JIS G 3317:2019 溶融亜鉛―5%アルミニウム合金めっき鋼板及び鋼帯 | ページ 4

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表28−平たん度(表2の種類の記号に適用)
単位 mm
ひずみの種類a)

反り 耳のび 中のび
1 000未満 12以下 8以下 6以下
1 000以上 1 250以下 15以下 9以下 8以下
注a) ひずみの種類は,その形状及び発生部位によって次のように分類される。
反り : 鋼板全体がわん曲した状態。圧延方向にわん曲した反り及び圧延方向
に直角にわん曲した反りがある。
耳のび : 鋼板の縁(幅方向端部)に波のある状態。
中のび : 鋼板の中央部に波のある状態。
b) コイルの平たん度 コイルの平たん度は,表27又は表28による。ただし,反りは適用しない。また,
コイルの平たん度は,コイルの欠点部分には,適用しない。コイルの平たん度は,製造ラインに設置
した検査台で検査する。ただし,測定値の報告が必要な場合には,受渡当事者間で測定方法を含め協
定した後,測定しなければならない。
なお,コイルの平たん度の測定は,省略してもよい5)。
注5) 平たん度の測定は,製造業者の判断によって省略してもよいが,平たん度は規定値を満足し
なければならないことを意味する。

11 質量

11.1 板及び波板の質量

  板及び波板の質量は,特に指定のない場合,計算質量とし,キログラムで表す。

11.2 コイルの質量

  コイルの質量は,実測質量又は計算質量とし,キログラムで表す。

11.3 質量の計算方法

  板,コイル及び波板の質量の計算方法は,表29による。

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表29−質量の計算方法
計算順序 計算方法 結果の桁数a)
原板の基本質量 kg/(mm・m2) 7.85 b) −
原板の単位質量 kg/m2 原板の基本質量 [kg/(mm・m2) ]×表示厚さ (mm) 有効数字4桁に丸める。
めっき後の単位質量 kg/m2 原板の単位質量 (kg/m2)+めっき量定数 (kg/m2) )
有効数字4桁に丸める。
板 板及び波板d)の面積 m2 幅 (mm)×長さ (mm)×10−6 有効数字4桁に丸める。
・ 1枚の質量 kg めっき後の単位質量 (kg/m2)×面積 (m2) 有効数字3桁に丸める。
波 1結束の質量e) kg 1枚の質量 (kg)×同一寸法の1結束内の枚数 kgの整数値に丸める。
板 総質量 kg 各結束質量 (kg) の総和 kgの整数値。
コ コイルの単位質量 kg/m めっき後の単位質量 (kg/m2)×幅 (mm)×10−3 有効数字3桁に丸める。
イ 1コイルの質量 kg コイルの単位質量 (kg/m)×長さ (m) kgの整数値に丸める。
ル 総質量 kg 各コイルの質量 (kg) の総和 kgの整数値。
注a) 数値の丸め方は,JIS Z 8401の規則Aによる。
b) 厚さ1 mm×面積1 m2当たりの原板の基本質量
c) めっき量定数は,表30による。
d) 波板の面積の計算に用いる幅は,波付け前の寸法による。
e) 結束質量が指定された場合の枚数は,指定質量を同一形状,同一寸法,同一めっき付着量ごとに板1枚の質量
で除して求め,整数値に丸める。
表30−質量の計算に用いるめっき量定数
単位 kg/m2
めっきの付着量表示記号 Y04 Y06 Y08 Y10 Y12 Y14 Y18 Y20 Y22 Y25 Y27 Y30 Y35 Y45 Y60
めっき量定数 0.060 0.090 0.120 0.150 0.183 0.203 0.244 0.285 0.305 0.350 0.381 0.416 0.458 0.565 0.722

11.4 板及び波板の計算質量の許容差

  板及び波板の計算質量の許容差は,11.3によって求めた計算質量と実測質量との差を計算質量で除して
百分率で表し,表31による。
表31−計算質量の許容差
一組a)の計算質量 許容差
kg %
600未満 ±10
600以上 2 000未満 ±7.5
2 000以上 ±5
注a) 同一材質,同一形状,同一寸法及び同一めっき付着量のも
のを一組として計算する。

12 外観

  板,コイル及び波板は,使用上有害となる程度の欠点があってはならない。ただし,コイルは,一般に
検査によって全長にわたっての欠点の検出は困難であり,また,欠点を除去する機会がないため,若干の
欠点部分又は溶接部を含むことがある。コイルの欠点部分の処置が必要な場合は,その方法を受渡当事者
間で協定してもよい。
なお,表面の欠点は,特に指定のない場合,板,コイル及び波板の片側の面6)に適用する。
注記 欠点には,孔,ラミネーション,表面きずなどがある。
注6) 片側の面とは,通常,板及び波板の場合は,包装で上側にある面をいい,コイルの場合は,コ

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イルの外側の面をいう。

13 試験

13.1 化学成分分析試験

13.1.1 分析試験の一般事項及び分析用試料の採り方
板,コイル及び波板の化学成分は,溶鋼分析によって求め,分析試験の一般事項及び分析用試料の採り
方は,JIS G 0404の箇条8(化学成分)による。
13.1.2 分析方法
分析試験方法は,JIS G 0320による。

13.2 めっき浴成分の試験

  めっき浴成分の試験方法は,製造業者による。めっき浴成分の試験は,省略してもよい7)。ただし,注
文者の要求がある場合には,受渡当事者間で試験方法を協定した後,試験を行う。
注7) 試験は,製造業者の判断によって省略してもよいが,めっき浴成分は規定値を満足しなければ
ならないことを意味する。

13.3 めっき試験

13.3.1 供試材の採り方
供試材は,同一寸法かつ同一めっき付着量の製品50 tごと及びその端数から1枚を採る。
なお,波板の場合は,波付け前の板から供試材を採取する。
13.3.2 めっきの付着量試験
めっきの付着量試験は,次による。
a) 試験方法 めっきの付着量は,両面について測定し,その試験方法は,附属書JC,附属書JD又は附
属書JEのいずれかによる。ただし,疑義が生じた場合は,附属書JEによる。
附属書JDによる方法の場合には,同一寸法かつ同一めっき付着量の製品50 tごと及びその端数に
ついて測定する。
b) 試験片の採取 試験片の採取は,次による。
1) 附属書JCによる場合,試験片の採取位置,大きさ及び数は,JC.5による。
2) 附属書JDによる場合,試験片は採取することなく,オンラインで測定する。
3) 附属書JEによる場合,試験片の採取位置及び数はJC.5.2による。試験片の大きさは,1 200 mm2
以上とする。
13.3.3 めっきの密着性試験
曲げ試験によるめっきの密着性試験は,次による。
a) 試験片の採取位置及び大きさ 試験片の採取位置は,供試材の任意の位置とする。試験片は,幅75
125 mmで幅の2倍程度の適切な長さのものとし,特に指定がない場合,原板の圧延方向と平行に供
試材から1個を採る。
b) 試験方法 試験片の曲げ操作は,手動の万力(バイス)を用い,表8又は表9に内側間隔として規定
する枚数の板を挟んで図4のように試験片の長手方向に180°曲げる。ただし,万力を用いることが
できない場合は,その他の適切な方法で試験してもよい。曲げた後,めっき離を生じたかどうか調
べる。

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図4−曲げ試験の方向
13.3.4 めっきの耐食性試験
受渡当事者間の協定によって,めっきの耐食性試験を実施してもよい。試験を実施する場合の評価基準
は,受渡当事者間の協定による。
注記 めっきの耐食性試験の例として,次の試験方法がある。
例 − JIS G 0594
− JIS H 8502の7.3(キャス試験方法)
− JIS H 8502の8.(サイクル試験方法)
− JIS K 5600-7-9の附属書1(サイクルD)
− JIS Z 2371の中性塩水噴霧試験
− ISO 16539のmethod B

13.4 機械試験

13.4.1 一般事項
機械試験の一般事項は,JIS G 0404の箇条7(一般要求)及び箇条9(機械的性質)による。この場合,
供試材の採り方は,JIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のA類とし,波板の場合は,波付け
前の板から採取する。試験片の数及び採取位置は,次による。
a) 試験片の数 同一種類,同一厚さ及び同一めっき付着量の製品50 tごと及びその端数から曲げ試験片
及び引張試験片を1個ずつ採取する。
b) 試験片の採取位置 試験片の中心は,幅の1/4の位置又はそれに近い位置とする。
13.4.2 曲げ試験
曲げ試験は,13.3.3による。ただし,曲げた後,肉眼で認められる素地のき裂及び破断を生じたかどう
か調べる。
なお,曲げ性の試験は,省略してもよい8)。ただし,特に注文者の指定がある場合には,試験を行わな
ければならない。
注8) 試験は,製造業者の判断によって省略してもよいが,曲げ性は規定を満足しなければならない
ことを意味する。
13.4.3 引張試験
引張試験は,次による。
a) 試験片 試験片は,JIS Z 2241の5号試験片とし,表13及び表14に規定する方向に供試材から1個
を採る。
b) 試験方法 試験方法は,JIS Z 2241による。
c) 降伏点又は耐力,及び引張強さの算出に用いる厚さ 降伏点又は耐力,及び引張強さの算出に用いる

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厚さは,次のいずれかによる。
− めっき層除去後の実測厚さ
− めっき層を含めた実測厚さから,相当めっき厚さを減じたもの
− めっき層を含めた実測厚さから,実測しためっきの付着量の換算めっき厚さ9)を減じたもの
注9) 換算めっき厚さは,実測しためっきの付着量をめっきの密度(6.60 g/cm3)で除して,mmの
単位で小数点以下3桁まで求める。

14 検査及び再検査

14.1 検査

  検査は,次による。
a) 化学成分は,箇条4に適合しなければならない。
b) めっき浴成分は,5.1に適合しなければならない。
c) めっきの付着量は,5.2に適合しなければならない。
d) めっき密着性は,5.4に適合しなければならない。
e) 機械的性質は,箇条8に適合しなければならない。
f) 寸法は,箇条9に適合しなければならない。
g) 形状は,箇条10に適合しなければならない。
h) 質量は,箇条11に適合しなければならない。
i) 外観は,箇条12に適合しなければならない。

14.2 再検査

  めっきの付着量試験,めっき密着性の試験,曲げ性の試験又は引張試験で合格とならなかった板,コイ
ル及び波板は,JIS G 0404の9.8(再試験)によって再試験を行い,合否を決定してもよい。

15 表示

  検査に合格した板,コイル及び波板は,1包装ごと又は1結束ごとに次の項目を適切な方法で表示する。
ただし,受渡当事者間の協定によって板及び波板1枚ごとに,次の項目を適切な方法で表示してもよい。
a) 種類の記号
b) 屋根用又は建築外板用の場合,表3の記号。表3の記号は,種類の記号に続けて表示する。
c) 波板の場合,表4の記号。表4の記号は,種類の記号に続けて表示する。ただし,屋根用又は建築外
板用の場合は,表3の記号に続けて表示する。
d) スキンパス処理の記号及び/又は化成処理の記号,塗油の記号。これらの記号は,注文者の指定があ
る場合に表示する。
e) めっきの付着量表示記号
f) 寸法(9.1参照。ただし,板1枚の場合は,表示厚さだけでよい。)
g) 製品の識別番号
h) 枚数又は質量(板1枚の場合は,省略してもよい。)
i) 製造業者名又はその略号

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JIS G 3317:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 14788:2017(MOD)

JIS G 3317:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 3317:2019の関連規格と引用規格一覧