JIS G 5505:2020 CV黒鉛鋳鉄品 | ページ 8

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G 5505 : 2020
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの(V) JISと国際規格との技術的
国際 評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
11 試験方 11.3.1 黒鉛形状試験 − − 追加 JISでは,“試験は,附属書JAによる。
国内事情を考慮して,追加し
法(続き) た。
ただし,受渡当事者間の協定によって,
附属書Bによってもよい。”を追加し
た。
11.3.2 基地組織試験 − − 追加 JISでは,基地組織試験,顕微鏡組織 ISO規格は分類規格であるが,
11.3.3 顕微鏡組織試 試験,特定の機械的性質試験,物理的JISは製品規格である。
験 性質試験,内部の健全性試験及び外観
11.4 特定の機械的性 試験に関する規定を追加した。
質試験
11.5 物理的性質試験
11.6 内部の健全性試

11.7 外観試験
  •  12 再試験・・・・[12]
.1 再試験の必要性 10.1 再試験の必要性 追加 JISでは,再試験における規定の適合ISO規格では規定されていな 条件を追加した。 いため追加した。
ISO規格の見直しの際,提案を
行う。
12.2.2 一部が適合し 10.2 無効となる試験 追加 ISO規格では規定されていな
ISO規格では,無効となる試験として,
ない試験 四つ挙げているが,JISではこれ以外いため追加した。
の場合も規定した。 ISO規格の見直しの際,提案を
行う。
12.3 無効となる鋳鉄 10.3 無効となる試験の結果 変更 JISでは,題名を“無効となる鋳鉄品規格の内容を明確にするため
品の再試験 の再試験”に変更した。 変更した。
− − 追加 JISでは,試験片として10.4.2の予備ISO規格では規定されていな
の試験片又は8.1.1の予備の供試材をいため追加した。
ISO規格の見直しの際,提案を
用いること,及び再試験を11.1(引張
行う。
試験)によって行うことを追加した。
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13 適合し − − 変更 JISでは,“再熱処理”を“適合しない
規格の内容が再試験に合致し
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ない鋳鉄品 ないため変更した。
鋳鉄品の熱処理”に変更し,新しい箇
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の熱処理 条とした。
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2

――――― [JIS G 5505 pdf 36] ―――――

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(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの(V) JISと国際規格との技術的
国際 評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
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規格
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箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
0
及び題名 番号 の評価
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13 適合し 13.1 一般 10.4 供試材と鋳鉄品の熱処 追加 JISでは,無効になった鋳鉄品を熱処 ISO規格では規定されていな
ない鋳鉄品 理 理せずに廃却する場合も考慮して, いため。
の熱処理 ISO規格の見直しの際,提案を
“廃却の指定がない限り”及び“8.1.1
(続き) に示す予備の供試材を用いて”を追加行う。
した。
13.2 鋳放し鋳鉄品の 追加 JISでは,鋳放し鋳鉄品及び8.1.1に示ISO規格では規定されていな
熱処理 す予備の供試材を引張特性に適合させいため追加した。
る熱処理の規定を追加した。 ISO規格の見直しの際,提案を
行う。
13.3 熱処理した鋳鉄 追加 JISでは,熱処理した鋳鉄品及び8.1.1ISO規格では規定されていな
品の再熱処理 に示す予備の供試材を引張特性に適合いため追加した。
させる再熱処理の規定を追加した。 ISO規格の見直しの際,提案を
行う。
13.4 熱処理した鋳鉄 追加 JISでは,鋳放し鋳鉄品の熱処理後, ISO規格では規定されていな
品の再試験 又は熱処理した鋳鉄品を再熱処理後のいため追加した。
引張試験の方法及び結果の判断基準をISO規格の見直しの際,提案を
追加した。 行う。
14 検査 − − 追加 JISでは,鋳鉄品の検査に関する規定 ISO規格は分類規格であるが,
を追加した。 JISは製品規格である。
15 表示 − − 追加 JISでは,鋳鉄品の表示に関する規定 ISO規格は分類規格であるが,
に“この規格の番号”を追加した。 JISは製品規格である。
16 報告 − − 追加 JISに鋳鉄品の報告に関する規定の内 ISO規格は分類規格であるが,
容に“種類の記号,製造番号,製造業JISは製品規格である。
者名並びに試験結果及びその試験方
法”を追加した。
附属書A 鋳鉄品の機械的性質 附属書A CV黒鉛鋳鉄に関する追 変更 ISO規格では,表A.1の中のポアソン ISO規格の見直しの際,提案を
(参考) 及び物理的性質 (参考) 加情報 比,密度,熱伝導率,熱膨張係数及び行う。
比熱は,全て最小値であったが,JIS
では,表A.1に記載されたポアソン比
と密度の値を,範囲に変更した。

――――― [JIS G 5505 pdf 37] ―――――

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G 5505 : 2020
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条ごとの(V) JISと国際規格との技術的
国際 評価及びその内容 差異の理由及び今後の対策
規格
箇条番号 内容 箇条 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
番号
及び題名 番号 の評価
附属書A 変更 JISでは,表A.1の基地組織の項目を 金属組織学的に基地組織は種
(参考) 削除した。 類の記号によって決定できな
(続き) いため削除した。
ISO規格の見直しの際,提案を
行う。
追加 ISO規格では,表A.1に疲労限度比の ISO規格の見直しの際,提案を
定義がなかったので,JISでは,注と 行う。
して“疲労限度比=疲労限度/引張強
さ”を追加した。
附属書B 黒鉛粒子の面積を用 附属書B 鋳鉄品の黒鉛球状化率 変更 ISO規格では,“参考”であるが,JIS国内事情を考慮して,変更し
(規定) いた鋳鉄品の黒鉛球 (参考) の評価 では,附属書Bの計算式を用いて黒鉛 た。
状化率の評価 球状化率を求める規定を追加したた
め,“規定”に変更した。
追加 ISO規格では,各項の題名がなかった ISO規格の見直しの際,提案を
が,JISでは,文章の内容を把握しや 行う。
すくするために,題名を追加した。
変更 ISOでは,“100倍の倍率”と規定してPC画面への画像表示が一般化
いるが,JISでは,“約100倍の倍率のし,倍率表示が意味をなさなく
顕微鏡視野画像で測定する。なお,こなったため変更した。
の黒鉛球状化率は,他の倍率の視野画
像で測定してもよい。”とした。
附属書C 鋳鉄品の性質及び用 附属書C 鋳鉄品の性質及び用途 変更 ISO規格では,ISO/TR 15931による種 国内事情を考慮して,変更し
(参考) 途例 (参考) 例 た。
類の記号を規定しているが,JISでは,
表1に示す我が国独自の記号に変更し
た。
附属書JA 黒鉛粒子数を用いた − − 追加 JISでは,新しい黒鉛球状化率の算出 国内の商習慣上必須であるた
(規定) 鋳鉄品の黒鉛球状化 方法を附属書JAとして追加した。 め,追加した。
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率の評価
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――――― [JIS G 5505 pdf 38] ―――――

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G5
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JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 16112:2017,MOD
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注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
05 : 2
− 削除 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
020
− 変更 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD 国際規格を修正している。

JIS G 5505:2020の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 16112:2017(MOD)

JIS G 5505:2020の国際規格 ICS 分類一覧

JIS G 5505:2020の関連規格と引用規格一覧