JIS H 4205:2011 マグネシウム合金鍛造品 | ページ 2

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H 4205 : 2011

5.3 機械的性質

  鍛造品の機械的性質(引張強さ,耐力及び伸び)は,表3による。ただし,耐力は受渡当事者間の協定
によって適用する。
表3−機械的性質
種類 質別 対応 記号 肉厚 引張試験
記号a) ) ISO質 引張強さ 0.2 %耐力 伸び
別記号 mm N/mm2 N /mm2 %
1種B F F MF1B-F 全断面形状 235以上 130以上 8以上
1種C MF1C-F
2種 F F MF2-F 全断面形状 270以上 152以上 6以上
3種 F F MF3-F 全断面形状 290以上 200以上 6以上
5種 F F MF5-F 全断面形状 290以上 205以上 7以上
6種 T5 T5 MF6-T5 75以下 290以上 180以上 7以上
T6 T6 MF6-T6 75以下 295以上 220以上 4以上
9種 F F MF9-F 全断面形状 200以上 125以上 9以上
11種 T5 T5 MF11-T5 全断面形状 290以上 155以上 6以上
T6 T6 MF11-T6 全断面形状 260以上 165以上 6以上
12種 T5 T5 MF12-T5 全断面形状 280以上 150以上 6以上
T6 T6 MF12-T6 全断面形状 255以上 160以上 6以上
注記 1 N/mm2=1 MPa
注a) 質別記号は,JIS H 0001に定めている記号,定義及び意味による。
b) 質別記号Fの機械的性質は,参考値である。

6 試験

6.1 分析試験

  化学成分の分析試験は,JIS H 1332,JIS H 1333,JIS H 1334,JIS H 1335,JIS H 1336,JIS H 1337,JIS
H 1338,JIS H 1340,JIS H 1341及びJIS H 1345による。
表2のY,Li及びその他の元素の分析が必要な場合には,その分析方法は受渡当事者間の協定による。

6.2 引張試験

  引張試験は,JIS Z 2241による。試験片は,JIS Z 2241によって,定形試験片として4号又は10号試験
片を,比例試験片として14A号試験片から形状に合った適切なものを用いる。ただし,いずれの試験片も
用いることができない場合は,受渡当事者間の協定による。
試験片の採取方法は,次による。
a) 型打鍛造品の試験片は,鍛造品の実体又はその延長部分,若しくは鍛造品を製造するのに用いた素材
と同じ素材を鍛造し,鍛造品と同時に熱処理した供試材から採る。
試験片の採取位置は,試験片の軸がメタルフローに平行するように断面の中心部から採る。ただし,
特に注文者の要求のあるものに限り,鍛造によるメタルフローに平行でない断面の中心部から採る。
b) 自由鍛造品の試験片は,鍛造品の実体又はその延長部分から採る。ただし,注文者の承認を得て鍛造
品を製造するのに用いた素材と同じ素材を鍛造し,鍛造品と同時に熱処理した供試材から採ってもよ
い。
試験片の採取位置は,図1のように試験片の軸がLT方向に一致するように断面の中心部から採る。た
だし,特に注文者の要求のあるものに限り,L方向又はST方向の断面の中心部から採る。

――――― [JIS H 4205 pdf 6] ―――――

                                                                                              5
H 4205 : 2011
図1−自由鍛造品の試験片の採取位置

7 検査

  鍛造品の検査は,次によって行う。
a) 検査の一般事項は,JIS H 0321による。
b) 外観は,5.1に適合しなければならない。
c) 化学成分は,5.2に適合しなければならない。
d) 機械的性質は,5.3に適合しなければならない。

8 表示

  鍛造品は,1包装ごと,1束ごと又は1製品ごとに,適切な方法によって,次の事項を表示しなければな
らない。
a) 種類又は記号,及び質別記号。質別記号は,対応ISO記号を用いてもよい。また,JIS及び対応ISO
記号の両方を表示してもよい。
b) 製造番号,及び製造年月又はその略号
c) 製造業者名又はその略号

――――― [JIS H 4205 pdf 7] ―――――

                                                                                                                                             H4
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附属書JA
205
(参考)
: 20
JISと対応国際規格との対比表
11
JIS H 4205:2011 マグネシウム合金鍛造品 ISO 3116:2007 Magnesium and magnesium alloys−Wrought magnesium alloys
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
1 適用範 型打鍛造又は自由 1 マグネシウム合金(棒, 削除 JISは,ISO規格のマグネシウ ISO規格は,棒,管,鍛造品及び
囲 鍛造したマグネシ 管,鍛造品及び厚板・薄 厚板・薄板に使用されるマグネシ
ム合金のうち,鍛造品だけを適
ウム合金の鍛造品 板)の化学成分及び機械 用範囲としている。 ウム合金について,化学成分及び
について規定する。 的性質を規定。 機械的性質を規定している。JIS
は,使用者の利便性を考慮し,JIS
H 4201(板及び条),JIS H 4202
(継目無管),JIS H 4203(棒),
JIS H 4204(押出形材)及びJIS H
4205(鍛造品)の5種類の規格と
している。
2 引用規

3 用語及 鍛造品,型打鍛造及 − − 追加 JISでは用語及び定義を追加し −
び定義 び自由鍛造の定義 た。実質的な差異はない。
を規定。
4 種類及 種類及び記号 3 材料を9種類に分類 削除 JISは,ISO規格の鍛造品用合 −
び記号 9種類に分類。 金以外の種類を削除した。実質
的な差異はない。
変更 JISは,ISO規格の鍛造用合金 −
だけを規定した。実質的な差異
はない。
3.2 質別記号 一致

――――― [JIS H 4205 pdf 8] ―――――

     (I)   JISの規定                (II)      (III)国際規格の規定             (IV)   JISと国際規格との技術的差異の箇条(V)   JISと国際規格との技術的差
国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
及び題名 の評価
4 種類及 − 3.3 製品形状による名称 削除 ISO規格は,鍛造品をFと表記 製品形状の記号は,市場の混乱を
び記号 しているが,JISは独自の記号招くおそれがあるので現状のま
(続き) として,MFと表記した。 まとする。
5 品質 5.1 外観を規定。 4 追加 JISとして必要な規定項目を追ISOへ外観の追加の提案を検討す
加した。 る。
5.2 化学成分を九つ 4.1 化学成分を11の種類ごと 削除 JISは,ISO規格の鍛造品用合 −
の種類ごとに規定。 に規定。 金以外の種類を削除した。実質
的な差異はない。
変更 JISは,ISO規格の鍛造用合金 ISOへMn含有量の上限値変更及
だけを規定した。1種Bについ びCaの上限値の追加の提案を検
ては耐食性を考慮し,Mn含有 討する。
量の上限値を変更するととも
にCaの上限値を追加した。
5.3 機械的性質を九 4.2 機械的性質を11の種類ご 削除 JISは,ISO規格の鍛造品用合 −
つの種類ごとに規 とに規定。 金以外の種類を削除した。実質
定。 的な差異はない。
変更 JISは,ISO規格の鍛造用合金 −
の規定値を表にまとめて記載
した。
耐力は,受渡当事者間の協定と
した。
実質的な差異はない。
6 試験 6.1 分析試験は化学 7.1 通常の試験方法による。 変更 ISO規格は,分析方法の規格を −
成分ごとに試験方 規定していない。JISとして必
法を規定。 要な化学成分ごとの試験方法
を追加した。実質的な差異はな
い。
H4 205 : 2011
3

――――― [JIS H 4205 pdf 9] ―――――

                                                                                                                                             H4
3
(I) JISの規定 (II) (III)国際規格の規定 (IV) JISと国際規格との技術的差異の箇条(V) JISと国際規格との技術的差
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国際規格 ごとの評価及びその内容 異の理由及び今後の対策
05 : 2
番号
箇条番号 内容 箇条番号 内容 箇条ごと 技術的差異の内容
01
及び題名 の評価
1
6 試験 6.2 引張試験 7.2 引張試験方法はISO 6892 追加 JIS Z 2241から必要な試験片 −
(続き) ・試験方法はJIS Z による。 の種類を追加した。実質的な差
2241を引用すると 異はない。
ともに試験片の種
類を規定。
・試験片採取方法に 5 試料採取などの条件は, 追加 JISとして必要な試験片の採取ISOへ試験片採取方法の変更の提
ついて規定。 受渡当事者間の協定によ 方法を追加した。 案を検討する。
る。
6 試験片は,長手方向に平 削除 JISは,規定なし。
行に採取する。
7 検査 検査実施項目につ 8 再試験の試験条件は,受 追加 JISとして必要な検査内容を追ISOへ検査内容の追加の提案を検
いて規定。一般事項 渡当事者間の協定によ 加した。 討する。
はJIS H 0321を引 る。
用。
8 表示 表示事項について 3.4 注文用名称 変更 ISO規格は,棒合金の記号につISOへ鍛造品の表示の追加の提案
規定。 いてだけ規定している。JISとを検討する。
して必要な鍛造品の表示項目
を追加した。
JISと国際規格との対応の程度の全体評価 : ISO 3116:2007,MOD
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味は,次による。
− 一致·················· 技術的差異がない。
− 削除·················· 国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加·················· 国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更·················· 国際規格の規定内容を変更している。
注記2 JISと国際規格との対応の程度の全体評価欄の記号の意味は,次による。
− MOD··············· 国際規格を修正している。

JIS H 4205:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 3116:2007(MOD)

JIS H 4205:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS H 4205:2011の関連規格と引用規格一覧