JIS G 3321:2019 溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯

JIS G 3321:2019 規格概要

この規格 G3321は、溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板(以下,板という。)及び溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼帯並びに板をJIS G 3316に規定する形状及び寸法に加工した波板について規定。

JISG3321 規格全文情報

規格番号
JIS G3321 
規格名称
溶融55%アルミニウム―亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯
規格名称英語訳
Hot-dip 55 % aluminium-zinc alloy-coated steel sheet and strip
制定年月日
1998年11月20日
最新改正日
2019年3月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

ISO 9364:2017(MOD)
国際規格分類

ICS

77.140.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
鉄鋼 II 2021
改訂:履歴
1998-11-20 制定日, 2004-08-20 確認日, 2005-03-20 改正日, 2007-09-20 改正日, 2010-06-21 改正日, 2012-04-20 改正日, 2017-06-20 改正日, 2019-03-20 改正
ページ
JIS G 3321:2019 PDF [36]
                                                                                   G 3321 : 2019

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 種類の記号及び適用する表示厚さ・・・・[2]
  •  4 化学成分・・・・[3]
  •  5 めっき・・・・[3]
  •  5.1 めっき浴成分・・・・[3]
  •  5.2 めっきの付着量・・・・[3]
  •  5.3 めっきの表面仕上げ・・・・[4]
  •  5.4 めっき密着性・・・・[4]
  •  6 化成処理・・・・[5]
  •  7 塗油・・・・[5]
  •  8 機械的性質・・・・[6]
  •  8.1 適用する機械的性質・・・・[6]
  •  8.2 曲げ性・・・・[6]
  •  8.3 引張試験特性・・・・[6]
  •  9 寸法・・・・[7]
  •  9.1 寸法の表し方・・・・[7]
  •  9.2 標準寸法・・・・[7]
  •  9.3 寸法の許容差・・・・[8]
  •  10 形状・・・・[10]
  •  10.1 横曲がり・・・・[10]
  •  10.2 直角度・・・・[11]
  •  10.3 平たん度・・・・[12]
  •  11 質量・・・・[12]
  •  11.1 板及び波板の質量・・・・[12]
  •  11.2 コイルの質量・・・・[12]
  •  11.3 質量の計算方法・・・・[12]
  •  11.4 板及び波板の計算質量の許容差・・・・[13]
  •  12 外観・・・・[13]
  •  13 試験・・・・[14]
  •  13.1 化学成分分析試験・・・・[14]
  •  13.2 めっき浴成分の試験・・・・[14]
  •  13.3 めっき試験・・・・[14]
  •  13.4 機械試験・・・・[15]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS G 3321 pdf 1] ―――――

G 3321 : 2019

pdf 目次

ページ

  •  14 検査及び再検査・・・・[16]
  •  14.1 検査・・・・[16]
  •  14.2 再検査・・・・[16]
  •  15 表示・・・・[16]
  •  16 注文時の確認事項・・・・[17]
  •  17 報告・・・・[18]
  •  附属書JA(規定)屋根用・建築外板用の板及びコイルのめっきの付着量・・・・[19]
  •  附属書JB(規定)波板のめっきの付着量及び標準寸法・・・・[20]
  •  附属書JC(規定)溶融55 %アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯の蛍光X線法によるオフラインめっき付着量試験方法・・・・[21]
  •  附属書JD(規定)溶融55 %アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼帯の蛍光X線法によるオンラインめっき付着量試験方法・・・・[24]
  •  附属書JE(規定)重量法によるめっき付着量試験方法・・・・[27]
  •  附属書JF(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[29]

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――――― [JIS G 3321 pdf 2] ―――――

                                                                                   G 3321 : 2019

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
  これによって,JIS G 3321:2017は改正され,この規格に置き換えられた。
  なお,平成32年3月19日までの間は,工業標準化法第19条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 3321:2017を適用してもよい。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

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――――― [JIS G 3321 pdf 3] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
                                                                              G 3321 : 2019

溶融55 %アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板及び鋼帯

Hot-dip 55 % aluminium-zinc alloy-coated steel sheet and strip

序文

 この規格は,2017年に第5版として発行されたISO 9364を基に,技術的内容を変更して作成した日本
工業規格である。
  なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JFに示す。また,附属書JA附属書JEは対応国際規格には
ない事項である。

1 適用範囲

  この規格は,溶融55 %アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(以下,板という。)及び溶融55 %アルミニ
ウム−亜鉛合金めっき鋼帯(以下,コイルという。)並びに板をJIS G 3316に規定する形状及び寸法に加
工した波板(以下,波板という。)について規定する。
    注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
          ISO 9364:2017,Steel sheet, 55 % aluminium-zinc alloy-coated by the continuous hot-dip process, of
              commercial, drawing and structural qualities(MOD)
            なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
          ことを示す。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
    JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
    JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
    JIS G 3316 鋼板製波板の形状及び寸法
    JIS K 0119 蛍光X線分析通則
    JIS K 8847 ヘキサメチレンテトラミン(試薬)
    JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
    JIS Z 8401 数値の丸め方

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G 3321 : 2019

3 種類の記号及び適用する表示厚さ

1)● 種類の記号及び適用する表示厚さは,次による。 注1) 表示厚さは,めっき前の原板厚さをいう[9.1.1 a) 参照]。 a) 板及びコイルの種類は,熱間圧延鋼帯(以下,熱延原板という。)を用いた3種類,及び冷間圧延鋼帯 (以下,冷延原板という。)を用いた7種類とし,種類の記号及び適用する表示厚さは,表1及び表2 による。 b) 波板は,表2のうち一般用及び高強度一般用の5種類とし,種類の記号及び適用する表示厚さは,表 2による。 c) 屋根用及び建築外板用に適用する場合,その記号は,表3による。 d) 波板の形状の種類及び記号は,表4による。 表1−種類の記号及び適用する表示厚さ(熱延原板の場合) 単位 mm 種類の記号 適用する表示厚さ 適用 SGLHC 一般用 SGLH400 1.6以上 2.3以下 高強度一般用 SGLH490 特に熱延原板の指定がない場合は,熱延原板の仕様を満たす冷延原板を 使用してもよい。 表2−種類の記号及び適用する表示厚さ(冷延原板の場合) 単位 mm 種類の記号 適用する表示厚さ 適用 SGLCC 0.24以上 2.3以下 一般用 SGLCD 0.27以上 1.6以下 絞り用 SGLCDD 0.40以上 1.6以下 深絞り用 SGLC400 SGLC440 0.25以上 2.3以下 高強度一般用 SGLC490 SGLC570 0.19以上 2.0以下 表3−屋根用及び建築外板用の記号 用途 記号 屋根用 R 建築外板用 A 表4−波板の形状の種類及び記号 波板の形状の種類 記号 波板1号(大波)a) W1 波板2号(小波)a) W2 注a) 大波及び小波の形状及び寸法は,JIS G 3316による。●

――――― [JIS G 3321 pdf 5] ―――――

                                                                                              3
                                                                                   G 3321 : 2019

4 化学成分

  板,コイル及び波板の原板の化学成分は,13.1によって試験を行い,その溶鋼分析値は,表5による。
                                         表5−化学成分
                                                                       単位 %
                  種類の記号       C           Mn           P           S
                 SGLHC          0.15以下    0.80以下     0.05以下    0.05以下
                 SGLH400        0.25以下    1.70以下     0.20以下    0.05以下
                 SGLH490        0.30以下    2.00以下     0.20以下    0.05以下
                 SGLCC          0.15以下    0.80以下     0.05以下    0.05以下
                 SGLCD          0.10以下    0.45以下     0.03以下    0.03以下
                 SGLCDD         0.08以下    0.45以下     0.03以下    0.03以下
                 SGLC400        0.25以下    1.70以下     0.20以下    0.05以下
                 SGLC440        0.25以下    2.00以下     0.20以下    0.05以下
                 SGLC490        0.30以下    2.00以下     0.20以下    0.05以下
                 SGLC570        0.30以下    2.50以下     0.20以下    0.05以下
                   必要に応じて,この表以外の合金元素を添加してもよい。

5 めっき

5.1 めっき浴成分

  めっき浴成分は,13.2によって試験を行い,表6による。
    注記 溶融めっき工程では,高温で溶融した金属浴に原板を浸せきした後,冷却して,原板表面にめ
          っき層を形成する。この溶融金属浴を,めっき浴という。
                                       表6−めっき浴成分
                                                                                 単位 %
                 Al                    Si           Al,Si,Zn以外の元素        Zn
         50.0 以上 60.0 以下     1.0以上 3.0以下         5.0以下a)            残部b)
       注a) 意図的に添加した元素の合計。
         b) 不可避的に混入した元素を含むことがある。

5.2 めっきの付着量

5.2.1  めっきの付着量表示記号
  めっきは,両面等厚めっきとし,めっきの付着量表示記号は,表7による。
5.2.2  めっきの付着量
  板,コイル及び波板のめっきの付着量は,13.3.2によって試験を行い,次による。
a) 板,コイル及び波板のめっきの付着量は,両面の合計付着量によって表し,表7の3点平均最小付着
    量及び1点最小付着量の規定値以上とする。ここで,3点平均最小付着量は,供試材から採取した3
    個の試験片の測定値の平均値に対して適用し,1点最小付着量は,平均値を求めた3個の試験片の測
    定値のうち最小の値に対して適用する。ただし,附属書JDによってめっきの付着量を測定する場合
    には,JD.6.5によって求めた平均付着量及び最小付着量にそれぞれ適用する。
      注記 片面のめっきの付着量は,1点最小付着量(両面の合計)の規定値の40 %以上であることが
            望ましい。

――――― [JIS G 3321 pdf 6] ―――――

4
G 3321 : 2019
b) 屋根用及び建築外板用に適用するめっきの付着量は,表JA.1による。
c) 波板のめっきの付着量は,波付け前の板に適用する。波板に適用するめっきの付着量は,表JB.1によ
    る。
d) 板,波板及びコイルのめっきの付着量(両面の合計)の上限値は,受渡当事者間で協定してもよい。
                               表7−めっきの付着量(両面の合計)
                                                                       単位 g/m2
                 めっきの付着量表示記号   3点平均最小付着量      1点最小付着量
                        AZ70 a)                  70                   60
                        AZ90                     90                   76
                        AZ120                   120                  102
                        AZ150                   150                  130
                        AZ170                   170                  145
                       AZ185 a)                 185                  160
                       AZ200 a)                 200                  170
                 SGLCD及びSGLCDDには,AZ170,AZ185及びAZ200によるめっきの付着量
               は適用しない。
               注a) 受渡当事者間の協定によって適用する。

5.3 めっきの表面仕上げ

5.3.1  めっきの表面仕上げ
  めっきの表面仕上げは,レギュラースパングルとする。レギュラースパングルとは,凝固過程において,
合金の結晶(スパングル)が生成された表面仕上げをいう。
5.3.2  スキンパス処理
  注文者の指定がある場合は,スキンパス処理を実施する。スキンパス処理の記号は,Sとする。
    注記 スキンパス処理は,通常,表面を滑らかにするために実施する。

5.4 めっき密着性

  めっき密着性は,次による。
a) 板及びコイルのめっき密着性は,13.3.3の試験を行い,表8及び表9によって,試験片の外側表面(試
    験片の幅の両端からそれぞれ7 mm以上内側の部分)にめっき離を生じてはならない。
b) めっき密着性は,SGLC570には適用しない。
c) 波板は,a) 及びb) を波付け前の板に適用する。
d) 製造業者の判断によって,a) に代えて13.3.3以外の試験方法で,めっき密着性を評価してもよい。こ
    の場合の評価は,13.3.3の試験方法によるめっき密着性と同等以上でなければならない。

――――― [JIS G 3321 pdf 7] ―――――

                                                                                              5
                                                                                   G 3321 : 2019
                         表8−めっき密着性及び曲げ性(熱延原板の場合)
                                                       内側間隔a)
                                                          枚
                種類の記号   曲げ角度            めっきの付着量表示記号
                                             AZ90                AZ120
                                                                 AZ150
                SGLHC                         1                    2
                SGLH400       180°           2                    3
                SGLH490                        3                    4
                注a) 表示厚さの板の枚数。この枚数の厚さ以下の内側間隔で曲げる。
                         表9−めっき密着性及び曲げ性(冷延原板の場合)
                                                       内側間隔a)
                                                          枚
                種類の記号   曲げ角度            めっきの付着量表示記号
                                           AZ70         AZ120      AZ170,AZ185,
                                           AZ90         AZ150          AZ200
                SGLCC                       1             2             2
                SGLCD                    0(密着)        1             −
                SGLCDD                   0(密着)        1             −
                              180°
                SGLC400                     2             3             3
                SGLC440                     3             4             4
                SGLC490                     3             4             4
                注a) 表示厚さの板の枚数。この枚数の厚さ以下の内側間隔で曲げる。

6 化成処理

  板,コイル及び波板の化成処理の種類及び記号は,表10による。特に指定がない場合は,クロメートフ
リー 2)処理とする。
    注2) クロメートフリーとは,化成処理による被膜に六価クロムを含まないことをいう。
                                 表10−化成処理の種類及び記号
                          化成処理の種類                         記号
                                                                  a)
                  クロメートフリー処理
                  無処理                                          M
               注a) クロメートフリー処理の記号は,受渡当事者間の協定によって決める。クロ
                    メートフリー処理の記号として,JIS G 3321:2012のクロメートフリー処理
                    の記号である“NC”を使用してもよい。

7 塗油

  板,コイル及び波板の塗油の種類及び記号は,表11による。特に指定がない場合は,無塗油とする。
                                   表11−塗油の種類及び記号
                                       塗油の種類    記号
                                         塗油          O
                                         無塗油        X

――――― [JIS G 3321 pdf 8] ―――――

6
G 3321 : 2019

8 機械的性質

8.1 適用する機械的性質

  板及びコイルに適用する機械的性質は,表12による。波板の機械的性質は,波付け前の板に適用し,表
12による。
                                   表12−適用する機械的性質
                      種類の記号          曲げ性            引張試験特性
                    SGLHC                   ○                   −
                    SGLH400                 ○                   ○
                    SGLH490                ○                    ○
                    SGLCC                  ○a)                  −
                    SGLCD                   ○                   ○
                    SGLCDD                  ○                   ○
                    SGLC400                 ○                   ○
                    SGLC440                 ○                   ○
                    SGLC490                 ○                   ○
                    SGLC570                 −                  ○
                    注a) 波板用に使用する場合は,曲げ性は適用しない。

8.2 曲げ性

  板,コイル及び波板の曲げ性は,13.4.2の試験を行い,試験片の外側表面(試験片の幅の両端からそれ
ぞれ7 mm以上内側の部分)に,肉眼で認められる素地のき裂及び破断を生じてはならない。
    注記 曲げ性の試験の実施については,13.4.2参照。

8.3 引張試験特性

  板,コイル及び波板の引張試験特性は,13.4.3によって試験を行い,表13又は表14による。表13又は
表14は,受渡検査に適用する3)。
    注3) 板,コイル及び波板は,時効硬化によって降伏点又は耐力の上昇,及び伸びの低下が生じるこ
          とがある。
                             表13−引張試験特性(熱延原板の場合)
                             降伏点     引張強さ      伸び
               種類の記号   又は耐力                             試験片及び方向
                             N/mm2       N/mm2         %
               SGLHC                                 −
               SGLH400       295以上     400以上     18以上    5号,圧延方向又は圧
               SGLH490       365以上     490以上     16以上    延方向に直角
               注記1 SGLHCでは,降伏点又は耐力として205 N/mm2以上,引張強さとして270
                      N/mm2以上が使われることがある。
               注記2 1 N/mm2=1 MPa

――――― [JIS G 3321 pdf 9] ―――――

                                                                                              7
                                                                                   G 3321 : 2019
                             表14−引張試験特性(冷延原板の場合)
                                                        伸び
               降伏点    引張強さ                        %
              又は耐力                                 表示厚さ                       試験片
  種類の記号
                                                         mm                          及び方向
               N/mm2      N/mm2     0.25以上 0.40以上 0.60以上   1.0以上  1.6以上
                                    0.40未満 0.60未満 1.0未満    1.6未満  2.3以下
 SGLCC                                              −
                                       a)
 SGLCD           −      270以上              27以上   31以上    32以上   33以上   5号,圧延方
 SGLCDD          −      270以上      −      29以上   32以上    34以上   35以上   向
 SGLC400      295以上    400以上    16以上    17以上   18以上    18以上   18以上
                                                                                   5号,圧延方
 SGLC440      335以上    440以上    14以上    15以上   16以上    18以上   18以上
                                                                                   向又は圧延
 SGLC490      365以上    490以上    12以上    13以上   14以上    16以上   16以上
                                                                                   方向に直角
 SGLC570      560以上    570以上                         −
 注記1 SGLCCでは,降伏点又は耐力として205 N/mm2以上,引張強さとして270 N/mm2以上が使われることがあ
        る。
 注記2 1 N/mm2=1 MPa
 注a) 受渡当事者間の協定による。

9 寸法

9.1 寸法の表し方

9.1.1  厚さの名称
  板,コイル及び波板の厚さの名称は,次による。波板の場合は,次の名称を,波付け前の板の厚さに適
用する。
a) めっきを施す前の原板の厚さを,表示厚さとする。
b) 原板にめっきを施した後の厚さを,製品厚さとする。許容差の基準となる製品厚さは,表示厚さに相
    当めっき厚さを加えたものであって,表示厚さを小数点以下3桁で表した数値に,表15に規定する相
    当めっき厚さを加え,JIS Z 8401の規則Aによって小数点以下2桁に丸めた数値とする。
                                     表15−相当めっき厚さ
                                                                                    単位 mm
   めっきの付着量表示記号   AZ70     AZ90      AZ120    AZ150     AZ170     AZ185     AZ200
   相当めっき厚さ           0.026     0.033    0.043     0.054     0.062    0.067     0.072
9.1.2  寸法の単位
  板,コイル及び波板の寸法の単位は,次による。
a) 板及び波板の寸法は,表示厚さ,幅及び長さをミリメートルで表す。
b) コイルの寸法は,表示厚さ及び幅をミリメートルで表す。コイルの長さについては,コイルの質量が
    計算質量による場合,長さをメートルで表す。

9.2 標準寸法

9.2.1  板及びコイルの標準寸法
  板及びコイルの標準寸法は,次による。
a) 標準表示厚さ 板及びコイルの標準表示厚さは,表16による。

――――― [JIS G 3321 pdf 10] ―――――

8
G 3321 : 2019
                                      表16−標準表示厚さ
                                                                               単位 mm
                                          標準表示厚さ
        0.27 0.30 0.35 0.40 0.50 0.60 0.70 0.80 0.90  1.0  1.2  1.4  1.6  1.8   2.0  2.3
b) 標準幅及び板の標準長さ 板及びコイルの標準幅並びに板の標準長さは,表17による。
                                 表17−標準幅及び板の標準長さ
                                                                       単位 mm
                 標準幅                        板の標準長さ
                   762    1 829   2 134   2 438   2 743   3 048   3 353   3 658
                   914    1 829   2 134   2 438   2 743   3 048   3 353   3 658
                 1 000    2 000
                 1 219    2 438   3 048   3 658
                 コイルの場合は,この表のほか610 mmも標準幅とする。
9.2.2  波板の標準寸法
  波板の標準寸法は,JB.2による。

9.3 寸法の許容差

9.3.1  製品厚さの許容差
  板,コイル及び波板の製品厚さの許容差は,次による。
a) 製品厚さの許容差は,9.1.1 b)に規定する厚さに適用する。
b) 製品厚さの許容差は,表18,表19又は表20による。
c) 製品厚さの許容差は,縁(幅方向端部)から25 mm以上内側に適用する。
d) コイルの場合,表面きず,折れなどの欠点部分には,厚さの許容差を適用しない。
                            表18−製品厚さの許容差(SGLHCに適用)
                                                            単位 mm
                                                         幅
                                表示厚さ                    1 000以上
                                                1 000未満   1 250以下
                           1.60 以上 2.00未満     ±0.17     ±0.18
                           2.00 以上 2.30以下     ±0.18     ±0.20
                    表19−製品厚さの許容差(SGLH400及びSGLH490に適用)
                                                            単位 mm
                                                         幅
                                表示厚さ
                                                      1 250以下
                           1.60 以上 2.00未満           ±0.20
                           2.00 以上 2.30以下           ±0.21

――――― [JIS G 3321 pdf 11] ―――――

                                                                                              9
                                                                                   G 3321 : 2019
                       表20−製品厚さの許容差(表2の種類の記号に適用)
                                                                          単位 mm
                                                           幅
                     表示厚さ                      630以上   1 000以上   1 250以上
                                       630未満    1 000未満  1 250未満   1 400以下
                         0.25未満       ±0.04     ±0.04      ±0.04     ±0.04
                 0.25以上 0.40未満      ±0.05     ±0.05      ±0.05     ±0.06
                 0.40以上 0.60未満      ±0.06     ±0.06      ±0.06     ±0.07
                 0.60以上 0.80未満      ±0.07     ±0.07      ±0.07     ±0.07
                 0.80以上 1.00未満      ±0.07     ±0.07      ±0.08     ±0.09
                 1.00 以上 1.25未満     ±0.08     ±0.08      ±0.09     ±0.10
                 1.25以上 1.60未満      ±0.09     ±0.10      ±0.11     ±0.12
                 1.60以上 2.00未満      ±0.11     ±0.12      ±0.13     ±0.14
                 2.00以上 2.30以下      ±0.13     ±0.14      ±0.15     ±0.16
9.3.2  幅の許容差
  板及びコイルの幅の許容差は,次による。
a) 幅の許容差は,表21,表22又は表23による。
b) 幅の許容差は,コイルの欠点部分には適用しない。
c) 表22の幅の許容差は,受渡当事者間の協定によって,表22に規定する全許容差範囲と同一の範囲で
    マイナス側に移動してもよい。ただし,協定した許容差の上限値は,ゼロを下回ってはならない。
d) 波板の仕上がり幅の許容差は,JIS G 3316の4.5(寸法許容差)による。
                                      表21−幅の許容差 A
                                                                               単位 mm
                                       適用する種類の記号
        SGLHC,SGLH400,SGLH490                 SGLCC,SGLCD,SGLDD,SGLC400,
                                                SGLC440,SGLC490,SGLC570
              許容差1             許容差2
               +25                +10                           +7
                  0                   0                             0
        注記1 この表は,通常,ミルエッジ又は一般の切断方法によったものに適用している。
        注記2 通常,許容差1はミルエッジに適用し,許容差2は一般の切断方法に適用している。
                                      表22−幅の許容差B
                                                    単位 mm
                                               幅
                                     1 250未満    1 250以上
                                       +3           +4
                                         0             0
                                   注記 この表は,通常,再切断又
                                        は精密切断を行ったもの
                                        に適用している。

――――― [JIS G 3321 pdf 12] ―――――

10
G 3321 : 2019
                                      表23−幅の許容差C
                                                                                   単位 mm
                                                         幅
          表示厚さ
                          160未満     160以上 250未満   250以上 400未満    400以上 630未満
              0.60未満     ±0.15         ±0.20             ±0.25             ±0.30
     0.60以上 1.00未満     ±0.20         ±0.25             ±0.25             ±0.30
     1.00以上 1.60未満     ±0.20         ±0.30             ±0.30             ±0.40
     1.60以上 2.30以下     ±0.25         ±0.35             ±0.40             ±0.50
    注記 この表は,通常,スリットを行ったものに適用している。
9.3.3  長さの許容差
  板及び波板の長さの許容差は,表24による。
                                      表24−長さの許容差
                                                     単位 mm
                                          長さの許容差
                                              +15
                                                 0

10 形状

10.1 横曲がり

  板,コイル及び波板の横曲がりは,次による。
a) 横曲がりの測定は,図1による。
b) 横曲がりは,表25又は表26による。波板の場合は,波付け前の板に適用する。
c) 横曲がりは,コイルの欠点部分には,適用しない。
d) 横曲がりの測定は,省略してもよい4)。ただし,特に注文者の指定がある場合には,測定しなければ
    ならない。
      注4) 横曲がりの測定は,製造業者の判断によって省略してもよいが,横曲がりは規定値を満足し
            なければならないことを意味する。
                                                                                      単位 mm
 a) 長さ2 000 mm未満の板の場合   b) 長さ2 000 mm以上の板の場合           c) コイルの場合
                                         図1−横曲がり

――――― [JIS G 3321 pdf 13] ―――――

                                                                                             11
                                                                                   G 3321 : 2019
                           表25−横曲がり(表1の種類の記号に適用)
                                                                         単位 mm
                                                  板
                                                 長さ
                       幅                                              コイル
                                              2 500以上  4 000以上
                                    2 500未満 4 000未満
                           630未満    5以下     8以下     12以下
                                                                   長さ2 000につき
                 630以上 1 000未満    4以下     6以下     10以下
                                                                        5以下
               1 000以上              3以下     5以下     8以下
                           表26−横曲がり(表2の種類の記号に適用)
                                                                単位 mm
                                         板及び波板
                           幅               長さ              コイル
                                    2 000未満   2 000以上
                         630未満      4以下       長さ2 000につき4以下
                         630以上      2以下       長さ2 000につき2以下

10.2 直角度

  板及び波板の直角度は,次のいずれかによる。ただし,波板の場合は,波付け前の板に適用する。
  なお,疑義が生じた場合には,a) の方法による。
a) 垂線を用いる方法 板及び波板の直角度は,1隅点において,一辺に垂線を立てたとき,図2に示す
    ように反対の隅点との距離(A)と垂線の長さ(W)との比(A/W)で表し,この値は,1.0 %を超えて
    はならない。
                          図2−板及び波板の直角度(垂線を用いる方法)
b) 対角線を用いる方法 板及び波板の2本の対角線の長さ(図3のX1及びX2)の差の絶対値の1/2を求
    め,この値(|X1−X2|/2)が板及び波板の実測幅Wの0.7 %を超えてはならない。
                         図3−板及び波板の直角度(対角線を用いる方法)

――――― [JIS G 3321 pdf 14] ―――――

12
G 3321 : 2019

10.3 平たん度

  板及びコイルの平たん度は,次による。
a) 板の平たん度 板の平たん度は,表27又は表28による。平たん度は,定盤上に置いて測定し,その
    値は,ひずみの最大値から板の製品厚さを減じたものとし,板の上側の面に適用する。
                           表27−平たん度(表1の種類の記号に適用)
                                                             単位 mm
                                   幅                  平たん度
                                1 250以下               16以下
                           表28−平たん度(表2の種類の記号に適用)
                                                                         単位 mm
                       幅                            ひずみの種類a)
                                          反り          耳のび          中のび
                          1 000未満     12以下           8以下          6以下
                1 000以上 1 250未満     15以下           9以下          8以下
                1 250以上 1 400以下      15以下          11以下          8以下
              注a) ひずみの種類は,その形状及び発生部位によって次のように分類される。
                     反り : 鋼板全体がわん曲した状態。圧延方向にわん曲した反り及び圧延方向
                          に直角にわん曲した反りがある。
                     耳のび : 鋼板の縁(幅方向端部)に波のある状態。
                     中のび : 鋼板の中央部に波のある状態。
b) コイルの平たん度 コイルの平たん度は,表27又は表28による。ただし,反りは適用しない。また,
    コイルの平たん度は,コイルの欠点部分には,適用しない。コイルの平たん度は,製造ラインに設置
    した検査台で検査する。ただし,測定値の報告が必要な場合には,受渡当事者間で測定方法を含め協
    定した後,測定しなければならない。
      なお,コイルの平たん度の測定は,省略してもよい5)。
      注5) 平たん度の測定は,製造業者の判断によって省略してもよいが,平たん度は規定値を満足し
            なければならないことを意味する。

11 質量

11.1 板及び波板の質量

  板及び波板の質量は,特に指定のない場合,計算質量とし,キログラムで表す。

11.2 コイルの質量

  コイルの質量は,実測質量又は計算質量とし,キログラムで表す。

11.3 質量の計算方法

  板,コイル及び波板の質量の計算方法は,表29による。

――――― [JIS G 3321 pdf 15] ―――――

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