JIS E 6005:1995 鉄道車両―自動列車制御装置及び自動列車停止装置の車上制御装置―試験方法

JIS E 6005:1995 規格概要

この規格 E6005は、鉄道車両において,地上に設備された地上信号装置の信号を受信処理する車上受信装置から速度制御情報を受け,列車の停止制御及び速度制御を行う自動列車制御装置及び自動列車停止装置の車上制御装置の試験方法について規定。

JISE6005 規格全文情報

規格番号
JIS E6005 
規格名称
鉄道車両―自動列車制御装置及び自動列車停止装置の車上制御装置―試験方法
規格名称英語訳
Railway rolling stock -- Automatic train control and automatic train stop device on board -- Test methods
制定年月日
1995年6月28日
最新改正日
2016年10月12日
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対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

45.020
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
鉄道 2019
改訂:履歴
1995-06-28 制定日, 2001-06-27 確認日, 2005-12-25 確認日, 2011-09-07 改正日, 2016-10-12 確認
ページ
JIS E 6005:1995 PDF [10]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
E 6005-1995

鉄道車両−自動列車制御装置及び自動列車停止装置の車上制御装置−試験方法

Railway rolling stock−Automatic train control and automatic train stop device on board−Test methods

1. 適用範囲 この規格は,鉄道車両において,地上に設備された地上信号装置の信号を受信処理する車
上受信装置から速度制御情報を受け,列車の停止制御及び速度制御を行う自動列車制御装置及び自動列車
停止装置の車上制御装置(1)(以下,装置という。)の試験方法について規定する。
注(1) 車上受信装置(受電器又は車上子で受信した地上信号から,速度制御情報を判別する機能をも
つ装置。)からの速度制御情報を受けて,列車速度と制限速度とを比較し,列車速度が高速の場
合に車両側へブレーキ指令を出す装置。
備考 この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 7507 ノギス
JIS B 7512 鋼製巻尺
JIS C 0920 電気機械器具の防水試験及び固形物の侵入に対する保護等級
JIS D 0207 自動車部品の防じん及び耐じん試験通則
JIS E 4001 鉄道車両用語
JIS E 4031 鉄道車両部品−振動試験方法
JIS E 4032 鉄道車両部品−衝撃試験方法
JIS E 5004 電気車用制御機器−試験方法
JIS E 5006 鉄道車両用電子機器の試験通則
2. 用語の定義 この規格で用いる用語の定義は,JIS E 4001によるほか,次による。
(1) 速度照査部 車上受信装置から速度制御情報を受けて制限速度信号を発生し,速度発電機から出力さ
れる列車速度と制限速度とを比較し,列車速度が高い場合に共通部へブレーキ指令を出力する部分。
(2) 共通部 多重系構成の速度照査部からのブレーキ指令を,一つの指令に絞る論理回路などによって構
成される部分。
(3) 出力継電器部 速度照査部及び共通部の出力を車両制御機器に合わせるインターフェイス継電器回路
で,装置の電源投入回路,運転台とのインターフェイス回路並びにブレーキ装置及び主制御装置との
インターフェイス回路で構成される部分。
(4) 戸閉め保安用速度検知 戸閉め保安装置(旅客用扉の開扉の安全確保のため,列車が一定の速度以下
に減速しなければ扉を開く回路を構成しない装置)の速度検知。
(5) ブレーキ同期作用 多重系の速度照査部で構成される自動列車制御装置において,速度照査部の他系

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E 6005-1995
からのブレーキ指令によって,速度照査用制限速度を12 km/h程度下げることによって,不用意な
故障検出を避けるとともに,装置からのブレーキ指令をより早く出す効果をねらった作用。
(6) 後退検知 列車の制御回路が前進側に構成されているにかかわらず,列車が後退したことを検知する
こと。
(7) 空転及び滑走検知 車輪が空転及び滑走したことを検知すること。
(8) 照査速度 ブレーキ指令用の基準制限速度で信号装置から伝達された速度制御情報によって定まる速
度。
3. 試験条件 試験条件は,次による。
3.1 試験場所の共通的条件 試験場所の共通的条件は,特に指定がない限りJIS E 5004の3.(試験場所
の共通的条件)による。
3.2 電源の電圧及び周波数 装置に供給される電源の電圧及び周波数は,JIS E 5004の1.の備考1.(2)(回
路及び電圧などの条件)及び(4)(周波数の条件)による。
4. 試験の種類,項目及び等級
4.1 試験の種類 試験の種類は,形式試験,受渡試験及び特殊試験の3種類とし,次による。
(1) 形式試験 形式試験は,同一の設計ごとに一つの製品について行う。ただし,装置の一部が,既に該
当する試験を行ったものと同一の場合は,これらの試験を省略してもよい。
(2) 受渡試験 受渡試験は,すべての装置について行う。
(3) 特殊試験 特殊試験は,装置の使用条件などについて,付加的な情報を得ることを目的として,受渡
当事者間の協定によって必要に応じて行う。
4.2 試験項目 試験項目は,表1のとおりとする。
4.3 温度試験の等級 温度試験の等級は,JIS E 5006の3.3(温度試験の等級)のとおりとする。ただし,
受渡当事者間の協定による温度仕様がある場合は,これによる。
5. 試験方法
5.1 一般 試験方法は,5.25.38による。
なお,装置の試験電圧は,特に規定がない場合,定格電圧とする。
5.2 速度照査試験I 車輪径補正スイッチを最大,中心及び最小に設定し,試験を行う。速度制御情報を
3
最低から最高まで順次切り換え,列車速度を制限速度+
5

km/hの範囲で増減して入力し,ブレーキ動作照
査点とブレーキ緩解照査点における列車速度入力周波数を測定する。
5.3 速度照査試験II 車輪径補正スイッチを最大に設定し,試験を行う。速度制御情報を最低から最高
3
まで順次切り換え,列車速度を制限速度+
5

km/hの範囲で増減して入力し,ブレーキ動作照査点とブレー
キ緩解照査点における列車速度入力周波数を測定する。
備考 5.2及び5.3は,速度照査部が多重系になっている場合については,他系からのブレーキ指令に
従い,照査速度が下位に変更されることを確認する。
なお,ブレーキ同期作用シーケンスを図1に示す。

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E 6005-1995
表1 試験項目
No. 試験項目 試験区分 該当箇条番号
形式試験 受渡試験 特殊試験
1 速度照査試験I ○ 5.2
2 速度照査試験II ○ 5.3
3 車輪径補正試験 ○ ○ 5.4
4 速度検知試験 ○ ○ 5.5
5 速度入力高位優先制御試験 ○ ○ 5.6
6 シーケンス試験 ○ ○ 5.7
7 頭打ち応答時間測定試験 ○ 5.8
8 低位変化応答時間測定試験I ○ ○ 5.9
9 低位変化応答時間測定試験II ○ ○ 5.10
10 速度入力特性試験I ○ 5.11
11 速度入力特性試験II ○ 5.12
12 速度制御情報入力インターフェイス試験 ○ ○ 5.13
13 フェイルセーフ試験 ○ ○ 5.14
14 異常速度入力検知試験 ○ ○ 5.15
15 多重系回路動作試験 ○ ○ 5.16
16 消費電力測定試験 ○ 5.17
17 継電器特性試験 ○ ○ 5.18
18 その他機能の動作試験 ○ ○ 5.19
19 電源電圧変動試験I ○ 5.20
20 電源電圧変動試験II ○ ○ 5.21
21 絶縁抵抗試験 ○ ○ 5.22
22 耐電圧試験 ○ ○ 5.23
23 サージ試験 ○ 5.24
24 ノイズ試験 ○ 5.25
25 温度上昇試験 ○ 5.26
26 低温試験 ○ 5.27
27 高温試験 ○ 5.28
28 高温高湿試験 ○ 5.29
29 温度サイクル試験 ○ 5.30
30 振動試験 ○ 5.31
31 衝撃試験 ○ 5.32
32 防水試験 ○ 5.33
33 耐じん試験 ○ 5.34
34 連続通電試験 ○ ○ 5.35
35 組合せ試験 ○ 5.36
36 寸法測定 ○ ○ 5.37
37 構造−外観試験 ○ ○ 5.38
備考 ○印は,実施する試験項目を示す。

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E 6005-1995
図1 ブレーキ同期作用シーケンス
5.4 車輪径補正試験 速度制御情報を,最高に設定して試験を行う。車輪径補正スイッチを最大から最
小まで順次切り換え,列車速度を制限速度−2 km/hから漸増して入力し,ブレーキ動作照査点における列
車速度入力周波数を測定する。
3
5.5 速度検知試験 検知速度の+

5km/hの範囲で列車速度を増減して入力し,戸閉め保安用速度検知そ
の他の検知速度における列車速度入力周波数を測定する。
5.6 速度入力高位優先制御試験 速度照査部に二つ以上の列車速度が入力される装置について試験を行
う。
(1) 車輪径補正スイッチは,最大設定とし,二つ以上の列車速度設定を走行状態5 km/hとしたのち,一つ
の系を除いて列車速度を0 km/hとし,速度照査試験を行う。
(2) (1)と同様に二つ以上の列車速度入力のすべての組合せについて,速度照査試験を行う。
なお,速度制御情報は,最高及び最低とする。
備考 速度照査部については,5.2, 5.3, 5.4, 5.5及び5.6の試験を単体で実施するとともに,速度照査部
とその周辺を組み合わせた装置全体の試験も実施する。ただし,速度照査部分が1重系の場合
は,装置に組み込んだ状態での試験でよい。

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E 6005-1995
5.7 シーケンス試験 車輪径補正スイッチを,最大に設定して試験を行う。
(1) 速度制御情報を固定し,列車速度を速度制御情報に見合って階段状に変化させて入力したときの制御
シーケンスについて試験を行う。
(2) 列車速度を固定し,速度制御情報を変化させたときの制御シーケンスについて試験を行う。ただし,
シーケンス試験の動作確認は,受渡当事者間の協定による。
なお,シーケンス試験の例を,図2に示す。
図2 シーケンス試験(例)
備考1. 図のとおりの速度制御情報を変化させたときのブレーキ指令について確認する。
2. 確認扱いのシーケンスについても確認する。
備考1. 図のとおりの速度制御情報を変化させたときのブレーキ指令について確認する。
2. 確認扱いのシーケンスについても確認する。
3. 01, 02, 03は,次のとおり。
01信号 : 停止信号(有信号),停車後確認扱いで走行可能。
02信号 : 停止信号(無信号),停車後確認扱いで走行可能。

――――― [JIS E 6005 pdf 5] ―――――

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