mmの場合の例)
500 x
r
x 2
ここに, r : 曲率(鏡面の半径)
x : ダイヤルゲージの読み(図のPHの値)
2. 1 000 31.62
図6 凸面鏡の曲率半径測定位置
備考 +印は,測定点を示す。
――――― [JIS D 5705 pdf 8] ―――――
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D 5705-1993
(2) 曲率半径の算出 曲率半径は,次の式によって算出する。
rp1 rp2 rp3
r
3
ここに, r : 曲率半径 (mm)
rp1 : 測定点p1における長手方向及びそれに直角方向の曲率半径
の測定値r1及びr1´の算術平均 (mm)
rp2 : 測定点p2における長手方向及びそれに直角方向の曲率半径
の測定値r2及びr2´の算術平均 (mm)
rp3 : 測定点p3における長手方向及びそれに直角方向の曲率半径
の測定値r3及びr3´の算術平均 (mm)
10.5 振動耐久性試験 ミラーの振動耐久性試験は,ミラーを正規の使用状態に振動試験機台上に取り付
け,JIS D 1601の5.3(振動耐久試験方法)(1)(共振がない場合)の規定による段階4又は段階7,モータ
サイクル用では,段階7又は段階9の試験を行い,ミラーの各部の異常の有無を調べる。
10.6 耐湿性試験 ミラーの耐湿性試験は,ミラーを正規の使用状態で取り付け,JIS D 0203に規定する
M2の試験を行い,ミラー各部の異常の有無及び鏡の反射率を調べる。
10.7 耐温度性試験 ミラーの耐温度性試験は,ミラーを正規の使用状態に取り付け,温度試験装置内に
置き,インサイドミラーは80℃,アウトサイドミラー及びアウトサイドアンダミラーは70℃の高温中に1
時間,室温に30分間,−30℃の低温中に1時間,室温に30分間を1回とする冷熱繰返し試験を2回行い,
ミラー各部の異常の有無を調べる。
10.8 耐候性試験 アウトサイドミラー及びアウトサイドアンダミラーの耐候性試験は,JIS D 0205の5・
4・2(試験装置)に規定するサンシャインカーボンウエザメータによって試験を300時間行い,ミラー各部
の異常の有無を調べる。
なお,試験を行う場合,試験品を分割して取り付けてもよい。
10.9 衝撃緩和性試験
10.9.1 インサイドミラーの衝撃緩和性試験 インサイドミラーの衝撃緩和性試験は,次の(1)又は(2)の方
法によって行う。
(1) 加圧式衝撃緩和性試験 インサイドミラーを正規の使用状態に取り付け,次のいずれかの試験を行う。
(a) 図7に示すように,ミラーの調節部中心に車両中心線に平行な方向,水平面上で車両中心線に対し
左右45度の方向,車両中心線に平行な鉛直面上で水平より上方又は下方45度の方向から前向きの
力を加える。
(b) 図8に示すように,十分な硬さをもつ直径165mmの球形又は半球形の頭部模型を,ミラーの鏡面
中心に接するように位置させ,球体中心に車両中心線に平行な方向,水平面上で車両中心線に対し
左右45度の方向,車両中心線に平行な鉛直面上で水平より上方又は下方45度の方向から前向きの
力を加える。
――――― [JIS D 5705 pdf 9] ―――――
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図7 インサイドミラーの加圧式衝撃緩和性試験(調節部加圧方法)
図8 インサイドミラーの加圧式衝撃緩和性試験(鏡中心の加圧方法)
(2) 衝撃式衝撃緩和性試験 インサイドミラーを,図9に示すように試験機支持台に倒立させた正規の使
用状態に取り付ける。
試験機は,直径175mm(剛体の直径165mmの球体又は半球形で,外面をショア硬さA50,厚さ5mm
の被覆をしたもの),総質量6.8kgのハンマをもつ腕1mの振り子からなり,自由に振り子運動ができ
る構造とする。
ハンマの中心が鉛直に下がったときに,支持台に取り付けたミラー調節部中心を通る水平線の鏡面
上の点か又は鏡面中心にハンマの先端が当たるように設置する。ただし,この条件で,ミラーの構成
部品がハンマの振り子運動を妨げる場合は,ハンマのミラーに対する衝撃点を,ミラーの衝撃緩和機
構の回転軸の方向又はそれに垂直な方向に,最小限に移動することができる。
この移動量は,ハンマの球体が,衝撃緩和機構の回転軸を中心にした半径50mmの円筒面に交差す
るか又は接するまでの位置とし,かつハンマの衝撃点が鏡の反射面の外周から10mm以上内側になら
――――― [JIS D 5705 pdf 10] ―――――
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JIS D 5705:1993の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 5740:1982(MOD)
JIS D 5705:1993の国際規格 ICS 分類一覧
JIS D 5705:1993の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7503:2017
- ダイヤルゲージ
- JISC1609:1993
- 照度計
- JISD0201:1995
- 自動車部品―電気めっき通則
- JISD0202:1988
- 自動車部品の塗膜通則
- JISD0203:1994
- 自動車部品の耐湿及び耐水試験方法
- JISD0205:1987
- 自動車部品の耐候性試験方法
- JISD1601:1995
- 自動車部品振動試験方法
- JISR3201:1981
- 普通板ガラス
- JISR3202:2011
- フロート板ガラス及び磨き板ガラス
- JISZ8720:2012
- 測色用の標準イルミナント(標準の光)及び標準光源
- JISZ8741:1997
- 鏡面光沢度―測定方法