9
G 4313 : 2011
附属書JA
(参考)
標準熱処理条件
JA.1 調質の記号Oの熱処理(焼なまし及び固溶化熱処理)条件
SUS420J2-CSP及びSUS631-CSPの調質の記号O(焼なまし又は固溶化熱処理)の熱処理条件を,表JA.1
に示す。
表JA.1−熱処理条件
種類の記号 熱処理条件
SUS420J2-CSP 焼なまし 約750 ℃急冷又は800900 ℃徐冷
SUS631-CSP 固溶化熱処理 1 0001 100 ℃急冷
JA.2 SUS420J2-CSPの熱処理(焼入焼戻し)条件に対する硬さの概略値
SUS420J2-CSPの熱処理(焼入焼戻し)条件に対する硬さの概略値を,表JA.2に示す。
表JA.2−熱処理条件と硬さとの関係
熱処理温度 硬さ
℃
焼入 焼戻し HV
900 300400 410460
950 300400 460510
1 000 300400 490540
1 050 300400 510570
――――― [JIS G 4313 pdf 11] ―――――
G4
1
附属書JB
0
31
(参考)
3 : 2
JISと対応国際規格との対比表
011
JIS G 4313:2011 ばね用ステンレス鋼帯 ISO 6931-2:2005 Stainless steels for springs−Part 2: Narrow strip
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範 ばねに使用する鋼 1 ばねに使用する厚さ3 削除 JISは,適用範囲に,寸法に関ISO規格の1989年版は,厚さ1.6
囲 帯を規定している。 mm以下,幅600 mm未満 mm以下,幅600 mm未満を規定
する記述はない。寸法の許容差
の冷間圧延鋼帯を規定し を規定する表で,厚さ1.6 mm していた。国内のニーズを見なが
ている。 以下,幅600 mm未満を規定し ら対応する。
ている。
2 引用規 2
格
− − 3 用語,定義を規定してい 削除 JISには規定していない。 JISとISO規格とでは規格体系が
る。 異なるため,現状のままとする。
3 種類及 JIS記号体系によっ 4 ISO記号体系によって, 変更 JISとISO規格とでは,記号表 各国はそれぞれの記号体系をも
び記号 て,オーステナイト オーステナイト系5種類, 記が異なる。 ち,それらはその市場に定着して
系2種類,マルテン フェライト系1種類,マ いる。2003年に制定された
サイト系1種類及び ルテンサイト系3種類及 ISO/TS 4949は,各国それぞれの
析出硬化系2種類の び析出硬化系1種類の計 記号体系に従うことを認めてい
計5種類を規定して 10種類を規定している。 る。
いる。
− − 5 注文者が引き合い及び発 削除 JISには規定していない。 JISでは個別契約事項であり,規
注時に提示する情報を規 格に規定すべき項目とはしてい
定している。 ないため現状のままとする。
4 製造方 冷間圧延を行って 6.1 注文時に特に合意されな 削除 JISでは,処理方法について規実態に則した処理方法を規定し
法 製造する。 ければ,製造工程は製造 定。 ており,現状のままとする。
者の自由裁量としてい
る。
――――― [JIS G 4313 pdf 12] ―――――
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
− − 6.2 受渡し時の形態を規定し 削除 JISには規定していない。 JISでは個別契約事項であり,規
ている。 格に規定すべき項目とはしてい
ないため現状のままとする。
5 化学成 オーステナイト系2 7.1 オーステナイト系5種類,変更 JISで規定され,ISO規格にな 国内ニーズのない鋼種を削除。国
分 種類,マルテンサイ フェライト系1種類,マ い鋼種2種類,ISO規格で規定 内に定着しているJIS特有鋼種を
ト系1種類,析出硬 ルテンサイト系3種類及 され,JISにない鋼種7種類。 規定。次回ISO見直し時,改正提
化系2種類の化学成 び析出硬化系1種類の化 案要否を検討する。
分値を規定。 学成分値を規定。
6 機械的 硬さ及び曲げ性を 7.2 調質区分による引張強さ 変更 ISO規格の硬さには,調質の区JISでは製品規格として必要な規
性質 規定している。又 7.3 を規定している。また, 分はなく,鋼種に応じ±25 HV定項目及び規定内容を定めてい
は,これに代えて引 要求できる硬さの範囲を ±30 HVの範囲で要求して る。
張試験を行う場合 規定している。 いる。また,マルテンサイト系
の耐力,引張強さ及 の焼入焼戻し状態での規定は,
び伸びを規定して JISにない。
いる。
7 寸法,形厚さ,幅及び切板の 7.5 ISO 9445:2002を引用し 追加 ISO規格は,横曲がり及び平たJISでは製品規格として必要な規
状及び許 長さの許容差並び ている。(ただし,この国 ん度は受渡当事者間の協定事 定項目及び規定内容を追加。
容差 に横曲がり及び平 際規格は,ばね用ステン 項としている。
たん度を規定して レス鋼帯に限定したもの
いる。 ではない。)
8 外観 外観の欠点を規定 7.4 表面品質,内部欠陥を規 変更 ISO規格は,表面品質に冷間圧次回ISO見直し時,改正提案要否
している。 定している。 延時の油膜を許容している。 を検討する。
9 試験 分析試験,機械試験 8.1 分析試験,機械試験及び 変更 ISO規格の平たん度は,巻きぐJISでは製品規格として必要な規
及び平たん度試験 8.3 平たん度試験を規定して 定項目及び規定内容を定めてい
せ(カーリング)の測定方法を
を規定している。 いる。 規定している。 る。
10 検査及 検査適合基準を規 8.1 注文者の要求によって寸 変更 JISでは,検査基準を規定。 JISでは製品規格として必要な規
び再検査 定している。 8.3 法確認,外観目視検査及 定項目及び規定内容を定めてい
G4
び試験(分析及び引張試 る。
313
験)を実施。
: 20
1
1
1
1
――――― [JIS G 4313 pdf 13] ―――――
G4
1
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
2
3
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
13
番号
: 2
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
01
及び題名 の評価
1
11 表示 種類の記号など6項 − 規定なし。 追加 JISでは製品規格として必要な規
目の表示を規定し 定項目及び規定内容を定めてい
ている。 る。
12 報告 注文者の要求があ 8.2 注文者の要求があれば, 一致 − −
れば,製造業者は 製造業者はISO 10474に
JIS G 0415による報 よる報告書を提出しなけ
告書を提出しなけ ればならない。
ればならない。
附属書JA 標準熱処理条件を
(参考) 記載
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 6931-2:2005,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致·················· 技術的差異がない。
− 削除·················· 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更·················· 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··············· 国際規格を修正している。
JIS G 4313:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6931-2:2005(MOD)
JIS G 4313:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.140 : 鉄及び鋼製品 > 77.140.60 : 棒鋼及びスチールロッド
- 21 : 一般的に使用される機械的システム及び構成要素 > 21.160 : ばね
JIS G 4313:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0320:2009
- 鋼材の溶鋼分析方法
- JISG0321:2017
- 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
- JISG0404:2014
- 鋼材の一般受渡し条件
- JISG0415:2014
- 鋼及び鋼製品―検査文書
- JISZ2241:2011
- 金属材料引張試験方法
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2248:2006
- 金属材料曲げ試験方法