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H 1413-1996
て加熱分解し,分解後,過塩素酸10mlを加えて,白煙が十分に発生するまで加熱する。放冷後,
水約100mlを加えて可溶性塩類を溶解した後,これにアルミニウム板(99.5%以上でニッケルを
含まないもの)の小片を投入し,約8分間静かに煮沸を続けて銅を還元析出させる。
ろ過速度の早いろ紙を用いて速やかにこし分け,温水で十分に洗う。
(2) 滴定法の場合は15ml,重量法の場合は25mlを分取する。
(3) けい素定量方法のろ液を用いてもよい。この場合滴定法では0.05g,重量法では0.1g相当を分
取する。
(4) 注(1)のアルミニウム還元法によるときは,酒石酸溶液の使用量を25mlとする。
(5) このときのpHは,約8.0に調節することが必要である。
(6) このときの液温は,3040℃を保持することが必要である。
6.3 重量法
6.3.1 要旨 試料を混酸で分解し,4.に準じて電解を行い,銅などを分離する。電解残液に酒石酸及び塩
化アンモニウムを加えてアンモニア水でアルカリ性とし,ジメチルグリオキシムを加えてニッケルを沈殿
させた後,沈殿を洗浄,乾燥した後,その質量をはかる。
6.3.2 試薬 試薬は次による。
(1) 6.2.2(2)(6)による。
6.3.3 試料はかり取り量 試料は,1gをはかり取る。
6.3.4 操作 次の手順によって行う。
(1) 6.2.4(1)(4)による。
(2) (4)沈殿をあらかじめ恒量としたガラスろ過器(G3形)を用いてこし分け,温水で十分に洗浄した後,
120130℃の空気浴内で恒量となるまで乾燥し,デシケーター中で放冷後,ニッケルジメチルグリオ
キシム [Ni (C4H7N2O2)2] としてその質量をはかる。
6.3.5 試料中のニッケル含有率を次の式によって算出する。
w .0203 2
Ni= 100
W B
ここに, Ni : 試料中のニッケル含有率 [%(m/m) ]
w : ニッケルジメチルグリオキシムの質量 (g)
W : 試料はかり取り量 (g)
B : 試料溶液の分取比
7. コバルト定量方法
7.1 方法の区分 コバルトの定量方法は,次のいずれかによる。
(1) 重量法 この方法は,コバルト含有率0.1%以上の試料に適用する。
(2) 吸光光度法 この方法は,コバルト含有率0.5%以下の試料に適用する。
7.2 重量法
7.2.1 要旨 試料を硝酸で分解し,塩酸ヒドロキシルアミンを加えて電解を行い,銅を除去する。
電解残液に硝酸を加えて酸化し,水酸化ナトリウムと酸化亜鉛乳を加えて鉄などを沈殿させ,こし分け
る。ろ液を塩酸酸性とし, ニトロソ‐ ナフトールを加えてコバルトを沈殿させ,こし分けた後,沈
殿を強熱し,放冷後その質量をはかる。
7.2.2 試薬 試薬は,次による。
――――― [JIS H 1413 pdf 6] ―――――
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H 1413-1996
(1) 塩酸
(2) 塩酸 (1+1)
(3) 硝酸 (1+1)
(4) 水酸化ナトリウム溶液 (100g/l)
(5) 酸化亜鉛乳 乳鉢で良くすりつぶした酸化亜鉛約50gをビーカー (500ml) に入れ,水300mlを加えて
十分にかき混ぜる。
(6) 塩酸ヒドロキシルアミン溶液 (100g/l)
(7) ニトロソ‐ ナフトール溶液 ニトロソ‐ ナフトールの粉末1gを酢酸15mlに溶解し,
し分けて使用する。この試薬は,使用の都度調製する。
7.2.3 装置及び器具 装置及び器具は,原則として5.の5.2.3のものを用いる。
(1) 電解用ビーカー
(2) 白金電極A
(3) 白金電極B
(4) 半円形時計皿
7.2.4 試料はかり取り量 試料は,5gをはかり取る。
7.2.5 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 試料(7)をはかり取り,ビーカー (300ml) に移し入れ時計皿で覆い,硝酸 (1+1) 40mlを加えて静かに
加熱分解させる。引き続き加熱して溶液がシロップ状となるまで蒸発した後,室温まで冷却する。
(2) これに水約150mlを加えて塩類を溶解し,塩酸ヒドロキシルアミン溶液5mlを加えて電解用ビーカー
に移し入れ,白金電極Aを陰極,白金電極Bを陽極として半円形時計皿で覆い,室温において約1A
の電流で約1時間電解する。
(3) 電流を通じたまま水洗し,両極を電解液から分離し,電解液はビーカー (500ml) に移し入れる。
(4) 硝酸 (1+1) 2mlを加えて約2分間煮沸し鉄などを酸化した後,室温近くまで冷却する。
水酸化ナトリウム溶液でニッケルなどの沈殿がわずかに出現する手前まで中和し,この溶液に酸化
亜鉛乳を少量ずつ加えて溶液が少し白濁する程度とし,鉄などを完全に沈殿させる。
約15分間温所に静置し,冷却後ろ紙(5種A)を用いてこし分け,水で数回洗浄する。
(5) ろ液及び洗液は,塩酸5mlを加え,水で約400mlに薄め,煮沸近くまで加熱し,かき混ぜながら
ニトロソ‐ ナフトール溶液をコバルト予想含有量10mgに付き6ml(8)の割合で加え,ときどきかき
混ぜながら約30分間放置する。
沈殿はろ紙(5種A)でこし分け,はじめは水で,次に塩酸 (1+1) 及び水で交互に数回洗い,最後
に温水で十分に洗浄する。
(6) 沈殿はろ紙と共にあらかじめ恒量とした磁器るつぼに移し入れ,乾燥後始めは弱く加熱して炭化物を
焼失させ,次に750850℃に強熱して,デシケーター中で放冷後,四三酸化コバルト (Co3O4)(9)とし
てその質量をはかり,恒量となるまでこの操作を繰り返す。
7.2.6 計算 試料中のコバルト含有率を,次の式によって算出する。
w .0734 2
CO= 100
W
ここに, Co : 試料中のコバルト含有率 [% (m/m) ]
w : 四三酸化コバルトの質量 (g)
W : 試料はかり取り量 (g)
――――― [JIS H 1413 pdf 7] ―――――
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注(7) 試料のはかり取り量は,なるべく0.010.03g程度のコバルトを含有するように適当に加減する。
(8) 試料のコバルト予想含有量が不明の場合は,溶液が ニトロソ‐ ナフトール溶液の過剰に
より茶褐色を示すまで加える。
(9) 沈殿が不純と思われる場合は,塩酸5mlに溶解し,水で約400mlとし, ニトロソ‐ ナフ
トール溶液を沈殿生成に使用したときと同量を加え,7.2.5(5)以降の操作に準じて再沈殿を行う。
7.3 吸光光度法
7.3.1 要旨 試料を硝酸で分解し,過塩素酸を加えて白煙を発生させ,アルミニウムを加えて銅を還元し
分離する。溶液の一定量を2個のビーカーに分取し,1個に酢酸ナトリウム及びニトロソR塩を加えた後,
硝酸を加えて煮沸し,試料液とする。他の1個には酢酸ナトリウム,硝酸及びニトロソR塩を加えた後,
これを対照液として試料液の吸光度を測定する。
7.3.2 試薬 試薬は,次による。
(1) 硝酸
(2) 硝酸 (1+1)
(3) 過塩素酸
(4) 水酸化ナトリウム溶液 (200g/l)
(5) アルミニウム板 厚さ1mm,幅10mm,長さ5060mmのもの。
(6) 酢酸ナトリウム溶液 (500g/l)
(7) ニトロソR塩溶液 (20g/l)
(8) 標準コバルト溶液 (0.1mgCo/ml) 金属コバルト(99%以上)0.100gを硝酸 (1+1) 10mlに分解し,硫
酸 (1+5) 5mlを加え,白煙の発生するまで静かに加熱する。冷却後,水50mlを加えて溶解し,1 000ml
の全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
7.3.3 試料はかり取り量 試料は,2gをはかり取る。
7.3.4 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 試料をはかり取り,ビーカー (200ml) に移し入れ時計皿で覆い硝酸 (1+1) 30mlを加えて加熱分解し,
過塩素酸10mlを加えて引き続き白煙が発生するまで加熱する。
(2) 冷却後,水約80mlを加えて塩類を溶解し,この溶液にアルミニウム板を入れ,突沸に注意しながら
静かに加熱する。約3分間加熱し,直ちにろ紙(5種A)を用いて,析出した銅をアルミニウム板と
共にろ紙上に移し,温水で約4回洗浄する。
(3) ろ液は約70mlになるまで濃縮し,冷却後100mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄める。
これから2個のビーカー (200ml) にコバルト含有量に応じ,一定量(10)を分取し,各々の溶液に酢酸
ナトリウム溶液15mlを加え,pH6±0.1になるように水酸化ナトリウム溶液で調節する。
(4) この溶液の1個のビーカーにニトロソR塩溶液10mlを加え,加熱して12分間煮沸する。次に硝酸
10mlを加え,更に約1分間煮沸し,冷却後100mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで薄めて試
料液とする。
(5) 他の1個のビーカーに硝酸10mlを加え,加熱して12分間煮沸した後,ニトロソR塩溶液10mlを
加え,更に約1分間煮沸して冷却する。この溶液を100mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線まで
薄めて,対照液とする。
(6) 対照液を対照として,波長530nm付近の吸光度を測定する。
7.3.5 計算 7.3.6で作成した検量線からコバルト量を求め,試料中のコバルト含有率を次の式によって
算出する。
――――― [JIS H 1413 pdf 8] ―――――
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H 1413-1996
CO= A 100
W B
ここに, Co : 試料中のコバルト含有率 [% (m/m) ]
A : 分取した試料溶液中のコバルト検出量 (g)
B : 試料溶液の分取比
W : 試料はかり取り量 (g)
注(10) コバルトとして30300 取する。
7.3.6 検量線の作成 標準コバルト溶液の各種液量 (05ml) をビーカー (100ml) に取り,7.3.4(4)以降
に従って操作し,それぞれの吸光度を測定し,得た吸光度とコバルト量との関係線を作成して検量線とす
る。
8. マンガン定量方法
8.1 方法の区分 マンガンの定量方法は,次のいずれかによる。
(1) 滴定法
(2) 吸光光度法
8.2 滴定法
8.2.1 要旨 試料を混酸で分解し,過硫酸アンモニウムを加えてマンガンを酸化し,冷却後亜ひ酸ナトリ
ウム標準溶液で滴定する。
8.2.2 試薬 試薬は,次による。
(1) 混酸 水435ml中に硫酸150mlを徐々に加え,冷却後硝酸250mlとりん酸150ml及び硝酸銀溶液
(200g/l) 15mlを混合する。
(2) 過硫酸アンモニウム溶液 (200g/l)この溶液は,使用の都度調製する。
(3) 亜ひ酸ナトリウム標準溶液 三酸化ひ素(JIS K 8005の標準試薬)0.5gをビーカー (200ml) に正しく
はかり取り,水酸化ナトリウム溶液 (40g/l) 20mlと水約100mlを加えて加熱溶解し,冷却した後1 000ml
の全量フラスコに移す。フェノールフタレインを指示薬として硫酸 (1+35) を加えて微酸性とし,こ
れに炭酸水素ナトリウム溶液 (50g/l) 20mlを加え,水で標線まで薄める。この標準溶液のマンガン相
当量の決定方法は,次のとおりとする。
電気銅と電解ニッケルとを試料中の含有量に近い比率にはかり取り,本文に準じて混酸に溶解し,
これに標準マンガン溶液の一定量を正しく加え,以下8.2.4(2)以降に準じて操作し滴定を行い,亜ひ酸
ナトリウム標準溶液1ml当たりのマンガン相当量を次の式から求める。
V1
f=.0000 2
V2
ここに, f : 亜ひ酸ナトリウム標準溶液1mlのマンガン相当量 (g)
V1 : 標準マンガン溶液の使用量 (ml)
V2 : 亜ひ酸ナトリウム標準溶液の使用量 (ml)
(4) 標準マンガン溶液 (0.2mgMn/ml) 金属マンガン(99.9%以上)0.100gをビーカー (200ml) にはかり
取り,硫酸 (1+4) 50mlを加えて加熱分解し,冷却後500mlの全量フラスコに移し入れ,水で標線ま
で薄める。
8.2.3 試料はかり取り量 試料はマンガン含有率に応じ,原則として表1に従ってはかり取る。
表1 試料はかり取り量
マンガン含有率% 試料はかり取り量g
――――― [JIS H 1413 pdf 9] ―――――
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H 1413-1996
マンガン含有率% 試料はかり取り量g
0.5未満 1.0
0.5以上 1.0未満 0.5
1.0以上 0.2
8.2.4 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 試料をはかり取り,三角フラスコ (500ml) に移し入れ混酸30mlを加えて加熱分解する。反応が終わ
ればフラスコの内壁を洗い,再び煮沸して酸化窒素を追い出す。
(2) これに温水約200mlを加えて加熱を続け,煮沸し始めたときに過硫酸アンモニウム溶液 (200g/l) 10ml
を加えて小気泡が大気泡となるまで23分間煮沸し,過硫酸アンモニウムを完全に分解するとともに,
マンガンを十分に酸化して過マンガン酸とした後,流水中で25℃以下に冷却する。
(3) 冷却後速やかに亜ひ酸ナトリウム標準溶液で滴定する。
8.2.5 計算 試料中のマンガンの含有率を次の式によって算出する。
V f
Mn= 100
W
ここに, Mn : 試料中のマグネシウム含有率 [% (m/m) ]
V : 亜ひ酸ナトリウム標準溶液の使用量 (ml)
f : 亜ひ酸ナトリウム標準溶液1mlのマンガン相当量 (g)
W : 試料はかり取り量 (g)
8.3 吸光光度法
8.3.1 要旨 試料を混酸で分解し,過硫酸アンモニウムを加えてマンガンを呈色させ,流水中で冷却した
後,吸光度を測定する。
8.3.2 試薬 試薬は,次による。
(1) 混酸8.2.2(1)による。
(2) 過硫酸アンモニウム溶液 (200g/l) 8.2.2(2)による。
(3) 標準マンガン溶液 (0.2mgMn/ml) 8.2.2(4)による。
8.3.3 試料はかり取り量 試料はマンガン含有率に応じ,原則として表2に従ってはかり取る。
表2 試料はかり取り量
マンガン含有率% 試料はかり取り量g
0.10未満 1
0.10以上 1.00未満 0.25
1.0以上 0.1
8.3.4 操作 定量操作は,次の手順によって行う。
(1) 試料をはかり取り,ビーカー (300ml) に移し入れ時計皿で覆い,混酸20mlを加えて静かに加熱分解
し,煮沸して酸化窒素などを除去し,温水100mlを加える。
(2) これを加熱し,煮沸し始めたときに過硫酸アンモニウム溶液10mlを加え,引き続き23分間煮沸し
てマンガンを過マンガン酸に酸化した後,直ちに流水中で冷却する。次に250mlの全量フラスコに移
し入れ,水で正しく標線まで薄める。
(3) この溶液の一部を光度計の吸収セルに取り,波長530nm付近における吸光度を測定する。
8.3.5 計算 8.3.6で作成した検量線からマンガン量を求め,試料中のマンガン含有率を次の式によって
算出する。
Mn=WA 100
――――― [JIS H 1413 pdf 10] ―――――
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JIS H 1413:1996の国際規格 ICS 分類一覧
JIS H 1413:1996の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC2521:1999
- 電気抵抗用銅ニッケル線,帯,条及び板
- JISH0321:1973
- 非鉄金属材料の検査通則
- JISH2107:2015
- 亜鉛地金
- JISK0050:2019
- 化学分析方法通則
- JISK0115:2004
- 吸光光度分析通則
- JISK0115:2020
- 吸光光度分析通則
- JISK8005:2014
- 容量分析用標準物質
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方