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JIS G 3543:2005 規格概要
この規格 G3543は、塩化ビニル被覆鉄線及びひし形金網用ポリエチレン被覆鉄線について規定。
JISG3543 規格全文情報
- 規格番号
- JIS G3543
- 規格名称
- 合成樹脂被覆鉄線
- 規格名称英語訳
- Steel wire coated with colored plastics
- 制定年月日
- 1983年3月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 25.220.60, 77.140.65
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 鉄鋼 II 2021
- 改訂:履歴
- 1983-03-01 制定日, 1988-07-01 改正日, 1993-07-01 改正日, 1999-05-20 改正日, 2004-03-20 確認日, 2005-02-20 改正日, 2008-10-20 改正日, 2013-10-21 確認日, 2014-09-22 改正日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS G 3543:2005 PDF [13]
G 3543 : 2005
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,線材製品協会(JWPA)
/カラーワイヤ工業会(JCWIA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,
日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 3543:1999は改正され,この規格に置き換えられる。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
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――――― [JIS G 3543 pdf 1] ―――――
G 3543 : 2005
pdf 目 次
ページ
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 定義・・・・[1]
- 4. 種類,記号及び適用被覆線径・・・・[2]
- 4.1 塩化ビニル被覆鉄線の種類,記号及び適用被覆線径・・・・[2]
- 4.2 ポリエチレン被覆鉄線の種類,記号及び適用被覆線径・・・・[2]
- 5. 材料・・・・[2]
- 5.1 心線・・・・[2]
- 5.2 被覆材・・・・[3]
- 6. 製造方法・・・・[3]
- 7. 機械的性質・・・・[3]
- 7.1 塩化ビニル被覆鉄線の引張強さ・・・・[3]
- 7.2 ポリエチレン被覆鉄線の引張強さ・・・・[5]
- 8. 被膜の特性・・・・[5]
- 8.1 被膜の耐候性・・・・[5]
- 8.2 被膜の接着性・・・・[5]
- 8.3 被膜の巻付性・・・・[5]
- 8.4 被膜の耐環境応力き裂性・・・・[5]
- 9. 線径の許容差及び最小被膜厚さ・・・・[5]
- 9.1 適用被覆線径の許容差及び心線径の許容差・・・・[5]
- 9.2 最小被膜厚さ・・・・[8]
- 10. 外観・・・・[8]
- 11. 試験・・・・[8]
- 11.1 試験片のとり方・・・・[8]
- 11.2 引張試験・・・・[9]
- 11.3 耐候性試験・・・・[9]
- 11.4 接着性試験・・・・[9]
- 11.5 巻付試験・・・・[9]
- 11.6 環境応力き裂試験・・・・[10]
- 11.7 最小被膜厚さ試験・・・・[10]
- 12. 検査・・・・[10]
- 13. 製品の呼び方・・・・[10]
- 14. 表示・・・・[10]
- 15. 報告・・・・[11]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS G 3543 pdf 2] ―――――
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G 3543 : 2005
日本工業規格(日本産業規格) JIS
G 3543 : 2005
合成樹脂被覆鉄線
Steel wire coated with colored plastics
1. 適用範囲
この規格は,塩化ビニル被覆鉄線及びひし形金網用ポリエチレン被覆鉄線(以下,合成樹
脂被覆鉄線という。)について規定する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS A 1415 高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
JIS G 3532 鉄線
JIS G 3547 亜鉛めっき鉄線
JIS H 0401 溶融亜鉛めっき試験方法
JIS K 6720-1 プラスチック−塩化ビニルホモポリマー及びコポリマー(PVC)−第1部 : 呼び方のシ
ステム及び仕様表記の基礎
JIS K 6922-1 プラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第1部 : 呼び方のシステ
ム及び仕様表記の基礎
JIS K 6922-2 プラスチック−ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料−第2部 : 試験片の作り方
及び諸性質の求め方
JIS Z 2201 金属材料引張試験片
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
3. 定義
この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 塩化ビニル被覆鉄線 JIS G 3532による鉄線及びJIS G 3547による亜鉛めっき鉄線に,塩化ビニル樹
脂を主体とした合成樹脂を,接着剤又はその他の加工方法によって密着被覆した線。
b) ポリエチレン被覆鉄線 JIS G 3547による亜鉛めっき鉄線に,ポリエチレン樹脂を主体とした合成樹
脂を,接着剤又はその他の加工方法によって密着被覆した線。
c) 心線 合成樹脂被覆鉄線の心となる鉄線及び亜鉛めっき鉄線。
d) 被膜
1) 塩化ビニル被覆 JIS K 6720-1による塩化ビニル樹脂を主体として配合された耐候性のよい合成樹
脂を押出成形機によって心線に被覆した固体被膜。
2) ポリエチレン被覆 JIS K 6922-1によるポリエチレン樹脂を主体として配合された耐候性のよい合
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G 3543 : 2005
成樹脂を押出成形機によって心線に被覆した固体被膜。
4. 種類,記号及び適用被覆線径
4.1 塩化ビニル被覆鉄線の種類,記号及び適用被覆線径
塩化ビニル被覆鉄線の種類,記号は表1によ
る。また,適用被覆線径は,表2による。
表 1 塩化ビニル被覆鉄線の種類及び記号
種類 記号 備考
塩化ビニル被覆普通鉄線 SWMV-B JIS G 3532のSWM-Bに塩化ビニル被覆を施したもの。
塩化ビニル被覆なまし鉄線 SWMV-A JIS G 3532のSWM-Aに塩化ビニル被覆を施したもの。
塩化ビニル被覆 2種 SWMV-GS2 JIS G 3547のSWMGS-2に塩化ビニル被覆を施したもの。
亜鉛めっき鉄線 3種 SWMV-GS3 JIS G 3547のSWMGS-3に塩化ビニル被覆を施したもの。
(S) 4種 SWMV-GS4 JIS G 3547のSWMGS-4に塩化ビニル被覆を施したもの。
5種 SWMV-GS5 JIS G 3547のSWMGS-5に塩化ビニル被覆を施したもの
6種 SWMV-GS6 JIS G 3547のSWMGS-6に塩化ビニル被覆を施したもの。
7種 SWMV-GS7 JIS G 3547のSWMGS-7に塩化ビニル被覆を施したもの。
塩化ビニル被覆 2種 SWMV-GH2 JIS G 3547のSWMGH-2に塩化ビニル被覆を施したもの。
亜鉛めっき鉄線 3種 SWMV-GH3 JIS G 3547のSWMGH-3に塩化ビニル被覆を施したもの。
(H) 4種 SWMV-GH4 JIS G 3547のSWMGH-4に塩化ビニル被覆を施したもの。
表 2 塩化ビニル被覆鉄線の適用被覆線径
単位 mm
0.50 0.60 0.90 1.00 1.20 1.40 1.60 1.80
2.00 2.30 2.60 2.90 3.20 3.50 4.00 4.50
5.00 5.50 6.00
4.2 ポリエチレン被覆鉄線の種類,記号及び適用被覆線径
ポリエチレン被覆鉄線の種類,記号は,表3
による。また,適用被覆線径は,表4による。
表 3 ポリエチレン被覆鉄線の種類及び記号
種類 記号 備考
ポリエチレン 2種 SWME-GS2 JIS G3547のSWMGS-2にポリエチレン被覆を施したもの。
被覆亜鉛めっ 3種 SWME-GS3 JIS G3547のSWMGS-3にポリエチレン被覆を施したもの。
き鉄線(S) 4種 SWME-GS4 JIS G3547のSWMGS-4にポリエチレン被覆を施したもの。
ポリエチレン 2種 SWME-GH2 JIS G3547のSWMGH-2にポリエチレン被覆を施したもの。
被覆亜鉛めっ 3種 SWME-GH3 JIS G3547のSWMGH-3にポリエチレン被覆を施したもの。
き鉄線(H) 4種 SWME-GH4 JIS G3547のSWMGH-4にポリエチレン被覆を施したもの。
表 4 ポリエチレン被覆鉄線の適用被覆線径
単位 mm
2.60 2.90 3.20 4.00 5.00 6.00
5. 材料
5.1 心線
心線は,次による。
a) 塩化ビニル被覆鉄線の心線に用いる材料は,JIS G 3532の記号SWM-A及びSWM-Bの鉄線,並びに
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G 3543 : 2005
JIS G 3547の記号SWMGS-2,SWMGS-3,SWMGS-4,SWMGS-5,SWMGS-6,SWMGS-7,SWMGH-2,
SWMGH-3及びSWMGH-4の亜鉛めっき鉄線とする。
b) ポリエチレン被覆鉄線の心線に用いる材料は,JIS G 3547の記号SWMGS-2,SWMGS-3,SWMGS-4,
SWMGH-2,SWMGH-3及びSWMGH-4の亜鉛めっき鉄線とする。
5.2 被覆材
被覆材は,次による。
a) 塩化ビニル被覆鉄線の製造に用いる被覆材は,JIS K 6720-1によるものを主体とする。
b) ポリエチレン被覆鉄線の製造に用いる被覆材は,JIS K 6922-1によるものを主体とする。
6. 製造方法
被覆線の製造方法は,心線の同心円状に被覆材を押出し,被覆して製造する。この場合,
心線と被覆材は,接着剤を使用するか又はその他の加工方法によって密着させ,容易にはく離しないよう
にしなければならない。
7. 機械的性質
7.1 塩化ビニル被覆鉄線の引張強さ
塩化ビニル被覆鉄線の引張強さは,11.1 a)の試験片を用いて11.2
の試験を行ったとき,表5に適合しなければならない。
――――― [JIS G 3543 pdf 5] ―――――
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JIS G 3543:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.140 : 鉄及び鋼製品 > 77.140.65 : 鋼線,ワイヤロープ及びリンクチェーン
- 25 : 生産工学 > 25.220 : 表面処理及び被覆加工 > 25.220.60 : 有機被覆
JIS G 3543:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISA1415:2013
- 高分子系建築材料の実験室光源による暴露試験方法
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISG3532:2011
- 鉄線
- JISG3547:2015
- 亜鉛めっき鉄線
- JISK6720-1:1999
- プラスチック―塩化ビニルホモポリマー及びコポリマー(PVC)―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
- JISK6922-1:2018
- プラスチック―ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料―第1部:呼び方のシステム及び仕様表記の基礎
- JISK6922-2:2018
- プラスチック―ポリエチレン(PE)成形用及び押出用材料―第2部:試験片の作製方法及び特性の求め方
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法