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JIS G 0556:2014 規格概要
この規格 G0556は、肉眼又は10倍以下の拡大鏡を用いて,圧延又は鍛造された鋼の非金属介在物を評価する段削り試験方法,青熱破壊試験方法及び磁粉探傷試験方法について規定。
JISG0556 規格全文情報
- 規格番号
- JIS G0556
- 規格名称
- 鋼の地きずの肉眼試験方法
- 規格名称英語訳
- Method of macro-streak-flaw test for steel
- 制定年月日
- 1956年5月25日
- 最新改正日
- 2018年10月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 3763:1976(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 77.040.99
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021, 熱処理 2020
- 改訂:履歴
- 1956-05-25 制定日, 1959-04-21 確認日, 1962-03-30 確認日, 1966-10-01 確認日, 1969-10-01 確認日, 1972-11-01 確認日, 1976-01-01 確認日, 1977-08-01 改正日, 1983-02-01 確認日, 1988-10-01 確認日, 1994-06-01 確認日, 1998-12-20 改正日, 2004-03-20 確認日, 2008-10-01 確認日, 2014-03-20 改正日, 2018-10-22 確認
- ページ
- JIS G 0556:2014 PDF [16]
G 0556 : 2014
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 試験方法の種類・・・・[2]
- 5 段削り試験方法・・・・[2]
- 5.1 原理・・・・[2]
- 5.2 試験片・・・・[2]
- 5.3 試験・・・・[2]
- 5.4 判定・・・・[3]
- 5.5 表示・・・・[3]
- 6 青熱破壊試験方法・・・・[5]
- 7 磁粉探傷試験方法・・・・[5]
- 8 試験報告書・・・・[5]
- 附属書JA(規定)青熱破壊試験方法・・・・[6]
- 附属書JB(規定)磁粉探傷試験方法・・・・[10]
- 附属書JC(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[13]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS G 0556 pdf 1] ―――――
G 0556 : 2014
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 0556:1998は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS G 0556 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
G 0556 : 2014
鋼の地きずの肉眼試験方法
Method of macro-streak-flaw test for steel
序文
この規格は,1976年に第1版として発行されたISO 3763を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。
1 適用範囲
この規格は,肉眼又は10倍以下の拡大鏡を用いて,圧延又は鍛造された鋼の非金属介在物を評価する段
削り試験方法,青熱破壊試験方法及び磁粉探傷試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 3763:1976,Wrought steels−Macroscopic methods for assessing the content of non-metallic
inclusions(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0601 製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状 : 輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメ
ータ
JIS G 0202 鉄鋼用語(試験)
JIS G 0701 鋼材鍛錬作業の鍛錬成形比の表わし方
JIS Z 2320-1 非破壊試験−磁粉探傷試験−第1部 : 一般通則
JIS Z 8401 数値の丸め方
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語の定義は,JIS G 0202によるほか,次による。
3.1
地きず
鋼の仕上面において,肉眼又は10倍以下の拡大鏡によって認められるピンホール,ブローホールなどに
よる線状のきず,非金属介在物による線状のきず,砂などの異物の介在による線状のきずなど。この場合,
――――― [JIS G 0556 pdf 3] ―――――
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G 0556 : 2014
明らかに加工きず又は割れと認められるきずは含まない。
4 試験方法の種類
試験方法の種類は,表1による。その選択は,鋼材規格又は受渡当事者間の協定による。
表1−試験方法の種類
種類
段削り試験方法
青熱破壊試験方法
磁粉探傷試験方法
5 段削り試験方法
5.1 原理
段削り試験方法は,切削によって現れる,円柱状の段削り試験片の表面で縦方向に見える地きずの数及
び分布を測定する。
5.2 試験片
試験片は,次による。
a) 圧延又は鍛造された丸形断面の鋼材を,通常,表2の寸法に機械仕上げする。
なお,受渡当事者間の協定によって,ほかの寸法に機械仕上げしてもよい。
b) 仕上面の粗さは,通常,JIS B 0601のRa 3.2Ra 6.3 μmとするが,必要に応じ適切な粗さとしてもよ
い。ただし,供試材が丸形断面以外の場合は,受渡当事者間の協定による。
表2−段削り寸法
単位 mm
呼び径 一段直径 二段直径 三段直径 各段の長さ
D dI d II d III l
20以上 30以下 D−2 − − 63.6
2 1
30を超え 75未満 D−4 D D 63.6
3 2
2 1
75以上 150以下 D−6 D D 63.6
3 2
呼び径20 mm未満又は150 mmを超える鋼材については,受渡当事者間の協定による。
5.3 試験
試験は,次による。
a) 試験片の各段の仕上面について,地きずの長さ及びその数を測定する。
b) 地きずの長さ及び数は,全て肉眼又は10倍以下の拡大鏡によって測定する。この場合,2個の地きず
が相接して存在するときは,その距離が0.5 mm以下のとき,又は間隔について0.2 mm以下のときは,
1個の地きずとして長さを測定する(図1参照)。
――――― [JIS G 0556 pdf 4] ―――――
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G 0556 : 2014
図1−地きずの間隔及び距離
5.4 判定
判定は,次による。
a) 地きずは,その長さ及び数によって判定する。
b) 地きずの長さは,表3に示す地きず番号で表す。
表3−地きず番号
単位 mm
地きず番号 地きず長さ 地きず番号 地きず長さ
1 0.5を超え 1.0以下 15 12.0を超え 15.0以下
2 1.0を超え 2.0以下 20 15.0を超え 20.0以下
3 2.0を超え 3.0以下 25 20.0を超え 25.0以下
4 3.0を超え 4.0以下 30 25.0を超え 30.0以下
5 4.0を超え 5.0以下 40 30.0を超え 40.0以下
6 5.0を超え 6.0以下 50 40.0を超え 50.0以下
8 6.0を超え 8.0以下 60 50.0を超え 60.0以下
10 8.0を超え 10.0以下 70 60.0を超えるもの
12 10.0を超え 12.0以下
c) 地きずの数は,試験片の各段ごとに同一地きず番号に属する地きず数を100 mm×100 mmの面積当た
りの数に換算して求める(以下,これを換算個数という。)。この場合,JIS Z 8401に従って小数点以
下1位に丸める。
5.5 表示
受渡当事者間の協定がない場合の表示は,次による。
a) 表示する段をI,II及びIIIで示す。
b) 試験結果の表示方法は,次のいずれかによる。
1) 地きずの長さとその数を表示する場合 各段ごとに,各地きず番号とその換算個数とを表示する(例
1参照)。
段番号−(地きず番号×換算個数)
例1 呼び径70 mmの径の棒鋼を試験した場合の計算及び表示 :
一段(直径66 mm,長さ63.6 mm)の仕上面に
地きず番号2に属するもの 1個
二段(直径47 mm,長さ63.6 mm)の仕上面に
地きず番号2に属するもの 2個
地きず番号3に属するもの 2個
――――― [JIS G 0556 pdf 5] ―――――
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JIS G 0556:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3763:1976(MOD)
JIS G 0556:2014の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.040 : 金属の試験 > 77.040.99 : その他の金属試験方法
JIS G 0556:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0601:2013
- 製品の幾何特性仕様(GPS)―表面性状:輪郭曲線方式―用語,定義及び表面性状パラメータ
- JISG0202:2013
- 鉄鋼用語(試験)
- JISG0701:1957
- 鋼材鍛錬作業の鍛錬成形比の表わし方
- JISZ2320-1:2017
- 非破壊試験―磁粉探傷試験―第1部:一般通則
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方