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JIS H 7901:2005 規格概要
この規格 H7901は、海洋環境中で工業用広く使用されている生物忌避材料に関する用語及びその定義について規定。
JISH7901 規格全文情報
- 規格番号
- JIS H7901
- 規格名称
- 海洋生物忌避材料用語
- 規格名称英語訳
- Glossary of terms used in marine attachment inhibition materials
- 制定年月日
- 2005年3月20日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.07, 07.080
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 2005-03-20 制定日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS H 7901:2005 PDF [11]
H 7901 : 2005
まえがき
この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が制定した日
本工業規格である。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS H 7901 pdf 1] ―――――
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H 7901 : 2005
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1. 適用範囲・・・・[1]
- 2. 引用規格・・・・[1]
- 3. 用語の分類・・・・[1]
- 4. 用語及び定義・・・・[1]
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS H 7901 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
H 7901 : 2005
海洋生物忌避材料用語
Gossary of terms used in marine attachment inhibition materials
序文
生物忌避材料は海洋環境からの生物付着を阻害・阻止するものである。これはエネルギー効率,メ
ンテナンスなどに非常に有効なもので,広く研究が行われ,その実用化も進みつつある。これら生物忌避
材料に用いられる用語の統一を行うことによって,忌避材料としての普及の円滑化を図るために制定され
た。
1. 適用範囲
この規格は,海洋環境中で工業用に広く使用されている生物忌避材料に関する主な用語及
びその定義について規定する。
2. 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 6801 レーザ安全用語
JIS K 3600 バイオテクノロジー用語
JIS Z 2300 非破壊試験用語
3. 用語の分類
用語の分類は,次による。
a) 一般
b) 微生物
c) 大型付着生物
d) 化学的及び物理的防汚方法
e) 塗料
f) 腐食・腐食対策
g) 大型付着生物試験方法
4. 用語及び定義
用語及び定義は,次による。
なお,参考のために対応する英語を示す。
備考1. 一つの用語欄に二つ以上の用語が併記してある場合には,記載してある順位に従って優先的
に使用する。
2. 用語の定義欄に太文字で示した用語は,この規格で定義しているものである。
3. 生物の種・属名は学名(主にラテン語)で記載し,イタリック体で統一する。
4. 生物の科名は学名で記載し,頭文字だけ大文字,あとは小文字で統一する。
――――― [JIS H 7901 pdf 3] ―――――
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H 7901 : 2005
5. 生物の目・綱・門名は学名で記載し,すべての文字を大文字で統一する。
a) 一般
番号 用語 定義 参考 対応英語(参考)
1001 汚損生物 産業上有害な付着生物。 fouling
付着生物の有用と有害との区別
organisms
は経済目的によって判断され,
カキやアコヤガイは水産上有用
であるが,それらが船底,養殖
施設などに付着すると汚損生物
となる。
1002 生物損傷 生物によって生じる汚れ及び腐大型付着生物による海水導水 biodeterioration
食。 路,熱交換器,海洋構造物,船
舶などの汚損被害,スライムに
よる汚損被害などがある。
1003 付着忌避 付着生物が,特定の物質,表面 inhibition on
の性質などを嫌って,その基盤 attachment
へ接着をしない状態。
1004 付着忌避剤 付着生物に接着行動を阻害する inhibitor on
この物質は,付着行動そのもの
物質。 attachment
を抑えるものであり,幼生を殺
すことで付着を防ぐ薬剤は付着
忌避剤ではない。
1005 付着忌避材料 表面を柔らかくしたり,付着忌 inhibition material
幼生を殺すことで付着を防ぐ材
避剤を少量ずつ表面に溶出させ料は付着忌避材料ではない。 on attachment
たりすることによって付着忌避
を生じさせる材料。
1006 付着生物 基盤に付着して生活する生物。 sessile organisms
極めて多くの種類があり,これ
らは,海水中の基盤に一定の順
序で付着していくことが知られ
ている。細菌,けい(珪)藻な
どの微生物によるスライムの形
成に始まり,海藻類,管棲多毛
類,フジツボ,コケムシ類,ホ
ヤなどが付着し,カイメン,イ
ガイなどがそれらの上に付着す
る。
1007 防汚剤 海水中における船底又は漁網へ anti-fouling
これまで多く用いられてきた有
の生物の付着を防止する働きを agent,biocide
機すず化合物は,環境への影響
もった薬剤。 から使用が規制され,これに代
わって銅系化合物,有機硫黄系
化合物,ピリジン系化合物など
が用いられるようになってい
る。
1008 付着誘引 ある種の生物が,物質を分泌し induction on
て同種の生物を自分の近くに呼 attachment
び寄せ,群落を形成して生育す
る現象。
――――― [JIS H 7901 pdf 4] ―――――
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H 7901 : 2005
b) 微生物
番号 用語 定義 参考 対応英語(参考)
2001 基質 酵素の作用を受けて反応を起こ Substrate
1.酵素の作用を受けて化学的変
す物質。 化を受ける物質。
2.代謝の出発物質(JIS K
3600)。微生物の発育についての
基質は,発育培地を構成してい
る栄養物質を指している。酵素
反応においては,反応の対象と
なる物質をいう。
2002 菌数測定法 目に見えない細菌を何らかの方総菌数測定及び生菌数測定の二cell number
法で計数する方法。 つの方法がある。総菌数測定に counting
は,蛍光染色後の直接検鏡法と
粒子計数器法とがある。生菌数
測定は,1個の生菌は1個の集
落を作ることを前提とした平板
法による測定。
2003 最確数 試験水中の細菌数を求める統計試験すべき試料原液を1倍,10 most probable
的手法。 number
倍,100倍・・・と薄めてその一定
量を数本の試験管(通常は5本)
の液体培地に接種して培養し求
めた確率論的な原液中の菌数。
最確値ともいう。
2004 スライム 水中の微生物が作用してできる用水と接する物体表面に微生物slime
粘泥状物質。 が付着し,増殖し,それらが分
泌する粘液に水中の有機物,土
砂などの無機物が付着し,付着
厚さがだんだん増加していった
ものをスライムという。スライ
ムが存在することによって,熱
交換器管の伝熱性能が低下した
り,流量が低下したり,腐食を
誘導したり,他の付着生物の付
着を促進する場合がある。
2005 微小汚損生物 小さくて肉眼では識別できない熱交換器などに付着してスライmicrofouling
付着性の微生物。 ムを形成し,熱交換器の伝熱をorganisms
阻害したり腐食の原因になる。
2006 付着けい藻 基盤に付着するけい藻。 けい藻類は通常1個の細胞が二 attached diatoms
つに分裂する無性生殖によって
増殖する。けい藻類の細胞の殻
には細胞内部から粘性の高い物
質を分泌して,この粘液物質で
分裂した細胞同士がつながり群
体を作ったり基盤に付着したり
する。
2007 付着細菌 基盤に付着する細菌。 細菌には浮遊生活をするものとattached bacteria
付着生活をするものとがあり,
生態系の食物連鎖,有機物分解
及び物質循環に大きく寄与して
いる。付着した細菌は増殖する。
――――― [JIS H 7901 pdf 5] ―――――
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JIS H 7901:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 07 : 自然科学及び応用科学 > 07.080 : 生物学.植物学.動物学
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.07 : 自然科学及び応用科学(用語集)