JIS F 9703:1998 船用白金測温抵抗体

JIS F 9703:1998 規格概要

この規格 F9703は、船の主機,補機,冷凍倉,配管,液化ガス運搬船のタンクなどに装着して温度測定に使用する白金測温抵抗体及び信号変換器を内蔵した測温対抗体について規定。

JISF9703 規格全文情報

規格番号
JIS F9703 
規格名称
船用白金測温抵抗体
規格名称英語訳
Marine resistance bulbs
制定年月日
1982年2月1日
最新改正日
2019年2月14日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

17.200.10, 47.020.20
主務大臣
国土交通
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1982-02-01 制定日, 1987-04-20 確認日, 1989-06-15 改正日, 1994-04-01 確認日, 1998-04-20 改正日, 2003-12-17 確認日, 2009-03-19 確認日, 2013-10-25 確認日, 2019-02-14 確認
ページ
JIS F 9703:1998 PDF [18]
F9703 : 1998

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,運輸大臣が改正した日本工
業規格である。これによってJIS F 9703 : 1989は改正され,この規格に置き換えられる。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS F 9703 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
F9703 : 1998

船用白金測温抵抗体

Marine resistance bulbs

1. 適用範囲 この規格は,船の主機,補機,冷凍倉,配管,液化ガス運搬船のタンクなどに装着して温
度測定に使用する白金測温抵抗体(以下,測温抵抗体という。)及び信号変換器を内蔵した測温抵抗体(以
下,変換器内蔵形測温抵抗体という。)について規定する。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の一部を構成する。こ
れらの引用規格は,その最新版を適用する。
JIS B 0205 メートル並目ねじ
JIS B 2238 鋼製管フランジ通則
JIS C 0020 環境試験方法−電気・電子−低温(耐寒性)試験方法
JIS C 1302 絶縁抵抗計
JIS C 1303 高絶縁抵抗計
JIS C 1604 測温抵抗体
JIS F 0807 船用自動化機器環境検査通則
JIS F 8007 船用電気器具の外被の保護形式及び検査通則
JIS F 8801 船用電線貫通金物−箱用
JIS F 8813 船用圧着端子用端子盤
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
JIS Z 8704 温度測定方法−電気的方法
JIS Z 8710 温度測定方法通則
JIS Z 8721 色の表示方法−三属性による表示
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
3.1 測温抵抗体
a) 白金測温抵抗体 白金を使用した抵抗素子,内部導線,保護管,端子などからなる測温体。
b) 抵抗素子 裸又は被覆された抵抗素線とその保持構造体で構成する測温素子。
c) 内部導線 抵抗素子と測温抵抗体の端子とを接続する導線。
d) 保護管 抵抗素子及び内部導線が被測温物などに直接接触しないよう保護するために用いる管。
e) 端子 測温抵抗体の抵抗素子の温度による抵抗変化を導き出すために付けた金具又は内部導線の端部。
f) 規定電流 抵抗値測定のために抵抗素子に連続して流す電流値。
g) シース測温抵抗体 測温抵抗体で柔軟性をもち保護管と内部導線及び抵抗素子の間に絶縁物を充てん
し,一体となった構造に加工された白金測温体。

――――― [JIS F 9703 pdf 2] ―――――

2
F9703 : 1998
h) 絶縁物 内部導線の相互間及び保護管との短絡を防ぐための絶縁物。
i) 検出部 測温抵抗体のうち,測定対象と同じ温度になるべき部分。抵抗素子及びその近傍にある保護
管の一部を含む。
j) 規準抵抗値 測定温度に対応する,仮想の抵抗素子(規準抵抗素子)の定められた抵抗値。
k) 単筒保護管 抵抗素子及び内部導線が被測定物などに直接接触しないよう保護するために用いる単管。
l) 二重保護管 保護管が内筒と外筒とからなる二重の構造のもので,測温抵抗体を被測定箇所から取り
外すとき,被測定物の流出を防ぐことができる管。
m) 可とう管[可とう(撓)管] 測定箇所に取り付ける際,自在に曲げることができる電線を保護する
ための管。
3.2 変換器内蔵形測温抵抗体
a) 信号変換器 測温抵抗体の抵抗値をDC420mAの2線式出力信号に変換するための電子回路。
b) 出力信号 信号変換器から出力されるDC420mAの電流信号。
c) 2線式出力 電源線と出力信号線とを兼ねた2線による出力方式。
d) 負荷抵抗 信号変換器の出力側に接続できる負荷の容量。
4. 種類
4.1 測温抵抗体 公称抵抗値,規定電流,クラス,使用温度範囲及び保護管の形式によって,次のとお
りとする。
a) 公称抵抗値 公称抵抗値は,0℃における抵抗素子の抵抗の公称値とし,表1による。
表1 公称抵抗値
記号 公称抵抗値圀
Pt100 100
Pt10 10
備考 一般的にはPt100を推奨する。
Pt10は,600℃以上での測定におけ
る信頼性を高めるため,太い抵抗素線
で作られている。
b) 規定電流 規定電流は,次の3種類とする。
2mA 1mA 0.5mA
c) クラス クラスは,表2による。
表2 クラス
記号 クラス
A A
B B
d) 使用温度範囲 使用温度範囲は,表3による。

――――― [JIS F 9703 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
F9703 : 1998
表3 使用温度範囲
記号 区分 使用温度範囲
LF 低温用 −200℃から100℃まで
MF 中温用 0℃から350℃まで
HF 高温用 0℃から650℃まで(1)
SF(2) 超高温用 0℃から850℃まで
注(1) シース測温抵抗体は,500℃とする。
(2) シース測温抵抗体には適用しない。
e) 保護管の形式 保護管の形式は,表4による。
表4 保護管の形式
記号 形式 備考
SF 単筒保護管形(アダプタなし) 図2
SA 単筒保護管形(アダプタ付) 図3
DS 二重保護管形(直管) 図4
DT 二重保護管形(テーパ管) 図5
BD 壁取付形 図6
SH 可とう管形 図7
SFF 単筒保護管形(フランジ付) 図8
MFF 多筒保護管形(フランジ付) 図9
4.2 変換器内蔵形測温抵抗体 公称抵抗値,精度,使用温度範囲,保護管の形式,定格電圧及び出力信
号によって,次のとおりとする。
a) 公称抵抗値 公称抵抗値は,4.1 a)による。
b) 精度 精度は,表5によって,それぞれに対応する等級で表す。
表5 精度
等級(級) 精度 %
0.3 ±0.3
0.5 ±0.5
1.0 ±1.0
備考 精度は,最大計測範囲に対す
る比率を示す。
c) 使用温度範囲 使用温度範囲は,4.1 d)による。ただし,周囲温度及び設置場所からの熱伝導によって,
信号変換器自体の温度が−10℃から55℃の範囲を超えてはならない。
d) 保護管の形式 保護管の形式は,4.1 e)による。
e) 定格電圧 定格電圧は,DC24Vとする。
f) 出力信号 出力信号は,2線式420mAとする。
5. 性能
5.1 温度特性 温度特性は,次による。
5.1.1 測温抵抗体
a) 抵抗素子の温度の許容差 抵抗素子の測定温度における誤差は,測温抵抗体の測温部の測定温度にお
ける素子の抵抗値を,表16によって温度に換算したものから測定温度を差し引いて求めたとき,表6
の許容差の範囲内になければならない。
なお,中間温度の許容差は,表7の式によって計算する。

――――― [JIS F 9703 pdf 4] ―――――

4
F9703 : 1998
表6 温度に対する許容差
単位 ℃
測定温度 許容差
クラスA クラスB
−200 ±0.55 ±1.3
−100 ±0.35 ±0.8
0 ±0.15 ±0.3
100 ±0.35 ±0.8
200 ±0.55 ±1.3
300 ±0.75 ±1.8
400 ±0.95 ±2.3
500 ±1.15 ±2.8
600 ±1.35 ±3.3
650 ±1.45 ±3.6
700 − ±3.8
800 − ±4.3
850 − ±4.6
備考 クラスAの許容差は,2導線式及び650℃を超える
測定温度には適用しない。
表7 温度に対する許容差の計算式
クラス 許容差
A ± (0.15+0.002|t|) ℃
B ± ( 0.3+0.005|t|) ℃
備考 |t|は,測定温度の絶対値である。
b) 安定度 測温抵抗体の安定度は,測温抵抗体を使用温度範囲の最高温度に250時間保って,その前後
における電気抵抗を8.3.2によって測定したとき,0℃における抵抗値の変化は,表8の値以内でなけ
ればならない。
表8 安定度
クラス 抵抗値の変化
A ±0.15℃
B ±0.30℃
c) 応答 測温抵抗体による指示の時間的遅れは,表9の時間以内でなければならない。
表9 応答
形式 保護管の外径mm 時間分
単筒保護管形 3,4.5,6 1
3.2(3),4.8(3),6.4(3)
8,10 2
12,13,15 3
二重保護管形 15,17 5
21,23 8
注(3) これは,なるべく使用しないことが望ましい。
備考 壁取付形,可とう管形及び固定フランジ形は,6.1.4
の表15の を対応させる。
d) 自己加熱 自己加熱は,8.3.5によって試験したとき,0.3℃を超えてはならない。
5.1.2 変換器内蔵形測温抵抗体
a) 精度 出力信号の精度は,それぞれの等級によって,表5に示す値以内でなければならない。

――――― [JIS F 9703 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS F 9703:1998の国際規格 ICS 分類一覧

JIS F 9703:1998の関連規格と引用規格一覧