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をとる。
注(1) 線を束状にしたものをいう。
b) 耐候性試験の試験片は,塩化ビニル被覆鉄線については,コイルの一端から1個を採り,ポリエチレ
ン被覆鉄線については,11.5の巻付試験に適合したもの1個をとる。
c) 接着性試験の試験片は,塩化ビニル被覆鉄線,ポリエチレン被覆鉄線ともに,コイルの一端から1個
をとる。
d) 巻付試験の試験片は,コイルの一端から1個をとる。
e) ポリエチレン被覆鉄線の環境応力き裂試験の試験片は,11.5の巻付試験に適合した試験片10個をとる。
11.2 引張試験
引張試験は,次による。
a) 試験片は,JIS Z 2201の5.(試験片の形状及び寸法)の9B号試験片を用いる。ただし,試験片の両
端の被膜は,除去しておく。
b) 試験方法は,JIS Z 2241による。ただし,原断面積は,試験片の1か所の断面で求めてもよい。
c) 引張試験において試験片が,標点間の中心から標点距離の41以外で破断し,その値が規定に適合しな
い場合は,その試験を無効とし,更に同一コイルから試験片をとって試験をやり直す。
11.3 耐候性試験
耐候性試験は,次による
a) 試験片の長さは,100 mm以上とする。
b) 試験方法は,JIS A 1415による。
c) 塩化ビニル被覆鉄線の試験時間は,紫外線カーボンアークランプによる暴露試験方法による場合は
WV-Aで400時間、オープンフレームカーボンアークランプによる暴露試験方法による場合はWS-A
で200時間とする。
d) ポリエチレン被覆鉄線の試験時間は,紫外線カーボンアークランプによる暴露試験方法による場合は
WV-Aで6000時間、オープンフレームカーボンアークランプによる暴露試験方法による場合はWS-A
で3000時間とする。
11.4 接着性試験
接着性試験は,試験片の片側の被覆材を長手方向に削り取り,削り取った部分を外側
にして円筒に1回以上巻き付け,巻き付けた部分に,被覆材と心線のはく離がないか目視で確認する。
このとき,被覆線の種類と巻き付ける円筒の直径は,表10 による。
11.5 巻付試験
巻付試験は,JIS H 0401の6.4(巻付試験)による。巻付試験に用いる円筒の直径は,表
10によることとし,巻付回数は,6回以上とする。ただし,表10に示す直径より小さい直径の円筒を用い
てもよい。
表 10 巻付試験に用いる円筒の直径
種類 巻付試験に用いる円筒の直径(適用被覆線径の倍数)
SWMV-B,SWMV-A,SWMV-GS2,
SWMV-GS3,SWMV-GH2,SWMV-GH3
2
SWME-GS2,SWME-GS3
SWME-GH2,SWME-GH3
SWMV-GS4,SWMV-GS5,SWMV-GS6,
SWMV-GS7,SWMV-GH4, 4
SWME-GH4,SWME-GS4
――――― [JIS G 3543 pdf 11] ―――――
10
G 3543 : 2005
11.6 環境応力き裂試験
ポリエチレン被覆鉄線の環境応力き裂試験は,次による。
試験方法は,JIS K 6922-2の附属書の4.7(定ひずみ環境応力き裂試験)に準拠して行う。ただし,ノニ
ル・フェニル・ポリオキシエチレン・エタノール10 mass%水溶液を用い,溶液の温度は50±1 ℃とする。
11.7 最小被膜厚さ試験
最小被膜厚さ試験は,被覆線の断面を目視で観察し,図1のように被膜の最小
部分を削り取り,A及びBの値を測定し,その差を求める。
被膜
心線
B A
削り取り部分
図 1 被覆線の断面図
12. 検査
検査は,次による。
a) 機械的性質は,11.2によって試験し,塩化ビニル被覆鉄線は7.1に,ポリエチレン被覆鉄線は7.2に適
合しなければならない。
b) 被膜の耐候性は,11.3によって試験し,8.1に適合しなければならない。
c) 被膜の接着性は,11.4によって試験し,8.2に適合しなければならない。
d) 被膜の巻付性は,11.5によって試験し,8.3に適合しなければならない。
e) 被膜の耐環境応力き裂性は,11.6によって試験し,8.4に適合しなければならない。
f) 適用被覆線径及び心線径は,塩化ビニル被覆鉄線については4.1表2及び 9.1 a) に,ポリエチレン被
覆鉄線については4.1表3及び9.1 b) に適合しなければならない。
g) 最小被膜厚さは,11.7によって試験し,9.2に適合しなければならない。
h) 外観は,10.に適合しなければならない。
13. 製品の呼び方
製品の呼び方は,種類又はその記号,呼び及び,色名又はその略号による。ただし,
色名又はその略号は,受渡当事者間の協定による。
例1. SWMV-B,26-18,赤
[塩化ビニル被覆普通鉄線で,呼び26-18,色名が赤の場合。]
例2. SWMV-GH2,32-26,青
[塩化ビニル被覆亜鉛めっき鉄線(H)2種で,呼び32-26,色名が青の場合。]
例3. SWME-GS2,26-20,緑
[ポリエチレン被覆亜鉛めっき鉄線(S)2種で,呼び26-20,色名が緑の場合。]
例4. SWME-GH4,50-40,茶
[ポリエチレン被覆亜鉛めっき鉄線(H)4種で,呼び50-40,色名が茶の場合。]
14. 表示
合成樹脂被覆鉄線には,コイルごとに次の事項を表示する。
a) 種類及び記号
――――― [JIS G 3543 pdf 12] ―――――
b) 呼び
c) 色名又はその略号
d) 正味質量
e) 製造年月又はその略号
f) 製造業者名又はその略号
g) 心線の種類[普通鉄線・なまし鉄線・亜鉛めっき鉄線(S)・亜鉛めっき鉄線(H)の別]及び耐久性に関
する注意事項
例5. 塩化ビニル被覆普通鉄線SWMV-B,26-18,赤,500kg ,050101,××××,普通鉄線,○○○○○○○○
心線の種類及び耐久性に関する注意事項
製造業者名又はその略号
製造年月又はその略
正味質量
色名又はその略号
呼び
種類及び記号
例6.
ポリエチレン被覆亜鉛めっき鉄線(S)2種SWME-GS2,26-20, 緑, 500kg , 050101, ××××, 亜鉛めっき鉄線(S)2種,(注意事項略)
心線の種類及び耐久性に関する注意事項
製造業者名又はその略号
製造年月又はその略
正味質量
色名又はその略号
呼び
種類及び記号
15. 報告
報告は,JIS G 0404の13.(報告)による。ただし,注文時に特に指定がなければ,検査文書の
種類はJIS G 0415の表1(検査文書の総括表)の記号2.3(受渡試験報告書)又は3.1.B(検査証明書3.1.B)
とする。
JIS G 3543:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.140 : 鉄及び鋼製品 > 77.140.65 : 鋼線,ワイヤロープ及びリンクチェーン
- 25 : 生産工学 > 25.220 : 表面処理及び被覆加工 > 25.220.60 : 有機被覆
JIS G 3543:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1415:2013
- 高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG3532:2011
- 鉄線
- JISG3547:2015
- 亜鉛めっき鉄線
- JISK6720-1:1999
- プラスチック―塩化ビニルホモポリマー及びコポリマー(PVC)―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
- JISK6922-1:2018
- プラスチック―ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
- JISK6922-2:2018
- プラスチック―ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料―第2部:試験片の作製方法及び特性の求め方
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法