JIS H 4701:2001 タンタル展伸材

JIS H 4701:2001 規格概要

この規格 H4701は、タンタルの板,条,はく,棒及び線について規定。

JISH4701 規格全文情報

規格番号
JIS H4701 
規格名称
タンタル展伸材
規格名称英語訳
Tantalum flat mill products, rod and wire
制定年月日
1969年2月1日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

77.120.99
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
非鉄 2021
改訂:履歴
1969-02-01 制定日, 1972-02-01 確認日, 1975-08-01 改正日, 1978-10-01 確認日, 1984-01-01 確認日, 1989-02-01 改正日, 1994-10-01 確認日, 2001-01-20 改正日, 2005-12-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS H 4701:2001 PDF [6]
H 4701 : 2001

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人新金属協
会 (JSNM)/財団法人日本規格協会 (JSA) から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申
出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。これによっ
て,JIS H 4701 : 1989は改正され,この規格に置き換えられる。
今回の改正のポイントは,
1. 化学成分値の水素基準値を下げた。
2. 化学成分値のモリブデンの基準値を設けた。
3. 板のひずみの規格を設けた。
4. 化学分析試験方法の新規分を採用した。
である。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS H 4701 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
H 4701 : 2001

タンタル展伸材

Tantalum flat mill products, rod and wire

1. 適用範囲 この規格は,タンタルの板,条,はく,棒及び線(以下,展伸材という。)について規定す
る。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。
これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1680 タンタル分析方法通則
JIS H 1681 タンタル中の炭素定量方法
JIS H 1682 タンタル中のけい素定量方法
JIS H 1685 タンタル中の窒素定量方法
JIS H 1695 タンタル中の酸素定量方法
JIS H 1696 タンタル中の水素定量方法
JIS H 1699 タンタルのICP発光分光分析方法
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2201 金属材料引張試験片
JIS Z 8401 数値の丸め方
3. 種類及び記号 展伸材は形状によって,表1のとおり5種類とする。
表1 種類
種類 記号
板 TaP
条 TaR
はく TaH
棒 TaB
線 TaW
4. 品質 品質は,次による。
4.1 展伸材は,使用上有害なきず及びその他の欠点があってはならない。
4.2 展伸材の化学成分は,表2による。

――――― [JIS H 4701 pdf 2] ―――――

2
H 4701 : 2001
表2 化学成分
単位 %
C O N H Nb Fe Ti W Si Ni Mo Ta
0.03 0.03 0.01 0.0015 0.10 0.02 0.01 0.03 0.02 0.02 0.02 99.80
以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以下 以上
備考 不純物の百分率は,規定された最後の位の次の位をJIS Z 8401によって丸める。
タンタルの百分率は不純物の百分率を前記のとおり扱った後,その総計を100から差し引いて求め
る。
4.3 展伸材(はくを除く。)の機械的性質は,表3による。
表3 機械的性質
種類 質別 記号 引張試験
寸法 mm 引張強さ N/mm2 伸び %
板 軟質 TaP-O 厚さ0.2以上 245以上 25以上
1/4硬質 TaP-1/4H 343以上 20以上
1/2硬質 TaP-1/2H 373以上 8以上
硬質 TaP-H 490以上 2以上
条 軟質 TaR-O 厚さ0.2以上 245以上 25以上
1/4硬質 TaR-1/4H 343以上 20以上
1/2硬質 TaR-1/2H 373以上 8以上
硬質 TaR-H 490以上 2以上
棒 軟質 TaB-O 直径3以上 275以上 25以上
1/4硬質 TaB-1/4H 343以上 20以上
硬質 TaB-H 490以上 1以上
線 軟質 TaW-O 直径0.25以上 245以上 20以上
1/2硬質 TaW-1/2H 294以上 10以上
硬質 TaW-H 490以上 1以上
備考 上記以外のものは,受渡当事者間の協定による。
5. 寸法の許容差 寸法の許容差は,次による。
5.1 板,条,はくの厚さの許容差は,表4による。この場合,厚さはかえりを避けて測定する。
表4 板,条,はくの厚さの許容差
単位 mm
厚さ 厚さの許容差
幅120以下 幅120を超え300以下 幅300を超えるもの
0.05未満 板厚の±15% − 受渡当事者間の協定による。
0.05以上 0.10未満 ±0.01 −
0.10以上 0.20未満 ±0.01 ±0.02
0.20以上 0.40未満 ±0.02 ±0.03
0.40以上 0.60未満 ±0.02 ±0.04
0.60以上 0.80未満 ±0.03 ±0.05
0.80以上 1.00未満 ±0.05 ±0.07
1.00以上 1.50未満 ±0.05 ±0.08
1.50以上 2.00未満 ±0.07 ±0.10
2.00以上 2.50未満 ±0.10 ±0.15
2.50以上 3.00未満 ±0.15 ±0.20
3.00以上 4.00未満 ±0.15 ±0.25
4.00以上 5.00以下 ±0.20 ±0.30

――――― [JIS H 4701 pdf 3] ―――――

                                                                                              3
H 4701 : 2001
5.2 板,条,はくの幅の許容差は,表5による。
表5 板,条,はくの幅の許容差
単位 mm
厚さ 幅の許容差
幅120以下 幅120を超え300以下 幅300を超えるもの
0.05未満 ±0.30 − 受渡当事者間の協定による。
0.05以上 0.20未満 ±0.50 −
0.20以上 0.60未満 ±0.50 ±0.70
0.60以上 2.00未満 ±0.70 ±1.00
2.00以上 3.00未満 ±1.00 ±1.00
3.00以上 5.00以下 ±1.5 ±1.5
5.3 板,条,はくの長さの許容差は,表6による。
表6 板,条,はくの長さの許容差
単位 mm
長さ 長さの許容差
500未満 +2
0
500以上 1 000未満 +3
0
1 000以上 受渡当事者間の協定による。
5.4 板のひずみの最大値は,表7による。
表7 板のひずみ(1)の最大値
単位 mm
ストレッチ矯正の有無 厚さ 幅 長さ
2 000以下 2 000を超え3 000以下
なし 0.2以上 1 000以下 25以下 30以下
15以下
あり 0.2以上 5以下 8以下
5以下
注(1) ひずみとは,図1のように定盤上に凹面を上にして置いた板の規定長さ1 000mmにおけ
る弧の最大深さをいう。長さが1 000mm以下の板については,その全長での最大深さ
をいう。
なお,この最大深さの測定には,通常,深さ計(シックネスゲージ,ダイヤルゲー
ジ又は長さ計)を用いる。
図1 板のひずみ
備考 規定範囲外の厚さ,幅及び長さの板のひずみの最大値は,受渡当事者間の協定による。
5.5 棒,線の径の許容差は,表8による。

――――― [JIS H 4701 pdf 4] ―――――

4
H 4701 : 2001
表8 棒,線の径の許容差
単位 mm
径 径の許容差
0.10以上 0.30未満 ±0.01
0.30以上 1.00未満 ±0.02
1.00以上 3.00未満 ±0.03
3.00以上 5.00未満 ±0.05
5.00以上 10.00未満 ±0.08
10.00以上 15.00以下 ±0.10
5.6 棒,線の長さの許容差は,受渡当事者間の協定による。
6. 製造方法 展伸材は,純度の高いタンタルを主原料として,粉末冶金法,アーク溶解法,電子ビーム
溶解法などのいずれかで得られた鋳塊を用い,鍛造及び冷間加工によって製造する。
7. 試験 試験は,次による。
7.1 化学分析試験は,次のいずれかの日本工業規格(日本産業規格)による。
JIS H 1680
JIS H 1681
JIS H 1682
JIS H 1685
JIS H 1695
JIS H 1696
JIS H 1699
7.2 引張試験 板,条,棒,線の引張試験方法は,JIS Z 2241による。
板,条の引張試験片は,板,条の圧延の方向に採ったJIS Z 2201の13号B試験片とする。棒,線の引
張試験片は,JIS Z 2201に規定する9A号試験片とする。
備考 引張試験片の採取方向は,受渡当事者間の協定による。
8. 検査 検査は,次による。
8.1 展伸材は外観及び寸法を検査するとともに7.によって試験を行い,3.及び4.の規定に合格しなければ
ならない。
8.2 分析用試料は,同一鋳塊ごとに採取する。
8.3 引張試験の試験片は,同一鋳塊で,かつ,同一熱処理ロットごとに採取する。
8.4 厚さ0.2mm未満の板,条については引張試験を行わない。
8.5 径が0.25mm未満の線については,引張試験を行わない。
8.6 その他の一般事項は,JIS H 0321による。
9. 表示 展伸材には,次の事項を適切な方法によって表示する。
a) 種類,質別又はその記号
b) 寸法
c) 質量

――――― [JIS H 4701 pdf 5] ―――――

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